勝つのは光か絶望か。   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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41,どうしてこうも厄介事に巻き込まれるんだろう?

「おい、満!お前……パスパレに会ったんだってな!!しかも、それだけじゃなくRoseliaとRASまでも手にかけやがって!!!」

 

 

 

と、学校に着くや否やクラスメイトにこんなことを言われた。突っ込みたいのは山々だけど、言わせてくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

(…急だなぁ……)

 

 

 

 

(なんで出会ったり助けたりしただけで、そんなふうに言われなきゃならないんだよ。そんなこと言ったらお前らなんざ、完全に下心丸出しじゃないか。それが男ってもん?そんなの知らないよ。男とか女とかそういう話じゃないの、わかってるよね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクはそう反論したかったが、問題を起こしたくない故に、そのまま軽くあしらうことにした。

 

 

 

「おい、無視すんじゃねぇ!テメェがそんな奴だとはな……ま、最初からわかってたけどな!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっほ〜!元気ー?って、満じゃん!!」

 

 

 

 

琴里

 

「そこで何してんのー?授業始まっちゃうよ?」

 

 

 

 

 

 

「チッ………………後で裏来いや!!」

 

 

 

 

 

 

彼女達がくると、流石に分が悪いのかそそくさと隣の教室へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

琴里

 

「大丈夫?授業、出れそう?」

 

 

 

 

 

 

「はい、ボクのことは気にせずに…」

 

 

 

はじめは午前が午後は………………『レース』……。ああ、だからグラウンド内が車だらけだったのか…………

 

 

 

 

 

 

「はあ、葵たんのおっp…ぶへへ、」

 

「やめろバカ、気持ち悪ぃっての!」

 

「なんでこんなヤツらがうちのクラスに……」

 

 

 

 

 

やばい思考を持つ人は消えてくだせぇ……最後のお方…………そればかりはどうしようもないです。ボクも同じ気持ちなので頑張りましょう。

 

 

 

あっという間にレースの時間が来てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バレなきゃいいけど…。

 

 

 

 

石田

 

「あの、勝てますか?」

 

 

 

 

 

「…?勝てるかもですけど…………どうかしたんです?」

 

 

 

石田

 

「実は、優勝者は私たちを自由にする権利が得られるのです。私……いえ、私たちは是非!貴方に優勝して欲しいんです!!」

 

 

 

 

 

ああ、この人の思考がだいたいわかった。優勝すれば彼女達をあれやこれやと色々出来るから、クラスの男子達はみんな躍起になってたのか。その様子を見た女子生徒はゴミを見るような目で睨んでたけど、一応……そんな男子たちにも例外は存在していて、消極的な人もいる。彼らに関しては、まあ……面倒臭いから早く終わって欲しいと願ってるんだろうが…

 

 

「アンタは謙遜しすぎなのよ!パスパレに、Roseliaの人を守ったんだからもっと誇ったっていいのよ!!」

 

とは言うものの、実際はあんな性欲の塊の中にもみくちゃにされたり、言いなりにされるのが嫌だというのが丸見えなのだが、それについては何も言わなかった。

 

 

こんなボクにも、優しく声をかけてくれる女子生徒にボクは、少しだけ嬉しく感じた。

 

 

 

 

さあ、いよいよレースの始まりだ。ボクもレーシング用のスーツを着用……そして、ボクが長年使っている相棒を引き連れて会場へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出たぜ…ガールズバンド達を侍らせたクソ野郎が……」

 

「噂通りの顔しやがって……ムカつくぜ……」

 

 

 

 

 

 

 

コースに入ってまもなく、僕にそんな罵声が聞こえてくる。そこでみんなが思ってることを、ボクが代弁しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(…ちょっと何言ってるか分からない。)

 

 

 

 

 

 

 

 

と、観客を無視してレースに臨むことにした。事前にチューニングもメンテナンスも万全に施してるから、そう簡単にはトラブルは起きないと思うけど……頼むよ…マクラーレン………

 

 

 

 

左眼の包帯を結び直し、バイザーヘルメットを被っていつでも動ける状態。相手は六台でどれも900馬力程度………しかも、全て外車と来たので確実に勝てる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブロロロンッ!!!!

