【RTA】マギアレコードRTA チームみかづき荘ルート   作:ironplate

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2日間くらい突発的なスランプに陥ってたので初投稿です。
マジで恐かったです...。


Part.13 ミザリーウォーターのガバ

幸運をかなぐり捨てるRTAはっじまーるよー。

 

 

さて、記憶ミュージアムを後にして帰ってきました。

今日は飯食って寝ます。

 

 

おはようございます。

さてと、朝起きたらする事は一つです。

さっさと参京区に向かいます。

 

 

 

 

やって来ました参京区です。

...よし、謎の水配ってるオッサンがいました。

この辺りではよく給水屋が現れます。

しかしコイツはウワサで(予定調和)、飲むと幸運が訪れるとうたって24時間後に不幸になる水を押し付けてきます。

オッスおじさん、水くれや!

 

 

「どうぞ。」

 

 

この水うんめぇなぁオイ!

これにはなのかちゃんも思わずニッコリ。

とこのようにしてウワサに無理矢理巻き込まれることでいろはちゃんのウワサ捜索に介入する大義名分が出来るわけです。

別に何もしなくても参加できますが保険はかけておきたいですし。

さらに今回のウワサの性質上、正常に動作しているかを確かめる事もできます。

途中で変な人たちが倒してる可能性とかなきにしもあらずなので。

いろはちゃん達は昨日既に飲んでしまっているハズですし、これで準備は完了ですね。

おっとここで電話が...やちよさんですね。

 

 

『なのか、今何処にいるの?』

 

 

参京区ッスよ。

いやぁ美味しい水を配ってたみたいで得した気分ですよホント。

 

 

『何ですって?...その水、飲んだのね?』

 

 

えぇ飲みましたとも。

こう答えることでごく自然にみかづき荘の行動に同行する事ができます。

 

 

『なのか、それはあの魔女のような何か...今はウワサと呼んでるわ、それだったのよ。こっちは環さんが既にかかってしまっているの。』

 

 

手遅れですねぇ...。

飲んでしまったものは仕方ないね♂

 

 

『はぁ...今「深月フェリシア」って子と一緒にいて、その子もその水を飲んだらしいの。だから下手に動くよりあなたに頼んだほうが安全だと思ったのだけど...。』

 

 

この章の重要人物であるフェリシアちゃんは既に合流してウワサ探しの最中みたいですね。

あ、今からそっち合流してオッケー?

この呪い解きたいんですけど。

 

 

『分かったわ...一度みかづき荘に集合しましょう。』

 

 

ハイ、ヨロシクゥ!

あ、もう一人知り合い呼んでいいかい?

有能なのよそいつがもうねぇ!

 

 

『えぇ、いいわよ。この際人手は欲しいわ。』

 

 

了解でーす、じゃ切るね?

さて、早速みかづき荘に向かうんですが実はこのウワサは結構新しいものなので、基本的に主要人物は誰も概要を知りません。

その為これから聞き込み調査が必要なのですが、これらを回避する為に...おっと言っていたら電話が入りました。

最近多くて通信料バカになんねぇなマジで!

もしもし?

 

 

『なのかさん、噂について報告が。』

 

 

よーし来た来た来たァ!

 

 

『「ミザリーウォーターの噂」と言うものが最近になって出回るようになったようです。参京区にて不幸になる水を配っているという内容でした。』

 

 

とこのように組長ならそれらの聞き込み調査をまるまるカットできる働きを見せつけてくれます。

さっすが組長!俺達に出来ないことを平然とやってのける!そこにシビれるあこがれるゥ!

 

 

『あと「電波少女の噂」と言うものも最近になって再び噂されるようになったようです。』

 

 

おぉ...次の五章のウワサまで調査してくれてるとか有能すぎますよコイツは...。

じゃあ先程やちよさんから教えてもらった『ウワサ』という名称とその実態についてある程度教えておきましょう。

全てではなく、何となく概要を掴ませるだけでオッケーです。

前回ななか組のメンバーにガバがありましたが、今回はチャート上組長と一緒に行動せざるを得ません。

同行しているところを見られないことを祈りましょう。

そしてウワサ退治に同行して思いっきり目立ちまくってほしいと組長には伝えます。

 

 

『承りました。今からそちらに向かいます。』

 

 

はーい、じゃあ待ってるから。

 

 

 

 

さて、組長と一緒にみかづき荘までやって来ました。

組長組長、その挙動不審な目はやめようぜ?

