龍騎神弓クラシカルサキ 〜with魔法戦記リリカルなのはForce an official if〜 作:高町魁兎
そもそも戦いって必要なのかな…
少女の問いの答えが出る日はまだ遠いけど
龍騎神弓クラシカルサキ、始まります
ヘリの中、少しブルーな空気が漂う・・・
「さて、みんな、情報共有は済んでると思うけど、一応・・・。」
ヘリのコンテナ内は意外に広々として居る、けれど、基本的には真ん中の空間を開けて全員着席して居る。そして、真ん中で立って居る、高町一等空尉・・・もといなのはさんの号令で、場の空気が少し和らいだ。
「とりあえず、聞かせてもらって良いかなぁ?、あの船の中で見た物のお話。」
ヘリ内で尋問開始された、と言ってもそんな堅苦し物じゃなく、面接・・・いや、子供にインタビューする記者のような語り方だった。
「はい・・・わかりました、・・・」
ここから、あの船で見た資料の話、内部で持ちかけられた交渉の話、そして・・・。
「だから、私が・・・人じゃ無いかも知れないんです。」
不思議なことに誰も驚いていない。
「・・・いきなり言っても信じれないですよね・・・だから、こ・・・ふぇ?」
目の前で『だーめ』とでも言いたげなハンドサインを出して口止めした。
「そう言う人たちとはたくさん関わって来たし、むしろこのヘリの中にもそう言う人たちがいる、だから、体の性質とか、産まれ方が違っても、それも個性として受け止めるのが、私の指導方針だし。」
『高町一尉?、あの〜この子はあくまで重要参考人や、臨時戦力には十分以上やけど、本人の意思もあるしなぁ・・・』
「分かってます。」
『ホンマかなぁ〜』
「あの〜、一ついいでしょうか?」
「どうしたの?」
「この子たちの鞄、今返していいですか?」
鞄?・・・そうだった、確か・・・。
「そうだね、一応積んでるもんね・・・あといつまでもそのパンクな格好でいられても困るし。」
「・・・。」
思い出した途端、急に恥ずかしくなった、そう言えば、リボンとパーカーが気が付いたらなくなってたんだ・・・
鞄を受け取って、まずは着替えを取り出して、Tシャツを着る、なんで服装に気を配りそびれるんだろう。
「じゃあ、お願い・・・良いですか?」
「なに?」
「なのはさん、私この事件の捜査に協力したいです、と言うより、今回思ったんです、誰かを守る為には力がいる、道具がいる、でも私はまだその使い方が上手くありません・・・だから、私を。」
「私は厳しいよ。」
「構いません、ユーノ司書長から話も聞いてますし。」
「じゃあ、お名前・・・咲ちゃん、で、あってるかな?」
「はい。」
「じゃあ、これから教導をさせていただきます、高町なのは一等空尉です。」
「サキです、よろしくお願いします。」
『また書類が面倒な事になってもうた。』
そう言うと、トーマさん、リリィさん達が顔を背けた。
『でも今回は特別指定保護児童やし、司書見習いやしなぁ、今回はまあ比較的面倒な手続き無しですむか。』
「特別指定!?」
『アカン、本人に伝えたらアカン事まで言ってまった。』
「この際ですし、伝えてももう大丈夫なのでは?」
キャロさんが提案した。
『せやな、じゃあここらへんの話は着いてからじっくり聞かせたる。
あとはそこのずっと怯えとる子なんやけど・・・』
あっ双賜くんの事か・・・。
「私に任せてもらって良いですか?」
「良いけど、大丈夫?。」
「任せてください、伊達に卵からフリードを育ててますから。」
そうして数分間謎の行動をしたあと、見事に懐いた、どうやらキャロさんが『この人は安全だ』と言う括りに入ったのか、見事に手懐けられている。
「すごい。」
「思った通り姿は人でも中身は竜だったから。」
「「「「「「「「「「「(そう言う問題なのかなぁ?)」」」」」」」」」
「とりあえず、着きますよ。」
ヘリから降りて連れてこられたのは会議室のような空間でした。
「一応な、定期的にメディカルチェックを受けてたと思うんやけど、心臓が少し特殊でなぁ。」
はやてさんから説明されたのは、私の異常視力以外の異常な点、心臓についてだった。本来18歳まで伏せるつもりだったらしいのですが、主治医の許可が下り、今回説明されたのは、私の心臓は謎の器官があり、その働きが不明、でもリンカーコアとは別で魔力を溜めていると言う事、そして心電図や脈拍にも、あるスパンで異常をきたしていると言う事、更にこの説明の後に受けた検査の結果で発覚した事ですが、どうやら、一度分子レベルで分解され再構築されたかのように私の心臓やその他機関の状態が再生されていたらしいです。
「とゆー訳なんや。」
「・・・。」
「でも、人間である事はハッキリしとるし、日常生活に6年も支障を出してへんから、そこまで気にする必要はないんやないかなぁ。」
