勝つのは光か絶望か。   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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Afterglowにストーカーが出現、そのストーカーを撃退したものの、主人公の満がストーカーだという盛大な勘違いをされてしまうも、彼は一切を無視し帰路に着く。そこに疑問を抱えた少女が一人いた。


42,こんなボクでも分からないことくらいはある

 

 

Afterglow……Afterglow……あ、あった。

 

 

 

……幼馴染み五人で結成された固い絆で結ばれたバンド。

 

 

………………………絆……か、

 

 

 

ボクにも……絆があれば…………多少は変わってたのかな…?いや、余計な詮索はやめよう。それに、ボクはどのみち周りから孤立させられる運命だから。もし、関わってしまったが最期……みんなに災厄が降り注がれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

一刻も早く、『嫌いになって』貰わなくては……!

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、Afterglowがストーカーに遭ったってホントか?」

 

 

「ああ、なんでも…ここを通り掛かった生徒がたまたま助けたんだってよ!!」

 

 

「あんだと!?そいつ連れてこい!俺たちが助けなきゃ行けなかったんだ!!成敗してやる!!」

 

 

 

 

 

その中で彼はこう思った……

 

 

 

 

 

 

 

 

(成敗されるのは、あんた達だよ。煩悩にまみれやがって…)

 

 

 

 

 

と、彼らの懲りない性格と執念深さには、彼もこの有様だ。すごく気分が沈んでる。

 

 

 

 

でしかも、助けたやつを連れて来いって……明らかに僕何かされるやつじゃないか。痛い目にあうのはゴメンだよ。

 

 

その時、教室に入りボクと目が合った琴里さんにこんな爆弾発言をされた。

 

 

 

 

琴里

 

「ねぇ!!Afterglowを助けたってホントなのっ!!」

 

 

 

それを聞いた瞬間、周りの男子生徒には疑念や嫉妬の視線に対し、女子生徒からは、怪しんでる者もいるが大抵は賞賛の声が上がった。正直言って………複雑だった………嫌われてなきゃいけないのに、これ程やるのかと言うくらいに褒めちぎられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱ可愛い子なのはわかってたけど、そういうカッコイイところもあるんだね!!」

 

 

「男の娘が女子生徒を救うってギャップヤバすぎ!!」

 

 

 

「私の…生涯に……一遍の悔いなし……!!……ガクッ」

 

 

 

「きゃああ!!あまりの正義っぷりに気絶しちゃってるわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、あの…………」

 

 

この時、コレは下手に言う方がまずい、と直感して適当に返事をして調理の実演の準備に取り掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそ、またアイツか……ほんとにキモイやつだな……」

 

 

「女子にチヤホヤされやがって…………」

 

 

「いくら助けたとしても、Afterglowをストーカーしてたことは変わらん!!」

 

 

「そうだな!!ざまぁwwwwオレたちに手柄を横取りするからだ!!」

 

 

 

 

 

など、気持ち悪いこと言ってたが、それを聞いた女子生徒達にはゴミを見る目で見てたり、完全に警戒されたりと、信用はガタ落ちだった。それを見た彼はただ混乱していた。

 

 

 

 

 

 

 

(人間って、色んな顔ができるんだね。)

 

 

 

 

その後は相変わらず昼食をとろうにも女子生徒達に囲まれて非常に食べにくかった。中には食べてる姿を見て昇天する人もいた。ホントにどうしたんだろう。こんなクズになんの意味があるんだろう。

 

「ねぇねぇ、Afterglowをストーカーしてたのは嘘だよね?」

 

 

 

 

「…!!!

……何を言ってるんです?」

 

 

 

「だって、キミがパスパレを助けたんだから……うちの学校でそんなことが出来るのは、君ひとりだもん!」

 

 

 

 

なんと、パスパレの救出劇を一部始終見られていたのか。そういえば、パスパレを守ってからボクの認知度と人気がいきなり上がったような気がしたが、まさかホントに女子生徒は知っていたんだ。

 

 

 

 

 

 

やはり…………ココは、

 

 

 

 

 

 

「…みんな、優しいんですね。」

 

 

「当たり前じゃん!!うちの男子達は役に立たないし、変態ばっかりだし!!」

 

 

そう言うと、まともな男子生徒がイスを引いてその場を立ち去った。なんか……………その………ごめんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

琴里

 

「そういえば、アンタまだ敬語なの?クラスメイトなんだから普通にしてなさいよ。」

 

 

 

 

「……………………いつかその時が来たら…」

 

 

「ひょっとして、何か嫌なことでもあった?話してみなよ!!案外楽になるかもしれないしさ!!」

 

