勝つのは光か絶望か。   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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34,記念を称して

チュチュ

 

「Harry up!ライブがワタシたちを待ってるわ!!」

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

 

「……それはRoseliaが出るからだろう。」

 

 

 

 

 

チュチュ

 

 

 

「No!!Roseliaはワタシたちがぶっ潰す目標なのよ!!」

 

 

 

 

 

海音

 

「わかったわかった。くだらないこと言ってないで行くぞ。」

 

 

 

 

 

 

チュチュ

 

 

「___無視!!?」

 

 

 

 

 

 

アレからしばらく経ち、日本に戻ってきたRoseliaのライブをチュチュと二人で見ていた。ちなみに仕事もアレから依頼殺到だ。郵便受けに入り切らなかったようで依頼書の道が出来てたことには、流石に通りゆくみんなが驚いていた。まあ、そんなのは輝に任せておけばいい。奴なら一、二週間で片付ける。なによりも輝も満も、オレたち二人の時間を邪魔したくないようで、誘いも丁重に断っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「ちゆ、そろそろ湊達の出番だ。気を失わないようにな。」

 

 

チュチュ

 

「分かってるわよ、海音はワタシをなんだと思ってる訳…?」

 

 

 

フッ………………そんなの、RASの………………オレの永遠のパートナーであり、夫婦だろうが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは、聴いてください……私達の歌を……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Roseliaのライブはさすがといったところ、終始歓声が鳴り止まない。それぞれが個性を引きだし、常に万全な体制で臨んでる。観客席の方から見ても分かる。そんな中、ふと気になる声も聞こえてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「けど、やっぱアイツらが出てりゃ最高なんだけどな!」

 

 

 

 

 

「……それって最近できたRASか?」

 

 

 

 

「違ぇよ!昔、とんでもねぇ規模のライブやって殿堂入りしちまったアイツらだよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「ああ!!言われてみれば確かにそうだな!!せめて、メンバーの一人でもいてくれりゃいいのによ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、何やら嫌な予感がしてきた。その直感は直ぐに当たることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私達の歌を聴いてくれてありがとう…………最後の一曲を前に、ある人にプレゼントがあるわ。

 

 

 

 

海音………………前に出て。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Oh....no

 

 

 

湊はあろうことか、俺を指名してきた。その意図が全くと言っていいこと読めない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「____!!!?」

 

 

 

 

仕方なしにステージに上がるとそこには、かつてオレたち七人で殿堂入りを果たした、あの輝かしくも荒々しさもあるあのマントは間違いなくあの時の衣装だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「驚いたかしら。

 

紗夜達からこのことは聞いてたから私たちで衣装作りに手がけてたのよ。」

 

 

 

そう笑顔で笑う歌姫。ふと観客の方をみると、ちゆはずっと待っていたかのように顔を赤く染めあげ、そっぽ向いていた。そうか、今までオレは奴らにもてはやされていたというのか……だが、それもいいだろう…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私達のステージに……いえ、

久々に立った気分はどうかしら…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直言えば、驚きの連続さ…………まさかホントに奴らはそんな伝説バンドの正体を見破ったんだからよ…………だからこそ、オレは………………

 

 

 

 

 

海音

 

 

 

「……これ以上にないものだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………なら、貴方のステージに……私達Roseliaもお邪魔するわ。いいかしら……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな風に言われちゃ………………断る方が勇気がいる。なによりもちゆだけじゃなくてRASの奴らまでもが俺を見て心底楽しみにしている。だからオレは…………あの時の栄光を羽ばたかせるために衣装とかつてオレと共に旅をした特別なギターを手に取り、こう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

 

「……当然だ。やるからには、終始全開で行く。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女は「わかったわ」といい、ある一曲の……思い出の楽譜を渡した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

 

「……!!!

 

 

__________了解。

 

 

やってやる…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうしてRoseliaに加えオレは壇上に立ち、マイクを持ってこう言い放った。

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「来てくれたみんな、今までオレの正体を知っても嫌いにならないでくれてありがとう。きっと、これらもみんなが前々から考えてくれてたんだと思ってます。だから…………オレはその期待と願いに、全力全開でお応えしよう!!!

