勝つのは光か絶望か。   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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雅紀慧悟が地下神殿にて、自ら光になったものの、海音よりあまりにもひ弱な光の意思が、巨人の圧倒的な力を制御しきれずその心を闇へ染め暴走を開始、悪の戦士として熊本城を襲撃。




果たして、彼女達の光は…………彼らに届くだろうか……


26,『影を継ぐもの』

 

 

 

 

 

 

『助けて………………ウルトラマン』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!!!!

 

 

 

 

 

いま、俺を呼んでる…………?しかもこの声って………………そう思うと、スパークレンスは再び光りだし、石から開放された怪獣は大地を大きく揺らがし、その姿を現した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リサ

 

 

「な、何アレ!!まさかホントに怪獣?!」

 

 

 

 

 

 

 

みんなが恐怖に震える中、怪獣は穏やかな鳴き声をあげた。

 

 

 

怪獣が現れたにも関わらず、満は光線を撃とうとはしなかった。

 

 

 

 

紗夜

 

 

「なぜ攻撃しないのですか!!このままでは…………!!」

 

 

 

そう焦るも、その異変はすぐに周囲に伝わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウゥウウウ………

 

 

 

 

 

ますき

 

 

「んあ?

 

 

 

 

アイツ…………あのティガに向かってねぇか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、この怪獣は鳴き声を上げたあと、人類や建物には目もくれず、ただただ闇に落ちた巨人へと一直線。ウルトラマン特有のカラータイマーが胸にあり、見た目は怪獣でも攻撃の意思を持たない友好的な生物だ。

 

 

 

 

 

 

そして、怪獣と巨人との目線が合った時、巨人は奴にも光弾を放った。しかし、それを怪獣は避けようともせずただただその身一つで受け止めていた。

 

 

 

 

六花

 

 

「あの怪獣さん………………ウチらを…………守っとるん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、彼は…………戻ってきて欲しいんだ…………

 

 

 

 

 

 

 

あの時の優しかった彼に…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何度も光弾を受けては、投げ飛ばした後、怪獣を思い切り踏みつけた。それを荒々しく何度も何度も…………しかし、怪獣は反撃はおろか、何もせずに、起き上がっては必死に巨人の肩を押さえては、あの鳴き声をあげたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まるで………………何かに訴えかけているかのように………………

 

 

 

しばらくするうちに、怪獣からカラータイマーの点灯とともに警告音が鳴り響いた。エネルギーが残り僅かの証拠だ。だが、一切気にすることなくただただ向かって巨人の暴走を食い止めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

「このまま………………終わらせてたまるか…………!」

 

 

 

 

 

 

オレは電撃を放つ柱に何度も挑んでるが、これが最後のチャンスなんだと思う。それを必死にぶつけた………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「……グゥッ…!!!!

 

 

うぅぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何とか台座の前に抜けることは出来たものの、既にボロボロで立つのもやっとの状態だ。だが、ここで今行かなきゃ確実に世界は終わりを迎える………………オレは立ち上がり前へ進む…………挫けそうになってもひたすらに自分を鼓舞し続け………ようやく……

 

 

 

 

スパークレンスの奪還に成功した。すぐさまオレは、光の戦士の力を解放した。

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

(待っていてくれ…………みんな………!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて強さ………………これが巨人の力………………地球を丸ごと破壊することも容易いその圧倒的な力………………

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、遠くからもう一人の巨人が駆けつけてきた………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正真正銘のウルトラマンティガだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ますき

 

 

「…………来てくれたぜ…本物がよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヂャァッ!!!

 

 

 

 

 

 

ヴォォアア!!!!

 

 

 

 

 

 

ティガは巨人に飛び蹴りをお見舞いし、攻撃を受けた巨人もすぐに立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウゥウウウ……………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャァアッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!!!!!!

 

 

 

 

 

 

なんと、最後の力を振り絞って起き上がろうとしたところを、奴は光弾を放って妨害しただけでなく、怪獣の生命活動を完全に止めたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

(________ッ!!!!)

