龍騎神弓クラシカルサキ 〜with魔法戦記リリカルなのはForce an official if〜 作:高町魁兎
龍騎神弓クラシカルサキ、始まります
PM06:42マリンパーク近郊…
「降下ポイント到着、ハッチ開けます!」
「さーて、ホントは私一人で行った方が早そうな仕事だが、付いてきた以上足引っ張るんじゃねーぞ…」
「「「「了解!」」」
「あと、初出動から壊すんじゃねーぞ、新しい相棒をな。」
「それは重々承知してます、先生。」
「(ったくホント礼儀正しくなったなコイツ)…フンッ、いくぞ。」
ヴィータさんを先頭にヘリからトーマリリィ、それからアイシスちゃんとソウシくんが降りていく…
「クラッシュウィンガーアポロス…セットアップ!」
ソウシくんが新しいバリアジャケットに身を包み海竜へと接近する。
「(ったくコイツのは…どこにあるんだ…)」
「ヴィータ先生!」「どうし…って…」
前方に気を取られていたヴィータさんに尻尾が迫る、それをソウシくんが盾を張って防いだ。
「…大丈夫ですか?」「…ああ問題ねぇ。」
クラッシュウィンガーは両方の希望でより防御魔法が強化されている、その甲斐あってか早速それが吉とでた。
が、彼方側も待ってくれず、今度は首が襲いかかる、がそこを白い影が横切り反撃した。
「お待たせしました!」
「来たか。」「エリオくん!フリード!」「(あれ?キャロさんは…)」
「キャロは今、ワガママな子の面倒見てるので…頼まれて先に来ました。」
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「見つけた。」
「でも出遅れたかも。」
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同刻
「サキちゃん、運転…できるよね?」
「これでも2輪免許だけは取りましたけど、自転車ばっかりだったんで教習所以来ですけど、たぶんいけます!」
私はエンジンをかけて、エリオさんのバイクでマリンパークの方面へ
「ちょっと、サキちゃん!?…パトランプ!一応これも緊急車両だから!」
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「コイツ、全然誘導できねぇぞ…」
海竜を沖へと誘導しようと努力してもその結果儚く、一切動こうとしない、いやむしろ、何かやりたげな顔でずっと施設の破壊をしている。
「・・・もしかして、はやてさん!」『任務中は階級でってゆーたやろうが!で、どしたんアイシス。』
「この子のモデルって…」『恐らく地球の旧約聖書におる海の怪物、リヴァイアサンあたりやろうな、この竜はなぁ…そーゆーことか!』
「(やっぱり、本好きに聞いて正解だったかも)なにかわかったんですか?」『ああ、あの子たぶん水族館にいる生物を海に離そうとしとるだけかもしれへん…だから…』
「覚悟…ハァっ!」
「ごめんなさい、通信切ります!」
融合したあの二人がやはり乱入してきた。
「最後2つのうち一つ…渡しません。」
「グッ…今です!」「ヴィータ副隊長!」「そっちこそ遅れるな!」
ソウシくんが囮になり、エリオくんとヴィータさんで追撃、でもあの速さでは到底赤子の手を捻るように交わされてすぐに背中を取られる、でも狙い通りの場所へ誘導することに成功した。
「黒の香No.24 マインクック!」
待ち伏せていた黒い鳥が誘爆し、さらにトーマたちが追撃。
「「ディバイドゼロ・・・・エクリプス!」」
煙が晴れると、二人に確かなダメージは入ったものの、ほんの些細なものだった。
「不意打ち、もう一発あれば危なかったですね。」
「チッt、頭数でもダメか、厄介な不良だ。」
『ヴィータちゃん、やっぱり私が出たほうが・・・』
「・・・・!?ビクッって来た・・・この感じ・・・」
その時ソウシくんが何かを感じた、するとそこに、バイクに乗った私と、サキちゃんが合流した。
「“daughter”、何故。」
「サキ!」
ドリフトしながらブレーキをかけ急停車、そして・・・
「ご迷惑をおかけしました!・・・でも、決めました、私・・・私・・・もう家出なんかしません!」
「そもそも最初っからするな!、ったくこんなめちゃくちゃな教え子はお前だけだバカ!」
「バカで良いです、私無鉄砲で危なっかしいバカですから!」
「開き直ってんじゃねー!そーいうところだぞバーカ!…フッ。(こいつも、なのはに似ちまったか。)」
「でもあなたは人間の姿じゃ飛べない、飛べないあなたなど・・・。」
「確かに飛べないけど、跳ぶ事ならできる!」
「Fire wheel!」
サキちゃんの踵に車輪が現れて、火打ち石で火花を散らすかのような勢いで地面に叩きつけると、クラウチングスタートの姿勢をとった。
「worm up complete」「滑走路距離、ギリギリだけど確保、深海サキ、行きます!」「Flash move!」
そのままローラースケートの要領で滑走して踏み切るとその瞬間に爆発のように風を起こし、そこにフラッシュムーブを加えて、さらにアークウィンガーを羽にして風を切って跳んでいく…
「めちゃくちゃな…。」
