RASと無事に仲を直すことに成功して以来、オレもしっかりアドバイスや衣装の製作に手掛けている。その事があってか、何故かRASから妙に視線を感じるようになった。ますきにレイヤはともかく、他三人が物凄い熱烈でこっちとしても非常にやりにくい…………だからたまらず何をやってるのか聞いたところ、秘密ですとおもむろに誤魔化された。逆にオレのバンドを聞かれたこともあった。隠そうにもパレオの異常なまでの情報網には逃れられず、観念したこともある。
そう、オレも………………こんなオレでも、
バンドを組んでは、音を繰り広げていた。悪のテーマから優しい曲まで何でも……………………楽器もそれぞれ曲によってポジションが変わるから恐らくそこに人気が伸びたんだと昔は思ってた。
で、今何してるかと言うと…………………………
話はホントに数分前の事だ。オレは香凛、夏那、結莉、満と久々にライブしようってことになってな……勿論、オレもこの五人でやりたかったし、せめてあの頃のように、人間らしく楽しみたかった…………ずっと前から満が手掛けていた歌詞で演奏することになったんだ。これは普段から満が通いつめてるライブハウスのまりなさんからの提案だがな…………オレもみんなで演奏なんて久々すぎて奏でられるか不安だったが、別になんの異変もなく演奏していたんだ。
そこに思わぬ客が来てな………………
そう、RASの奴らだ。
チュチュ
「ちょっと海音っ!ライブやってるなら早く言いなさいよ!!こっちは急いできたって言うのに!!!!」
海音
「隠すつもりは無いが、知っても利点なんてないだろうからな。」
パレオ
「そんな事はありません!皆さんの演奏を、チュチュ様は楽しみにしておりましたから。」
チュチュ
「ちょっとパレオ!!余計な事を言わないで頂戴!!!」
この二人は、相も変わらずといった調子だな…………しかも、楽しみにしていた………あのチュチュがねぇ…………きっと心のどこかで嬉しいんだろうな…………胸の高鳴りが止まらない。
そこで…………
レイヤ
「ねえ、この曲……………今聴かせてもらってもいいかな。」
とレイヤはリクエスト……いや、二曲目の演奏を要求してきた。これは、満がずっと昔からヒーローに憧れを抱いていて、自分もいつかは同じようにヒーローでありたいと…………
その願いを……今ここに!!
海音
「聴いてくれ…………
『Take Me Higher』………………。」
どのみちやるつもりだったんだ…………せっかく六花も居ることだから……聴かせてやるかね……オレたちが突き進んだ音楽の世界にな……
ウチめっちゃ幸せ………あのレイジングさんの演奏聴けるんて、もう夢みたい…………夢なら覚めないで欲しい…………
最初は重低音が鳴り響き……少しして海音のギターから高音が奏でられ、少しずつ奏者が増えていく。
チュチュ
(……前奏を聞いてるだけでわかる…確かに殿堂入りできる音だわ。ステージには五人しか居ないのに…………歌い手がそれ以上に居て演奏してるかのような音楽…………)
レイヤ
「すごい…………」
『静かに朝焼けが 大地を包んでく
いつもと 変わらぬ夜明け!!
はるかに続いてく 繰り返しの中で
ボクらは 今を生きてる!!!
見えない今日の風に 立ち向かってゆく!!
いつまでも守りたい
その微笑みを!!!!!』
ますき
(まじかよ……歌ってるのは3人だけなのに、それ以上の人間が歌ってるように聞こえる。海音も……満も…………すげえな。)
『Wanna take you,baby,take me higher!!!
愛を抱きしめて いま!!
Ganna TIGA!!!Take me,take me higher!!!
勇気抱きしめて 強く!!
Wanna take you,baby,take me higher!!!
きっと辿り着けるさ!!!
Ganna TIGA!!!Take me,take me higher!!!
熱い鼓動を信じて………!!!』
パレオ
(これが…………海音さんのバンド…………聴いただけで勇気が溢れるこの感じ、海音さんらしいです………チュチュ様とロックさんが気に入るのも分かります。)
『争いごとのない 明日を探してる
誰もが 待ち望んでる
僕らができることを 続けてゆくよ
優しく なれればいい
絶やさずに いたい!!!』
ふと周りを見ると、RASだけじゃなくてRoseliaまでそこにいた。(集中しすぎてて全くわからなかった。)
あこ
「ねぇねぇ!!
あれ、すっごいカッコイイよりんりん!!!あれミツ兄だよね!!」
紗夜
「宇田川さん……少し静かにしてください……
それにしても……私達とはまるで住む世界が違います。」
『Wanna take you,baby,take me higher!!!
全て動き始めた
Ganna TIGA!!! Take me,take me higher!!!
Wanna take you,baby,take me higher!!!
立ち止まってられない
Ganna TIGA!!! Take me,take me higher!!!
光る瞳を信じて…………』
間奏が少し静かなものから段々と音が増えることで、勇気を奮い立たせる音を出している。
湊
「彼らがFWFを勝ち抜いた理由がこれでわかったわ。この音楽は彼らにしか出来ない事なのよ。」
『Wanna take you,baby,take me higher!!!
Ganna TIGA!!! Take me,take me higher!!!
いつかは届くきっと 僕らの声が
世界も変えてゆける 時代を越えて…!!!』
この楽曲は少し変わっていて、本来なら秒単位の筈が、2分近くの間奏が入っている。その音楽という枠組みを超えたことから人気を博したんだろう。
『Wanna take you,baby,take me higher!!!
愛を抱きしめて いま
Ganna TIGA!!! Take me,take me higher!!!
勇気抱きしめて 強く
Wanna take you,baby,take me higher!!!