 

 

 

 

 

 

六花

 

 

 

「そ、そんな………………あの怪獣さんはアレを必死に止めてくれたのに…………」

 

 

 

 

みんなもこの異常の行動に戸惑いがあった…

 

 

 

 

 

 

しかし、驚いたのはここからだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐子

 

 

 

「……?

 

 

 

あの人…………震えてる…?」

 

 

 

そう、顔はマスクで見えてないが、確実に激しい感情を露わにしていた。彼を必死に止めようとしてくれた友を……その友の手で亡きものへと変えたから…………。

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

 

(コイツは……お前の事を、身を投げ打ってでもお前を必死になって訴えてきたというのに……………………!!

 

…………オマエと言う奴は……!!!!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ンンンンンンンンンン……

 

 

 

 

 

 

 

フッフッフ…………

 

 

 

 

 

 

巨人は拳を握りしめているに対して、

巨人は体勢をそのままに、未だに嘲笑っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは………悲しみと………………

 

 

 

……怒り?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フンゥゥゥゥゥゥゥ…………!!!!!

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

(お前だけは…………絶対に許さん………

 

 

 

 

楽に終わらせてなるものか…………!!)

 

 

 

フッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フゥゥォォォォオアッ!!!!! ヴゥゥェアッ!!!

 

 

 

 

 

 

悪のウルトラマンは両手を広げ余裕の戦闘態勢に入り、

 

 

 

チャァッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティガも憤激に満ちた戦闘態勢に入り、互いに飛びつくように飛び蹴りが入る。

 

 

 

 

 

 

 

本格的な巨人同士の激しい戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

互いの蹴りが一発、二発、三発と同時に繰り出されては互いに弾かれ、反対の足での蹴りも同じく互いに傷をつけられず、見るからに強さは互角だった。

 

 

 

 

 

双方のカラータイマーを同時にパンチして、

漸くダメージがお互いに入った程だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティガ(?)は腰を引いたあと、両腕を広げた状態で徐々に交差させ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティガも、腕を引き、交差させた腕を広げ光を集中させた。

 

 

そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャァッ!!!

 

 

ハァッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ティガから放たれる白い光線、悪のティガから放たれる黒い光線、

 

 

 

 

 

その二つがぶつかって押し合いの状態にまで持ち込んだ。その後、二人の力が強すぎたためか、途中で爆発を起こし大きく吹き飛ばされた。ティガは素早く体を起こすに対し、悪のティガは吹き飛ばされても腕をバネのようにしならせアクロバティックに起き上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

 

「こ、これが…………巨人同士の……戦いですか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この場にいた者全員圧巻されていた。それもそうだ、あの正義の味方でもあるウルトラマン同士で戦ってるのだから。

 

 

しかし、彼女だけは少し違った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュチュ

 

 

「No…………これは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私達人々の(Heart)が引き起こした戦い(Fight)』よ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまで力強く心に訴えかける人間が…………

果たしているだろうか……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カコンッ…カコンッ…

 

 

ヴゥウ!?

 

 

 

 

 

 

リコンッ…リコンッ……

 

 

フッ!!

 

 

 

 

 

互いのカラータイマーが赤く点滅を始めた。

アレだけの激しい攻防を繰り広げたのだ。戦ったぶんの消費エネルギーは大きいはずだ。

 

 

 

 

 

 

ヴゥゥゥオォオオッ!!!! ヴゥゥェアッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!!

 

 

 

 

ハァッ!!!!

 

 

 

エネルギーの低下にヤケになったのか悪のティガは、ティガに向かって走り出し、

 

 

 

 

 

 

 

ティガはそれに対抗するかのように、彼もまた悪のティガに向かって走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪のティガは飛び上がったあと、一撃を込めた蹴りを…………

 

 

 

 

 

 

 

 

ティガは、同じように飛び上がり、チョップを…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やつの脚が先か、

 

 

 

 

彼の手が先か………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴゥゥェアッ!!!

