勝つのは光か絶望か。   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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お待たせしました。ゾイガーの軍勢……そして、以前からその影を漂わせていたアイツが遂に降臨します。長らくみてくださったみんなには感謝しかないです。


30,『暗黒の支配者』

 

 

 

 

 

 

特捜隊基地から少し離れた海から、突如謎の沈没遺跡が浮上、ゾイガーの群れによる街の進撃、そして街を包み込む正体不明の黒い霧……皆を避難させたはいいものの、状況は決していいとは言えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここに来て一気にその威圧感と絶望感が最高潮に達した。まるで、挑むことすら許されない…………そんな感じだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然現れた黒い霧も触れた人間は生命機関を破壊され、電子機器も動かなくなってしまった。彼女たちは研究地下施設の中でも隔離された場所に生存者を守っている。だが、それもいつまで持つか分からないうえ、この最後の砦もあるここにまで闇が迫ってきてしまってはダメなので、満が結界を張って闇の霧の侵入を全力で抑えている。

 

 

 

 

すると、古代遺跡の浮上と共に、ある一体の怪獣が姿を現した………………と言うよりも、復活を遂げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無数の触手とハサミを持ち、アンモナイトを横に巨大化させ、下顎に目がついた余りに異質で禍々しい雰囲気を帯びただせていた…………大いなる闇が……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フゥアアアアアアアアアアアアアンンンッ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奴が完全に目覚めてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

 

「何ですか……アレは……」

 

 

 

 

 

 

 

ますき

 

 

「今までの怪獣の中でも一段とやべぇ…………あんなデケェの…………どうやって倒すんだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ひまり

 

 

「えと、あれらが現れたのはなんか関係が…………」

 

 

 

 

 

「その通りだよ………………アレは古代遺跡…………いや、古代都市…………とでも言おうか…『ルルイエ』…。

 

 

 

 

 

そして、3000万年前にそのルルイエの古代人と文明を滅亡させたのが、かつて闇で覆い尽くした邪神………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ガタノゾーア』…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなはこの世の終わりのような顔をしている。当然の反応だ。人類と文明を破壊させた怪獣も通り越した邪神が相手だ。勝算は…………………………ハッキリ言って絶望的だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこに、ウルトラマンが姿を現し、指先から放たれる光弾を浴びるも全く怯む様子もなく、パンチなどをして物理的ダメージを与えようにも、表皮が思いの外硬く、ハサミと触手に苦戦していた。

 

 

 

 

何とか触手を掴み、引っ張りあげようとするも…

 

 

 

 

 

 

 

ヂェアッ!!!!

 

 

 

 

 

足元を触手に引かれて海に落ちてしまう。

 

 

 

 

 

ちなみにここまでのやりくりは全国中継されているので、当然チュチュ達のところにも映っていた。

 

 

 

 

「…………ムリだよ……勝てっこねぇよ……」

 

 

 

 

 

そんなひとりの男性の絶望の一声が…………みんなの不安をより駆り立てるのであった。

 

 

 

 

何とか立ち上がるも、その隙を逃すまいと、触手がティガの首に巻き付けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュチュ

 

 

 

 

「海音…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

首を締め付けられて彼女の不安と恐怖が混ざり合い、絶望に塗りぶされそうなときだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()!!

 

 

 

 

 

頑張れっ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頑張れっ!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

 

 

 

「…………ティガ…!」

 

 

 

 

後ろで見ていた子供達とそれを陰から見つめていた一人の少年がティガに必死になって声援を贈った。こんな状況の中でも希望を持っている人間もいるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

(ありがとうな…持てる全てを賭けて…………倒してみせる!)

 

 

 

 

 

 

 

掴まれたままフォルムチェンジの動作を行った時、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フゥアアアアアアアアアアアアアンンンッ!!!!!!!?

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきよりも高い鳴き声をあげ、焦りの色が見え始める。フォルムチェンジを行う時にも、光の力を集約させてから姿を変えるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フゥゥゥゥンッ!!!!

 

 

 

それを見抜いたティガはそのまま深紅のパワータイプへとチェンジし、すぐさま掴まれてる触手を力いっぱい込めて、触手の1本を引きちぎった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フゥアアアアアアアアアアアアアンンンッ!!!!!!!

 

 

 

 

 

邪神はまたも鳴き声をあげ、痛みを現していた。襲いかかる触手を掴みもう一度引きちぎろうと両腕に力を込め、後ろから迫るハサミの触手も察知したティガの手刀で弾き返される。だが、このまま続けていても終わらないため、触手を遠くにやり、急いで邪神に近づき、強烈なパンチと手刀を思い切り振り降ろした。けれど、これも微々たるものでしか無かったために、一度距離を取り両手を広げ光の玉を凝縮させ、その一撃を邪神へと叩き込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フゥアアアアアアアアアアアアアンンンッ!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

……が、全く通じている様子がなかった。奴の驚異的な硬さに巨人の姿であっても驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

 

 

 

今度は再び両手を広げ、パワースタイルのゼペリオン光線を放つも、これも手応えがなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リコンッ…リコンッ……リコンッ…リコンッ…リコンッ

 

 

 

カラータイマーも赤く点灯し始め、一刻も早くケリをつけようと、何度もパンチを繰り出すも、先程よりも勢いが弱まっていて、全くダメージを与えられていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、邪神の体内から吐き出された闇の霧がティガを襲いかかり、逆に大ダメージを追わせるなどティガを一方的に翻弄し続けた結果…早くなったカラータイマーの警告音と共に、触手とハサミにティガの両手を拘束され……最後には……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フゥアアアアアアアアアアアアアンンンッ!!!!!!!!

 

 

 

 

 

邪神から放たれた紫の光線がティガの腹部を貫いた。

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

(がっ!!!!

 

 

 

 

…………かはっ……!)

 

 

 

 

チュチュ

 

 

「海音っ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六花

 

 

「負けない………………

 

 

 

ティガは…………負けたりなんか、せェへん……」

 

 

 

 

 

 

そう言って、周りを励ます六花…しかし、勝ち目が無いことは彼女がよく知っている。

 

 

 

海に倒れ込み、何とか立ち上がって戦おうとするにも…………

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

(アイツらの約束を……守れてないって……………………のに……………………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティガの身体は石に戻ってしまい、カラータイマーの音も完全に聞こえなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

やられた………………ティガが…………ウルトラマンが……やられたのだ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏那

 

「海音が……ティガ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………そっか……そうなんだ………。」

 

 

二人も平静を装ってるも、きっと心に響いているのだろう…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなのヒーローの海音はもう、帰って来ないことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フゥアアアアアアアアアアアアアンンンッ!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

邪神の鳴き声と同時に触手で、石になったティガを攻撃し、海の底へと沈めた。人々は、この怪物に敵う術は無いのだと絶望していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュチュ

 

 

海音ーーーーーーーー!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女からの瞳から流される涙と隔離施設から放たれる呼び声も虚しく、無反応のまま沈みゆく中、ティガのカラータイマーから最後の希望の欠片であっただろう力さえ完全に失い、泡となって噴き出し海底へと落とされていった。一瞬の光も希望も許されないかのように………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このまま、超古代のように…………

 

 

 

 

全ては破滅してしまうのか……




平成ウルトラマン屈指の恐怖ポイント『ウルトラマンティガ 石に戻る』。
この演出だけは今も尚覚えてます。正直言って、どうやって勝つのって当時は思ってましたwww

ガタノゾーア強すぎ……ホントに最強怪獣としても全く違和感が仕事をしません。
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