死神ワールドに転移したが全力で米花町を脱出する   作:伝説の類人猿

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前回投稿した6話を元に書き直したものです。
話が予想より長くなりそうなので2分割しました。短いのはそのためです。


第6話

くそぅ……まさか本当に病院に押し込めてMR検査するなんて……!

 

しかも検査に手間取って夜中までかかるとか笑えねーよ!

なぁーにが『手を尽くしましたが当院では既に治療できるものは居らず手遅れです』だ‼︎どこも悪くないわ!

挙げ句の果てに俺がまだ病院にいるうちにキッドが暴れ始める始末だし!

 

頑張って検査衣(病院で着るあれ)のままで用意してたジェットエンジン付きパラシュートで追いかけたけど目前でなんか撃ち落とされてるし!

何やってんだよ、怪盗!高木刑事だって頑張ってたんだぞ!その先にはなんもねーよ!

 

『次は東都。東都です。お降りの際は手荷物などのお忘れ物が無いようにご注意ください』

 

「……………はぁ。降りるか」

 

*****

 

とりあえず一人我が家(大穴が空いてるけど)に帰るまで手持無沙汰なので軽くここまでの回想でもしながら暇をつぶそうじゃないか。

 

まず勢いでいろいろ言ってたけど無理やり病院から脱出した俺は秘蔵中の秘蔵である小型エンジン付きパラシュートを用いて大阪の空を飛んだわけだ。意外と大阪の空は寒かったです。はい。

 

でもってキッドまであと一歩!……のところまで追い詰めたのはいいものの残念なことにキッドが目の前でいきなり墜落した。

正直「は?」ってなったけどどうにも状況から見るに何者かによって狙撃されたらしい。

 

一部ではエッグを狙うものの仕業だとも言われてるらしいんだけどとりあえず墜落現場にはキッドは居なかった。

幸いにもエッグ自体はその場にあったため急遽安全な場所へ移動させ当面の間一般公開は中止するらしい。

 

というのが”新幹線の中で”知った話。

ええそうですとも。わたくしこと大谷一郎はほぼ丸一日(それ以上かもしれないが)中森警部の事情聴取に付き合わされていたんですなこれが。

 

やばすぎるでしょあの人。いや確かにキッドを間近で見たのは俺だけどさ。俺だけどさ……!

もうね、ほっぺが痛い。めっちゃ引っ張られた。

 

なんでもキッドが変装しているかもしれない可能性を考慮してうんぬん……って奴だったんだけど痛いわ!

挙句の果てにお前がどこかにキッドを隠したんだろさては仲間だな!(迫真)とまで言われる始末。

 

勿論それに対しては「失礼な!これから仲間になるんです!!」って力強く返事したんだけどさ。

あれ?ひょっとして今思えばそれが原因で一日以上も事情聴取された?

選択ミスったわ畜生。

 

それでもってようやく解放されたころにはコナン一行は遥か彼方。俺は一人大阪に。

もう真面目にすることもないしコナンならこんだけ時間があれば事件の百個や二百個は解いてるだろうし終わったな。

 

せっかくの劇場版(勝手な予想)っぽい事件でなおかつ貴重なコナンワールド要素の薄い人間と会えたかもしれないチャンスをみすみす逃してしまうとは脱米者失格だな俺…………。

 

ていうかほかの知り合いは壮大な事件に巻き込まれている(かもしれない)のに俺は一人先に家に帰るって虚しすぎやしないか?

