勝つのは光か絶望か。   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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59,弥助『今度はアイツらだぜっ!!』満『何を言ってるのかわかんないですよ。』

弥助

 

「おい!パスパレの奴らと撮影だと!?」

 

 

 

 

満

 

「……なんですか……そうですよ。最も、彼女達が強く要望したせいですけど……。」

 

 

弥助くんはひとり悔しがってた。そう、今日はパスパレのみんなと共演することになってしまった。何の因果だろうか。

 

 

 

 

 

 

 

弥助

 

「そうと分かったら……ドッキリだ!!!」ペカーッ

 

 

 

そして彼のこの変わりよう……ボクは嫌いじゃないです。しかし、ドラマとドッキリが見事に重なってしまったのは少々、コチラの演技力とアドリブが求められる。

 

ただ、コレに関しては嫌な予感がピリピリするんですよね。

だって……割と好かれてるの知ってるんですから……そんなことをした暁には…………何されるんだろうか………………。

 

 

 

まあ、いつまで嘆いても仕方ない。一刻も早く現場に向かわなくては…………

 

 

満

 

「人気の国民的アイドルと世界を駆けるアクションスター兼プロレーサー…………どうなるんでしょうかね。」

 

 

 

 

 

 

 

「あ、満さん!!おはようございます!今日はパスパレの皆さんとどうぞよろしくお願いします!!」

 

 

満

 

「はい、あの有名なグループと共演だなんて夢にも思わなかったです。感謝致します。」ペコリッ

 

 

 

「そんなっ、貴方ほどの人間が謝ることじゃないですよ!ただでさえお忙しい中、私達のような者を受け入れてくださっただけでも、光栄の極みです!!」

 

 

 

 

事務所の人間は腐ったヤツらがほとんどだと聞くが、彼女はすごく生真面目で礼儀正しい。こういう人が上の立場であればいいのにね…………。

 

 

一通り挨拶を交わしたあと、監督の指示を仰ぎ、順調に撮影が始まった。パスパレのみんなはボクがいた事に驚きを隠せなかったみたいだけど…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして休憩時間中に……

 

 

彩

 

 

「ねぇ!!満くん!!」

 

 

ああ、やっっっっっぱり…………ボクは損な役回りをさせられそうですね。さらに日菜先輩の視線が物凄い刺さる。

 

 

 

 

 

日菜

 

「君って色んなとこにいるね!疲れないの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

満

 

「 」

 

 

流石天才少女だ。核心をついてくる……でも、ここで引き下がれない。平気の一言だけ言い残しその場から離れた。

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わって近くのカフェでのんびりやってる。最近のサンドイッチ……馬鹿にならないくらい美味しい……この静かな空間がすごい落ち着く…………ただ一つ…………女優「白鷺千聖」がいなければの話だけどね…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖

 

「あら、お邪魔だったかしら?」

 

 

 

満

 

「…………いえ、何も……」

 

 

千聖

 

「ふふっ、そう。(やはりこの子……確実になにか隠してる。この正体がなにか……それが私にも分からない。でも、他のみんなとはまるっきり違う……)」

 

 

 

みんなならこの時点で彼女の記憶を書き換えると思っただろうが、今回……彼はそれをしなかった。いや、するだけの力を残してないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖

 

「それにしても以外ね。貴方が麻弥ちゃんとイヴちゃんにこういかを寄せられてるのに、全く靡かないなんてね。」クスッ

 

 

 

 

満

 

「…………ボクは……彼女達が幸せになるためになら、喜んで死や地獄に落ちることをえらびます……。」

 

 

 

 

千聖

 

「そう……もういい時間ね。戻りましょう?エスコート、頼むわね…プロレーサーさん?」

 

 

 

 

 

相変わらず小悪魔な笑みを浮かべて要求してくる。

 

 

 

 

 

まあ、構わないよね…………どうせ、ボクは…………

 

 

 

満

 

「それじゃあ目を瞑ってくださいね。」ブゥンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクは消え去るんだから……。

 

 

 

 

 

現場に戻ったはいいが気になることがある。

 

 

 

 

麻弥

 

「…………。」

 

 

 

 

イヴ

 

「………………。」

 

 

 

 

 

 

…………二人からの視線が刺さるんです。

 

 

いや、正確には……六人……………か。パスパレは全員から好意を寄せてるのは知ってはいたけど、やはり…………氷川先輩は……ボクのことを……

 

 

 

 

 

紗夜

 