「はぁ…。」
「さて、説明も終わった事だし、はやてちゃん、今年の合宿は決行で良いかなぁ?」
ニコニコしながらなのはさんがはやてさんに迫った。
「確かに新人育成にはええけど、なぁ・・・でもノーヴェにも迷惑かけるしなぁ・・・」
「ねーねー、はやてちゃん〜♪」
「アカンで、第一みんな、この状況で行けるか?」
「むしろ私は、やるべきだと思います、対魔道殺しでは無い通常の武装にもう一度磨きをかけたいですし。」
「私もスバルに賛成です。」
「僕も賛成です。」
「私も賛成です。」
「私も賛成ッス。」
「俺もスゥちゃんの意見と同じです。」
「私も賛成かな、久しぶりにヴィヴィオ達との団らんも兼ねての合宿だったし。」
「悪くねーじゃん、3日間みっちりやってやる。」
「ヴィータ、我々は留守番だと聞いてただろう。」
「賛成多数、お願い♪はやてちゃん」
「しゃーないなぁ・・・じゃあ条件付きや、緊急時態が発生した場合はルーテシアに頼んで直行、ええな?」
「了解。咲ちゃんも、双賜くんも良いよね?」
「サキと一緒なら・・・」
「行かせてください。」
「なら、決まり♪、早速ノーヴェとルーテシアちゃんに2人増えるって連絡しなきゃ。」
はやてさん以外、全員が少しウキウキとした空気になった。
「master?」
「これからもよろしく、ソウシくん、アークウィンガー。」
双賜くんはニッコリとした笑顔で私に笑いかけて、
「これからもサキと一緒にいて良いんだ…」
そこから先は声が小さくて聞こえなかったけど、きっと「やった、こっちがよろしく、だよ」って言いたかったのかな…
これが私の人生を狂わした事件の始まり、そして…私と双賜君の姉弟の物語と…
私たち特務6課2つ目の大きな事件の物語が…
「「始まります。」」
第一部、「箱舟の弓と盾の竜」完
あとがき
ここまで呼んでくださった方、誠にありがとうございます。
と言う訳で、初めまして、また前作を書いている頃から知っている方はお久しぶりです。高町魁兎(たかまちかいと)と言います。
と言う訳でまずは第一部完という事で本作の解説的なこと言っていきますと、これは昔僕が書いていたものの、自分が恥ずかしくなって投稿しなかった、それどころか途中で書くのをやめてしまった準オリジナル小説に、「魔法少女リリカルなのは」の設定や人物を足す事によって出来上がった作品で、尚且つ「なのはシリーズを知らない人でも楽しめる、Vivid strike!の様な非公式外伝作品」というコンセプトで作っております。
そして読みづらい部分だったと思うのですが、第一部は物語の語り手が実は2人いました、一応「本編(クラシカルサキ)」の語り手が「サキ」そして「なのはForce after」の語り手が「キャロ」になっていますがサキからキャロへの切り替わりが多分わかりずらかったかなぁと反省しております。
なので今回の締めもあの部分はそれぞれサキとキャロで語ってます。
さて話は変わりますが小ネタ的な話で作中の「双賜」くんはその元設定だと「界兎(かいと)」という名前でしたが、今僕がカイトと名乗っている都合で新たに名を考えて貰ったのがこちらの名前です。
そして竜形態の「ガーディアレウス」はこちら僕が考えた架空の竜でして、どこの神話の出典でもありません、因みにこの竜の設定としては「主人と認めた者や生命をなにがあろうと守る為に自ら盾となる事により、竜騎士に広く慕われた」という事にしています、なので双賜くんが咲を守るのはある意味本能なのです。
また、作中で呼称するのを忘れてしまった部分として、2人のお父さんことやベーマッドサイエンティストさんは「深見雄二(ふかみゆうじ)」と言います、こちらは元構想だと仕事でなかなか帰ってこないお父さんだったのですが、今回は1、2部通しての黒幕っぽいポジションになりました。
なのでサキちゃんもフルネームだと実は「深海咲(ふかみさき)」なのですが、こちらも第2部ではいきなり『深海』と名乗っている事に驚かれないようここで説明すると同時に、後に設定集を設けますのでご了承ください。
では、第2部を書けるのがいつになるか、また、今回出せなかった「双賜くん用デバイス」や、diary11で気を失っていた間になにが起きたのか?
そこらへんの話に触れていきます・・・というより実はあの資料の変なページから開けてますが、実はその前のページにもっと大事な事があったりとやりたい事をまた12話かけてやって行きたいと思っております、では今回の補足説明兼、あとがきコメントはここまでとさせていただきます。
折り返しになりますがここまで呼んでいただき誠にありがとううございました。
by部屋の中で時計を見てヤバイと思いながら書いている高町魁兎
2020.May12