 

 

 

 

ランプが青く点灯したと同時に全車一斉に走り出した。基本的にみんなは学院側から支給される車で3周走るのだが、コチラは自分の車を使ってるので、ハンデとしてかそれとも嫌がらせなのか、ボクは5周走ることに……まあ、それでも勝利は決まってるけど……

 

 

 

 

 

それまでなんの問題もなく、それぞれが最終ラップに入った時、みんなは目の前の楽園と快楽に待ちきれず、最終チューンを怠り、タイヤがパンク……全員リタイア……そして、最後までなんの達成感も得られないままボクが勝利してしまう始末……………ホントに何も嬉しくない……だって相手がいないレースなんて……つまらないだけ……………

 

 

 

 

「なんでアイツが…」

 

 

「ケッ……つまんねぇ…」

 

など、悪態をつかれるがそれに関しては、やってた本人が一番に思ってることだ。完全に独走状態だったため、彼自身も不完全燃焼に陥っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、とはいえど……

 

 

石田

 

 

「ありがとうございます!とても上手なのですね。何かレースに参加してらしたのですか?」

 

 

 

 

 

「それな!マジで思った!あんな強いなんて初めて見たよ!」

 

 

 

琴里

 

 

「まあ、それに関しちゃ、アイツらがなんでか爆破したからだけど…でも、走ってるアンタの姿は…………絵になってたわ。」

 

 

 

 

 

 

 

美島

 

「なぁに?こっちゃん……照れてるな〜?」

 

 

 

 

 

 

琴里

 

「はぁッ!?べ、別にそんなんじゃないし!!単にすごいなって思っただけだし!!」

 

 

 

彼女らの絵笑顔を守れてよかった…………無いだろうけどボクが負けた時の反応を想像したくない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

剛田

 

「満……おめでとうな。先生は嬉しいぞぅ!!こんな混沌としたクラスに、こんなにもいい生徒が来てくれたことを!!先生は……お前に感謝する!!!心の友よーー!!!!」

 

と、まるであのガキ大将みたく飛びついてきたので、それを軽く避けつつ、賞状を受け取った。まあ、あんな形でとは言えど……勝ったからね……

 

 

 

一方、ハーレム計画を企てた生徒たちは…………

 

 

 

 

「クソ!なんでいつもあんなザコに四美女を取られなきゃなんねぇんだ!!」(それは君がそういう意識があるから。)

 

 

 

「オマケに爆破した車の弁償代も払う羽目になるし……全部アイツのせいだ!!!」(ホントになんで爆破したんだろうね…)

 

 

 

「ホントならオレがアイツのところにいるはずなのにぃ!!!」(そんな煩悩しかないから、ボクに勝てないんだよ。そろそろ学習しろ。)

 

 

 

 

 

 

と、喚き散らしてたが、それが他の教授に見つかり、学院から追放処分が言い渡されました。

 

 

………………

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

 

 

はあ、今日はなんだか変に疲れたなあ…………これが毎日続くようだと、この身体……いつまで持つかな……。

 

 

と、一人で悩んでると、向こうから以前先輩達から教えられた『Afterglow』のみんなが揃って歩いてた。ボクはすぐさま、自身の実態を影に隠し、様子をしばらく見た。

 

 

 

 

 

 

 

ひまり

 

「……ね、ねぇ……なんか……見られてない?私たち…」

 

 

 

と、リーダー(一応)のひまりにそんなことを言われ、彼女たちは勿論、ボクも少しばかり焦りがでる。でも、彼女という通り…ボク以外にも付け回してるやつの反応があった。だから、彼女たちに気づかれる前に、早急に対処する必要がある。これじゃあどっちがストーカーか分かんないけどね。まあ、別に僕がどう扱われようと、しれたことじゃないけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクは静かに手を握り、Afterglowのみんなを付け狙うストーカー男三人を檻の中に閉じ込めました。さて、新たな任務も終わったことだから、かえってご飯作んなきゃ……でも、ここでやってしまった。

 

 

 

 

 

ガサガサ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!!誰!!」

 

 

いけない、ちょうど茂みに隠れてて良かったものの、服が擦れて音を立ててしまい、見事に感づかれてしまった。だけどまだ大丈夫……ボクはわざと彼女たちに姿を見せて走り去り、左手を前へ突き出すことで自分の姿を消すことが出来る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モカ

 

 

「行っちゃった〜。」

 

 

 

ひまり

 

 

「私たちを追いかけてたのって…もしかしてあの子だったの!?」

 

 

 

 

 

 

 

「くそ、今度会った時にとっちめてやる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(よし良し、みんなボクを悪者としてみてくれてるね…ホントならこれが普通なんだよね。)

 

 

 

 

その様子とやり取りをじっとみた彼は改めて振り向くことなく走って行った。

 

 

 

 

つぐみ

 

 

(紗夜さんから聞いたけど………満って子が来てから迷惑行為も減った……もしかして……それが満君なのかな……?)

 

 

 

 

ただ一人の疑念は晴らすことはせず、ボクはAfterglow専属のストーカー男として名をあげることになった。




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