「…………………………。」

 

 

 

 

なんかボクの動向を探られてる気がするんですよね……まあ、思わせぶりなことをしてるので、当然といえば当然ですけど………………。

 

 

 

 

 

 

彩

 

「満くん、次のシーン…レースするんだよね!頑張って!!」ファイトッ

 

 

 

 

 

 

 

満

 

 

「……はい、行ってきますね。」フリフリ

 

 

 

彩

 

 

(キャー!!満に手を振られた!!これってそういうことだよね!!よし、撮影が終わったら思い切って告白しよっ!!)ニヘラ

 

 

 

 

 

ボクは控え室で急いでレース用のスーツに着替え、バイザーヘルメットを着用。とても懐かしさを感じた。ここまで楽しくなりそうなレースはなかなかなかったから。途中……何やら変な念を感じたが余計な思考は失敗に終わるので、取り払った。今のボクはレーサーの『D』だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーさあ、作戦開始だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

何かパスパレの皆がチアリーダーの格好してたのは気にしないでおこう、千聖と麻弥の二人が恥ずかしそうにしてたから……

 

 

 

 

 

 

 

ボクが使用するのは明治期に見かけるようなあの中古車。それを自分なりに改造したから、本来は200馬力ほどしかないものを1250馬力なんていう怪物へ転身させたのだ。まあ、走り出しが遅いのはそのままにしてるが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、折り返し地点まで到達しましたが、観客の皆さんに聞いてみましょう。」

 

 

 

「相棒が逆転だ!!」

 

 

「いや俺の息子が突っ走るんだよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜

 

「あれ、おねーちゃん?」

 

 

 

 

紗夜

 

「…………日菜……。」

 

 

 

 

 

日菜

 

「どうしたの?こんなとこに来て……もしかして、満くんに呼ばれた?」

 

 

 

 

!!

 

 

紗夜

 

「…………ええ、私も……観て……良いかしら。」

 

 

 

 

 

 

日菜

 

「!!!

 

………………うん!!!」キラキラ

 

 

 

 

 

 

その後、パスパレのみんなが合流し…………

 

 

 

 

 

マネージャーの提案で、優勝者に誰かに告白する権利を与えるというもの、私はそれを聞いて何も考えられなくなった。

 

 

 

 

皆は誰に告白するんだろうと心待ちにしてる……でも、私には嫌な予感がする…………なにか失ってしまいそうな気がして。

 

 

 

 

 

 

日菜にパスパレの皆さんに心配されるも、平気の一言で何とかやり過ごした。とても大切な物が離れてしまいそうで……

 

 

 

 

 

 

 

満

 

「!!」

 

 

レースももう終わりが近づいた時だった。後列の車とその前を走ってた車と衝突……いや追突され吹っ飛ばされた。

コレには彼も予測してなかった事態だ。ゴール寸前だというのに急いでブレーキをかけ停止、ぶっ飛ばしたレーサーは嬉々としてゴールイン。

 

 

 

 

 

 

一方彼の方は、急いで被害者の方に駆け寄った。ドライバーは無事だが車は大破寸前だ。

 

 

 

 

 

満

 

「大丈夫…ですか。」

 

 

 

 

 

 

「……良い!先にいけ…」

 

 

満

 

「……大丈夫です。貴方のように夢を追いかけることを……

諦めて欲しくないんです。

 

 

 

 

……一緒にゴール……しましょうか。」

 

 

「…………。」

 

 

 

ドライバーさんはボクの思慮を汲み取り、すぐさま乗り込みエンジンを再稼動。ボクはそれを後ろからゆっくり押していく。

まるであの有名な夢の国の映画のワンシーンみたいに……

 

 

 

 

ゆっくり……ゆっくり……時間をかけてでも……

そんな想いを胸に、二人は静かにゴール。その時点で歓声がなり止むことは無かったそうです。

 

 

 

 

 

ちなみにあのぶっ飛ばしたクソ野郎はと言うと……

 

 

 

「おい!!オレは優勝者だぞ!なんでアイツらが一位になってんだよ!!」

 

 

自分が相手を吹っ飛ばしただけにとどまらず、他人の車を強奪・魔改造したヤツのどこに賞賛する要素があるだろうか……あろう事か自分より後にゴールした彼らが表彰されてることに苛立ちが募り、ついに乱入。

 

 

 

 

「おい!!!てめぇら、いっぺん死んどけや!!!」

 

 

