龍騎神弓クラシカルサキ 〜with魔法戦記リリカルなのはForce an official if〜 作:高町魁兎
龍騎神弓クラシカルサキ、始まります
「ただいま〜♪」
「「おじゃましまーす」」
「あっ咲さんにソウシさん、お疲れ様です〜♪」
「うん、ヴィヴィちゃんもお疲れ様。」
そんなこんなで高町家へお邪魔して、なのはさんやフェイトさんの手伝いをしつつ談笑して・・・
「じゃあ、「「「「いただきまーす。」」」」」
テーブルを囲んで夕食、なんか・・・「なんかこう言う感じで食卓にお邪魔するの、初めてです。」
「そっか、サキちゃんずっと食堂とかでしか・・・」
「はい、なので私くらいの子ってホントは毎日こう言う風にって思うと・・・」
「全員では無いけれど、ほどんどのおうちはこうだと思うよ。」
「私も・・・リンディ母さんがいる日はこんな感じだったなぁ・・・」
そういえば、フェイトさんにはお母さんが2人いるんだっけ?、育ての親と、産みのお・・・じゃあ私の育ての親って厳密には誰なんだろう。
でもまあいっか、そんなこと考えてちゃ美味しいものも美味しくなくなるし・・・ん~(;>_<;)やっぱりお米は大!正!義!
「ソウシさんっこれも美味しいですよ〜、あっまた行儀の悪い持ち方してますね、こうですよ、こう。」
ふと目を横に向けるとそんな光景があった・・・ヴィヴィちゃんすーごいお姉さんしてる。
「ヴィヴィオもこれよりダメな持ち方してたよね。」
「も〜フェイトママ〜それちっちゃい頃の話でしょ?」
「フェイトママから見たら今もまだまだちっちゃいよ?」
「そんな事ないですぅ、もう14才ですぅ。」
「そう言うフェイトちゃんも9歳の時・・・」
「なっなのは!それは後輩に言わないで・・・「「!」」」
3人同時に視線を向けられた、この光景を見てニヤけてしまったのがバレてしまった。
「家族揃って仲良しさんですね♪」
「「「・・・」」ママ、おかわりしていい?」「は、はぁい〜♪」
ありゃ?またまた3人揃って、今度は顔を赤くしながら、何事もないように装っている、なにかマズイこと言ったかな?・・・
でも、こういう感じでお互いの事はよく知ってるよ見たいな、何年一緒に住んでると思ってるの?的な感じの関係っていいなぁ、ついつい憧れてしまうし、ヴィヴィちゃんは特に二人のママから愛されてるんだもん。
流石にもうベタベタに甘やかして大事にしてくれるみたいな里親は名乗り出てこないだろうけど、私もいつか、こんな家族が欲しいなぁ・・・
それからしばらくして、食器の洗い物を済ませた頃・・・
「もうこんな時間、そろそろ電車無くなっちゃう。」
「泊まっていけばいいのに。」
「流石にそこまでして頂くのは・・・なんと言うか、申し訳ないので。」
「そっかぁ、真面目だねぇ。」
「じゃあ、ごちそうさまでした。」
なのはさんとフェイトさんにお辞儀して、玄関で見送ってもらって。
「またおいで、たくさん食べさせてあげるから。」
「はい、またいつか・・・必ず。」
「その時はもっとお話ししましょうね♪咲さんっ。」
「うん、たくさんお話しよっ、新しい本の事とか、今度はナカジマジムについてももっと詳しく聞きたいし。」
高町家を後にして大通りに出ると、ずっと借りてきた猫状態だった双賜くんがなにやら不穏なトーンで話しかけてきた。
「サキ。」「どうしたの? もしかしてまだ帰りたく無いの?寄り道する?」「ちがうけど、サキ・・・やっぱり僕に何か隠してない?」
「隠して、ないよ・・・なにも。」「ホントに?、最近苦しそうな顔してる事多いし、シャマル先生にも・・・」
言えない・・・言えるもんか、胸の事なんて・・・。
「ホントに・・・いや、ごめんね・・・心配かけたくなくて。」
「やっぱり・・・」
「でもたいした事じゃ無いよ、大丈夫。」
そう言いながら両手を握って顔の前に持っていって、その後左手を離しいつもと逆に手を繋いで歩きそうとしたらその時、青いもやっとした人型のようなビジョンが見えた。
「サキ・・・今の・・・なんだろう。」
そのビジョンは双賜くんにも見えていたらしい。
「わかんないけどはやく行こっ、次逃したら30分来ないんだから♪」
なるべく明るく振る舞わなきゃ、悟られないためにも、双賜くんに心配かけないようにするためにも。
