勝つのは光か絶望か。   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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超古代の魔人編(海音√)【Episode of T】
3,関わりを経て、何を示す?


 

花咲川学院生が襲われた謎の怪事件から一週間……

 

 

 

 

 

 

海音は、羽丘や花咲川の他に顔を出してるところがある。それが、この絆之浦学園だ。ココは、俗に言う『世のはみ出し者』が集まる悪評高い高等学校。そのためか、校則もそこまで厳しくなく、大半の生徒はよく授業を抜け出すことも少なくない。不良専用の学校だ。

 

 

 

「海音ー!遊ぼうぜ〜!!」

 

 

海音

 

 

「…律………ああ、何して遊ぼうか。」

 

 

 

 

「おいおい、アタイらが遊ぶって言ったら、コレだろ!!」

 

 

そう言うと、律はギターを取り出して、激しく響かせた。

コイツは律。赤黒くて、パンクバンドのリーダーだ。そして、黒のシャツにダメージパンツと、ボーイッシュな声と格好をしながら実は女子生徒だったことを、つい最近知った。

 

海音

 

「…おいバカ止めろ。教室内で騒ぎを起こすな。勝負なら外でいくらでも受けてやる。」

 

 

 

 

「おっ、随分と受けがいいじゃん、何かいい事あったか?」

 

 

 

別に言ってもいいけど、後悔しそうだからやめとこ。

適当に返せば基本大丈夫…なはずだけど…………

 

 

 

海音

 

 

「……あったからこうして素直に受け入れてる。」

 

 

 

 

 

 

「へぇ〜、なるほどねー。さては、可愛い子を捕まえたな?」

 

と、彼女はやや悪戯な顔をしてこっちを見ている。ちょっと待てなんで知ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「…その可愛いの基準はそれぞれだ。」

 

 

 

とだけ伝えて俺は次の授業の場所に向かった。何でか律は顔を赤くしながら訳分からないこと言って暴走しだしたけどね……

にしても、あっちの俺が倒れて救護されるとはな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香凛

 

 

「海音、気がついたんだね。」

 

 

 

海音

 

 

「……香凛、何をしにココに?…………満は?」

 

香凛

 

 

「満もぐっすりしてるよ。もう、急に倒れたんだから私心配したんだよ…保健室までチュチュ達が手伝ってくれたから、後でお礼言っておきなよ…。」

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

(……アイツら………………余計な事を……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………少し前……

 

 

 

オレは楪と満と一緒に登校していた。楪は、満のことを信頼はしてるが、照れ隠ししてるようで、俺の横を常に歩いてるから、少し歩きにくい。それに、あの件があったから、助けたあの少女と必然的に話すことになりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、満くんって、ガラケーなのね。スマホにしないの?色々便利よ。」

 

 

 

 

 

「あはは、そうしたいのは山々だけど、ガラケーの操作にも苦労してるのに、変えたらもっとわかんなくなりそうだよ。」

 

 

 

と、満はすごい苦い微笑みを見せた。そう、満は料理は勿論、運動や勉強もそこそこできるのだが、こういう最新機器に関してはあまりに疎すぎるということが欠点なのだ。まあ、それを言ったらその携帯電話すら持ってないオレは時代遅れの人間だがな……。

 

 

 

 

 

しかし、それにしても……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………………………………」

 

 

 

 

 

「………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………………………………………」

 

 

 

 

周りの視線がやたらと冷たい気がしなくもない。

 

 

 

 

まるで歓迎されてないような雰囲気だな。派手にやられるのも好きじゃないから、別に大して気にしないけどな……

 

 

 

 

「…あら…満さんに鬼龍さん……おはようございます。少し話したいことがあるのですが、よろしいですか?」

 

 

 

 

 

 

 

う、嫌な予感しかしない……

 

振り向くと、アイスグリーンの髪と瞳をもつ生徒会こと氷川紗夜が立っていた。いや、何やってんの。

 

 

 