激昂し隠し持ってたナイフを二人目掛けて突撃。

会場はパニック状態だ。あのドライバーも怪我をしてた為ゆっくりその場から離れ警備を呼んだ。あとは……ボクだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ザクッ

 

 

 

 

 

満

 

「グッ………………ぅぅぅうぅぅぅ……」ドボドボ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドサッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手の手を強く握り逃げ出さないようにし、ナイフを自ら深く刺しこみ、さらに逃走を難しくした。自身の血と相手の指紋が付けば言い逃れなんて出来ないから。その後、彼は駆けつけた警備員によって御用となりやした。

 

………………が、

 

 

 

 

 

イヴ

 

「 」バタンキュー

 

 

彩

 

「……え、嘘……嫌…………」アワワ

 

 

麻弥

 

「 」ハイライトオフ

 

 

 

千聖

 

「…………。」サァー

 

 

日菜

 

「…………え?」キョトン

 

 

 

 

 

 

紗夜

 

「……あ、ああ………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

嫌ああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 

 

 

彼女達も阿鼻叫喚だった。彩に至ってはアイドルと言う地位を忘れ告白するつもりだったから。

 

 

 

 

まあ、予定とかなり変わってしまったが、目の前で死ぬっていう目的は達成出来たので良しとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

 

 

弥助

 

 

「おい、大丈夫か?」

 

 

声をかけるも誰も答えない。見ているだけで何も出来なかった自分がよほど悔しかったのだろう。

 

 

 

 

弥助

 

「サーキットに来てみな。見せたいものがあるんだ……」

 

 

 

 

 

日菜

 

「…………うん…」

 

 

 

 

言われるがままについて行くと……信じ難いことが……

 

 

 

 

 

 

日菜

 

「!!!!

 

 

 

 

 

………………………………満くん…だよね…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

満

 

 

「…………はい、ボクですよ。」

 

 

 

 

 

 

日菜

 

 

「……良かった……良かった……………………

 

 

 

 

よがっだよぅ!!!!」ポロポロ

 

 

 

 

 

彼が生きてた事を知った日菜は彼に飛びつきひたすら泣き腫らした。

 

 

 

 

 

 

弥助

 

「」スッ

 

 

 

 

 

『ドッキリ

 

大・成・功!!!』

 

 

 

 

日菜

 

 

「………………ふぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

弥助

 

「悪ぃな、これドッキリなんよ。」

 

 

 

 

それを聞いた途端、日菜の抱きしめる力がより強くなり、逃げようにも逃げられない状態に。完全に激おこですね、はい。

 

 

 

満

 

 

「……もしかしなくとも……怒ってます……よね。」

 

 

 

 

日菜

 

「だって……こんな意地の悪いことするんだもん……みんな心配してたんだよ……?」

 

 

 

 

こうして抱きしめられたまま彼女達がいるギャラリーに連行。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖

 

「日菜ちゃんから聞いたわよ?

ドッキリなんですってね。」ゴゴゴゴ

 

 

 

彩

 

「ホントに満君だよね!幽霊なんかじゃないよね!!」ペタペタ

 

 

いや、そこまでしてくっつく必要は無いかと……まあ、今回の件でわかったのは、みんながみんなボクをちゃんと見てくれてたんだってことだね。それがわかっただけでも十分な収穫だよ。

 

 

 

 

 

ああ、告白中継か……まあ、良いか……ボクもケジメをつけなきゃいけないし……読者のみんなにせがまれてる気もするし、どうにでもなれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

麻弥

 

「あ、あの……満……さん……は……その、お付き合いされてる方は…」

 

 

 

 

 

満

 

「…………いたのは遠い昔の話です。この公開処刑……やらなきゃダメですか……?」

 

 

 

 

 

 

イヴ

 

「恋する乙女を前に逃げるのはブシの恥です!!!」フンスッ

 

 

 

 

 

満

 

「ですよね………。そう言うと思ってました。」

 

 

満は半ば諦め状態でポケットにしまってあった指輪を箱から取り出した。彼女たちには幸い気づかれてない。もう、彼女たちの想いを無碍にする訳にもいかない。

 

 

 

 

 

彩

 

「まず私から行くね。

 

満くん、学校の近くで襲われそうになったとき、鬼龍くんと二人が守ってくれたよね。終始君は怖がってたみたいだけど、私にはそれでもすごくかっこよかったよ!!これからも、パスパレとしてだけじゃなくて、いつもの私も見て下さいっ!!!」フカブカ

 

 

 

 

 

え?何?もう始まっちゃったの?待ってください、まだ準備済んでないです。まず私からって告白大会か何かですか?男子達が歓喜しそうなイベントですね。

 

 

 

 

 

 

あ、日菜先輩だ。なんか寒気がするなぁ……

 

 

日菜

 

「じゃあ、アタシ!!!

