龍騎神弓クラシカルサキ 〜with魔法戦記リリカルなのはForce an official if〜   作:高町魁兎

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何よりも可愛くて、愛おしくて、大切にしたいと思っていた彼は、私の実の弟、いや、もう一人の私と言っても過言じゃない。
そして今その子が、私の前で・・・

龍騎神弓クラシカルサキ、始まります


diary11 一緒だよ

「そう・・・し・・・くん?」

一切返事がない、そして、まるで息耐えたかの様にその肌は冷たかった。

「ソウシくんに何をしたんですか?」

「交渉材料になってもらったまでだよ、さあフィリス、こちらに戻る気は無いかい?」

「戻・・・る?」

「ああそうだ、私の元で私の成果を知らしめ、管理局研究室に戻り、その悲願を達した上で私の娘として、望む生活を与えよう。」

「悲願?」

「悲願と言うよりは罪滅ぼしで、逆襲さ。」

「それって、私があなたの研究による産物だから欲しいんですか?」

「勿論それもあるが、君はそもそも生物兵器に近い存在、野放しにしたくない、だが君に感情が芽生えてしまっている以上君の意思を尊重したい。」

「そんなこと言われたって、私は行きません、いや行きたくないです。」

「そこで彼だ、開発コードsealed、君が応じなければ彼は起きない応じたなら、彼を君の好きにさせてあげよう。」

人の命を・・・そんな風に。

でも、世界なんか要らない、しかも私だってバカじゃない、私が彼の成果を証明する者になっても、生物兵器に近い存在なら、私も、双賜くんもお縄だ。

「断ります。」

「良いのかい?不自由ない生活は欲しくないのか?」

「そんなの嘘だってわかってるんです、多分あなたは交渉に応じた場合、多分私の記憶をリセットする、違いますか?」

「・・・察しの良い子は嫌いだよ、ならばもう一人の君に殺されてしまえ。」

そう言って彼は再び指を鳴らすと双賜くんが起き上がった・・・でも様子がおかしかった。

「返せ・・・返せ・・・」

「ソウシくん・・・、どうしたの?。」

「ソ・・・ウ・・シ?」

「うそ、ホントにまた忘れちゃったの?私だよ・・・サキだよ。」

「違う、お前はフィリスだ!」

「違わない、私はサキ!司書のみなさんが付けてくれた・・・大事な私の名前・・・」

「無限書庫・・・ユーノか、あいつ、知らないうちに“人間として”保護していたか。」

「サキ・・・うっ・・・違う・・・返せ・・・俺を返せ!」

荒々しい呻き声を上げて半分人、半分竜の状態で突進してきた、疲労と脱水でついに視力まで鈍りだした・・・けど。

「グゥア?・・・ガァァァ!」

両手で肩を押さえ、そして抱きしめた。もう獣以外のなんでも無くなってしまっている、それでも私は、ずっと話しかけ続けた。

「思い出して、私だよ・・・一緒に旅し始める前の日、私を守ってくれたよね、・・・よく夜泣いて、一緒のテントであやしてあげたの、覚えてない?ものすごく良い笑顔で一緒にドーナッツ食べて、電波塔登って、良い景色一緒に観たよね・・・実はさ、私やっぱり君の笑顔見るの大好きなんだ・・・今日やっとわかったんだ、なんで君が愛おしいのか、大事にしたいと思ったか、何で似た者同士なのか、なんで君が私の事しか覚えてなかったのか、全部分かったんだ・・・それでね、私にはずっと血の繋がった家族が居なかった、欲しかった、君がそうだったんだ・・・だからさ、一緒に、もっと・・・。」

「ガァァァぁぁ!・・・クゥエェ?」

目の前を赤黒い液体が舞う・・・私の胸を見ると、双賜くんの腕が私の胸を貫いて、また、海岸で襲ってきたあの子が、双賜くんを打ち抜いた・・・。

「泥臭いもん見せないでください・・・感性が腐ります。」

「でも良いの?」

「良いじゃないか”Wind“、“Dash”、しかし“本番はこれからだ”。」

痛みを感じる間も無く目の前が真っ暗になる・・・私・・・これで・・・嫌だ・・・嫌だ・・・嫌だ・・・嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・キ・・・サキ・・・。」

