みんなを漸く送り出すことに成功した俺のもとにこんな話が入ってきた。
「ちょっと聞いてよ。ここら一帯怪物が現れるらしいの。その怪物が子供たちを連れ去っていくんですって。」
「何それ……怖い……最近世の中物騒ね……警察には言ったの?」
「いえ、実際見たわけじゃないので……あくまで噂なので、」
弥助
「………………怪物……ねぇ、……参ったな…。」
(もう、満と海音の力が必要な時が来たのか…………思ってたよりもずっと早いな……。)
そう、
近所の叔母様方からすれば他愛も無い世間話だが、オレらにとっては無視できる話じゃない。
【満、海音。
怪物が姿を見せて、子供たちを誘拐して拉致する話を聞いた。何とか退治してもらえるか?時間は夕方に出るそうだ。】
俺は2人にそう連絡して羽丘に向かった。
ーーー青年移動中ーーー
あの緑髪の女、確か氷川日菜って言ったか。
あいつ、式の終始寝てたし、自分の出番が来たらと思ったら急に大声出すわ、話の内容も擬音語ばっかりで、全然頭に入ってこねぇよ。
アレを相手に、海音も香凛も疲れきった顔してたなwww
さて、あの意味不明な式を終えて、自分の教室へと入った。因みにオレは香凛と同じC組だ。
そんでもって海音だけが学年とクラスも別だし……別とは言っても、B組なんだよな。まあ、隣だし会おうと思えば会える。
しかし、海音のクラスにはとんでもなくやべえのがいる。
いつも『儚い』って言って通りかかるだけで、女子の軍勢がノックアウトされるし、謎のポエムを呟くし、高身長で何気に顔立ちが整ってて、大人の女性かと勘違いしてしまう瀬田薫。
もう一人は、見た目がものすごく派手で、もはやギャルの方ですか?ってぐらいコミュ力怪人こと今井リサ。
極めつけには、式の時で言ってた奴、アレで生徒会長を担っていると言う、もうめちゃくちゃな学校を取仕切り、周りにもやりたい放題やる最強にヤバいヤツ、[氷川日菜]だ。
海音は彼女らを相手にしなきゃならないのだ。
もし、海音の左眼の秘密を探るようだったら、
海音………………
…………………………頑張れ。www
「あ、あの!!」
弥助
「んあ?どったの?なんか用かえ?」
「いやなんで訛りが出てるんですか。ってそうじゃなくて、あの……弥助さんって、あの幻となった弥助さんですよね!!」
弥助
「え、えええと…………」
ゴメン、誰?
急すぎてビックリしたわ。ええと茶髪に眼鏡か、明らかに物静かな感じの彼女だ。
弥助
「ううんと、名前……知りたいな。」
「ああ!!すみません!!ジブンってばつい、音楽関連になるとこうなっちゃいまして……………ジブン、上から読んでも下から読んでも『大和麻弥』です。よろしくお願いしますね。…フヘヘヘ。」
麻弥と名乗る彼女はそう言ったが、まず言いたいことがある。
フヘヘヘ………………って、何ッ!!!?
え?今の女子ってそんな風に言うの!?嘘だろ……だとしたら何かとしんどいぞ。
麻弥
「そして、ジブンはpastel*Palettesって言うアイドルバンドをやってるっス!!良ければ見てくださいっス!!!!」
弥助
「お、おおう。」
なんだろう、彼女……すごくオタクじみたことを言うんだな。にしてもアイドルねぇ、あんまり見ないしいい思い出も無いからいいキッカケにはなりそうだ。PastelPalettesね、後で調べてみるか。
何はともあれ、オレはPastelPalettesのドラマー(ちゃんと調べた)こと、大和麻弥と親睦を深めることに成功した。因みに香凛も多くの友達に恵まれ話題にもなった。
海音はというと…………
日菜
「ねぇねぇ!!海君ってばなんで左眼隠してるの?見せてよ!!あたしすっごく気になる〜!!」
……………………何この人は……急に大声出して話しかけてくるなんて、しかもこの人の純粋で宝石のように輝いているその瞳、嫌悪を通り越えて吐き気がしそうだ。まあ、左顔を包帯と眼帯で覆ってるから仕方ない…………のか?
そう言うと、ほんとに吐き気が襲いかかってきたので、
海音
「あの、少し気分が崩れたので、休んできます。」
と、彼は早々に行ってしまった。
あたしも正直、彼が気になっていた。周りの人は彼に近づこうどころか見ようともしていない。まるで、初めから存在してないかのように…………
そんな彼も一切気にすることも無く、ただ前を見つめているだけ。あたしと話してる時も、何かに取り憑かれたかのように無反応だった。でも、あの子の瞳の奥には、何か得体の知れないものが潜んでいた。あたしはそれを知りたくて話しかけたのだ。しかし、あの子は保健室に行ってしまった。
リサ
「お、日菜。やっほー!」
日菜
「リサちー!あのねあのね!!あたし、新しく来た子がすっごく気になるの!!あの左の顔をブワッて隠してるあの子!!」
リサ
「うーん、海音のこと?オッケー!私が誘ってみるよ!確か海音は二年生だから……蘭に聞けばいいか!!じゃあ早速行ってみるね!!」
流石リサちー、互いに興味があれば誘ってくれるし、るんって来る!