授業に遅れちゃダメよと楪と別れ、海音君と僕と紗夜さんだけになった。なんか僕の第六感が信号を送っているが、僕は動けずにいた………………いや、逃げられなかった…………と言うべきだな。僕らは彼女に見事に捕まり(勿論ワザと)生徒会室に連れ込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「満、どうしてオレたちは、何か変なことをしたのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、そんな事ないよ!だって僕ら人助けしたじゃないか!!僕ら善い事したじゃないか!!それなのにどうして!!!」

 

 

 

紗夜

 

 

「落ち着いてください。その件については、丸山さんから聞きました。助けてくださってありがとうございます。」

 

 

 

 

 

 

と、素直にお礼を言われた。さっきまで怯えてた僕が馬鹿みたいだ。お礼くらい誰でも出来るってのにね………………なんて安心してたのも束の間……

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

 

「それと、白金さんとこの映像を見ていたのだけれど、コレって鬼龍さんと吾妻さんですよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………………は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごめん…………………………は?

 

 

 

 

 

色々気になるところはあるけどとりあえず一言。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何で人の機密事項を簡単に抜き取ってんだよ!!!

 

どうやってその映像を見つけた!!?

 

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

 

「その反応は、肯定とみてよろしいですね?」

 

 

 

 

僕は違うと伝えようとした時に、あることに気づいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在時刻7:20

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業に遅れそうなんですけどー!!!!

 

 

紗夜

 

 

 

「あら?もうこんな時間ですか……二人とも、次の授業の支度をしてください。また放課後に。」

 

と言って、帰してくれたけど、

 

 

 

 

うわぁ…………放課後って言っちゃったよ。

因みにライブ映像なんだけど、確かに紗夜さんの推理通り、アレは僕と海音君が率いてるバンドだ。こちらは五人中二人が地元を離れたから、今では連絡が着くことも少ない。今頃何やってるんだろうな…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何とか教室に入れた。けど生徒の視線が、海音君や僕に向いてるんだ。その視線も異物を見る目だ。

 

 

 

 

 

 

「やぁやぁ、遅かったじゃないのさ。久しぶりだな、二人とも。6年振り…………だったっけな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………ここに来て会いたくなかったやつがここに入ってきた。オレたちより少し体格のいい嫌な奴、それが吾郎だ。

 

 

 

 

 

 

吾郎もオレたちの『元』親友だ。だが、度重なる犯罪行為に耐えられず、追放した。そんな奴が今こうして合うことになるなんてな、悲しすぎにも度を越している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「にしても、まだここにいたなんてな……女に声掛けて連れていったそうじゃねぇか?」

 

 

 

 

海音

 

 

「…………別にそんな事じゃない。それよりも、アンタがどうして戻ってきた…………お前は日本を追放されたはずだ。」

 

 

 

 

 

 

まずいな…………どんどん注目を浴びてる。

ここは無理やり引き剥がさないと、ここら一帯消し飛びかねない。だって、海音君の瞳の中にある暗黒の心が目覚めようとしている。

 

 

 

 

 

 

「海音君!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレは………………?

 

 

そうか、オレは暗黒の闘志の力が解放寸前だった所を、満が止めてくれたのか。

 

 

 

 

海音

 

 

「満…………悪い、少し香凛のところに行く。この場所で使いたくは無い。」

 

 

 

「うん、僕が護衛に入るよ。」

 

 

 

 

 

満はみんなを落ち着かせたあと、紗夜に事を伝え連れ出すことを了承してくれた。ホントに、こういう時に満は無茶しやがる。満は今、弦巻こころと言う天真爛漫なお嬢様率いる、バンドの影武者として行動してるのだ。それを聞いただけで、苦労がわかる人も多いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

羽丘に向かうと、迎えに来たように弥助と香凛がいた。その横に気になる奴らがいたのは気にしな………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Hey、香凛。この二人は?」

 

 

 

 

 

と、そうもいかなかったみたいだ。……ってよく見たら海音君構えちゃってるけど、まさか…………

 

 

 

 

 

海音

 

 

「香凛、コイツら…むぐっ!!?」

 

 

 

 

(ダメダメ!!!いきなり人を斬るのは間違ってるよ!!!現にまだ何もされてないじゃない!!!)