 

オレたちの不滅の音を聴け……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Brave love Tiga』………………!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜♪ 『Brave love Tiga』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Tiga! 勇気が 今 足りない

 

Tiga! 勇気を 授けてくれ

 

 

 

 

 

例え 力が 強くても

 

 

一人きりじゃ 戦えない

 

 

 

 

 

強く 未来を 求めても

 

 

 

一人きりじゃ 届かない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悲しみに 覆われてる この空を 壊すよ

 

 

 

SOS 受けて 君の待つ 明日へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Tiga! 愛こそ 今 必要

 

 

Tiga! 地球を 見つめてくれ 』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凄い、もう何年も前のことなのに、体が勝手に動いてく…………オレはこの楽しかった感覚を…………取り戻したかったんじゃないだろうか………………不思議とそう思えてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

コレや、コレや、この曲や……RASの為に夜な夜な手がけてたたった一つの歌…………それに、海音さんも凄く生き生きして楽しそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どんな 暗闇の 中でも

 

 

 

星は 何処かで 輝くよ

 

 

 

 

 

 

弱く 儚い 星達も

 

 

 

夢を 求めて 輝くよ

 

 

 

 

 

 

 

 

愛してる 愛している 魂が 叫ぶよ

 

 

 

時の Gate 開けて

 

 

 

 

 

 

君の 待つ 未来へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Tiga! 勇気が 今 足りない

 

 

 

Tiga! 勇気を 授けてくれ 』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

間奏にはいるときに紗夜とのアイコンタクトをとり、二人の背中合わせでよりこの歌に込められた悲しみや痛みをさらに強調した。まさかよりによって氷川委員と共にギターを弾き合うなんてな…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『悲しみに 覆われてる この空を 壊すよ

 

 

SOS 受けて 君の待つ 明日へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Tiga! 愛こそ 今 必要

 

 

Tiga! 地球を 見つめてくれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Tiga! 勇気が 今 足りない

 

 

 

 

Tiga! 勇気を 授けてくれ 』

 

 

 

 

 

 

 

終始ギターが主力になっているので紗夜と俺の二人が特に目立っていた。

 

 

 

 

 

 

体から流れ出る汗と、決して鳴り止むことのない観客からの過去最高の歓声………………大成功だ。

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「オレと、Roseliaの最後の歌を…………最後まで聴いてくれてありがとう。心より感謝する……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いえ、最後にプレゼントがあるわ……受け取って頂戴。」

 

 

 

 

 

そういうと、待ってましたと言わんばかりに燐子が静かに吊り下がった糸を渡してきた。上を見ると、金の玉が吊るされて、その糸を俺が引けということか…………ちょうどいい、RASのみんなも最前席で待ってる。オレは燐子の手より少し上から持ち、みんながカウントダウンのコールをしてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー3ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー2ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー1ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー0ー

 

 

海音

 

 

「……ッハァッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おめでとーーーー!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「………………?」

 

 

 

 

いったい、何が起きたのであろうか……オレが紐を思い切って引いたと同時にRASとRoseliaがオレにクラッカーを向けて思い切り引っ張ったんだ。オレはもしやと思い、後ろの掛け軸を見ると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私達の世界を

 

 

守ってくれて

 

 

 

 

 

 

ありがとう!!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

と恐らく自分たちで書き進めていたのだろう。一人一人の個性が強く出てる……きっとあこや湊あたりなんか特に頑張ったんだろう。ホントに今…………最高にの気分だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「改めて、ありがとう。そして、あなた達が出場したEBAに参加させてもらうわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「………………望むところさ…………だが、お前らRoseliaだけが来てもつまらんだけだ。もっと多くのバンドを率いてオレたちに、持てる力の……………………全てでかかってこい!相手になってやる!」

 

 

 

 

 

 

 

「………………当然よ。

 

RoseliaとRAS、そしてガールズバンドのみんなで、伝説となった貴方達に挑戦するわ!!!」

 

 

 

 

 

リサ

 

 

「これを見てるみんなぁー!あたしたちに協力してくれる子達がいたら、いつでも来てね〜!!」

 

 

 

 

 

と、完全に逃げ場を無くした俺だが全く問題ない。オレは………………今の俺は……………………ヤツらがいるからな………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、世界を救ったオレに記念としてライブを数年先のEBAに出場し、ガールズバンドのみんなの前に立ち塞がる。そうして新たな伝説を未来へ託すのは……また別の話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

「来るなら来い…………俺たちの伝説は…………

まだまだ終わらせねぇっ!!!!!」

 

 

 

 

 




はい、短いけど今後は更新速度めちゃくちゃ落ちます。すいません。このご時世でやることが増えすぎてしまい、手が回らない状態になってしまいました。あと、満編でこれをやって欲しいリクエストがあれば、感想欄にバンバン書き込んでください。お願いします。
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