勝つのは光か絶望か。   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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36,ギター少女との出会い

入学してすぐにボクは護身術の授業を真面目に受けてはいた。が、周りの生徒は何をしてるかと言うと、この学校で有名な石田達を見ていた。なぜなら、女子はこの時、体育の授業で葵さんの揺れる胸を一目見ようと躍起になってるのだ。まあ、それは普通の男子なら仕方の無いことだ……。

 

 

 

 

彼女達の体育着姿を一切見てないボクに、クラスメイトは、

 

 

 

 

 

「葵さんの胸を見ないなんて…アイツ真面目かよ…」

「いや、そうと見せ掛けて実はムッツリなのでは?」

「うわ、マジかよwwアイツ、とことん最低だな。」

 

と、完全に見下げられた態度で言われたが、ボクは全く意に介することなく聞き続けていた。護身術の先生は話は面白いし、なんだかんだ言ってためになるから……損はしないとも思ってる。

 

 

 

いつか………父さんのように…

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………!!!…………オイ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「…?どうかしたの?」

 

 

 

「ったく。やっと返事したかよ……ちょっとツラ貸せや…」

 

 

 

 

いつの間にか授業は終わってたようだ……

それにしても…

 

 

 

うわぁ…古いタイプのヤンキーだ。いやそうじゃなくて……何かしたかな…全く身に覚えがないんだけど……いまは前園さん達がいないから格好の餌食というわけね。あまり気乗りはしないけど、面倒事を起こされちゃたまらないから………

 

 

 

 

 

 

 

「話って何?あまり時間は無いから手短にお願いしたいんだ。」

 

 

 

 

放課後……呼ばれた通り、グラウンドに来たはいいものの向こうは張本人とその取り巻きであろう生徒たちが複数人でボクを囲い逃げ道を潰した。あまり時間はかけられないから早くしたいんだけど…

 

 

 

 

 

「俺ら上級生からの歓迎の挨拶だ…ありがたく受け取るんだなっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グゥッ…!!!」

 

 

 

 

「おら、そんなんかよ…今回の新入生も大した事ねぇな!!」

 

 

 

 

 

ボクはいきなり取り巻きたちに押さえられ、お腹を思い切り蹴られて向こうの壁にぶつかった。奇跡の力を借りてるから衝撃を極限にまで抑えたけど、やはり痛みはそのままのしかかる。ボクが倒れた後も奴らは暫くボコボコにしていた。けど、ボクはある不安を感じた。

 

 

 

 

(ココって学校のグラウンドだから人目につきやすい。そんな場所にこんなことをして大丈夫なんだろうか……そして、何で誰も助けにも止めにも入らないんだ……先生なら介入することは出来るはず……)

 

 

 

 

 

正直、あそこでボクがやり返しても良かった…でも、相手は上級生…しかも揉め事を起こせば最後、ここを去らなくちゃいけない。まあ、元からココには長くはいられないからどちらにせよ、ボクが耐えればいいだけの話だ………。

 

 

 

 

 

 

ヤツらはボクが動かなくなったことを確認すると、さも満足したように軽い足取りで去っていく。それを確認したボクはボロボロになった体を素早く起こし、家に帰った……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その道中でも、もうひと悶着あった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「離してください!!何度も言ってるじゃあありませんか!!」

 

 

 

なんと、かの有名なRoseliaの氷川紗夜が、今にも襲われそうになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

「…何で……こうなるんだよ……」

 

 

 

 

ボクは度重なる事態に少々げんなりしていた。だが、彼女は表情を強ばらせてるが、瞳には恐怖が描かれており、足も震えてる。このまま放っておくのも……寝覚めが悪いからそのやり取りに無理矢理乱入することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ?んだよお前、とっとと失せな!!こちとら格闘大会優勝者だぜ?」

 

 

 

 

 

 

 

「……そうなんですね…実はボクも…格闘には自信があるんです。ですが…場所が場所なので……これで勘弁願いたいですよ。」

 

 

 

そう言いボクは気づかれない程度に指を動かして、相手に割れるほどの頭痛を与えた。その姿を見る限りもう笑いをこらえるのにも必死だよ。今の僕はどんな風に見えてるだろうか………ただの通りすがりの生徒か………それとも……ただの命知らずなのか。

 

 

「クソ!覚えてろ!!テメェなんか、すぐにぶっ殺してやるからな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

と、ザコ敵らしい捨て台詞に対し、

 

 

 

 

 

「うん、待ってるね〜いつでもおいで〜!!」

 

 

と、明らかな挑発をかけた。傍から見ればただの頭のおかしい人間だと見られるだろう。それは彼女もそうだろう………

 

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

「………あの、助けてくださり……ありがとうございます。」

 

 

 

 

 

「うん、それじゃぁ夜遅くにまでココは通らない方がいいですよ。さっきみたいに襲われるかもだから……それじゃあまたどこかで会えたら…。」

 

 

 

紗夜

 

「あの、待ってください…」

 

 

 

 

 

「家にまで送るよ。目を閉じて。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクは彼女が言い終わる前に、遮った。ココはもう、襲われることは無いことがわかったから……感謝を受け取らずに逃げるなんてなんて恩知らずなやつかと思うかもしれないけど、ボクはあくまでも『助けた』のでは無い。ボクの通り道の『邪魔だったから退かした』だけなのだ。別に彼女に欲があって助けたのとは違う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は不思議なことが起こりました。

 

 

私が男性に襲われそうになったところを、一人の少年が助けてくれたのです。少年が特に何かをしたのではないのに、男性は頭を押さえながら私を離して、この場から足早に走り去って行った。