双賜くんの声がする・・・あれ・・・手の感覚・・・足の感覚・・・全部ある・・・。

「master・・・」

アークウィンガー・・・私、どうなったの・・・、やっと、目が開くまで意識が戻ってきた・・・。

「サキ。」

「ソウシくん・・・良かった・・・」

私が目を開くと、双賜くんを抱っこしていた、ただ、傷は全て治っている、それどころか、まるで蘇ったかの様に肌も艶やかな状態だ。

「ありがとう・・・今のサキ、すごくかっこいいよ。」

割れたディスプレイで私の姿を確認すると、上衣と髪を結んでいたリボンはきれいさっぱり無く、首から勾玉を下げ、蒼い髪をなびかせ、金色の瞳を輝かせて、蒼い炎の様な幻影に包まれていた。

「私・・・燃えてる。」

「it‘s so cool」

後ろを振り返ると一面が焼け焦げている。

「これ全部私がやったの?」

「覚えて・・・無いの?」

全く記憶にない、気がついたら一面焼け野原・・・。

「流石だ、ますます欲しくなった。」

「逃げなきゃ、だよね?」

「that's right let‘s go」

私は双賜くんを抱えて走り・・・体が、軽い!、脱水症状による怠さもなくなってる。

「追え!」

「しっかり掴まっててね、窓から出るよ。」

「出たら、僕の番だね。」

そう言って頬にキスしてきた、流石にそれは無しだって、でもやる気でた!このまま蹴破る!

「我孔うは天翔る翼・・・」

「そう言えばサキ。」

「どうしたの?」

「帽子…」

「良いよそれくらい、また買ってあげるから…君が生きてる方が大事」

双賜くんは少し申し訳なさそうな顔で頷いた。

「来よ、飛竜ガーディアレウス・・・盾竜転生!」

アークウィンガーを纏うと体の火が鎮火され、そして双賜くんの背中に乗った。

「これで終わるとでも?」

「そんなのあり!?」

こっちが竜なら、あっちは天馬!?

「消えなさい!」

弾幕を貼る様に大量の弾が打ち出された、流石に弓じゃ相殺しきれない、手綱を引き、全弾では無いけど回避・・・でも、第二波が来る前にあっちに有効打を与える場所を・・・心臓以外で・・・殺さないで済む部位で・・・。

考えてる間に双賜くんが咆哮をあげる、あっちはもう第二波が・・・ってチャージがはやくない?。でも捌けないなら避けるしか・・・、交わしてもダメだ、誘導弾!?。

「(ソウシくん・・・泳げる?)」

「(泳ぐ?・・・やったことないから・・・わかんない…)」

「(わかった、でも2人とも無事に逃げ切るにはこれしか無い、私の策に・・・)」

「(言われなくたってのるよ、サキの作戦だもん、きっとだいじょうぶ。)」

よし、ちょうど後ろに弾が迫っている。

「アークウィンガー、モードリリース。」

小声で召喚魔法の解除を命じた、タイミングはバッチリ、あっちからは撃墜されたかの様に見えてる・・・はず。

そのまま2人で海に落ちた。

「ソウシくん!・・・、誤算だ・・・」

予想の範囲内でもっとも最悪の事態が起きた、双賜くんはカナヅチだった、浮いたままで待てずにジタバタして逆に沈んでる。

「アークウィンガー、バリアジャケット解除。」

「really?」

「泳いで助けに行く。」

バリアジャケットを解除して私も海の中に沈む、海水が目に染みる、視界もあまり良く無い・・・けど、なんとか夜の海の中で双賜くんの姿は確認できる。

なんとか手の届かない場所に行く前に手を掴み、手繰り寄せて、そのまま再浮上した。

「ハァ・・・ハァ・・・、間に・・・合った。」

双賜くんも咽せながら海水を吐き出して、なんとか無事だ。

でも上を見上げると、まだ2人とも上空にいる。

「良い案だったけど、残念だったわね。」既にブレイカーを放つために十分な魔力を集束している、もう・・・ダメなの?・・・そう思って死を覚悟した時、懐かしい声と、白い影が目の前を通ってきた。

「「少しお話よろしいでしょうか?」」

白い竜に乗った2人の声が揃い、またさっき見えた残りの影は、CW(カレドウルフ)社製装備の一つ、S2シールド(CW-AEXC00X-S2)と白い飛竜・・・つまり風の噂に聞いたヴァンガード・ドラグーンそのものだ。

と言うことは!?

