龍騎神弓クラシカルサキ 〜with魔法戦記リリカルなのはForce an official if〜   作:高町魁兎

6 / 28
一難去ってまた一難、そんな言い回しのとうりに再び巻き込まれた戦いも無事に退けて、こうして今は少しの休息・・・

龍騎神弓クラシカルサキ、始まります


diary6 命名

あれから数時間後、とあるビルの屋上、驚異的な跳躍力でここまで連れ去られてきて、現在向き合って座ってる様な状況です。

「・・・あのさ・・・色々聞きたいんだけど、その前に一個いい?」

「うん。」

「病院の服だとさ、私が落ち着かないから、ちょっとこれに着替えてくれない?後ろ向いてるから。」

そう言いながらリュックサックに入れていたパーカーを手渡すと、わたしが後ろ向くよりも前に着替え始めた。

「ちょっと、待ってよ・・・」

なにかまずいことしたかな?みたいな顔でこちらをみている、しかも変な事に私も何故かこの子の裸体を見て嫌な気分にならなかった。

「これで・・・いい?」

「うん、じゃあ・・・」

自分の服を着せてみて思ったのは、私のを着れると言うことは、かなり華奢であること、そして顔立ちも相まってどこか女の子に見える、しかも正座に近い様な座り方で、手を股の間に挟んでちょこんと座っている・・・男の子ってところはハッキリしてるのに、何故か「可愛い」「愛しい」と思えてしまう謎の魔力があるビジュアルになっている。

さて話を戻して。

「そう言えば、みつけたって言ったけど、なんで私を探してたの?」

「わからない・・・なんとなく、かなぁ。」

曖昧な返事をされて少し困惑、どうしたもんだろう。

「なんとなく・・・ね。」

「と言うより詳しく覚えてないんだ。」

「それって、どう言う事?」

「君の身に危機が迫ってる、助けて欲しい、みたいな感じの何かをキャッチした・・・みたいな感じで来たから。」

つまり、私と面識があるって事?、私の覚えてない9才までの間に・・・

「つまり、記憶喪失かぁ・・・しかも私の身の危機を何故か察知した…みたいな感じ?」

「うん、そうなるね・・・」

この時の顔は心なしか悲しそうだった、同時に「助けてあげたい」いや何故か「助けなきゃ」と思えてきた。

「ならさ、私と一緒にたら思い出せるんじゃないかな?」

「一緒に・・・いいの?」

「その前に聖王教会に連絡しないとね、君、病院から脱走してるし。」

「うう・・・」

「でも、話は通じる人だから大丈夫だと思う、まずは電話してみないとだけどね・・・あっそうそう、君、名前は?」

「名前・・・そんな堅苦しいの、覚えてない。」

ありゃりゃ、名前まで忘れてるタイプの記憶喪失者か。

「名前無いと、呼びづらいんだけどなぁ・・・」

「そう?」

「うん・・・。」

「じゃあ、君がつけてよ。」

「ふぇ?・・・そーだなぁ・・」

そうだなぁ、えーと、龍と人と二つの姿に変わって・・・変わる?賜る?・・・ユーノ司書長に教わった、漢字?にそんな意味合いのあったよね・・・そうだ!

「「双」方の姿を「賜」るでソウシってどうかな?」

「ソウシ・・・」

「気に入った?」

「うん♪で君は?」

「私も、ホントの名前はわかんないんだ、だから育ててもらった人からは咲って命名されてる、だから、サキって呼んで。」

「サキ・・・これから・・」

「うん♪、よろしく、ソウシくん。」

「よろしく、サキ。」

「ヒャッ!?」

お互いに自己紹介をすませると、双賜からのハグが待っていた、思わず顔が赤く染まっていく・・・

『たちの悪い宝石と、黒い龍・・・それにその龍の背中には弓使い、どうしたもんや。』

「でも、結構面白い子だったね、あの距離で真っ直ぐ狙って当てる、中々のセンスだったなぁ、磨けばもっと面白く・・・」

『はいストップ、高町教官?、そう目を光らせながら語ってるのもええけどなぁ、あの子もあの竜も使ってたデバイス正体不明・・・それどころかいきなり消えたんよ…ユーレイみたいになぁ。」

「あのー、ちょっとよろしいでしょうか?」

『スバル、どないしたん?』

「後から現地に出向いた時に竜の魔力反応がロストした場所に、女の子を抱えた男の子がいて、話を聞こうとしたんですが、人間離れした跳躍力で逃げていって・・・。」

『それは奇妙やなぁ。』

「一応写真はマッハキャリバーが記録しといてくれたんですけど、誰かに似てて・・・」

そうしてモニターに映し出された写真に、私は・・・目を疑った。

「エリオ君、この子。」

「うん、間違いない・・・咲ちゃんだ。」

「やっぱりあの子って。」

「はい、マリアージュ事件の際に私が救助した子で、確か・・・今は本局の無限書庫に居るはずなんですが・・・」

「後でユーノくんに連絡してみよう、もしかしたら、この子があの弓使いの子かも知れないし(^^)」

『育てる気満々やなぁ、でも仮にそうだったら一個不自然なんよ。』

「そうなの?」

『龍が居なくなってこの男の子の方がおるとなると、不自然やないか?あの時背中に乗ってたのは一人なんやろ。』

「あの〜、お話の途中ですがそろそろ着陸します。」

『せやな、じゃあ定例会議の続きでたっぷり聞かせてーな。』

「了解、はやてちゃん。」

『なのはちゃん、ヘリの中はまだ任務中のつもりで居てくれるかなぁ?』

「にゃはは、ごめんなさぁい。」

『笑い事じゃあらへんけどなぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

あれから数時間後、聖王教会に脱走した入院患者こと双賜くんを連れて戻ってきた。

「健康状態的にも問題なし、そして、本人のメンタル面と意思を尊重したいので、許可しましょう。」

「じゃあ、サキと一緒に・・・」

「ええ、気の向くままに旅してください、あと。」

「あちゃー、やっぱりバレてる?」

「はい、恐らく今日も宿無しですよね?」

「うっ・・・」

「またお部屋をお貸ししますので、泊まっていって下さい、シスターシャッハからも許可されてますので。」

「じゃあ、お言葉に甘えます。」

こうして旅の2日目は終わりを告げ、お風呂に入って今日の出来事を日記に綴っていく。

「これからは一緒に君が付いてくると・・・」

「やっぱり・・・迷惑?」

「別にいいよ、あっそうだ、明日は君の服と靴を買って・・・」

こうして音を立てて崩れていった旅の予定は、ホントに着の身着のまま思いのままと言うノープランな物へと変わって行った、明日は何が起きるだろう、そしてこの日記には今後、なにが綴られていくのだろう、そんな小さな事が一切予想できなくなった、そんな日でした。

 

To be continue




次回予告
ひょんな事から出会った恐らく私と同い年であろう少し背の低い旅のお供、双賜くん、彼と過ごす最初の日のお話

次回 龍騎神弓クラシカルサキ
diary7「CAP&donuts」
全く、可愛い奴め。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。