 

ホントにここのみんなは優しい人が多い…………けど、ここで話すわけにもいかない。あまり聞かせる内容では無いのだ。それを知ったさてなお、嫌いにならない人でなきゃ敬語を使う他ない。

 

 

 

 

 

 

「そんなこと言ったっておめぇみてぇな厨二病が相手にされるわけねぇだろっ!!」

 

 

 

「………………は?」

 

 

 

 

「いい雰囲気壊さないでくれない?」

 

 

「いや、何でだよ!!」

 

 

彼らが発言しようものなら、彼女らの眼圧で制する。ちなみに、ボクの両目は包帯で巻かれている。それ見えてんの?って聞かれるが、実際はみんなの歩く音で大体わかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、大丈夫!!?もしかして、今まで見えてなかったのずっと我慢してたの!?」

 

 

 

「えええ!!?ホントにごめんね!!!」

 

 

とまあ、本気で謝り倒され、ボクは罪悪感を感じながら許すことにしました。

 

 

 

「あの、ボクらも満くんの味方だから…。『仲間』……なんだしさ。」

 

 

 

 

大人しめな善良の男子生徒にまでこんなふうに言われたら、ボクは嬉しくて、悲しくて…仕方ないじゃないか。

 

 

 

 

「なんだよっ!俺らが悪者みてぇじゃねぇかよ!」

 

 

「みたいじゃなくて、実際にそうなんだよ!」

 

 

 

 

チャラ男達が反論するも彼女たちの一言で一刀両断。すっかり撃沈し大人しく席に着いた。何やらぶつくさ言ってたけどあえて聞かないことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日の調理の授業も大変だった…………なぜなら、

 

 

 

剛田

 

「おしっ!!お前ら今日の調理だが、今回から輝夜学園長と掛け合ってみたが、今回からパートナーを指名制にすることにしたっ!!男子生徒は女子達に振り向いて貰えるように努力しろ!!」

 

 

とまぁ、こんなことを言われたもんだからボクの頭の中は既に空っぽに近い状態だ。それで終わればまだいいが…………

 

 

 

 

 

 

「ねね、私とやろっ!」

 

 

「ちょっと、抜け駆け禁止!!あたしと組むんだからっ!!」

 

 

「いや、私と一緒に食べるの!!」

 

 

「え?あんた食べられるの?」

 

 

 

「でも、満になら……食べてもらいたいな!」

 

 

 

 

 

 

「あ、あの……一人ずつ……一人ずつお願いします…!」

 

 

 

女子達は「きゃああ!!そんなとこもきゃわいい!!!」と全くと言っていいこと相手にされず彼の取り合いが勃発。チャラ男達が嫉妬に狂い、大人しめな善良の男子生徒諸君は生暖かい目でそっと見つめてた。

 

 

 

 

(みんな……見てないで…………助けてください…。)

 

 

それが最近の学校のやり方であり風習です。(そんなものがあってたまるか。)

 

 

結局ボクは、取り合いをしてる彼女たちにご飯を振る舞いました。ぼくがコーンスープを入れてる間にチャラ男達が何かして紙くずが飛んできたり、取り皿が飛んできたりしたけど特に気にせず、黙々と注いでいた。その様子を女子たちはずっと悶絶しながら見てたもんだから凄いやりにくい。

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、アタシが食べさせてあげる!!」

 

 

「ちょっと何フライングしようとしてんの!!剛田先生にいいつけるわよ!!」

 

 

 

 

 

 

「あの、ぼく……一人で食べるから……大丈夫…」

 

「チャラ男達は気にしないでいいよ。剛田先生に今頃……」

 

善良の男子生徒にこう言われた僕はあっと感じた。ものを投げてきたチャラ男たちは程なくして剛田先生のリサイタル地獄の餌食になったのだ。どれくらい酷いかと言うと、あのネコ型ロボットに登場するジャ○○ンと同等かそれ以上なのだ。

 

 

 

 

 

ここまでいえば、剛田先生がいかに彼と似てるかがわかるだろう。これを剛田先生に言ってはならない…………リサイタル地獄の餌食になりたくないのならね。

 

 

 

 

 

 

「………………」

 

 

こうして、ボクは女子達にあーんをされ(無理やり)、それで全員分にボクがあーんすると、女子生徒全員悶絶しながら撃沈していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………なんで、こうなるんだろう……」

 

 

ボクはそれが分からなかった。なぜ、悪者でなくちゃいけない存在が、こうして周りに好かれてるのか……いや、これも作戦のうちだと捉える。敢えて信頼関係を築き上げ、時が来ればそれを一気に破壊する。なるほど……そういう事か…それなら黙って従うしかない。それが、屑の僕の役目だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰ろうとした時に緊急事態が発生した。