ただの不審者だから。

 

 

「分かりました。」

 

 

これで数時間程ならまともそうな顔になってくれますが、あまり喋らせない方がいいかもしれません。

ボロが出ても困りますし。

ではみかづき荘に入りましょう。

オッスオッス(気さくな挨拶)

 

 

「あ?何だお前ら?」

 

 

おっとこのパツキン美少女はフェリシアちゃんですね。

どーもどーも私木星なのかと申すものでございます今後ともどうかよしなに...(微笑)

 

 

「おー!お前がやちよの言ってた変な奴らか!」

 

 

...その辛辣な評価は無視しましょう。

 

 

「来たわね、なのか。」

 

「こんにちは。」

 

「なのか!」

 

 

グェッ!鶴乃ちゃん悪質タックルはヤメロォ!

余計なダメージを食らいたくないんですよこっちは...。

それはそうといろはちゃんあの後大丈夫かい?

 

 

「えぇ、でも結局あれは何だったんでしょうか?」

 

 

ドッペルの事はまだ教えてはいけません。

これらは彼女たちが自分から謎に首突っ込んで頂くための撒き餌ですから。

それになのかちゃんの情報はソースがソースですからね...。

あとそろそろ鶴乃ちゃん離れてくれませんかね?

ずーっと胸に顔うずめてどうした...ってウォォォイ!例の顔になってるじゃねーか!!

オイどうした!何かあったか!?(小声)

 

 

「...昨日修行できなくて寂しかったから...このまましばらく甘えさせて?」

 

 

うっわぁ...そう言われると断れない...。

しかしなりふり構わなくなって来てますね...依存しかかってる、いやもうしてるんでしょう。

マズいですね...こうなると鶴乃ちゃんはどんどんこちらに依存してきて最終的にはなのかちゃんと一緒にいないと発狂するようになります。

しかし突き放すとそれはそれで発狂します。

これ詰んでない?詰んでないよね?

...まぁ指示をちゃんと聞いてくれるなら何でもいいんですけどね。

ガバがガバを呼びカオスと化したこの神浜においてその程度今後になんの支障も無いですし。

ただ一度として見たことはありませんが鶴乃ちゃんヤンデレ化とかありそうで恐いです。

そうならないよう祈りましょう。

全てはガバの神のままに...。

あ、23と書かれた紙が落ちてきましたね。

水を飲んでから1時間経ったようです。

これが0になるとヤバイです。

 

 

 

 

さて、連れてきた組長との顔合わせを済ませまして、情報共有と行きましょう。

膝の上に鎮座する鶴乃ちゃんをよーしよしと撫でて甘やかしながらですが。

いつまでも離れないんですよこの人...組長は鶴乃ちゃんをガン見してるし、いろはちゃんは微笑ましい目で見てるし、フェリシアちゃんはそもそも興味なさそうだし、やちよさんは若干引いてるし...。

何だこの空間!?

しかも組長のは通常時の三割増し位の眼光を持ってるんですがそれは...。

ま、まぁいいです。

ウワサについてわかった事を組長から発表してもらいましょう。

 

 

「今回なのかさん並びに皆さんが被害を受けたというウワサは『ミザリーウォーターのウワサ』と呼ばれるものです。」

 

 

 

 

アラもう聞いた?誰から聞いた?

ミザリーウォーターのそのウワサ

むかし懐かしママチャリの、荷台に乗った保冷箱

おじちゃん1杯くださいなって

貰った水を飲んだなら

ゴクゴクプハーッって気分は爽快、元気も一杯!

けれどだけども、それはまやかし

飲んだ水はヤバイ水!!

24時間経っちゃうと

水に溶けた不幸が災いを引き起こすって

参京区の学生の間ではもっぱらのウワサ!!

モーヒサーン!