 

 

 

海音

 

「ぐむむむむ…………!!」(そうとも限らん!離せ!!)

 

 

 

 

 

危なかった…………どうにか海音君の本能を止めることは出来たけど、大丈夫だよね?怪しまれてないよね?

 

 

 

 

「アナタは、彼の親か何か?」

 

 

 

「チュチュ様、この方は…!!」

 

 

 

チュチュ

 

 

「何よ、パレオ。知ってるの?…………って、What?」

 

 

 

この場にいる全員が疑問を抱くのは当然だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「……あ、ああ………!!!」

 

 

 

 

「うぐっ……!ダ……………………ダメだ…ヤメテ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドサッ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パレオ

 

「カイトさん!!カイトさん!!」

 

 

 

 

 

チュチュ

 

「Are you okey!!?二人とも!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

満は、何かに恐れを抱いて頭を酷く抑え込み、海音は、何かを思い出してしまったことで呼吸が乱れ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのまま二人は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

力尽きたように倒れたんだから……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……さん………………イトさん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰だ……………………俺を呼ぶ奴は…………だが、どこか聞き覚えのある声だ。確か名前は…………

 

 

 

 

 

 

「カイトっ!!」

 

 

 

 

 

 

差し込む眩しい光、そしてパステルヘアのパレオにチュチュ……………俺の横のベッドで横になっている満の姿がある。

 

 

 

 

海音

 

「一体…………何が、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「急で悪いんだけど、海音君…………チュチュ達のバンドに入ってくれるかな…?」

 

 

 

………………随分と急だな。だが、満のあの真剣な目付き、何か考えがあるに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「オレは構わないが、アイツらはどう言うんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

パレオ

 

「寧ろ、チュチュ様が直接スカウトしたんですよ。」

 

 

 

 

 

 

チュチュ

 

「ち、違うわよ!!あくまでもマネージャーとしての勧誘と海音の保護よ!!」

 

 

 

 

 

待て…………話が飛躍しすぎだ。なぜ俺が保護?なぜ俺がマネージャー?いやマネージャーに関しては何も言わないでおくが、保護は意味がわからんが、満が言うんだ。素直に受けるべきだな。

 

 

 

 

 

海音

 

 

「分かった、俺なんかで良いなら、力になる…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かパレオの奴、急に表情が明るくなってやがる。そんなに期待されても困るんだけど…………まさか、前に会ったことがあるとか、それだともう俺の秘密を知っているのか?いや、その可能性はあまりに低い。じゃあ、どうして俺の名を………………

 

 

 

 

 

(海音君、彼女たちを最大限に引き出すのは君だけなんだ。試練もあるだろうけど、乗り越えてゆける。)

 

 

 

 

考えても仕方ないので一度考えることを辞めた。

 

 

 

そして、オレは、満のお願いの下、チュチュたちのスタジオに訪れたが、その歳に見合わない程のマンションだった。まあ、プロデューサーならそれが普通か………………

 

 

 

この時の俺も感覚が痺れてきた。もう、驚きもツッコミもしない。

 

 

 

 

俺達とは縁のない近未来的なホールを通って、俺たちのところには無いエレベーターに乗って最上階に限りなく近い階層に上り、見たことの無い機械に近づいてみたら何故かシャッター音が聞こえたし、それはもう興味をそそられるものだ。どういう訳か、チュチュには呆れられてるけどな。仕方ないだろ。こういうの無いんだからよ………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パレオ

 

 

「皆さん、お待たせしました〜!!」

 

 

 

 

 

いや待て、そんな勢いよく開けるんじゃない。驚いてるだろ。

 

ん?あのギタリスト………………どこかで…

 

 

 

確か……『朝日 六花』………………だったか。俺も少し記憶が薄くなってきてるな。こんなことも思い出せないなんてな。なんで知ってるのかって?オレは今、もう一人の俺が六花の通う学校に通ってるし、香凛から六花のことを聞いたからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………にしても、この二人はホントに女か?

やけに背丈が大きい…………それに体格も…

一瞬男に思えるんだが、それは俺だけか?

