勝つのは光か絶望か。   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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37,同じ人を2度救ったらそれは運命?

彼女を助けてから次の日、ボクはいつものように周りの疑惑の視線を浴びながら席に着くと、何やら背中に痛みが……

 

 

 

 

 

 

椅子の背もたれに画鋲が固定されていた。犯人はもう既にわかってるが、やってることが幼稚すぎるため、伝えることはしなかった。報復が怖かったからじゃない………単純にそんなことをして単位を下げられることが嫌だったからだ。

 

 

 

そう、ボクは生徒だけでなく、一部の教師からもことごとく嫌われてる。一切ボクに指名しなかったり、超難解をボクにとかせようとしてきた。まあ、それも大して僕には効かなかったけどね。わかんないフリしてても案外わかんないものなんだね。

 

 

 

 

 

 

 

昼食の時間だ。今日はきのこバター炒めとハンバーグのトリュフ添え、ビーフストロガノフ、和栗ご飯だ。……今日もボクはいつものように屋上の椅子に座ってご飯を食べてると、そこに思わぬ人達が座ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

美島さんに、葵さんだ。

 

 

 

 

 

 

「あ、君のお弁当…もしかしなくても……手作りだよね!!?」

 

 

 

 

 

美島

 

 

 

「わぁ、凄い!そのお弁当…まさか君が作ってるの?」

 

 

 

 

 

と、急に現れた2人に焦りながらも、

 

 

 

 

「……はい、毎日………やってます。」

 

 

 

 

とだけ答えた。何を考えてるか分からない以上、変に親密になりすぎないのがいい。ここで仲良くなって制裁を喰らうのはゴメンだ。だからこそ……平常心……

 

 

 

 

美島

 

 

「すごーい!!出来る男の子って素敵〜!!」

 

 

 

と、彼女はアイドルにも関わらず、僕を自分の体に引き寄せた。腕に伝わる柔らかく、温かいこの感触………じゃない………

こんなことを誰かに見られでもしたら、それこそ一大事だ。

 

 

 

 

 

 

 

「あの、アイドルが……こんなことを……したら……ダメじゃ……」

 

 

 

 

 

 

 

美島

 

 

「ん?そんなの……お金でどうにかするわ。」

 

そういう話では無い気もするが彼女の表情には何やら圧がありこれ以上の言及はさせないという顔だったので……それ以上にしつこく聞くのはやめにした。こちらの身が危ぶまれる可能性がある。なんとなくだが、そんな気がするのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、早くちょーだい!!君のお弁当すごく美味しそうだから、待ちきれないんだ!!」

 

 

 

 

 

「え、あ、はい……わかりました……では、箸貸してください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……いや、その…………出来れば、君ので……」

 

 

 

 

………………ちょっとだけ良いですか。

 

 

今なんか、不吉なことが聞こえたような気がするのですが……何、僕の箸で彼女達に食べさせろと?

 

HAHAHA………………

 

 

 

何冗談を言ってんですか……。そんなはずが……あったよ。

 

 

 

 

 

葵さんも美島さんも口を開けてもう準備万端。ん〜〜、これは一体何のギャルゲー何でしょうねぇ…(思考放棄)

 

 

 

 

 

 

 

ここまで来たらもう、どうとでもなれという勢いで、自分のマイ箸でトリュフハンバーグを2人に食べさせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美島

 

「な、なんか……恥ずかしいね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱ、男子からこんなことされるなんて、心臓がヤバいよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

と、二人は顔を赤くしながら悶えていた。

あのそれを言ったらボクは相当な辱めを受けたのですが、それについては何も突っ込まないのですね。あ、ボクは一切恥ずかしいとかそういう思いは無いので御安心を。

 

 

 

 

 

 

ただ、彼女達がお願いするものだから、それを叶えただけのことだ。何度も言うが、ボクはお礼言われるほどの身分を持ち合わせてはいない。父さんの意思を継ぐためにやってるだけ…例え、それが人殺しであっても………………。