 

 

 

 

「...というものです。」

 

 

ハイ、いつものですね。

慣れるとクセになってくるやつです。

 

 

「私からも一つ、ウワサを広めて回ってるウワサも確認しているわ。」

 

 

やちよさんが言ってるウワサは『ウワサさん』というウワサを広めるためのウワサですね。

そいつに関しては無視でいいです。

RTA的には何の役にも立ちません。

 

 

「ウワサを広めるウワサ...ですか?」

 

「一応、気をつけておくことに越したことはないわ。頭に入れておいて欲しいだけよ。」

 

「分かりました。」

 

 

おう留めといてやるよ(横柄)

さて、情報共有が終わったのでこれ以上話していても仕方ありません。

その辺に調査に行こうと提案しましょう。

 

 

 

 

調査は二手に別れて行うようで、こちらには鶴乃ちゃんと組長に来てもらいました。

鶴乃ちゃんは強引に手を繋いできて離してくれませんし、組長はずーっとこっちをガン見してきてますけどね!

あ、今22の紙が落ちてきました。

全然間に合いそうですね。

そしてこれからももこちゃんに電話します。

もしもし?

 

 

『何の用だ?』

 

 

君にしか頼めないことを頼みたくてね...。

やってくれるかな?

もちろん報酬はあげますよ?

例えば君の体とか...ね?

 

 

『...本当か?』

 

 

本当だよ。

なのかちゃん約束だけは絶対に破らないよ。

嘘はつくけどね!

 

 

『...本当なんだな!?騙してないよな!?』

 

 

本当だってば信用ないなぁ...。

まぁ当然っちゃ当然ですけど。

あんまり信用しないようならこの話は無しって事になるけどいいね?

 

 

『ま、待ってくれ!やるよ!』

 

 

その返事が聞きたかったんだァ...(微笑)

今どこにいる?

 

 

『今は参京区にいる。』

 

 

丁度いいねぇ!

おねーさん嬉しいよそういう幸運。

鶴乃ちゃんパワーなんでしょうかね?

じゃあこっちまで来るよう言いましょう。

 

 

 

 

「来たぞ...。」

 

 

よくぞ来てくれました。

黒ローブな所を見るとついさっきまでウワサの警護についていたっぽいですね。

では手駒の皆さん、この人を捕らえなさい。

 

 

「な、何をするんだ!?」

 

 

今からももこちゃんをやちよさんに突き出し、マギウスの翼について情報をチラ出ししてもらった後ウワサまで案内してもらいます。

その辺の黒羽根とっ捕まえて案内させても問題はありませんが、ももこちゃんであれば余計なガバを生まずに済みそうという考えの下生み出されたオリチャーです。

ついさっき思いつきました(ガバ)

それではやちよさんに電話しましょう。

 

 

『もしもし?』

 

 

あ、やちよさん?

なんか黒いローブの怪しい人捕まえたんで尋問したら変な組織でウワサを匿ってるんですって!

 

 

『なんですって?』

 

 

それでその場所まで連れてって貰おうと思うんだけどどうする?

 

 

『...分かったわ。実はついさっき環さんも黒いローブに出会ったらしいの。』

 

 

ほうほう、それで?

 

 

『フェリシアが連れて行かれたわ。大方、好条件を提示されて雇われたって所ね。』

 

 

あーハイハイ、知ってた。

逆に雇われてくれなきゃいろはちゃんがフェリシアちゃんと仲良くなる為の(説経という名の)イベントが無くなるので割と困ります。

 

 

 

 

さていろやちと合流しました。

オッスやちよさん、この人ですよ怪しい黒ローブはよォ!

 

 

「う...やちよ...。」

 

「...私を知っているの?」

 

 

ももこォ...余計なこと言うなよォ...。

うーん、ここはRTAではあんまり使いどころの無いことで有名なテレパシーくんで脅しておきましょう。

今度余計なこと言ったら口を縫い合わすぞ...。

やめろマジで(全ギレ)

 

 

「い、いや、お前はウワサを破壊してるから知ってる...。」

 

 

おい言動が支離滅裂じゃねーか。

深呼吸しろよ...落ち着け、な?

と表でフォローしつつテレパシーで圧をかけていきます。

お前の体がどうなってもいいのか...?

嫌ならしっかり考えて発言しな!

 

 

「...ッ!」

 

「あなたは何者?」

 

「ア...アタシは『マギウスの翼』の黒羽根...。」

 

「黒羽根?」

 

 

よーしそれでいい...。

ちょっとずつ情報を与えていきな!