 

 

 

 

 

ヂャァッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カコンッ…カコンッ…カコンッ…

 

 

 

 

 

リコンッ…リコンッ…リコンッ…

 

 

 

 

 

恐らく、攻撃を受けたタイミングはほぼ同じ。

着地したあとから、両者はピクリとも動かない。けど、それは長くはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

ヂャァッ…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リサ

 

 

「ティガがっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと、攻撃を受けてたティガは膝をついてしまった。エネルギーの残量もあるが、変身者が怪我から治ったばかりなためでもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フッフッフ………………

 

 

 

 

 

悪のティガは一歩届かなかったティガを嘲笑うかのように振り向いた。もはやここまで、誰もがそう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴゥウ!!!?

 

 

 

 

 

オォォアッ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、やつにもダメージが大きかったのか、完全に地面に伏してしまった。その後何とか起こし、黒い光線を放つ準備をするも、体を起こすのが精一杯なようで、よろめき出し失敗。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハァッ!!!!

 

 

 

 

ティガは力を振り絞り、必殺光線を悪のティガに放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

オォォアッ!!!

 

 

 

 

 

それを見事に受けた悪のティガは光の粒子となり、完全に消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイヤ

 

「勝った……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いに勝利したティガは真っ直ぐに、

瞳を閉じた怪獣を持ち上げ、

 

 

 

 

 

 

 

ヂャァッ…!!!

 

 

 

 

 

宇宙の彼方へと消えていった。しかし、その背中には後悔と悲しみに溢れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、慧悟はというと………………

 

 

 

 

 

 

 

慧悟

 

 

「クソっ!離せ!!俺が行かなきゃ…!

世界は崩壊する!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

香凛

 

「ハイハイ、ちゃっちゃと歩くっ!」

 

 

 

 

香凛が所属する特殊捜査部にお縄をちょうだいされた。

尋問の際にも、意味不明の発言を繰り返していたとのこと。

もう、これ以上人間達が力に執着させないようにするしかない。

変身者によっては光にも闇にもなり得ると言うことを、教えられた一件だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュチュ

 

 

「海音っ!!Are you okay!!?」

 

 

 

 

 

 

オレの方も無事に戻ることに成功したものの、すぐさまチュチュに

駆け寄られ、何故だか変に意識してしまう。楪曰く、それが『恋』なるものらしいが、イマイチ実感が湧かない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ますきにそのことをそれとなく伝えるも、アイツは「それはお前自身で考えを見つけろ」の一点張りだし…………

レイヤはそういった事にあまり関心がないだろうから参考にならないし、

 

 

パレオとロックに至っては、思考が暴走しだしたら止まらんから別の意味でチュチュより大変だ。

 

 

 

 

 

 

でも、ホントに被害が飛ばなくてよかった………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(…海音くん…………君は光も闇も上手に使いこなしてるよ……近いうちに強大な敵と出逢うだろうけど、乗り越えられるはず……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あこ

 

 

「リサ姉!あの巨人達の戦い…………

 

 

すっごいカッコよかったよね!!!」

 

 

 

 

燐子

 

「うん、あの怪獣さんには悪いかもだけど……もう大丈夫だよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、コレは怪獣から街を守るための戦いじゃない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレたち人間の心が招いた悲劇だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガーディー…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

六花

 

「?

 

何かありました?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、なんでもないよ。それじゃあ…………帰ろうか。

 

 

 

 

僕らの街に……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

満さん…………うちらに何か隠してる、でもそれが何かは分からない…………私たちでも分からない。これだけは分かる。

 

 

 

 

 

 

いずれはこれ以上の困難に落ちることになることに…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊本の街の復興を数分に終わらせた後、満の力で無事に帰ってこれました。やっぱここが1番落ち着くわー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、彼女………………レイヤは

気づいていた。

 

 

 

 

 

 

 

レイヤ

 

 

(何?この気味の悪さ…………まるでまだ何かいる……そんな気がする…………それも、今までのとは全然違う……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人類と世界の崩壊は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐそこまで迫っていた。




仲良しだったはずのガーディーに幸せが来る事を祈って、光を捧げます。ガーディー…………………………ありがとう。




あと、ピッタリ4000にするの大変だった。
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