リサ
「ねえ、君が海音だよね?」
海音
「……………………ッ!!」
ただ声掛けただけなのに心底驚いた表情で私をみてる。なにか付いてるのかな?
海音
「………………はい、
…………………………………………そうです。」
うわあ、やっと具合が普通に戻ったのに、違った意味で厄介なのが来た。
リサ
「あのさ、海音に興味がある子がいるから誘いに来たってわけ!どう?いいでしょ?そうそう、アタシ今井リサだよ。気軽にリサって呼んでね!!」
海音
「…………分かりました……リサさん。
えっと、どこに向かえばいいんですか?」
リサ
「まあ、みんなさん付けするよねー。じゃ今は放課後だから生徒会室にいるかも!着いてきて♪」
僕は、何が何だか分からない状態で今井リサ先輩に連れられた。そして、生徒会室って聞くと…………あんまりいい思い出がないんだよなぁ…………
……………………………………
リサ
「ココだよ。日菜!海音、連れて来たよ。」
…………。シュッ
逃走失敗……ガッチリ、ホールド入った………………。リサ先輩、どれだけ力強いんですか。ホントに女子生徒ですか?握力が普通じゃないですよ。まるでゴr
リサ
「……なんか言った?いますっごく失礼なこと言われた気がするな〜」ニコニコ
海音
「…………他人の意思を勝手に覗き込まない方がいいですよ。」
正直言えば、日菜とは出来れば会いたくない。別に嫌いではない。ただ、ズカズカ入り込んできそうで怖いんだ。
ドアが開くと、その生徒会長氷川日菜と、少し控えめな茶髪の子が僕を見て少し焦っている。あの子は確か、つぐみって聞いた気がする……コレは弥助から聞いた情報だ。
海音
(……まあ、当然だよね。半分の顔が異常だって知ったら余計に苦しめることになるだろうし……このまま黙っておこう。)
日菜
「あ、カイ君!来てくれたんだ!!!」
海音
「ッ!!?」
シュンッ!!
つぐみ
「うわっ!!」
茶髪の子は何やら驚いた様子だ。当たり前だ、こちらに突っ込んでくる日菜を避ける本能が働いて、目にも止まらぬ速さで移動したからね。しかも、移動した跡には少々稲妻が走っている。
海音
「ハァ………………ハァ…………」
日菜
「むぅー…………」
日菜先輩は簡単に避けたから不貞腐れている。それを見かねたつぐみが、
つぐみ
「……えっと、大丈……夫?」
と言った。
あーあ、開始早々やっちゃったよ。つぐみが心配そうに覗き込んでるのもわかる。つぐみがココの人が『ヤツら』とは違うっていうのも分かってる。でもどうしても震えが止まらない……
つぐみ
「あの、日菜先輩がゴメンなさい!私の方から言っておくので、どうか!!」
僕は要件を聞いたあとは、
大丈夫大丈夫と伝えながら後にした。
……………………さて、弥助が言ってた例の怪物を、
……………………『殺るか』…。
別の場所では、こんな揉め事があった…………
「満さん!!貴方、髪を染めるのは禁止と何度言わせるんですか!!それと、腰に着けているそれはなんですか!」
うわぁ…………僕、すごく嫌な相手とばったり会っちゃったな……この人はこの花咲川の生徒会の人だよね。僕だってこうなりたくてなったんじゃないんだけど……
満
「あ、あのね紗夜さん。一応言うけどさ、僕のコレは地毛なの。髪を染める事がダメならさ、僕のような髪色をした人はどうしたらいいのさ。」
紗夜
「それなら保護者が伝えに来るはずですが?」
あの、そんなことをしなくても髪質を調べたらポンって出るよ。それくらい上達してるからね。
満
「そうだよね……それに身につけてるコレを剣道部の道具だと言っても、信じてくれなさそうだし…………」
紗夜
「そ、そうだったんですか…………分かりました。ですが、早めに黒に染めておいてください。」
満
「え、あ、……………………行っちゃったよ。」
彼女は凄く規律に熱を感じるから、生真面目な人なんだろうなってのはわかるんだけど、このままだと苦労しそうなんだよなぁ……………………。
満
「………………!!!!」
今、なんか変なのが聞こえた気がする………………
僕は周囲を見渡したが、誰もいなかった。気の所為だろうか。にしてもあの人……綺麗だったな。楪と似たような雰囲気だよ。まあ、人気ありそうだしね。
校門前でそんなことを思ってると…………
シュゥオオオオオン…………
満
「ヒィッ……」
敵の位置はここから西に800m…………
僕らとの思い出の場所…………。一人、イヤ…………三人か…………ん、その中に…紗夜ちゃんと同じ格好をしてる人もいる……女の子?紗夜ちゃんと同じようで髪も随分と個性的……なんて言ってる場合じゃなかった。行かなきゃ確実に殺られる!!