 

 

「魔法少女を解放する...それがマギウスの翼...。」

 

「解放...ですか...?」

 

 

意味深なスローガンを掲げてもらって、ここでテレパシーでウワサまで逃げてもらうように指示します。

 

 

「あっ待ちなさい!」

 

 

上手く逃げ出せましたね。

いいゾ〜これ

思うように事が運ぶのは気分がいい...。

皆さんでももこちゃんを追いましょう。

さて、これからウワサに乗り込む訳ですが、ここで警戒したいのはサラッとあちら側にいるであろう『佐倉杏子』です。

彼女は大抵の場合はマギウスを裏切る気マンマンで出てきますが稀に洗脳状態で出てきたり、洗脳されてなくてもこちらに敵意を向けてきたり、色々とガバの多い子です。

事前に会えれば同行も出来たのですが、正直フェリシアちゃんにも簡単に道端で会えない状況で気まぐれ屋の杏子ちゃんを見つけ出すのは困難を極めます。

やちよさんと一緒にいれば一応確定で会えますが、そんな暇あるなら別の事に使います。

まぁ変なガバさえなければさして脅威でもないですし、実際に会うのはいろはちゃんなので本当に警戒程度に留めておきましょう。

 

 

 

 

さて、路地裏を抜けてウワサの保管場所までやって来ました。

ももこちゃんは消えましたね...どこに行ったんでしょうか?

来れたからいいものの...これはきつーいお仕置きが必要ですかね?

あー21の紙が落ちて来たァ!

いろはちゃんの下にも1の紙が落ちてきました。

 

 

「もうあと一時間しかありません...!」

 

「急ぎましょう。」

 

 

と言って進もうとするとぉ?

白いローブの2人組が現れますねぇ!

 

 

「聞こえてましたよ、あと一時間ですってね。」

 

「聞こえてたね、あと一時間だって。」

 

 

何か語りはじめましたがオメーらの話を悠長に聞いてる暇はねぇ!

組長!やっちまってくだせぇ!

 

 

「分かりました!ハァッ!」

 

「えっ!?ちょっと待って...きゃぁっ!」

 

 

奇襲成功!

いろやちは先に行ってウワサを潰してきな!

 

 

「分かりました!」

 

「任せたわ!」

 

 

頑張れよ!期待してるからな!

 

 

「ひ、卑怯でございます!」

 

「そうだよ!人がしゃべってる最中に攻撃しないのはお約束だよ!」

 

 

なんですって?卑怯?

そうだよなんか文句あっか!?

お約束?知らんな!

勝てばよかろうなのだァ!

組長追撃頼むゥ!

 

 

「私の前に立ったことを後悔しなさい!」

 

「ひぃーっ!」

 

 

おっとそっちに逃げると危ないぜ!

鶴乃ちゃんやっちまえ!

なんかもうずっと例の顔だけど気にしねぇぜ!

 

 

「わかった。」

 

 

あっという間に炎が出口を塞ぎます。

さぁもう逃げられないねぇ...(満面の笑み)

黒羽根も援護にこれないしねぇ...!

 

 

「わ、私達をどうする気でございますか!?」

 

 

お、早々に戦意喪失ですか?

情けないねぇ...ボスっぽく登場したのに...。

なのかちゃんは一度も攻撃してませんよ?

じゃ組長、死なない程度にやっちまいな!

 

 

「分かりました...お覚悟を。」

 

「...こんなんじゃ終われないよね!」

 

「その通りでございます!私達にも奥の手はあるでございます!」

 

 

お?ソウルジェムがぁ...真っ黒にぃ...?

うん、奥の手ドッペルだよね、知ってるよ。

 

 

「「これが神浜が解放の地である証拠だよ!(でございます!)」」

 

 

出ました、『隔絶のドッペル』と『無縁のドッペル』です!

ここで白ローブがやっと顔を見せました。

 

 

「私は天音月夜でございます。」

 

「ウチは天音月咲だよ!」

 

 

ご丁寧に名乗り上げどーも。

ハイ、皆さんご存知笛姉妹です。

この二人のドッペルはかなり厄介ですが、いろやちは送り込めたので別にもう戦わなくていいです。

これからは時間稼ぎに徹しましょう。

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

あの『巴マミ』から神浜の事を聞いて、あたしは実際にそこを訪れてみた。

そして色々調べている内に、変な水を飲んで変な事に巻き込まれたみたいだった。

そして解決の糸口を探していた所に偶然知ることになった謎の組織、『マギウスの翼』とやらに割と好条件を出され、呼び出された場所にやって来ていた。

 