 

 

 

 

 

 

 

結局ボクは彼女達に食べさせることに必死でマトモに食事ができなかった。お腹すいた……

 

 

 

 

 

 

昼休憩も終わり、午後の授業に取り組んだものの、変な気持ちになるわけではなかったが、どこかおかしかった。彼女達と関わってる時だけ、その姿が父さん達と重なってしまう。そして、父さん達のことを思うと、胸が激しく痛む。一体どうして彼女達といると、父さん達のことを思い出すのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以降、一切頭に入ってこなくて、クラスメイトにノートを写して帰る支度をまとめてる時、ギャルッ子の鮫島さんに声かけられた。

 

 

 

 

鮫島

 

 

「お、ミッツーじゃん!ねね、ウチらさ…同じ道通るからいっしょに帰んね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…?

 

 

……ええ、良いですよ。」

 

 

 

 

 

別にこの誘いを断ることも出来たが、彼女の様子が少し違ったので、大人しく受け入れることにした。理由もないからね。一緒に帰ること自体無かったからこの誘いが素直に嬉しかったのもある。だけど、それとは別に原因があるとみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「____ッ!!!」

 

 

 

 

鮫島

 

 

「…やっぱ気づいた?」

 

 

 

 

 

「…どうしてこのことを誰かに伝えなかったんですか。」

 

 

 

 

狭い裏路地を通りかかった時に、何かが後をつけてる、こちらが止まればアチラも止まる。その逆も然り……そんな感じがあった。いや、裏路地からじゃなくて、初めから後をつけられていたというのか。鮫島さんはずっとこのストーカーに悩まされていたんだ。でも、明らかに屈強そうな男だから助けを求めても、まったく歯が立たないのがわかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女はボクの表情の変化に気づいて、小声で言ってくる。その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

「てめぇ!!オレの葵ちゅわんに何キスしてんだぁぁ!!!」

 

 

 

 

やつの方向からはキスしてるようにしか見えないため、奴が完全に激昂して僕にめがけて隠し持ってたナイフを突き刺した。その様子を見た彼女は完全に青ざめていた。それもそうだ、本来ならたった今人が殺されそうになってるのだから……

 

 

 

 

 

 

しかも、このストーカー男…よく見たら……どこかで覚えがある。ボクは手に持ってたナイフを回し蹴りで蹴り弾き、あることを問いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなた、花咲川の人を襲おうとしてましたよね。まだ懲りてなかったんですか……。」

 

 

 

 

「うるせぇ!!あの時、てめぇが邪魔しなけりゃ最後までヤることが出来たってのによ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あーあ、言っちゃったよこの人、こっちが記録とってるのにも知らずに………

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ですってよ。…警部の皆様……」

 

 

 

その呼び声と共に数人の警官が男を取り囲み、男に関しては「へ?」みたいな表情をしていた。それは葵さんも同じで涙目ながらも鳩が豆鉄砲食らった顔をしてたから…………最近、こういったことが多発してるから、ボクがそれを解決に導くことで、数人の警官たちがボクの願いという安全を保証してくれるのだ。

 

 

 

「離せ!俺はまだヤり足りねぇんだよ!!!!」

 

 

「うるさい!早く歩けこの変態が!!」

 

 

 

「お前みたいな奴を、野放しには出来ないんだよ。」

 

 

 

 

「いやああああああああああああ!!!!!!!」

 

 

 

こうして、氷川さん及び葵さんを付け狙うストーカー野郎は即刻、御用となりました。

 

 

ボクは彼らに礼を言い、改めて送り届けることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの、マジで…助かった。あんがとね。

アンタって警察の人間の関係者?」

 

 

 

 

 

 

「うーん、関係者って言うよりは、父さんがすごい偉い立場の人間なんだ。」

 

 

 

 

 

 

「マジで!!?ヤバ!!ウチってそんなすごい子に出会えたの!!マジでテンション上がるぅ!!」

 

