ティガが、敗れた………………
空は一寸の光もない闇に覆われ………………
もう、この地球はもう終わりなのか…………
チュチュ
「海音……聞こえるかしら。
海音にはまだ話したいことが山ほどあるのよ。
例え海音がどうなっても、ワタシはカイトのプリンセスであり続ける。
待ってなさい…
直ぐに迎えに行くわ…………」
海音
「………………ちゆ……」
その呼び掛けが聞こえたのか、彼は誰もいないクリスタルに閉じ込められた状態で目を覚ました。
それと同時に、あの聞きたくなかった笑い声も聞こえてくるようになった。
「無様だな……我々キリエル人の予言に背くからだ。我々なら、アレが復活することも、無かったのだ。」
そう、キリエル人だ。予言だとか、我らは救世主であり、オレは招かれざる者だと言っていたあのキリエル人だ。
海音
「初めから…………お前らに従えば良かったって言いたいのか…!!」
「もう、遅いわ。キリエルの神々はこの地球を見捨てたの。」
「ワタシは言ったはずだ。この地球を守るに…………君には烏滸がましいと…………」
二人のキリエル人はまた不快な笑い声をあげて姿を消していった。
海音
「………………クソっ…………」
誰もいないこのクリスタルの中で、オレは動けずにいた…。
満
「…………香凛…………慧悟を…………『雅紀 慧悟』を出動させて。」
香凛
「はぁ!?何考えてんの!!アイツは数えきれない罪を犯してるんだよ!!」
満
「分かってる!!!
悔しいけど、今この場で彼を救う技術を持っているのは、彼一人だ。」
こうして、満の一声で服役中の雅紀慧悟が姿を現し、急遽ティガの復活大作戦に加担することになった。
彼自身も凄く悩んだ決断なので、従わない訳にもいかず、彼を任務に同行させた。
その時の彼は、あの時とはまるで違い、落ち着きを見せていた。それどころか、彼を本気で救いたいとまで感じていた。
慧悟
「俺だって光の巨人を志した身だ。たとえ巨人になれなくたって、こうして適性者の力になることは出来るんだ。」
そう意気込み、香凛と二人で船艦に乗り込んだ。
以前、炎魔戦士との戦いの中で光を浴びて戦闘力を強めたデータがあるので、その点を考慮し強力な光を照らす船艦を満が一から設計し直したようだ。鈍重な欠点はあるものの、邪神もあまりの図体に移動していないので、問題なかった。
その時、海音はと言うと……
海音
「…………?
あの光は…………」
目の前に少しながら光が現れていた。正体不明ではあったがそうも言っていられずオレは手に取ろうとした。
満の結界もいつまで持つか分からない……早めに行うに越したことはない。徐々に石像となったティガに近づき、強力な光をあてた瞬間だった。
フゥアアアアアアアアアアアアアンンンッ!!!!!
強力な光が苦手な邪神は触手を使って船艦ごと攻撃し、一撃で操作不能にまでなった。
その瞬間は、海音の方にも伝わったようで、
海音
「________ッ!!!
消えた…………。」
そう、今までの光の正体は二人が乗っている船艦だった。だが、こうして失敗に終わると、光は失い…………完全に1人になってしまった。
夏那
「もうダメ…………勝てない……」
皆が絶望一色に塗りつぶされようとした時だった。
映像を見た子供達があのウルトラマンが変身するポーズを取り出した。
それは各国のみんなが同じポーズをしていたのだ。
「僕がウルトラマンだ!!」
「私が、ウルトラマンティガよ!!!」
『
そう叫ぶと、子供達は光の粒子となり、四方八方から光が溢れ、みなそれぞれが、石像と化したウルトラマンティガのカラータイマーへと向かってゆく。それもひとつじゃない…………二つ……三つ………………数え切れない数の光がカラータイマーへと注ぎ込まれた。
ますき
「…すげぇ…」
パレオ
「光が………………こんなにもたくさんの光が…!!」
そう涙を流すパレオ。それは、他のみなもおなじ、だが一番の驚きは………………
海音
「…?この光は……」
『ティガァァァァァァ!!!!!!』
なんと、道が出来上がった光から、子供達が彼に向かって走ってゆくではないか。もう一度、立ち上がって守る使命を果たすときが……
海音
「コレが…………これが『光』なんだ…!!!!」
そう感銘を受けた彼は再び立ち上がろうと、必死に手を伸ばし…そして、
再び一つとなった。
海底から、光の柱とあの巨人の輪郭が姿を現し、光が収まったところで、ウルトラマンティガが再び邪神の前に立ちはだかった。
六花
「ティガが………………海音さんが蘇りました!!!!」
こうして、一度は闇に潰れた超古代の戦士が、
大いなる闇を前に、彼女達と愛する地球の為に、
再び立ち上がったのだ。
ウルトラマンを倒し、地球を絶望に染め変えた最強の怪獣。そこからの光を受けての復活……結構在り来りな感じかもですが、それを意味のあるものにしてくれたのが、ウルトラマンティガだと僕は思います。