 

 

 

 

「チュチュ、パレオ。おかえり、何か収穫でもあった?」

 

 

 

 

「ん、なんか見慣れない奴がいるな。」

 

 

 

 

 

 

 

まずい、気づかれた。早いところ転移したいけど、ここでやったら確実にバレる。ここは大人しく姿を現すほうがいいのかもな。

 

 

 

 

 

 

「チュチュさん、パレオさん!おかえりなさ……ひぇえ!!?ど、どうして男の人が……あわわわ……!!!」

 

 

 

だよな……少し悲しいがコレが普通の反応だ。分かってはいても、悲しくなるぜ…。

 

 

 

 

チュチュ

 

 

「落ち着きなさい、ロック。

彼は、私達の専属マネージャーなの。

 

 

 

 

紹介するわ。

 

 

vocalのレイヤよ。」

 

 

レイヤ

 

「…和奏レイヤ。気軽にレイって呼んでもいいよ。……それにしても君、何だか不思議な感じ…今度お茶したいな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

この人、一体何を探ろうとしている…?こういう奴こそ考えが読めない。が、悪の気迫は感じない。

 

 

 

 

 

海音

 

 

「………その日が来るといいな…」

 

 

 

 

できる限り、コイツとは探りを入れさせないようにしなくてはな……

 

 

 

チュチュ

 

 

「drumのマスキングよ。」

 

 

 

 

「よろしくな。……………………なんか只者じゃねえ雰囲気してんな。あたしの事はマスキングかますき……好きな方で呼びな。」

 

 

 

 

 

 

 

すまん、ますき………………言いたいことがあるんだ。お前のものであろうバッグに妙に可愛げのあるストラップが山ほどついてたんだが…………

 

 

 

 

ますき

 

「想像つかなかった………………だろ?もう、慣れたさ。(エスパーなんじゃないか?)

 

 

 

 

ロック?お前なんでそんなとこにいるんだよ。」

 

 

 

 

 

 

ロック

 

「だ、だって…………その…………」

 

 

 

 

かなり怯えられながらチュチュのスタジオの隅の方で縮こまっていた。結構距離があって満のようにハッキリとは聞こえない。何かと傷つく…………。

 

 

 

海音

 

 

 

 

 

「その…………悪い…怖がらせる気は無い。六花とも仲良く……なりたい…………それを伝えに来た…。」

 

 

 

 

 

 

六花

 

 

「あの、えっと……そういうわけではなく…………お会い出来たことが、嬉しいです!!」

 

 

 

嬉しい………………?嬉しい……ね……

 

 

 

 

 

 

 

 

六花

 

「あの!!レイジングさんの演奏…………モゴゴッ!!?」

 

 

 

 

何か言ってはならない気がして、六花の口を急いで塞いだことであちらは詳しく理解してないらしい。危なかった。あと少しタイミングがズレたら、間違いなく疑われるからな………………

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「その呼び名は、2人の時だけにしてくれ……頼むよ……朝日六花。」

 

 

 

 

 

六花

 

「は、はい…………//」

 

 

とりあえずコイツらの前で言わないことを約束してくれた。何でか朝日の顔はどこか火照ってたけども。まあ、コレは満と一緒に弥助から教わった女性との接し方らしいから、オレはそれを素直に成して見せただけだ。別に故意では無いな。

 

 

 

 

 

 

ますき

 

「ロック…………どうした?顔赤いぞ。」

 

 

六花

 

 

「はうぅう…………二人だけ……ううう……」

 

 

パレオ

 

 

 

 

「ますきさん、ロックさんは……ゴニョニョ」

 

 

 

 

ますき

 

「何!?ロックが?」

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………アイツらなんのことを話してるんだ?