 

 

 

 

家にまで送り届け、こんなことを話してると、先程とは打って変わってすごい元気な様子に戻った。ホントに表情豊かで忙しいヤツだなと思った瞬間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事務所に戻れば、彼女達が迎えてくれる。ボクは家に着くやいなや、すぐさま晩御飯に取り掛かった。こんなことをできるのは海音くんとボクだけだからね。弥助は簡易食だし、香凛はある意味料理をさせてはならない。なぜなら、出てくる料理がどれも普通ではなく、禍々しさが全開の料理が出てくるからだ。楪に至っては、研究に熱中しすぎて、言うまでもなく食事を摂らないことが多く、香凛やボクが呼ばないと中々出てこない。

 

 

 

 

 

 

 

(今日は、余ったものを使うかな…)

 

 

食材を取り出した時、ふと思った。

氷川さん……無事に過ごせてるだろうか……あの時はあんなことを言ってしまったけど、やはり不安なところはある。

 

 

 

(ダメだダメだ、ご飯作らなきゃ…)

 

 

 

まとわりつく雑念を振り払い、超能力や奇跡の力を使って開始から三分で今日のご飯は完成した。ちなみに、事務所内ではこの力は普通に使ってる。外でやった日にはみんな怪しむから出来ないだけで………今日はこんにゃくを詰めたハンバーグに、すまし汁、国産米で炊いた出来立てホヤホヤの白飯、ロールキャベツ(直径15cm)←!!!?www

 

 

海音

 

 

(…………満の奴、妙に嬉しそうだな。まあ、いつもの事か……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなで食卓を囲むと、三人はものすごい驚いてた。まあ、ロールキャベツがあんなに大きかったらね……ボクとしてはその巨大なロールキャベツを切り分けることなく一口で放り込む弥助に驚きを隠せなかった。もちろん、彼女達がそんなことをするはずもなく、ちゃんと女性らしく少しずつ食べてた。これが普通なんだろうけど……ボクの感覚がおかしくなってるのか、弥助の食いっぷりが当たり前のように感じてしまう。

 

 

 

 

そんな楽しい(?)食事をしたあと、テレビをつけたら気になるものを見つけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

弥助

 

 

「お、お前もついに興味を持ってくれたか!!可愛い子たちがいっぱいだろ!!」

 

 

 

 

 

「は、ハハ……そうだね……うん、可愛い……」

 

そういう彼にボクはただ苦笑する他なかった。確かに、彼女たちを見るとみんな可愛い、それぞれの魅力を放ってこういうのに慣れてる弥助が気に入るのは当然だ。だけど、ボクにはこんな不安もあった。

 

 

 

弥助

 

「だけどまあ、この地じゃ有名なガールズバンドだから色々トラブルが絶えねぇんだよ。」

 

 

 

 

その不安が見事に的中。そう、テレビに出るほど有名なら、そういった行為に至る奴らも多くいる。中には人外も出てくるため、僕ら二人でどうにか倒す必要がある。何故なら悪質行為を行う奴らはともかく、鬼や悪魔が相手では普通の人間じゃあまず太刀打ちできない。それも複数出てきたらそれこそ終わりだ。それがないことをただ祈るしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の朝を迎え、効率的な食事をとって、身なりをきっちり整えたあと、日菜と一緒に学校へと向かった。学生の身分なので当然だが、理由はもうふたつあって、ひとつはRoseliaの練習………そして、先日助けてくれたあの人を探すため………。

 

 

 

紗夜

 

 

「必ず、見つけてみせます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も授業を終え、バンドの練習に向かうと一緒に彼を探したが、やはり見つかることは無かった。このもどかしさが彼女を蝕んでいき……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「紗夜……今日のあなた……何か変よ。」

 

 

 

紗夜

 

 

「…そうでしょうか…」

 

 