いや確かに「でも一緒にいたら事件に巻き込まれるじゃん」って言われたらそうだね、って答えるしかないけどさそれはそれってやつよ。

 

そもそも今回はコナンワールド脱出の糸口だったかもしれないってのもあるけどさ、なんかこう……友達とラウンドワンとかで遊んだ後に「じゃあ飲もうぜ!」って話になったけど酒に弱いから断って先に一人だけ家に帰る途中にふと「俺何やってんだろうなぁ」って思っちゃうあれになってるんだよ今。

 

きっと今頃あいつら飲んで騒いで歌とか歌って盛り上がってるんだろうなぁって思った時のあの寂しさ……。

まして今真昼間だよ?なんで俺こんないい天気の日に一人で新幹線に乗って家に帰ってるんだマジで……。

えっ何?そもそもお前友達いないじゃんだって?余計悲しくなるからやめてくれ……。

 

悲しくなってきたしこの話はこれでお終い。それにもうすぐ家に帰りつくしね。

とりあえず帰ったらまた新しい脱出プランでも考えるか。あと博士の家からなんか使えそうな発明品を調達しよっと。

 

あれ?ってか今向こうから車飛ばしてきてるの博士のビートルじゃね?なんであんな急いでいるんだ。

 

*****

 

「やあ助かった!!……っていうのも変か。にしてもさぁ、もうちょっと子供のことはよく見ておこうよ博士。そんなんじゃいつか探偵団の親から苦情言われるよ?」

 

あるいは裁判を起こされるか。そうなったらなったで面白くはなりそうだけどでもその状況ってまず間違いなくあいつらが怪我とかした時だよな。じゃあ笑えねえわ。

 

「確かにその通りなんじゃがのぉ……。あいにくこの年になると体が心についていかんくなるもんなんじゃよ」

 

「心も鈍ってるんじゃないですかね」

 

なんて失礼な、とかいろいろ阿笠博士が言ってきているが正直俺との会話はいつもこんな感じだし平常運転よ平常運転。ゆえに博士は無視して話を整理することにしよう。

 

まず第一にこのエッグ強奪事件はまだ解決していない。なおかつ今もまだスコーピオンなる人物が相次いでエッグを狙う人物を殺害しているということ。

これではっきりしたな。俺の目の前でキッドを撃ったのはそのスコーピオンとかいうやつだ。

 

でだ、どうにもそのエッグに関係するものを持ってる人がいるらしくてそれを手掛かりにしてコナンは横須賀にある城に残りのエッグを探しに来たとかなんとか。

 

第二にスコーピオンっていうのはどうも右目を撃ち抜くという変な殺し方をしている犯罪者なんだとか。経験したことないからよくわからんけど目ん玉無くなっただけですぐ死ぬもんなんかね?

あっでも弾丸が脳まで到達してたら死んじゃうか。

 

それでその対策のために特別仕様の眼鏡を博士が作ったんだと。なんでも防弾使用で場合によっちゃ弾を跳ね返すんだとか。やっぱ頭おかしい技術力してるよね博士。

 

それでその特別眼鏡をコナンに届けに来たところなんと後ろの座席に探偵団一行が潜んでいたんだとか。気づかない?普通。

しかも運の悪いことにどうやら博士のせいで城の古い装置が動いてしまったらしく探偵団が地下に落ちてしまったらしい

幸いなことにけがは無いようで急いで引っ張り上げるためのはしごを取りに戻ったのだとか。

 

「けどさぁ……。もう夜だよ?」

 

「……思ったよりわしの家が遠かったの」

 

「やっぱりさ、もう少し速度出せる車買っといたほうがいいんじゃないすかね?何ならプレゼントしましょうか?」

 

これでも金ならあるんで買おうと思えば余裕で買えちゃうぐらいである。

フハハハハ俺は金持ちだ!住んでる場所は地獄だけど。……これならまだド貧乏でいいから米花町以外のところで暮らしたかった(切実)

 

「とにかく、まだ子供たちが無事じゃといいんじゃが……。おっそろそろ着くぞ!」

 

「そうかこれが…………」

 

出発したときにはまだ晴れ渡っていた空も今は黒くなってすっかり夜である。そんな夜の中にズンと古い城が立っているとなれば想像つくのは一つしかない。

 

「間に合ったか……!」

 

まず間違いなくこここそが映画で言うところの終盤の舞台である!

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