そのまま駅に向かって走った。
それから改札を通って電車に乗ると、双賜くんは寝てしまった、やっぱり乗り物の揺れが気持ちいいタイプの子なんだ、合宿の帰り、2週間の旅の間にに乗った電車やバス・・・そうそう、今日のなのはさんの運転でも。
そして現6課隊舎の最寄りに着いても起きなかったから結局おぶさって帰ることに。よく寝るなぁ、まだお風呂も入ってないんだぞ、まあ軽いからなんとかなりそうだけど。
「ふぅ・・・着いた。」
6課隊舎の自動ドアを潜るとキャロさんが待っている。
「おかえり、サキちゃん。」
おかえ、り?・・・思わず涙が出てきちゃった。
「はい・・・ただいま、キャロさん。」
「なんで泣いてるの?」「おかえりって言って出迎えてもらえたの、はじめてで・・・」
「そっか、でもこれからは毎日言ってもらえるね、サキちゃんも6課の子だから・・・。」
「6課の子・・・じゃあここは私の家・・・なのかな。」
「家でいいんじゃない?、帰るところなんだから・・・そうそう、お風呂サキちゃんたちで最後だよ。」
このとき私とキャロさんの頭に共通の考え浮かんだ。
「じゃあ♪( ̄▽ ̄)」
「誰かが乱入するリスクもないから・・・いっちゃおうか(^ー^)」
午後22:00 6課宿舎大浴場(女子)
「ふぁぁ、ぁ・・・あ?サササ、サキ!服!服!なんで裸!?」
「あっ起きた?なぁに顔赤くして、一緒にお風呂入ろ?」
「いいよ、さ、先入ってて。」
「いいじゃん、姉弟なんだし。」
「でもここって女の子用でしょ!?・・・やっぱり、僕、男の子だか・・・らッ、まってまってって、離してよ///サキ!ねぇサキ!サキィィィ!(泣)」
「ほらほら、早く行こうよ〜、シャンプー苦手なんでしょ?」
「誰から聞いたの?」「エリオさんから♪」
姉弟だから事件性0!合法だ合法、と言う訳で半ば無理矢理に連行した。
「意外と毛量あるんだねぇ・・・ちゃんと手入れしなきゃ・・・。」
「・・・」
「毎日乾かしてあげよっか?」
「いい、自分でやれるもん。」
この時の双賜くんはプチプチ反抗期みたいな感じでちょっと可愛かった。
「よし、これでおしまい。」
「じゃあ・・・僕がサキのやっていい?」
「いいよ、でも結構量あると思うけど。」
・・・まあこのあとは説明するまでもなく、髪と体を洗ってから・・・ってなにがあったか?、まあいいや、話すか。
「サキの髪・・・コレの匂いだったんだ。」
「うん、今日双賜くんに使ったのもおんなじやつ、髪質近いから合うかなぁって・・・」
「この香り、なんか好きかも。」
「ホント?ならさぁもう一本あるからソウシくんに・・・」
「いい、もらってばっかりだし。」
「はーい、とりあえずそろそろ流そうか?早く湯船浸かりたいし。」
「う、うん。」
とまあそんな感じで、湯船に浸かってすぐは顔を真っ赤にしてずっと絶句だった。
「ソウシくん?さっきからどうしたの?、はじめて会ったときなんかは私の前で着替え始めたりしてたのに。」
「アレはアレだもん・・・」
「なにかなぁ?私に対する反抗期?ねぇねぇ?」
「だから・・・近いって///・・・」
「いつもとおんなじだと思うんだけ・・・ど…おおー。」
後ろから抱きついてみたら、やな感触がして全て悟った、そして視線を向けるとそのまさかである・・・あーえー・・・マジですか?
「あっ・・はぁーははぁー・・・ソウシくんも男の子なんだね。」
「///・・・」
知らぬ間に性的な羞恥心が芽生えてたみたい、しかも龍としてではなく人間の。
「コレ・・・どうすればいいの?」「大丈夫、ほっといても・・・それはソウシくんの人間としての感性が育ってきた証拠だからさ、むしろいいことではあるよ。」「そうなの?」「(一概には言えないけど)そうなの。」
とりあえず配置をを対面で座る形に変える。
「じゃあ、サキ・・・一個聞いて良い?」「なんでも聞いて。」
「サキとキャロとアイシス姉さんのは小さいけど他の女の人の・・・」「ストォォォォォップ!」
咄嗟に立ち上がりながらアッパーカットが出てソウシくんにクリーンヒット、そして水面に浮かんだ状態でこちらをジト目で見てくる。
「このエロドラゴンが!」
「なんでも聞いてって言ったくせにー」
前言撤回、羞恥心が芽生えたばかりすぎて一番扱いが難しい時期のやつだ・・・知識が無いって怖い!