キミのこと調べても何も詳しく書かれてなくてワクワクしながら君を呼んだの!!でね、あたしなりにアプローチかけても満くんはそれを華麗に避けるよね。感じ悪いと思ったんだけど、みんなを守ってくれてることがわかってからは一気に変わったの!!!やっぱりキミはあたしたちに見せない優しさがあるんだね!!

 

 

好きっ!!大好き!!いっぱい思い出作ろ!!!」ニカッ

 

 

 

 

うん、すごくいい笑顔だ。ボクはこれからこの笑顔を守らなきゃいけないのか……まあ、悪くは…………ないかな。

 

 

 

 

 

 

 

麻弥

 

「あの、昔は、アイドルの魅力をジブンは見い出せずに迷ってた時に誘拐された時がありましたよね。そんな中、皆さんが口を揃えて皆さんさんのことを話題にしてたんです。きっと満さんがジブンを助けてくれたんだってことが分かった今、満さんのこと……好きになってしまいました!!女性としての魅力も大してないジブンですが、末永く、よろしくお願いします!!!」スッ

 

 

 

 

 

 

 

ん〜、大和先輩に関しては感謝の意が若干残ってるけど、そこには敢えて触れないでおこう。若宮先輩の熱烈な視線が辛い……ボクには眩しすぎる。

 

 

 

イヴ

 

「つぐみさんたちから聞きました!!

ミツルさんは笑顔を見せて欲しいから日々努力してることを!!マヤさんが連れていかれた時は、怖くて仕方がありませんでした……ですが!!そこに私達のヒーローが来てくれました。

 

 

ミツルさん、ミツルさんは…強いブシの心得を持ってます!

これからも、私たちと一緒に歩んでいきましょう!!!」キリッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだろう……若宮先輩がすごく頼もしくみえる。だけどね……ボクは武士の心得も無ければ、ヒーローなんて格好のつくことをしてない。憎まれる権利はあっても、幸せを求める資格なんて無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖

 

「最後は私ね。

 

貴方は、私たちの他にもいくつものバンドを掛け持ちだけじゃなく、仕事も家事も全部一人でやってるんですってね。1人で多くのことが出来るのは良いけれど、それじゃあいつか倒れるわ。だから、私たちで貴方の負担を減らそうと思ったのもあるけど……」

 

 

 

 

 

 

 

 

そういうと、いきなり僕に近づいて、

 

 

 

千聖

 

「私も、誰かを好きになってもいいじゃない。アイドルと言う立場以前に一人の女性なのよ?」ササヤキ

 

 

 

 

 

満

 

 

「!!!!」ビクッ

 

 

 

 

 

焦った……他の人だったら確実におとされてた。しかし、彼は全く違う、近づかれることに慣れてないだけだ。その証拠に身構えてる彼がいる。

 

 

彼女は元から悪戯心な所は垣間見えてたけど、まさかここまでやるなんてね……ボクはそっちに驚きだよ。やっぱり人間って天使になったり悪魔になったりでよく分かんないよ……。

 

 

 

 

 

 

 

さて、返事の時間か………………みんなして目を瞑って手を差し出してる。これって…………そういうことでいいんですよね…………すぐに決めなきゃいけないんだろうけど……今のボクにそれをする時ではない。

 

 

 

 

 

満

 

「皆さんの期待に背くようで申し訳ないですが、返事は後日改めて相手の方に伝えたいと思います。気長にお待ちいただけると嬉しい限りです。」

 

と、告白の返事を先延ばしにした。

 

 

 

なんだかんだで楽しめましたとさ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからはと言うものの、

 

 

パスパレからの熱烈なアピールを浴び続け……

 

 

 

 

 

 

 

満

 

 

「……学校………………辞めたいです……。」グッタリ

 

 

 

 

輝夜

 

 

「ほら、頑張りなさい。ゼリー作ってあげるから。」

 

 

 

 

満

 

 

「………………それで誤魔化そうとしないでください。

 

………………食べますけど……。」ムスッ

 

 




かなり遅くなった……
すいません。

次回作は、ウルトラマンと何をクロスオーバーさせましょうか?

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