当然突進するサキちゃんは交わされ、そしてソウシくんがサキちゃんをキャッチした。
「おかえり、サキ♪」
「いや、まだだよ、この状況を収めなきゃ。」
ソウシくんに抱えられたままサキちゃんはソウシくんの鼻に人差し指を当てて言った。
「二人そろったな…」「あれ、やれるか?」『そうだね、アレ、試せるだけ試してみよっか♪』
「やってみます。」「えっ何を?」
そう言うと、ソウシくんの髪は空色のような青になり、瞳は私の魔力光と同じ赤…いや紅色に変わった。
「あの2人と産まれ方は同じ、なら僕とサキでも出来るはず…いや、絶対できる!』
「・・・ホントに?」
「疑ってる?」「いやその逆、あの子たちと互角でやれる方法が…」
そう悩んでる間にも海竜いや、リヴァイアサンの怒りが増して、傷も増していく、とてもみてられない光景だった。
「やります、だから・・・」「うん、サキ一人じゃ扱いきれなくても、「二人でなら!」」
ガシッと手を握るとサキちゃんの髪も空色のような碧になり、また瞳もソウシくんの魔力光と同じ黄色…いや金色に染め上げると背中を合わせ恋人繋ぎのように手を繋いで・・・「「ウィングクロスユニゾン、」テイク!」「オフ!」
ソウシくんのフライヤーフィンが解除され海面へと落ちていきながらサキちゃんの中に入っていき、魔力光が混ざり橙色になる。
そして竜と鳥を象った青い炎が羽で包み込む纏わり付いて、バリアジャケットを構成する。一見巫女服のようだけれど、袴に当たる部分はロングローブの裾になっており、手にはグローブ、足にはブーツ、そして帯の後ろには弓を携えている。
そして地面に足をつくと瞼を持ち上げ橙色の瞳が姿を表した。
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「あったかい…私の中に…ソウシくんが…」「いや、むしろこっちがあるべき姿なのかも」
「うん、かっこいいよ…サキお姉ちゃん。」
「なんでここに?」
目を開けると、片目に眼帯をつけた、あの時の女の子がいた。
「ここにいちゃ…ダメ?」「うん、ダメ、危ないよ・・・あと誰に私の名前教えて貰ったの?」
「ソウシお兄さんが教えてくれたの。」「そっか、そう言えば君の名前…聞いて無かったよね、なんて言うの?」
「私は“イヴァ、イヴァ・くx…」「なんて、聞こえないよ…ねぇ…」
「…sキ…サキ!」
「…ハッ…あれ?あの子は?」『サキちゃんとソウシくんしかそこにはいないはずだよ?』「buddy,are you ok?」
幻覚・・・だったの?、でも確かに触った感触はあったのに…
「サキ…まだ怖い?」「…ゼンゼン…全ッ然!怖くないよ、頼もしい弟が一緒だから。みなさん!あの二人は私達姉弟に任せてください!」
そう提案すると、なのはさんから直々の忠告が来た。
『ちょっと待って…確かにそのデバイスにはあっちと同じブラストシステムはあるけど、二人の体が無事な保証はないよ、だから約束して、限界時間は3分、リミッターあるけど、絶対に外さないで!』
『高町教導官・・・ブーメラン刺さっとるよ。』『ちょっと!それどう言うかなぁ?』『ヒィィ!顔!顔!お仕事モード抜けとるよこの人!…』
「・・・3分あれば、十分です。」
『よく言った、じゃあ…』「はい!」
なのはさんの顔が一気にケロっとした顔に戻って画面が閉じた。
そして大きく息を吸って…
「「カードリッジツインロード、ブラストシステムスタンバイ!」」
「おっし…全員退避!」
ヴィータ隊長の号令で全員が私の移動ルートから退避して海竜の方に向かった。「いきなり邪魔をやめた?・・・ですが、こちらの速さを侮ると…!?」
「「…ルート確保、いきます!」」
私たちは踵の車輪で滑走して腕のフライヤーフィンで飛び立ち、ブラストシステムによって発生させた突風を用いて加速し、あの速度に追いついた。
「そちらもそのシステムを…」「知らない…でもひとつだけハッキリしてるのはこれでそっちと互角って事!」
さながら紅い稲妻と蒼い火のぶつかり合いの様に何度も衝突しては最接近を繰り返してあっちの頭上を取った。
「「我流奥義…盾竜・飛翔脚!」」
獲物を狩る鳥の如く急降下しながら蹴りを入れる、がカスった程度…
しかも勢い余ってしまったため水面スレスレでV字を描いて再上昇、だけど、もうそんなにカードリッジも余っていない。
「今度はこっちの番です。」
「ヤ…ヤバい…」『サキちゃん!速度出し過ぎ!そのままだと、オーバーランせずに着陸できるポイントが無いよ!』「って言われても…」
あと30秒…3分って意外と短い、このまま…
「減速が間に合わないなら…もう追いかけない!」「どうするの?」
「アークウィンガー?」「All light」
私はアイツらを追いかける途中で推進力を生み出していた突風の生成がリミッターによってストップしたのと同時にフライヤーフィンをストップさせ、管制の法則だけで宙を舞う状態で矢をつがえた。
「「不死鳥のように舞え…ストライクフェネクス!」」
魔力ダメージだけで済む非殺傷設定で火を纏った矢を放ち、そのまま元の堤防に踵に生成した車輪で設置して減速…ギリギリ止まれ…ウソッ!?