「こちらライオット3、及び」「ライオット4、「反応通りビンゴです。」

『流石や、船の方は任せとき。』

「はい、天馬と魔道士1名、それから、飛竜1人と弓使い1人から事情聴取応じなかったら身柄を確保・・・ですよね。」

『任せたで、竜騎士コンビ!』

「お役所・・・。」

「特務6課ライオット3、エリオ・モンディアル。」「同じくライオット4キャロ・ル・ルシエ「4人まとめてご同行願えますか?」

「行くわけが無いでしょう?」

やっぱり、争わずに解決できないかも知れない・・・げど、これくらいの相手ならヴォルテールを呼ぶまでも無いよね。

「わかりました・・・ではやりたく無いですが、こちらも武力行使に出させていただきます・・・フリード、エリオくん、お願い!」

限界まで近づいてますはフリードの火で注意を引いて、それからエリオくんが飛び移り背中をとる。

「8月14日午後8時26分、航空法違反及び器物損害、及び公務執行妨害で逮捕します。」

「バカね。」

エリオくんが手錠をかけたその子は霧の様に消えて、後ろに・・・。

「「幻影!?」」

フリードの背中にエリオくんが戻ってくると、もうあの天馬と魔道士はもう居ませんでした。

「こちらライオット3、天馬と魔道士を取り逃しました。」

『報告お疲れや、生憎こっちも逃げられてもーた、収穫ゼロ。』

「ゼロじゃ無いです、重要参考人2名は無事です。」

『ナイスや、じゃあその2人の身柄を確保、そしてアルトのヘリがそっち向かっとる、高町一尉たちも一緒や、しっかり合流し次第撤収、ええな。』

「「了解!」」

空で何か話あった後、白い龍がこちらに降りてきた。

「掴まって。」

「・・・キャロ・・・・さん?」

竜の上から、2人の手が伸びてくる、私はその手をしっかり握って、海から上げてもらった。

「覚えててくれてたんだ・・・、嬉しいな。」

また、双賜くんはエリオさんに引き上げられたけど、怯えている。

「このまま、地上までご案内し・・・、寒いよねこれ、着てて。」

白いマント・・・あの時と同じだ・・・。あの頃は身の丈に対してスッポリだったのに、今じゃ少し小さい。その状態を見て、笑いながらキャロさんはこう言った。

「大きくなったね・・・私より大きくなっちゃって。」

「別に・・・そんな追い越したくて起きこしたわけじゃ無いです」

「でも、元気そうでよかった、でもちょこっとやんちゃが過ぎるかな?」

そっと頭を撫でられた。

「環境保護隊にいる頃に救助した子が、健康に育ってて、竜まで連れちゃって。」

「・・・。」

「咲ちゃん・・・」

そう言えば、キャロさんから名前呼ばれたの・・・初めてな気がする。

「なん・・・ですか・・・。」

「実はね、君の名前、ユーノ司書長じゃなくて、私が日本語の辞書を借りて付けたんだよ。」

「え?」

「名前が分からないってなったから、仮の名前を付けることになった時に、見つけた人が付けてあげてって。」

「キャロ、必死で考えてたもんね。」

そう、だったんだ・・・ずっと司書長の趣味だと、だから地球の字で付けられたって思ってたのに・・・でもなんで?

「なのはさんに教えてもらった文化でね、なのはさんの故郷には漢字って文字があるんだ、その字は意味するものの形からできてるんだって、それでね、色んな可能性の花を咲かせて、いろんな人を笑顔にして欲しいって願いを込めて、咲ちゃんって。」

その話をして居る間に空の旅もおしまい、とあるヘリポートに着いた。

「ありがとう、フリード。」「クルル〜」

「・・・もうすぐ来るよ。」

空を見上げると、JF704式が降りて来た。

 

To be continue




次回予告
ひとまず一息がつける状態までは収束した事件、でもまだ終わらない、だけど・・・
私に課せられる二つの選択肢と、これからの事・・・

次回龍騎神弓クラシカルサキ
diary12「強くなりたいんです」
知りたいんだ、私と双賜くんの詳しいことを
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