 

 

 

 

端末から受信した内容では、どうやらAfterglowが何者かに連れてかれたみたいだ。さて、ホントのクズならここで放ってもよかったんだけど、なんか寝覚めが悪くなりそうだから、救出はする。

 

ボクは急いで現場へと向かった。犯人の目星はもう既についてる。あの時に彼女らを追いかけてたあの男だ。ボクは空間を歪め作り出した時空の裂け目に入り、目的の工場跡地へと赴いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………酷い匂いだなぁ……。」

 

と、どうやら全員眠ってる。睡眠ガスでも吸わされたのか……まあ、そんなことはどうでもいいんだ。今は夕方…………親御さんたちが心配する前に、彼女たちを触れてそれぞれの家に送り返した。

その時、僕はある違和感を覚えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(……なんで、捕虜たちがいなくなったのに、人気がこんなにも無いんだ。)

 

 

 

 

 

 

すると、遠くの方から銃弾が飛んできたので、それを素手で軽く掴んだ。

 

 

 

 

 

「誰?いや……なんで彼女たちを付け狙うの…。」

 

 

 

 

「俺の目的はアイツらじゃない。てめぇだよ。」

 

 

 

 

 

 

なるほど、要するにコイツはボクのこのありあまる力が欲しいだけに、利用したんだな……あ〜、苛立つよ…………

 

 

 

「そういうことだ。さっさと死ねや……」

 

そう言うと、奴はバカみたく真っ直ぐに殴りかかってきたので、それを掴んでは逆にコチラから投げ返した。そうしたら一回投げて床面に叩き伏せただけで相手の全身の骨が砕け散る音が聞こえた。ホントになんでこんなすぐに壊れるのか……そして、なぜ死ぬとわかってわざわざボクに殺されようとするんだ。

 

 

 

 

それだけが、分からなかった。そんなことしても……虚勢を張ったところで……勝てないのに………………。とりあえず……アイツは、警察に引き渡すとして……彼女たちにどう言い訳をしようかと悩んだ。この先、ガールズバンド達と関わっていく上で考える必要があったからだ。それに彼女たちの制服は羽丘だった。割と近くに通ってるから、本気でどうしようかと悩んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(……結局、分かんなかった。)

 

 

と、いうのは彼なりの冗談でホントは昨日の時点から既に考えてた。しかし、伝えたところで彼女たちが納得するかは別だ。どういう風に言っても、それが伝わらなくてはなんの意味も無い。

 

 

 

別にいいんじゃないかと思ったそこのあなた…………確かにボクは悪いヤツだ。そこまで気を使う必要なんてどこにもない。単に、ゴタゴタや面倒事を未然に防ぎたいから助けてるだけ……

 

そう…………今までの行動は善意などではない。ただ言いつけを守ってるだけ……その気になれば、この星を消すことも難しいことでは無い。だけどそうなっては、ボクが壊すものがなくなってしまう……そんなのは退屈だからしないだけ……本来ならボクは称賛される側の人間じゃない。むしろ逆だ、悪逆の限りを尽くすクズだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日はAfterglowのみんなが何者かに救出された記事で埋め尽くされていたが、彼は一切気にする事はなかった。

 

 

 

 

このまま普通に終わりたい……しかしそう上手くいかせてくれないのが彼の不幸体質だ。

 

 

 

 

 

 

 

ボクは帰ろうとした時に、葵さんに耳打ちでこんなこと言われた。

 

 

 

 

 

「ねぇ、Afterglowを助けたって……アレあんたでしょ。」

 

 

 

 

 

 

 

ボクは表情は変わらないものの、内心驚きが隠せない。何故、それがボクになるのか…………確かに葵さんを以前にも助けてる……Afterglowに至っては二度も……魔の手から守ってる。しかし、それは聞こえを良くしてるだけで、ひとり……いや、犯罪者とは言え……人間を何人も死に追いやってる。そんなぼくがこんなに称えられるのは何故?

 

 

 

 

 

とりあえず、適当に濁しておこう……

 

 

 

「……何の冗談を……ボクはそんな度胸なんてないです。」

 

 

「ふーん」と、葵さんはそう言って自席に戻ったがあれは確実に不審がってる……それもそうか…………

 

 

 

 

 

 

だって…………わざわざそうしてるんだもん………………




……お久しぶりです。ネガッス、待たせてしまってすまんな。コレからは頑張って投稿すっから……読んでくれよな。

ヒロインは誰がいい?

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