勝つのは光か絶望か。   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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49,『影を継ぐもの』(満ver.)

 

「…………………。」

 

 

家に帰っても、姉とは一言も話すことなく自室に閉じこもった。正気じゃなかったとはいえ、あんなことをしてしまっては、彼女達に合わせる顔がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Morfonicaのみんなはボクのことを案じて声をかけたりメッセージを送ってくれてるが、それらを一切無視。ボクがみんなと関わることで、みんなが傷ついてく姿を見たくないから………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海音

 

「……………………。」

 

 

恐らく、海音くんには気づかれてると思う。悪魔に反応するらしいから、でも、悪魔を憎む海音くんでも、ボクを斬ろうとはしない。

 

 

 

 

 

 

きっと、思い出や仲間としての絆がそれを邪魔しているのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香凛

 

「最近、満元気無いね…」

 

 

弥助

 

「ああいったことが立て続けに起きちまったらな……満の通ってる人間が全員殺されたんだろ?」

 

 

 

「それだけならいいけど、満はあの女の人を殺したと言う事実が残ってる以上、満が殺したということになってるわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女達もまたそれで悩んでいたが、海音くんだけは違った。

 

 

 

 

 

海音

 

「そんな事があってはならない…事実無根の罪を着せるような奴に、他者を責める資格などない。」

 

 

……これは読んでるみんながそう思ってることだろう。なんの根拠もなしに人を悪に仕立て上げる。自分が正義の味方だと信じてるから。だが、そういう奴ほど醜いものは無い。そういう奴こそ真の偽善者であり、自分は関係ない、我関せずなやつこそが真の悪だ。

 

 

 

 

 

 

 

つまり、何が言いたいのかというと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【人間ほど恐ろしく残虐なことをする奴はいない】。

 

 

 

 

 

経験者ぶってるって思うかもしれないが、実際にそうだ。人間ほど悪魔に相応しい言葉は無いだろう。キミたち人類が独裁者なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、こうしてみんなが殺された以上、転校する他ない。輝くんがいる月の森か、香凛と弥助くんのいる羽丘か……楪とカイトくんがいる花咲川にしようか………………

 

 

 

転校する学生ってこんな気分なのかな。すごく悩む……また同じようにならないかな…………それが怖かった。あの女の気配はもう感じないけど……

 

 

 

 

 

「____っ!!」

 

 

 

突如して謎の感覚に襲われた……頭に響く痛みは無くなったが、怪獣の気配などではない………………人間だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は急いで彼女たちを連れてある場所へと赴いた。嫌な予感がするから……とてつもない悲劇を起こしかねない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆けつけた頃にはもう、遅すぎた。

 

 

 

 

 

 

『見ろ、この私の神々しい姿を、私のこの力で人類を導いてみせよう!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闇に囚われた巨人に対し、ボクは……

 

 

 

 

「……神々しい姿…………か…………

 

 

 

………………皮肉なものだよ…………

 

 

 

雅紀くん…………」

 

 

 

 

 

と言葉通り、皮肉混じりに言い放った。ほんとに神々しい力を得たのなら、その巨人の力をも制御してるはずなんだよ…………けど、彼の場合はあの慢心さが故にその巨人の光を闇に落としていったんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、地底から新たな怪獣が現れて、街のみんなは大混乱、GATSのみんなも砲撃体制に入ってるが、ボクは攻撃に待ったをかけた。

 

 

狛犬怪獣の目的を分かったから…………

 

 

 

 

 

 

 

逃げ惑う人々や街の建物には一切目もくれず、闇の巨人にまっしぐら。そして、手を差し出し攻撃を辞めるように呼びかけているような声を上げ、立ちはだかっていた。これを見たみんなは、

 

 

 

 

 

 

 

 

(…………あの怪獣…………泣いてる。)

 

 

 

そう、巨人だけならまだしも、今は雅紀と言う男の力が邪魔をしてるため、呼び声も一切届くことは無い。ただ一方的に攻撃を受けてるその様はもう痛々しくて見てられないくらいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこに本物のウルトラマンティガが駆けつけてくれた。これでもう大丈夫……でも、安心したのはほんの一瞬だった。

 

 

闇のティガはガーディーを攻撃して完全に息の根をとめた。

街の人達はとても辛そうにしていた……しかし、それは彼も同じだった。

 

 

 

 

 

 

 

ンンンンンンン………!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

フッフッフッフ………

 

 

 

 

 

 

 

 

フンウウウウウウウウウウ……!!フゥアッ!!!!

 

 

 

ヒーローともあろうティガが、拳を震わせ激しい怒りをみせている。

 

 

 

 

 

ウォオオォオオアッ!!ヴゥエアッ!!!!

 

 

 

 

 

チャァッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

今、宇宙人が模した偽物では無く、正真正銘…光と闇の巨人が対峙した。

 

 

 

 

 

両者の攻撃は激しく、みんなが飛ばされそうな勢いだった。あこちゃんにチュチュちゃんに至っては柱に掴まってないと飛んでしまいそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

「こ、コレが巨人の戦い…ですか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュチュ

 

「……No……コレは、私達人のHeartが引き起こした闘いよ。」

 

 

 

 

 

これ程心に響くものは無いだろう……巨人の力は強大すぎる。人によっては光にも……闇にもなる……ウルトラマンは……決して万能なんかじゃないってことだ。

 

 

 

 

 

互いのカラータイマーが鳴り出し、イーヴィルキックとブローイングチョップが炸裂、両者着地したまま微動だにせず……カラータイマーの鳴り響く音だけが、周りの緊張と静寂を満たしていく。

 

 

 

 

 

 

 

ココでティガが膝をついて、奴は嘲笑いながら振り向くが、向こうの方が効いていたらしく、完全に倒れ伏して何とか起こし必殺光線を放とうにも体制が崩れ失敗。ティガは力を振り絞り立ち上がった後、腕を広げた即座にカラータイマーに添えてL字に組んだゼペリオン光線を放ち、命中した闇のティガは光の粒子と共に空へと消え去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

人類の心が全てを大きく変える……それは、心ひとつで全てを可能にしてしまう。そんな闇が引き起こした悲劇だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュチュ

 

「待ちなさい………ミツル…一体…アナタは何なの…?」

 

 

 

 

 

 

呼び止められた彼女にふとそんなことを聞かれた時には、らしくないが焦ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「……ボクはただの彼との友達ですよ。それ以上もそれ以下もありません。」

 

 

 

 

 

 

 

毅然とした態度にチュチュも困惑してしまう。明らかにチュチュやパレオと同じように、小学生とは思わせないほどに…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あ、驚いたかな?レイヤさんみたいに大人びてる満くんだけど、実はチュチュやパレオよりも年下です。はい、つまりバンドリ界隈でも、最年少な訳です。明らかにおかしいところはありましたからわかるかと思ったんですけど……

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