「私の口からは説明しづらいからそれは八神司令に聞いて、たぶん詳しいから、ってアイシス姉さん?」
「うん、呼び方、変?」
「いや良いけど・・・」
年上呼び捨てはもうこの子元が龍だからしゃーないとして、私より先にお姉ちゃん呼びされてるの悔しい・・・
「変じゃないけど・・・アイシスさんだけ?他の人は?」
「まず、先生(なのはとヴィータの事です)、トーマ先輩、リリィ先輩、それからフーカ師匠にスバル師匠・・・」
敬称付けが独特すぎない?・・・てかキャロさんにも敬称付けしろぉぉぉ!私の恩人だよ?
「まあ、独特だっ・・・けど良いんじゃ、ない?・・・エアッ」
また胸に痛みが走り、足から崩れてしまい、異変に気がついた双賜くんはすぐに上体を戻して駆け寄り、水面に頭を打つ前に受け止めてくれた。
「サキ、大丈夫?」「うん、一応・・・。」「ホントに大丈夫?隠してた事って・・・」
「うん、この事・・・ホントは原因が分かるまでは隠しときたかったけど。」
その話をしてる間も受け止められた体制からゆっくり腰を降ろして段差に座り、そのまま膝の上に私を座らせて優しく抱きしめて、涙まじりの声で「サキ・・・。」「大丈夫、死んだりしない、いなくなったりしない、寂しい思いもさせないから・・・ちょっと、痛いって。」
双賜くんのホールドが徐々に力を増してく。
「やだ、やっぱりサキにくっついてたい。」
「まいったなぁ・・・のぼせちゃうよ〜。」
この反抗の仕方可愛いすぎるプチプチ反抗期の弟…どうしましょうか?
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「サキちゃんにおかえりを言ってあげる、クリアっと・・・」
「キャロ・・・ホントにやるの?」
「もちろん、スバルさんのアドバイス通りに・・・」
とりあえずあの頃フェイトさんにしてもらいたかった事、私がやってあげたい事をリストにして・・・この表に書いたリストをやりきってみよう。
「フリード、このキャロの催し、今度はどっちに転ぶと思う?」「クルル〜(さぁ〜?)」
「2人とも、丸聞こえだよ〜聞こえてるよ〜?」
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「今夜・・・成功する確証はあるの?」
「あるわよ、かれらはひとつ勘違いしたままだから・・・あと命令は絶対が私たちの定めでしょう?」
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「ねぇサキ、今日さ・・・アレで寝ない?」
「前せまいからやだーって言ってなかったっけ?」
「でも、アレで寝たいなぁ・・・」
「いいよ、組み立て面倒じゃないし、じゃあテントの方もって、ベッドの方持ってくから。」
この会話の中の“アレ”と言うのは、この話の中で描写していない夜に使っていた1人用簡易テントベッドの事で、元々は1人旅の予定だったから持ち運び便利なサイズのこれにしてたんですが、結局2人旅になったからこのベッドテントに2人入って寝てたんです、言ってしまえばシングルベッドに2人入ってるみたいな。
「ただ、なんで今日コレがいいの?」「涼しいのと、サキと僕だけの空間にしたかったのと、あと・・・」
「ストップ!こっちが恥ずかしくなっちゃう事言わないで。」
「でも、一緒にまた星見ながら寝たいかなって。」「そっか。」
そして5分ほどで組み立てて、中に抱き合うようにして入ると、双賜くんは私の平たい胸に耳を押し当てた。
「私には他の人みたいな柔らかさはないけどなぁ・・・」
「やわらかくなくても、やっぱりサキの胸の音を聞くのすっごく気持ち良いから・・・」
「私の胸の音、か。」
「ちょっとドキドキしてる?」「それはソウシくんもでしょ?」「なんでわかったの?」「胸の音聞いてなくても脈で感じれるし、分かりやすいもん。」「・・・ねぇサキ。」「なぁに♪」「僕ってちゃんとサキの弟になれてるのかな・・・」「なれててもなれてなくても、なんで繋がったか分かんないけど血の繋がりあるし、お互いに大好きって気持ちだけで、十分なんじゃないかな?」
「・・・そっか。」「私のまね?」「バレた?」
そんな会話をしながらすれ違って開いてしまった距離をもう一度縮めていく・・・そして会話が途切れた頃には、2人で夢の中へ落ちていった・・・けれど、楽しい夢の覚めた先は悪夢だったなんて、この時は想像もしていなかった。
To be continue
次回予告
「非常事態や、半分想定内、半分想定外のな」
「「・・・了解。」」
真夜中に起こる想定内の事態、だけど、そこに予想外なものが加わって・・・
次回、龍騎神弓クラシカルサキ
diary19「誤算、紅稲妻」
やっと、やっと手に入れたのに・・・なんで!