謎の男に襲われてからどれだけだっただろうか…………一日……?一週間…………?一年…………?
時間の流れも狂い始めてきた頃に、甲高い声と手に伝わる感覚で、オレは目覚めた。
海音
「……どうしてお前が…………学校はどうした……明日香はいいのか……。」
そう、これで想像はつくだろう…………
ロック………………朝日六花だ。
六花
「満さんから海音さんが倒れたって連絡がきて急いでこっちに来たんですよ!!!」
何…………?
満…………だと?おかしい…………何故満がその事を…………いや、アイツのことだ。きっとオレの気を察知したんだろうな…………。
そこで、すかさずこんなことを問いてみた。
海音
「…………いつまで握ってるつもりだ?オレの意識はハッキリしてる…………それとも、このままでいたいのか?」
普段の………………以前のオレは絶対に口にすることはないであろうセリフを彼女に言ってみた。六花は優しいからこういう系に対して耐性がない。
六花
「はぇっ?あぁあっ!!!
すみません!!チュチュさんがいるというのに………はぅぅ………」
と、明らかに落ち込む様子を見せた。
それを見てオレは何故か………………お嬢のことを思い返してしまう……………………幼かったオレをここまで拾い上げてくれた、そして…………オレたち悪魔に安らぎを教えてくれた。
それを…………………………オレの力が………………
力が足りなかったばかりに……人間だったお嬢を…………救えなかった…………
全てを奪った悪魔のせい?
それを仕向けた人間のせい?
いや、
『弱かったオレたちのせい』だ……。
ダメだ…………まただ…………六花といると………………何故思い出しちまう………………
六花
「海音さん!!!」
海音
「………何だ。」
どうしよう…………海音さん…………この頃ずっと元気が無い。も、もしかして…………チュチュさんに……悩んでるとか……?いや、ウチらのこと的確なアドバイスをくれるから参考になるって言ってたし…………こうなったら直接聞くしかないねんな。
六花
「えと、何か……悩んでるんですか?」
海音さんの顔がより一層強ばったが、直ぐに戻りなんでもないと答えては、寝てしまった。海音さんの無防備な寝顔…………でら可愛ええ……!!
って、ひとりで悶絶してる場合じゃなかった。わたしは海音さんにきっと似合うと思って、何物にも染まらない黒の指ぬきグローブを静かにはめてあげた。やっぱり普段から凛としている人がこうして無邪気に寝てる人を見ると、どうしてか…………そばにいたいと思ってしまう。
海音
「………ン、
お嬢……………………」
時々、首飾りの蒼い光と同じように閉じられた瞳からは雫が滴り落ちていく。海音さんの大切にしていた人を失ってからずっと自分の気持ちを押し込めてまで、やるべき事をなそうとする。もう、チュチュさんという大切な人がいるというのに…………私は素直に喜ぶことは出来なかった。
ココは…………そうか…………オレは療養されているのか…………
体を動かそうにも途中で何かにぶつかった。ふと見ると、きっとオレの看病に来たであろう六花がなんとも幸せそうに寝ていた。しかも手にはグローブがはめられている。微かに六花の香りがする……一から作ってくれたんだろうな……
六花
「スゥ……………………スゥ………………」
海音
「…………ありがとうな………朝日六花……。」
耳元で伝えて彼女の体に先程使ってた布団をかけて温めることにした。以前も、お嬢にこんなことをされたからな……………………もう、忘れてしまってもいいと言うのにな………………。
六花
(海音さん……ウチには海音さんを守れるほどの力はあらへんけど、ウルトラマンでも、あの悪魔であっても、過去やしがらみがどうであっても……………………
結局は、『鬼龍海音』さんなんですから……。)
海音
「さて…………ソロだが弾いてみるか。」
きっとオレには…………光なんて求めてなくとも……オレ自身の中に光が宿ってるんだろう…………
最近仕事忙しくなりすぎて投稿日に間に合わない時があるんだが…………だって家に早く帰っても余裕が無いんだもん!!