忠告された通り端まで行っても距離が足らずオーバーラン、結局海に真っ逆さまに落ちた。
「はぁ…はぁ…ユニゾン解除…あれぇ?」
ユニゾンを解除すると、なんか私の目がおかしい、これまでとまた色覚が変化してしまって色の見え方が違う…。
また、髪の長さも私とソウシくんで同じになっていた。
『もー、二人とも…』「「ごめんなさい…」そう言えば!」
あの二人は矢の直撃を受け水面に浮いている…そこに泳いで近づき、ソウシくんが手錠を私に渡した。
「なぜ…とどめをささないのですか。」
「簡単だよ、私は殺生をしたくない、だって人間だから、法律に則って生かしておくし…第一私得意じゃ無いからなるべく血を見たくないし。」
「本当にあなたは人間に被れている…」
「あっそう…とりあえず、現行犯で逮…ッ!?」
その手錠をつける前に二人は転送魔法の魔法陣に吸い込まれて消えていきました…。
しかもことはまだ終わってない。
『こちらソードフィッシュ1、一般の方全員の避難及び身元確認が入館履歴のあった人数分は確認が取れました。』『了解、お疲れなスバル。』
その会話を聞いてる間にとある動物が私の目に止まった。
「ソウシくん、まだ飛べる?」
「うん、いけるよ。」
私は龍形態のソウシくんに乗り、その真上から海に飛び込んで、その動物を誘導した。
「サキちゃん!?」
「よーしよし、ここなら大丈夫、後で飼育員さんに戻して貰うんだよ、いいね…あっもしかしてこれ欲しい?」
「あれって…」「イルカ?」
その見えた生物と言うのは、沖に一番近いエリアにあるショーの水槽から放流されてしまったイルカ、しかもこの子はかなり小さい頃から飼育されてた子で逃された後も戻ろうとして交戦範囲に入ってしまっていたから泳いで誘導してきた、因みになんで指示の出し方知ってるか?、それは見よう見まねでうまくいっちゃっただけ…
「じゃあおとなしくしててね…ん?」
“何?ここは人間共が私利私欲で隔離して見せ物にしている施設ではないのか?…”
私の耳にはそう聞こえた…この海竜の念話?
「…確かに私利私欲で見せものにはしてるけど、それぞれの環境を再現して、絶滅危惧種の保護したりして、消えそうな物を長く残そうとしてる場所でもあるかな。」
”…お前、この声が聞こえるのか?…“今度はそう聞こえた。
「うん、聞こえるよ。」”…そうか、では問う、本当にお前の申すような場所なのか?…”
「そうだよ。」“…逆に安全に暮らすための環境か…“
「あと食物連鎖を崩さない努力も極力。」”…その言葉信じてみよう…そして、この事を詫びさせて欲しい…”
「いいよ、謝るべき相手は私じゃないし。」“…そうか、だが、お主と居れば面白そうな事になる予感がする、気に入った。…“
「へ?どう言う事?」”…その手に我が身我が力を、その身、名を持ちて輝かん…”
するとその海竜は光を放ちながら宝石に戻り、私の手の中に収まると綺麗にカットされた状態から、大きな原石のような状態になった。でもその宝石を見つめてる間に、全身の力が入らなくなって、私は意識があるまま倒れてしまった。
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私はフリードに乗って、倒れたサキちゃんの元へ急いだ。
「ねぇ、大丈夫…サキちゃん!?」
「とりあえず…ひっくりかえしてみようか…」
「お願い、エリオくん。」
うつ伏せから仰向けにすると疲労困憊な様子で…この状況で寝ちゃった?
それから手には輝きが少ない石…いや宝石が握られていて…と状況確認しているとアークウィンガーが「master is very hungry now(ご安心ください、サキは空腹なだけです。)」
「そっかぁ、よいしょっと。」
私はため息混じりでサキちゃんを抱っこしてフリードの背中に乗った、相変わらず軽い…なんか背が縮んでる気もする。
「キャロ…さん?」「もうにがさないよ。」「それってどう言うこ…とで…///は、恥ずかしいです、下ろしてください!」
サキちゃんは顔を真っ赤にしてジタバタしている。
「あとなんで手錠まで…」「また家出されたら困るし…」
「逃げませんから外してくださぁい!」
そのまま6課へ帰る空の旅は、賑やかに、そして…お説教も交えつつですぎて行きました…
To be continue
次回予告
ただいま、おおかえり、そんな言葉を交わす相手に巡り会えたのに、そしてそれを捨てて家出して、初めて気づいた事と…今まで誰にもする事が出来なかったやりたい事…
自分に正直になって、一つづつやってみたい…もちろん付き合ってくれますよね、皆さん。
次回、龍騎神弓クラシカルサキ
diary 23「甘えん坊な雛鳥」
血の繋がりがあろうが無かろうが、一緒にいたい人はみんな…家族で良いんですよね?