 

「佐倉杏子さん、でございますね。」

 

「あぁ、間違いねーよ。」

 

「もう一人来るので少しお待ちください。私はマギウスの翼が白羽根、天音月夜にございます。」

 

「ふーん。」

 

 

白羽根だとか黒羽根だとか、こいつらはどこか胡散臭い。

だけどグリーフシードが安定して供給できるようになると言われるとそんな美味しい話は乗らないわけにいかない。

少し待っていると、月夜とかいう奴にそっくりの白ローブが金髪の少女を連れてきた。

どことなく一人ぼっちのオーラを感じる、マミに似たやつだ。

 

 

「連れてきたよ。」

 

「深月フェリシアさんでございますね。お二人ともどうぞこちらに。」

 

 

そう言って奥の方に案内しようとしたそいつらはテレパシーを受け取ったようで、急に立ち止まって眉をひそめた。

あたしはその隙にこの金髪に話しかける。

 

 

「なぁあんた、あんたも食いぶち手に入れに来た口かい?」

 

「食いぶち?オレは魔女を全員ぶっ潰せればそれでいいんだけど...。」

 

「ふーん、まぁ頑張んなよ、な?」

 

「お、おう!」

 

「すみません、急用が出来たので少しお待ちいただけますでしょうか。」

 

 

いきなり何を言い出すんだこいつらは。

呼んでおいて急用だと?

冗談も大概にしてほしい。

 

 

「あぁ?自分から呼び出しておいてそれはねぇだろ。」

 

「この部屋に侵入者が来たから、追い払って来るだけ。」

 

 

侵入者?

一体どこのどいつだこんな組織に首突っ込もうとするバカは。

...それはあたしも一緒か。

その二人はローブを着込んで何処かへ行ってしまった。

 

 

「一体何が何だか...。」

 

 

しかし、少ししてから奥の方から何やら悲鳴のような声が聞こえてきた。

何人かの怒声も聞こえる。

あいつら侵入者とやらに負けてんじゃねーだろうなぁ?

そしてその予想通り、ここにやって来たのはピンク髪のボウガンを持った魔法少女と、青髪の槍を持った魔法少女だった。

 

 

「フェリシアちゃん!」

 

「...何だよ。」

 

 

どうやらこいつらはこの金髪の知り合いらしい。

金髪も金髪でしかめっ面をしている。

すると青髪の方があたしに向かって威嚇してきた。

そーいえば見たことがある、『七海やちよ』とか言うやつだったか。

この前あたしに急に話しかけてきた奴だ。

 

 

「あなたは...佐倉さん。」

 

「あんたも来たのかい?」

 

「何故あなたがここにいるの?」

 

「さぁね?呼ばれたから来ただけさ。」

 

「そこをどいて頂戴。このウワサを破壊しなければならないの。」

 

「はいよ、どうぞ。」

 

「...妙にあっさりしているのね。」

 

「ここの幹部っぽい白ローブは弱っちくて話にならないから入るのやめるよ。だからあたしにはもう関係ない。」

 

 

食いぶちが手に入ると思ったけど、とんだ勘違いだったみたいだ。

あたしは弱い奴の下にはつかない。

 

 

「うっせーな!オレには関係ないだろ!」

 

「関係あるよ!私は、大切なものって変わっていくと思うの。だから考えてみて、今フェリシアちゃんにとって大切なものって何?」

 

 

そうこうしてるうちに、横では金髪とピンク髪が激しく言い争いをしていた。

単純にうるさいし、ちょっと耳障りな内容だ。

 

 

「なぁ、こいつを破壊したいんならさっさとしたほうがいいんじゃねーの?言い争いなら後でもできるだろ。」

 

「その通りよ環さん、今はウワサの破壊が先決よ。」

 

「...分かりました。じゃあフェリシアちゃん、後でね!」

 

「...。」

 

 

最後まで良く分からない会話だったけど、金髪がふてくされてるのだけはよく分かった。

すると何やらフクロウのような使い魔が何体も突如として空から現れ、襲い掛かってきた。

 

 

「きゃぁっ!?」

 

「環さん!」

 

 

攻撃に巻き込まれたピンク髪を七海やちよが助け出す。

使い魔は進路を変えてあたしの方に来やがった。

 

 

「こっち来んなよウゼェな!」

 

 