バンドリーダーの湊さんにそのことを指摘され、今回は自主練をすることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その帰り道のことだ。

 

 

 

リサ

 

「紗夜ー、なんかあった?アタシに言ってみてよ。」

 

 

 

紗夜

 

「…それは___ッ!!!」

 

 

 

リサ

 

 

「え、何?急に黙っちゃってるけど……あれ、あの子……何やってんだろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時は暗くてよく分からなかったが、あの暗い夜道を照らしてくれる金色に輝く着物姿、そしてあの優しさと一緒にたくましさを感じさせる顔立ち……間違えようがない……………彼だ。

 

 

 

その事がわかった今、走り出さずにはいられない。私はすぐさま駆け寄ろうとした時、

 

 

 

 

 

 

 

「シィッ……静かにね。」

 

 

 

彼を見つけることが出来たのだが、何故かその場を動こうとしなかった。

 

 

 

 

 

紗夜

 

 

「………?どういう……。」

 

 

 

理由を聞こうとしたが彼の膝にいる存在に気づいて、すぐさま察知した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには、おそらく卵から孵ったであろうフクロウのヒナが数羽、彼の膝と肩、腕や頭の上で心地よさそうにして寝ていた。それを知った時、先程までの焦燥感が嘘のように、なんだか和んでしまう私がいた。

 

 

 

 

 

リサ

 

 

「可愛いぃー!!ね、君フクロウ飼ってんの?」

 

 

今井さんも気持ちよさそうに寝てるヒナたちを気にかけてか、小声で話してきた。

 

 

 

 

 

 

 

「……いえ、ここのイスに捨てられてたんで……仕方ないから面倒を見ようと……」

 

 

 

リサ

 

 

「そっか〜、君優しいんだね!あ、アタシ今井リサ!

ねね、君の名前も教えてよ!しかもこの制服、うちらと全然違う。」

 

 

 

 

 

 

 

「……僕は満……です。嵐山の学院生です。」

 

それを聞いた私は驚きが隠せなかった。なぜなら、そこは数少ない優秀の成績を残した者のみ通うことの出来る、所謂エリート校。その生徒に出合えたこと自体が奇跡に近い。私はますます彼に惹かれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

 

「あの、先日は……ホントに…ありがとうございます!」

 

 

 

 

言えなかったお礼を再び言うと、彼は少し困った顔をしてこう言い返した。

 

 

 

「お礼を言うには……早すぎます。それと、ここを一刻も早く離れてください。」

 

 

 

リサ

 

 

「ちょ、ちょっと…お礼は素直に受け取っておくものだし、それにここを離れろって言われたって……」

 

 

 

 

 

今井さんが口を紡ぐのを急に辞めたので何事かと思えば、あの時私を襲おうとした男とよく似た人が一直線に走っていく。しかも相手の手にはどうやってしまったであろう、少なくとも刃の長さは40をゆうに越してるナイフを持って……

 

 

リサ

 

 

「ちょ、満!危ないって!逃げようよ!!」

 

 

そう言って彼の手を引こうにも、既に彼の姿はなく、代わりに二人が向かい合って刃をぶつけていた。相手は絶対に殺そうと必死にナイフを振り回しているに対し、彼は顔色一つ変えずに腰におろしてた刀で動かずに応戦していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「テメェ……なんで死なねぇ!!何でテメェに傷がねぇんだよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「 ボクにはきみの動きも遅くて……眠いんだ。だから早めに終わらせるよ。」

 

 

 

「テメェ……!!!」

 

 

相手は完全に血が登り、彼にめがけ走り込んだ。危ない!!そう叫ぶも彼は一切避けることをせず、ただ目を瞑って深く息を吸っているだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スゥゥゥゥゥウウッ…………

 

 

 

 

 

彼が息を履くときの音が明らかに人間のそれとは違っていた。それだけでなく、まだ日が沈みかけてるのに、いきなり新月の夜が映し出され、

 

 

 

 

 