 

 

何とかお礼を言おうとするも彼に遮られ、瞳を瞑れと言われたので従うと、目を開けるとそこには、彼の姿はなく代わりに…私は家の前にいたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

 

「…ただいま…」

 

 

 

 

 

 

「あ、お姉ちゃん!!おかえり〜!!」

 

 

 

 

 

 

私と同じ髪色でショートの彼女は妹の日菜。羽丘の生徒会長、そして『Pastel*Pallets』のギター。以前この事で仲違いしてしまったが、今は徐々に受け入れ始めてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜

 

「お姉ちゃん…なんかいい事あったの?すっごい嬉しそう!」

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

「…ええ、そうね。」

 

 

私は、日菜に先程のことを伝えたのだ。彼に助けられて以降は、彼の事を忘れられずにいた。しかし、私の呼びかけには一切応えず、ただただ哀しく……そして寂しそうな瞳をこちらに向けていたことにも、同時に悩んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜

 

 

「ねえ、お姉ちゃんは……その人のこと……好き?」

 

 

 

 

紗夜

 

「…!!?なな、な何を言っているの!!私がそんなことあるわけないでしょ!!」

 

そう言って私は自分の部屋に閉じこもった。日菜に興味を持たれては、彼も盗られてしまう……その可能性もあったが、彼の姿もよく見えなかったが、あの時に私を助けてくれたあの人の背中は、不思議と安心するのもまた事実。

 

 

 

 

 

 

……………きっと、私は…………彼に心を奪われたのでしょう。そうなれば、彼にも必ず責任を取ってもらう必要があるわね。

 

 

 

 

 

 

そうして、私は今井さんに異性との振る舞い方を教えてもらい、今日を終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………どうしよう………また、やっちゃったよ……もう、人は死なせないって決めたのに………これじゃ……叔父さん達の所にいたあの時と何も変わらないじゃないか……

 

 

 

 

ボクは彼女を無事に送り届けたあと、ボクは彼女のお礼を一切受け取ることなく、その場を瞬間移動で去った。お礼を受け取らないなんて、無粋だと思われるかもしれないけど、ボクはお礼を言われる立場なんかじゃない。ボクは一人の人間を殺したんだ。

 

そう、実は頭痛を訴え逃げたあの男は、誰もいないところで、影に引きずり込まれて闇の中へと沈んでいった。その時の叫びも聞くに堪えない酷いものだった。

 

 

 

 

 

 

 

ボクは一人の人間を殺した罪人だ。助けた訳でもなく、ただ叔父さん達の言いつけを守るために殺しただけ……。

 

 

…………誰かに礼を言われる筋合いなんてこれっぽっちもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当なら……彼女の首を討っても良かったのだが、何故か……彼女を見るとそんな気が一切起きない……まるで……その姿が……かつての僕自身とよく似ていたから……………。

 

 

 

 

 

 

 

だから、ボクは彼女を家に送り届けては、もう二度と会わないことを願いながら、自分も家に戻ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、満……遅かったじゃない。何かあったの?」

 

 

 

 

 

扉を開けた先には、ソファでくつろいでる楪……

リビングの床下で雑魚寝してる弥助……

トレーニングをしてたのか汗が染み付いてる香凛……

風呂上がりでスッキリしてる様子の海音がいた。

 

 

 

 

 

……どうしよう…今ココで言うべきか……いや、そんなことをすれば間違いなく怪しまれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ちょっと必要な書類をまとめてたら時間かかっちゃった……」

 

ボクは……悟られまいと咄嗟に嘘をついた。

 

 

 

 

 

 

「…………そう。」

 

 

 

と彼女らしく、あまり関心無さげな返事をしてすぐさま、研究を続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクが部屋に戻る際に見られてる視線にも気にせずに……

 

 

 

 

 

 

海音

 

 

 

「…………………………。」

(あれは、間違いなく…………何かが起きたんだな……それに、背中と腹部にできたあの痣……一方的にやられたか……あるいは……)

 

 

 

 

 

 

 

あまりに静かで殺伐としたリビングが食卓が並ぶことで、一気に賑やかになり、先程の殺風景が嘘のように…………そうして、ご飯を食べ終え、それぞれ部屋に戻って寝たことを確認したあと、ボクは改めて例の女子校について調べてみた。

 

 

 

 

 

 

花咲川にも羽丘にも月ノ森にも、共通してることがありそれは、ガールズバンドが存在しており、それぞれのファンが……ストーカー紛いなことをやっては犯罪行為へと走る者が大勢いるということだ。楪は兎も角、弥助や香凛には荷が重いだろうから…………代わりに海音くんとボクで対処することにしたんだ。ホントは悪魔や怪物を相手にするのだが、こういった情報も入ってくるので、殺らないわけにはいかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ココが…紗夜ちゃんを連れてった奴の根城か……必ずぶっ潰してやる!」

 

 

 

 

 

ある一人の男の復讐に燃える炎さえも聞こえず……ボクは右の顔半分を包帯で巻き直し、完全に眠りについた。

ヒロインは誰がいい?

  • 山吹沙綾
  • 美竹蘭
  • 上原ひまり
  • 羽沢つぐみ
  • 丸山彩
  • 大和麻弥
  • 若宮イヴ
  • 湊友希那
  • 氷川紗夜
  • 今井リサ
  • 白金燐子
  • 瀬田薫
  • 松原花音
  • 奥沢美咲
  • 倉田ましろ
  • 二葉つくし
  • 桐ヶ谷透子
  • 朝日六花
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  • その他のキャラ(必ずコメントすること。)
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