 

 

 

 

 

なんて考えていたら………………

 

 

 

 

 

グオオオオオオオン…!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「………………ッ…!」

 

 

 

 

 

 

外を見てみると、三体の大きな石像とそれに反応し、地底と大空から2体の怪物が姿を現し、石像へと向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[人の子にして光の子よ……]

 

 

 

 

 

海音

 

 

 

「……ッ!!?」

 

 

誰からか、俺の脳内に直接語りかけている。

 

 

 

 

海音

 

 

「アンタ、何者だ!姿を現せ!!」

 

 

だが、どこを探しても謎の声の姿は無い。

 

 

 

[光の巨人と共に、戦え。]

 

 

 

 

その言葉を最後に、声もしなくなり、景色もチュチュのスタジオへと戻っていた………………なんか見た事ないアイテムだな。それにこのボタン………押したら、開いて輝きそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦え……………………か…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ますき

 

 

「海音っ!!今までどこにいた!!見たこともねえ怪物が暴れてる!!早く逃げるぞ!!!」

 

 

 

 

 

面白いぜ……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「佐藤…………チュチュと共に安全なとこに隠れてな。」

 

 

 

 

 

ますき

 

 

「お前はどうするんだよ。」

 

 

 

 

海音

 

 

 

「早く行け………………被害が出る前に……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ますき

 

 

「……必ず来いよ。」

 

 

 

 

 

佐藤を渋々ながら向かわせることに成功したオレは、石像を潰しに進撃してくる怪物を、食い止める。

 

 

 

それが俺の運命って言いたいのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「……上等だ………………やってやる……。」

 

 

 

 

オレは、ただ前に進み謎の声から授かったであろうライトを構えた。ボタンを押した時、オレは眩い光とともに包まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2体の怪物が2人の石像を破壊し、残された1人の石像も倒されて砕かれようとした時に、光の戦士『ウルトラマン』が目覚めた。

 

 

 

 

 

そんな話を、友達から聞いたことがある。

 

 

 

 

 

 

 

パレオ

 

「ロックさん!あそこまでたどり着けば、安全です!!」

 

 

 

 

 

そうは言っても、こんなとこに怪獣なんて聞いてへんよ〜。

 

 

 

なんて、呑気なこと思ってたら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パレオ

 

 

 

「ロックさん!!危ない!!!」

 

 

 

 

 

 

 

ワタシ、今何が起きたん?怪獣そのものに気を取られすぎてたんや…………そんで、その瓦礫がうちの方にとんできたんや。

 

 

 

 

 

 

 

六花

 

 

「ぱ、パレオさん……!!!!」

 

 

気がついた時には、ウチを庇って足を怪我したパレオさんがいた。幸い、意識はあるけどとても動ける状態にない。

 

 

 

 

 

 

 

 

六花

 

(どうしよう……ウチのせいや……でも、こんなことで挫けてられへんねんで。)

 

 

流石のウチも体の大きさの違う相手に、適うわけなくとも、安全なとこに運ぶことは出来るはずや。

 

 

 

 

 

 

 

彼女は、震える体を動かし、パレオを何とか背負って、走り出した。風よりも早く…………とそこにあの怪獣と視線が合う…………

 

 

 

ジリジリ近づき、二人を一気に踏み潰そうと、足を振り下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

六花

 

 

 

(あかん…………目ぇ合わせてもた………………もうダメ………………)

 

 

 

 

 

ところがだった……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………アレ?いつまで待っても衝撃がない。

 

 

 

恐る恐る目を開けると、そこには…………

 

 

 

 

 

六花

 

 

「え…………ええええええええええええ!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤と青紫と銀のボディーを持つ謎の巨人が、六花を踏み潰そうとした怪獣を薙ぎ払っていたのだ………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………海音君…いや、ウルトラマンが………………ついに光を灯したんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球の破壊を求める怪獣と、ひたすらに祈り続ける彼女たちを前に、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《超古代の戦士》が、眠りから目覚めたのだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 




大変お待たせしました。平成のウルトラマン大好きですけどストーリー自体を全て覚えてないので、わかるとこだけ載せるつもりですが、ご了承ください。後、出すの遅れてすいませんでした。

ほかのバンドの交流を見たいかな?

  • もちろん!ってかやれ
  • 要らん、早く次の怪獣と戦わせろ
  • ほかのメンバーともイチャイチャしろ
  • 早く満のエピソードを作れ
  • そんなことより吉野家の牛丼食べたい

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