きっと辿り着けるさ
Ganna TIGA!!!Take me,take me higher!!!
熱い鼓動を信じて………!!!』
音楽には必ず終わりが存在する。弾いてからずっと続くわけがない。最後のドラムの三連打で終曲を告げる……
六花
「すごいです……カッコイイです、」
なんかさっきも同じことを言われた気もするが、オレは敢えてそれを無視した。
チュチュ
(海音は覚えてるのかしら………ワタシと小さい頃の約束を…)
やっぱりみんなで演奏できて僕はすごく気持ちが昂るよ。でも、さっきからチュチュちゃんが海音を見て何か言いたそうだけど…………これは………………約束…?子供の頃の出来事なのかな…?
満
「みんな、僕らの音………楽しんで貰えたかな…?」
あこ
「うん!!いっぱい勇気もらえた!!こんなかっこいいの歌えるの知らなかった!!」
満
「そっかそっか、良かったよ。気に入ってもらえて何よりだよ…………それと………………チュチュちゃん………海音君に言いたいことがあるんだよね…?」
チュチュ
「!!
Why……満、アナタ何者?」
そういうと、彼は振り向きざまに優しい笑顔でこう答えた。
満
「ボクは、海音君の友達だよ。
昔もこれからも………………そして、
『
ますき
(なんだ?コイツ……見た目はロックみたいに大人しくて可愛いやつだと思ってたが、垣間見える表情とその言葉の一つひとつに重みが感じる……ホントにウチらと同じ学生か?)
何だか……どこか大人な雰囲気。でも5つのバンドを同時に見てるって聞いたから……無茶してるように感じてしまう。あの無理に感情を張りつけたようなあの感じ………………
まるで、ハナちゃんと同じ…………。
海音
「……チュチュ……オレに何か言いたいことがあるのか……?」
そう聞くも、返事が返ってこずやっと来た答えも何かをつぶやくようで上手く聞こえない。
何度も聞き直してるうちに、しびれを切らしたのか急に、
チュチュ
「ダァーーーーッ!!!もう!!何度言わせるの!!!あの頃の約束を覚えてるかを聞いてるのよ!!!!!」
チュチュは大きな声を荒らげて、顔を赤く染めながらそっぽを向いた。その様子を他の奴らはニヤついてこっちを見てた。
しかし、オレはその様子を見た時に、何故かどこか懐かしい感覚があった。確かに、オレは……………………チュチュと………………どこかであったことがあるのか……?
海音
「!!…………まさか、」
頭脳のなかで電流が流れたと同時にこの謎を解明できた。
海音
「まさか…………お前……まだあの事を?」
やっと思い出してくれた…………遅すぎるわよ…………バカ。
あれからもう7年も経ってるのよ!!!あれから連絡もよこさないで急に居なくなって…………ホントに………………!!!
7年前、ワタシはある青がかった銀髪の男の子に会った。その頃、ワタシは名前のことを学校でよく虐められてた。それを彼が助けてくれた。それ以来、ワタシは彼のことをずっと意識し続けた。
ちゆ
「あ、ありがと。」
海音
「………………そんな事で気に病む必要は無い。」
と、至って静かな口調で慰めてくれた。そう言われて恥ずかしくなったことも覚えてる。
ワタシは彼に相応しい人になる為にたくさんの努力をした。彼の求めるもの、好きなこと、全てを知り尽くして、彼はきっとこの気持ちに気づいてないでしょうから、ある時……思い切って彼にこの気持ちを伝えたのだ。
ちゆ
「貴方のこと、好き!!!お嫁さんにして!!」
すると、彼は………………
海音
「……大きくなった時にその気持ちが変わってないなら、考えてもいい…。」
と、この時の私はまだ理解できてなかったけど、大きくなったら結婚してもいいってことに気づいて、一人で布団の中に蹲ってた。
けど、その翌日に…………………………
彼はこの街から姿を消した…………。そう、突然に…………なんの前触れもなくホントに突発的に………………
その日はマトモに授業を受ける気になれず、一日中部屋の中で泣いていた。ずっと自分の隣にいて欲しい人が急にいなくなったんだから……………………
オレはいま、割と本気で困ってる。チュチュが泣き出してるからだ。その時のオレはチュチュと仲良くしてたしよく遊んだりもした、それで結婚しようって約束を成長して考えるって言ったかな………………でも、その後に、急に親戚の転勤が決まって引っ越しを余儀なくされた。その時にその時の気持ちを伝えればって思ってた……………………………………
ひょっとして、その事で泣いてんのか?
オレは恐る恐る聞いてみた。
海音
「なあ、チュチュ…………あの婚約の話を?」
チュチュ
「当然よ!!!海音がワタシをこうさせたんだから、断るなんてさせないわよ!!!!!」
と、オレはこの人生の中で一番の驚きのセリフを聞かされたのだった。オレは確かにその約束は交わした。だが、その頃のオレはまだ完全に理解してなかったし、まだ覚えてることに驚きだ。
チュチュはそれで?どうなの?何故か妙な上目遣いできいてくる。その姿は、他のどの花よりも煌びやかで美しかった。
もう、こうなった以上は、オレは…………後ろに引き下がれず、
海音
「チュチュ…………オレと共についてこい…!!」
チュチュ
「………………Of course!!!!」
この時のオレはどんな表情だろう。赤らめてるのか、緊張してるのか………………
何はともあれ、仲間の応援もあって、オレは………………
プロデューサーチュチュにプロポーズされ、
ちゆとの交際が開始された。
ほかのバンドの交流を見たいかな?
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もちろん!ってかやれ
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要らん、早く次の怪獣と戦わせろ
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ほかのメンバーともイチャイチャしろ
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早く満のエピソードを作れ
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そんなことより吉野家の牛丼食べたい