ーーー少年移動中ーーー
弥助君から連絡で、怪物が出たって聞いたけど、本当だったんだね。
だって今、ピンクの髪をした女の子が得体の知れない怪物に襲われてるんだ。
満
「……こっちに来るんだ!!」
うぅ…………言ってみたはいいけど、こっちに向かってくる。
「危ないっ!!!」
僕は目を瞑りながら観斬刀を構えた………………
が、いつまで待っても衝撃が来ないので恐る恐る目を開けると、
海音
「満………………怪我は無いな。戦えるか。」
海音君が来てくれた。しかも気にかけてまでくれる。僕は凄く嬉しい。
満
「……うん!!」
ゴルァアアアアアアアア!!!!
海音君が三体を相手してる……つまり僕は、一旦彼女を安全な場所まで連れて帰ることだ。分かればやることはひとつ!!
満
「君、立てる?危ないからここを離れようか。」
「う、うん…………ありがとう…ございます。」
あ、案外素直に聞き入れてくれた。素直な子もいるのかな?この子の安全を守れたら、僕も海音君のところに向かわなきゃ……でも、海音君だったら必要無いかな。海音君、普通にものの数秒で終わらせちゃうから、あの怪物も闘志はそれほど高くない。僕だからこそわかる。
「あ、あの…助けてくれてありがとうございます!!」
満
「いいのいいの、僕が好きでやってる事だから。そろそろ大人しく帰った方がいいよ。」
「…あ、よく見たら君って、見たことない学校の制服だ〜!そうだ!!私、ふわふわピンク担当、『丸山彩』で〜す!!イェイ!!!」
満
「………………………………。」
ごめん…言いたいことが多すぎて追いつかない。
この子が丸山彩……それは分かる。
彩ちゃんと同じ制服を着てるのも分かる。
『ふわふわピンク担当の彩』って何っ!!?
僕知らない!!僕知らないよ!!!随分個性的なのはいいけど、それは………………無いよ…。
彩
「えっと、今度お礼したいから、連絡先交換しよ!」
満
「…ああうん、良いよ。」
僕はここまで警戒心ガバガバな彼女に困惑しつつも僕も携帯電話を取り出す。まあ、彩さんは見た事ない機械を取り出してルンルンしながら待ってる。アレも携帯電話なのか?僕のと全く違うんだけど、僕の知らないところじゃこんな物もあるんだなぁ。
…………えっと、何か、この子……私のスマホジーッと見てる。って、よくよく見たら……
彩
「君、ガラケーなの!!?スマホじゃないの!!?」
この子はすごいびっくりした表情でこっちを見てる。まあ、大声出したら驚くよね、うん。それに一応ガラケーでも連絡先ぐらいはできるし…………
彩
「へぇー、満君って言うんだ。ほんとにありがとう!!私こっちの道だから、また学校で会おうね!!」
家に帰っても、私は満くんがすごく気になってしばらく寝られなかった。
海音
「…………スゥウウウウウウ…。」
再び俺達の前に現れたからどれほど変わったのかと思ったが、強くなった感じがない……むしろ弱体化してる気がする、拍子抜けだな。
ピロンっ♪
俺はこの着信で誰かがわかった。満だ。
海音
「オレだ。」
『海音君、そっちはどうかな。こっちはちゃんと家に返せたけど、』
海音
「こっちも平気だ。あれで遅れをとる俺じゃない。弥助にも終わったと伝えてくれ。」
『うん、任せてよ。それにしても……………どうして、また現れたんだろうね…』
海音
「分からない……だが、今後もこういった事も増えるだろうから、警戒は怠らないようにしなきゃならない。」
『うん、海音君も頑張ろうね。』
海音
「ああ、満もな…………気をつけろよ。」
俺は満との通信を切り、俺自身も人気の無い公園から離れた。
やっと事務所に帰れたと思った俺がいた。
香凛
「えええ!?海音に満も大丈夫だったの?」
弥助
「まあ、落ち着きなよ。別に死んだんじゃねえ。無事でいいじゃねえか。」
楪
「…そういうことじゃないの…私達心配してたんだからね!」
まあ、無事で帰れたとは言っても、普段より帰りが遅くなったし、気にかけちまったのも俺と満の責任だ。
海音
「悪い…………人助けをしてるから絶対とは言わないけど、出来る限り…やってみる…………。」
満
「海音君も僕も反省してるから、ね?」
そう言うと、香凛は渋々ながらも許して貰えたけど楪は満に対して素っ気ない。どれだけ嫌いなんだよ、満さんはいい人なのにな…………
俺の中にあるあの疑念は、満お手製の海鮮炒飯を食べた後でも、残り続けていた…………
すいません。ずっと内容考えてたらいつの間にかこうなってました。だけど、僕は反省はしてるんですけど、謝るわけにはいきません。
ほかのバンドの交流を見たいかな?
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もちろん!ってかやれ
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要らん、早く次の怪獣と戦わせろ
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ほかのメンバーともイチャイチャしろ
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早く満のエピソードを作れ
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そんなことより吉野家の牛丼食べたい