55,満「彼女達の前で死んでみたドッキリ?」弥助「そうだ。」
沙綾
「ゴメン!!待った?」
満
「いえ、大丈夫です。それじゃあ、行きましょう。」
そう言い歩き出そうとした時に山吹先輩に手を握られる。
沙綾
「その……キミが良かったら……手…繋いでいい?」
なんだろう、こういう先輩はなかなか見ないから少し新鮮味を感じる。けどコレはドッキリだ。ときめいてはならない。任務は確実にこなす。まあ、先輩の厚意はちゃんと返すように言われてきたから手は繋いでおこう。
沙綾
「ッ!!」
満
「え、あ、いや……ごめんなさい。」
満は恐怖から自然と手を退けてしまう。それと同時に山吹先輩も寂しそうな表情を浮かべていた。
そう、彼は山吹先輩にドッキリを仕掛けやすくするために全力で演技をしてる。なので、誰にもバレることはない。白鷺千聖にはバレるだろって?そんなことは無い。なんてったって、彼は…………『ニャルラトホテプ』の特性を受け継いでるから、誰にも気づかれることは無い。
山吹先輩の両親にはもう伝えてるので二人も仕掛け人だ。その為に遅効性の毒薬をパンに染み込ませて僕がそれを食べるという、典型的なドッキリだ。勿論、詫びとしてヘアゴムを三つ用意してある。
さあ、
実験開始だ。
沙綾
「ねぇ、あそこに売ってあるアルバム!!私達のイメージデザインになってる!!」
満
「……そうですね。とても個性溢れて素晴らしいですよ。」
とは言うものの、あまりに眺めてるものだから、ボクはこうすることにした。
満
「買っておきますね。」
沙綾
「ええ!いいよ、さすがにそこまでさせる訳には!」
きっと先輩からは貧乏に見えてるんでしょうね。
まぁ、良いです。
満
「平気です。それに…………こういう時くらい……いい格好……させてください。」
そういうと、彼女は押し黙ってしまった。彼女はほんとにこういう押しにめっぽう弱い。後輩にこんなことをさせてしまったことへの罪悪感でしょうが気にしてはだめだよ。
沙綾
「……ありがとう。」
ちょっとだけ顔を赤くして俯いてた。
次だ。山吹先輩の提案で山吹ベーカリーに立ち寄ることに。ココが本題だ。事前に連絡しておき、毒薬を注入してもらい、それを僕が毒味するという、初っ端から本格的なものです。次なる行動開始。
沙綾
「その、さ……良かったら…うちのパン……食べてってよ。」
そう言って、一つのパンを手渡す。勿論、このパンには毒が盛られてる。そのことを悟られないように、一口で放り込む。
満
「……美味しい…です。」
と答えると心做しか喜んでるようにも見える。そんな人をこれから絶望に叩き落とすのだ。正直いって気が引ける。でも、やると決めた以上は、やる他はない。
満
「ウッ!!!ゴフッ!」ビチャッ
ドサッ……
沙綾
「何度もごめんね!!ちょっと支度が……」
沙綾
「___________え?」
改めて身支度を済ませるために外で待っててもらってた。それが終わってまたあの子に「綺麗」って言って欲しかった。
でも、その彼は血を吹き出して倒れてた。首筋を触れるも冷たい。
どうして…?
どうしてなの?
ドウシテカレガ……
心当たりがあるのは…………私の作った……パン……
そんな時、沙綾の父親(仕掛け人)が現れ、
「沙綾……実は……あのパンに、毒が仕込まれてたみたいだ。」
…………………………毒?
それを知らずに彼に食べさせて……………………
ワタシがカレを……殺した?
そう自覚した瞬間、私の何かが壊れた。
沙綾
「あああああああああああああああぁぁぁ!!!!!」
沙綾
「ごめんね。ごめんね…………ごめんなさい……」
ポロポロ涙が溢れだす。まあ、無理も無いかな。
沙綾
「ごめんね……今…私もそっちに行くね。」
さて、彼女の情緒が不安定になったところで、ネタばらしと行きましょうか。
弥助
「沙綾、早まるなよ。」
沙綾
「……離して、そっちに満くんがいるの。」
弥助
「ならこいつを見てもらおうか。」スッ
『ドッキリ
大・成・功!!!』
沙綾
「……………………………………?」
弥助
「分かんなかったか……」スッ
『ドッキリ
大・成・功!!!』
沙綾
「……いや、それは分かったんだけど…さ……」
弥助
「おーい、満〜。起きろー。」ペシペシ
満
「…………ん、」ムクッ
その様子を見た沙綾はホントに驚いた顔をしてた。それもそうだ。死んでた彼が何事も無かったように普通に起き上がったから。
満
「山吹先輩……ごめんなさい…ボクは……!」
言葉が止まった。沙綾が満の言葉を遮ってまで一直線に抱きついてたから。彼女の方が高いので、必然的に彼の顔は胸に埋もれてしまう。
沙綾
「…バカっ!ほんとに……死んじゃったのかと……思った!!」
満
「……………………。」
沙綾
「もう、こんなこと…………しないでよ……。」
そう弱々しく問うてくる彼女に満は……
満
「…………分かりました……(貴方には)もうしません。」
と、答えた。
沙綾
「………ありがと。」
満
「あ、これ…………お詫びに……これ…………あげます。」
そう言い、五色のヘアゴムを渡した。ポピパのみんなのイメージカラーで統一されてる。
沙綾
「……………………っ!!!!」
さらに強く抱きしめられ、弥助はこの結果をレポートに残し去っていった。
弥助
(次は……Afterglowのアイツらか……満…
強く生きろよ。)
それからしばらくして、
沙綾
「ねえ、今日も一緒に帰ろ。」
沙綾
「もう!ちゃんと食べなきゃダメだよ!ほら、私のお弁当分けてあげるから!」
沙綾
「今日という今日は、ポピパのライブ…見てもらうからね!」
それからというもの、山吹先輩の積極的なアプローチに、
紗夜
「山吹さん満さん、最近二人でいることが多いですね……」
誰が見てもわかるくらい不機嫌な紗夜先輩と、
満
「_________なんで、こうなったんだろ……。」
と戸惑いを隠せない彼だった。
次回作は、ウルトラマンと何をクロスオーバーさせましょうか?
-
BanG Dream!
-
艦隊これくしょん
-
プロジェクトセカイ
-
仮面ライダー