 

 

「……全集中…影の呼吸…肆の型…『無限・月詠』!!!」

 

 

 

 

 

 

 

そういうと、彼は影の中に沈んでいき、相手が彼の影を踏んだ瞬間に、飛び出し、相手は真っ暗闇の空の中で何度も何度も斬られていき、最後は相手の姿をも闇の中へと消していった。まるで新月の夜にだけ姿を現す月読命のように…………速く、美しく…そんな風景を見せられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくすると空が晴れ、彼も静かに歩み寄っていく。だが、今の光景を見て、私は彼に尊敬と同時に恐怖した。ここまでの並外れたことをする……ましてや人を殺したんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

「あ…………あ、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が近づこうにも、彼女は必然的にぼくから逃げるように後ずさってゆく。当然だ……ボクは今、人を殺した。恐れられてもおかしくはないこと。彼女を怖がらせた罪は重いものだろう。だから、ボクは許しをこい、ただ彼女のことを抱きしめて闇そのものを取り払った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

 

 

「…!!あ、あの……顔が………近い……」

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい。ボクがもっとつよかったら……みんなを守れたのに………やっぱりボクには礼を言われる資格なんてものは無いんだ。」

 

と、少し名残惜しいが、彼女の体から手を離し、その場を走りさろうとした時に、

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

 

「…待ってください!!」

 

 

ボクの腕を彼女の手で掴み、逃がすまいと必死に力を込めてる。このとき、ボクは「この人は絶対に曲げない人」だと理解した。体が触れ合ってしまえば、どこへ行こうとも一緒に移動してしまうので意味がない。こうなってはもうどうしようもないので、仕方なくボクは振り返ることにした。彼女……氷川さんは瞳に涙を浮かべながらひたすらに感謝された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから少し経って、彼女の様子もようやく落ち着いてきた。

 

 

紗夜

 

 

「すみません……変なところを見せてしまって…」

 

 

 

 

 

 

「いえ、貴方は生きてるんですから思いきり泣いたっていいんですよ。それで、お礼っていっても、それは明日にしましょうね。今日はもう遅いですし、何よりもあなた達の身が危険すぎます。」

 

 

 

 

 

紗夜

 

「はい、ではまた……明日…ここで会いましょう。」

 

 

 

そう言って僕は、彼女達が見てない隙をついて、端末に手を触れた。すると、彼女らはビックリしていた。それもそのはず……気づいた時には、自分の家にいるから………こんな目立ったことをしていいのかと聞かれるが、結果的に彼女達の笑顔を失わずに済んだから…これでいいのだ。

 

 

 

 

それにしても、ここのところほんとに災難が起こりすぎてる。この三日でこういった案件はもう八回目だ……勘弁願いたいくらいだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……こんなにも派手にやっちゃって……大丈夫かな…」

 

 

明日に向けて早めに寝ることにしたが、そんな疑問が頭から離れることは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またしても、彼に助けて貰った。確かに、初めは怖かったがいざ話すとなると案外優しくて、フクロウのヒナもとても懐かれていた。それに決して嫌な顔一つせず、太陽のような微笑みを見せてくれた。彼には周りにいる男性のような欲が一切なく、ただ純粋に救いたいという気持ちがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

 

「……また、会えますよね……満さん……」

 

 

その夜は、その事への胸の高鳴りが止まらず、しばらく寝付けることが出来なかった。

 

 

 

ヒロインは誰がいい?

  • 山吹沙綾
  • 美竹蘭
  • 上原ひまり
  • 羽沢つぐみ
  • 丸山彩
  • 大和麻弥
  • 若宮イヴ
  • 湊友希那
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  • 瀬田薫
  • 松原花音
  • 奥沢美咲
  • 倉田ましろ
  • 二葉つくし
  • 桐ヶ谷透子
  • 朝日六花
  • バンド毎のルート制作希望す
  • その他のキャラ(必ずコメントすること。)
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