ど、どうしよう…………
二人とも目つきが人を殺せそうな勢いだ。ホントなら二人を止めなきゃならないんだろうけど、体が動けなかった。髪型も赤と青のメッシュがかかってる銀髪だし、格好も、首飾りも赤い石と青い石が光ってる。
もしかして、
チュチュ
「彼が……………………海音の………『弟』…?」
確かに弟がいることは聞いていた。でも……………………二人して人間じゃなかったなんて…………
体が紅く光る悪魔と、体が蒼く輝く悪魔…………姿を変えていたから…………………………
だが、しばらく剣でぶつけてると、突然赤い悪魔は人間の姿に戻って剣を背中にしまい込んだ。
それを見た海音も同じように剣を収めた。その後、
「ハハハッ!!
やっぱ兄貴は今も兄貴だな!!」
海音
「フッ…
どういうつもりで言ったんだ?オレは昔も今も、そしてこれからもオレだ。」
二人は笑いながら地面に座り込んだ。さっきまですごい剣幕だったのに、急に和やかな雰囲気に突入して、拍子抜けした。
六花
「え?え?喧嘩してたんじゃ?」
「ん?ああ、そんなんじゃねえよ。久々に会えたから楽しもうぜってことだよ。」
海音
「驚かせて悪かったな…………決して殺すつもりなど毛頭ない。
紹介する…………コイツは鬼龍輝だ。俺と同じように悪魔の力を継いでる。だが、お前らに危害は与えないから、そのことは案ずるな。」
六花
「え?でも海音さんって偽名じゃ…………」
すると、彼は私の手を握ってこう言ってきた。
海音
「…悪い……………………あれは嘘だ。」
『ええェええええええ!!!!?』
周囲に驚嘆の声が響いた。そう、偽名を使っていたのは嘘…………RASに偽名を使ったと言う嘘をついて、更に嘘を上書きしたのだ。
海音
「騙すつもりは無い……それは理解してくれ。全てを伝えて混乱を与える訳には行かないんでな……」
六花
「で、でしたらなぜ…嘘をつき続けるんですか?
私たち………………そこまで信じられないですか?」
六花の上目遣い………………来るものがある。早いところ慰めなきゃならないな………………このことが知れたら…………ますき何されるかわかったもんじゃない。
海音
「お前らの命の危険を冒してまで最強になる必要は無い。お前らにはお前らのタイミングがある。また、それはオレたち紛い物も同じだ。」
チュチュ
「どうしてよ…………」
輝
「………………お嬢さんもクールガイな割にはそういう一面も見せるんだな。」
チュチュ
「…………どうして、そうやっていつもワタシたちから向き合おうとしないのよ…!」
海音
「………………!!!!!」
言ってしまえば、楽になるのか?
いや………………そんなことをすれば、あの悲劇の繰り返しになる。もう、あんな悲劇を起こしたくない。
確かに、チュチュ達の思いからずっと避けてきたのはそうだ。だが、いずれ迫り来る闇を巻き込むわけにいかないのもまた事実……………………オレは………………どうすればいい………………?
チュチュ
「あなたがいなきゃ………………RASは……完成……しないのよ……。ワタシ達に光はないのよ…。」
何故だ。ちゆから、とても暖かいものを感じる。抱きしめられてるのもあるが、昔も……オレは、母さんにこうしてもらったような記憶がある。じゃあ、あの母さんに育てられて感じたこの愛情は一体なんだ?もしかして、暴力を振るっていたのは…………母さんの姿をした全くの別人…………だと言うのか?ダメだ…………混乱しすぎて処理が全くできない。
チュチュ
「互いに隠し事なんてNothing!!最強のバンドになるまで………………いえ、なってもずっと海音の居場所は、ワタシが見つけるわ!!!!」
なんてこった…………オレはチュチュの思いを知らず知らずのうちに裏切っていたというのか………………仕方ない………………満には余計な苦労を背負わせることになるが、オレたちと共に踏み越えていこうと思うよ。
輝
「兄貴…………あんたはどうしたいのさ?聞くまでもねぇけど、コイツらのために全力でいくんだろ?」
ふっ、今更何を言うか………………答えなど…………もう既に出ている。
海音
「ちゆ、いずれ攻め込んでくる闇に屈さず、光を灯し続ける………………その勇気と覚悟は、あるか?」
チュチュ
「もちろんよ!!マスキングにレイヤ、パレオとロック……………そして、私と海音がいてRAISE A SUILENよ!!!」
分かったよ……………………オレの…………負けだ。
海音
「成長したな…………ちゆ…お前は、あの時のように……………………いや、それ以上に輝いている。だから、婚約を前提に付き合ってくれるか……?」
チュチュ
「何を言ってるの!ワタシ達は付き合ってるし、これからもあなたのバンドのレジェンドギタリスト…そして、RASのFamilyなのよ!!」
どうにかこっちのゴタゴタは片付いた。
RASにも輝のことを教えなきゃな…………。オレは、RASの練習がてら輝を連れて、音楽の世界を聞かせてやることにした。
ますき
「にしても、オマエら…………ふたりして似てんな。やっぱ双子だからか?」
輝
「そうかもね。けど、そっちで仲良くやってるみたいだな。」
海音
「そういえば、輝…………月ノ森学園に通うことになったのか?」
輝
「うん、そうだよー。」
となんともアイツらしい返事をしたのだ……
月ノ森学園はここ最近できたお嬢様学校……輝はそこに留学生という扱いの下、登校している。しかも、そこでも…新参バンド………………『Morphonica』…だったか。そこの面倒をも見ている。校内には女子しかいない上に、バンドの面倒をも見なきゃならないなんてな………………まあ、合計七つのバンドを全部指導する満の方が幾数十倍は大変だろうが………
…そう、満はオレたちの負担を減らそうと、またしても二つのバンドを面倒を見ることになった。さすがにもうこれ以上甘えるつもりは無いが、なんだかんだ言って満はよく見てるし、的確なアドバイスも出来てる。機械音痴なのにこれに関しては一流なんだよな…………全く、不思議な奴だぜ。
……………………苦しい。
タスケテ…………ドウシテ殺そうとスルノ。
ドウシテ僕は、死ななきゃイケナイノ!!!
「……君……満君!!!」
ダメだ…………やっぱりアイツのことが不安で練習どころの話じゃない。あいつはとんでもないことをしようとしてる気がする。
一刻も早くとめなきゃ…………!
満
「………ふぇ?」
麻弥
「満さん……最近やたらと上の空ですよ。何かあったんですか?良ければジブン達が聞きますよ。」
千聖
「そうね、聞くところによれば、貴方…私達含め七つのバンドを見てるのでしょ?それに、学校も家事も貴方がやってるじゃない。そんなんじゃホントに身体を壊すわよ?」
彩
「うん!!両立は大事だけど、それじゃいつか倒れちゃうよ!!!」
みんな…………ホントに優しいな…………優しくて……それでいて僕なんかに気にかける愚かなみんな……
そんなことをすれば、巻き込まれるって言うのに……
満
「大丈夫だよ。こんなので倒れるようじゃ僕もまだまだだよ。」
満………………彼は確実に何かを隠している。花咲川だけでなく、羽丘や他校とを行き来してるのは知ってる…………彼が私達に隠れて仕事をしているのも知っている……………………でも…………私達以上に何かを抱えている。それは、何かは分からない…………少なくとも私達だけで解決できる問題じゃないことくらいは分かる。それくらい彼は残酷な道を歩んで来たのかもしれない……
「これだ…………これだけの力があれば……この俺も誇り高き戦士に…………!!!」
地下深くから鳴り響く一人の甲高く笑う声………………そして、
満
(…………ケイゴ…………どうして…………君は……)
それを端末から見る僕の瞳には闇へ落ちた彼の姿が映っていた。
ほかのバンドの交流を見たいかな?
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もちろん!ってかやれ
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要らん、早く次の怪獣と戦わせろ
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ほかのメンバーともイチャイチャしろ
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早く満のエピソードを作れ
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そんなことより吉野家の牛丼食べたい