槍で薙ぎ払うが、数が多く全ては倒しきれなかった。

 

 

「魔女...潰す!」

 

 

するとそれを見た金髪が凄い剣幕でハンマーを滅茶苦茶に振り回し始めた。

それは使い魔に当たるときもあるが、大抵は空振りで翻弄されてるみたいだ。

 

 

「オイ!そんなんじゃ当たんねーぞ!」

 

「うるせーッ!!!オレは魔女を全部ぶっ潰さなきゃなんねーんだよッ!!!」

 

「フェリシアちゃん!落ち着いて!」

 

 

数が多すぎて全員防戦一方だ。

しかもそれだけじゃない。

 

 

「いてっ!何だ...天井から石が落ちてきた?」

 

「きゃぁっ!」

 

 

ピンク髪は躓いて転んでいる。

金髪もあれだけ振り回しているのに全然当たっていない。

 

 

「まさか...時間切れ...!」

 

「時間切れだぁ!?」

 

「あなたもあの水を飲んでいたのね...あなたたちは使い魔をお願い!」

 

「何がなんだってんだ全く...まぁいい、本体は任せたぞ!」

 

 

 

 

それから数分間戦い続け、あたし達はなんとか勝利を収めた。

戦ってる内に金髪とピンク髪はすっかり和解したみたいで、お互いに謝り合っていた。

そして結界が晴れると、あの白ローブ(今は着ていないが)の二人がボロボロの状態で追い詰められていた。

 

 

「ウワサが壊されちゃったよー!」

 

「どうしようでございます!?」

 

 

そいつらを追い詰めていたのは二人の魔法少女と、もう一人。

振り返ったそいつの顔を見たとき、あたしの直感が告げた、コイツはヤバイと。

整っているとは言い難いボサついた赤髪を後ろで束ね、身長はあたしより高い。

目つきは鋭く、微笑を浮かべている。

 

 

「やちよ、ウワサは片付いたか?」

 

「えぇ。」

 

「そうか、なら良かった。」

 

 

そう言って七海やちよの肩を叩き、笑った。

嘘なのか真実なのか分からない笑いだ。

こいつは信用ならない。

すると前から何人かの集団がやって来て、白ローブを見つける。

 

 

「これは何事ですか!?」

 

 

そいつは白髪の何ともお人好しそうな奴だった。

しかし、そいつを見て七海やちよはとても驚いていた。

 

 

「みふゆ...?」

 

「やっちゃん...!」

 

 

どうやら訳ありみたいだ。

...そう言えば、あの赤髪のヤバそうな奴はどこに行った?

 

 

 

───────────────────

 

 

 

「ハァ...ハァ...クソッ!」

 

 

どうしてアタシがかつての仲間に敵として追いかけられなきゃいけないんだ...!

やちよさん...鶴乃...みふゆまで...みんなおかしくなっちまったのか!?

きっとあいつだ...なのかがやったんだ...!

 

 

「ここまで来れば...。」

 

 

やっとのことでウワサから少し離れたところに辿り着いた。

黒羽根の仲間を呼ぼう。

誰でもいいからこの状況から助けてほしい。

そう思ったとき、背後から手がアタシの肩を叩いた。

 

 

「やぁももこ、どこに行ったのかと思ったが...こんな所にいたのか。」

 

 

木星なのか、そいつはそこにいた。

なんで、白羽根に構っていたはずじゃ...。

 

 

「な、なのか...やめてくれ!た、助けて!」

 

「どこに行こうというんだね?私は君に報酬を与えに来たんだが...なくても良いと言うなら私は帰るが?」

 

「な...本当か!?アタシの体...体を返してくれるのか!?」

 

「あぁもちろん、約束は守ろう。だから...少し眠っていてくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!...ここは...?」

 

「おはよう、元の体の調子はどうだ?」

 

 

そう言われて渡された手鏡には、なつかしい自分の顔が写っていた。

なつかしい視線の高さ、なつかしい体の軽さ、何もかもがなつかしい。

 

 

「...あ...アタシの体...戻ってる!戻ってる!」

 

 

嬉しさのあまり涙が出てしまう。

その油断が命取りだった。

 

 

「だがしかし君がどこかに消えてしまったのは見過ごせない。お仕置き...いや、教育だ。」

 

 

そう言ってなのかが手に持ったのは、小さなベルだった。

チリンと音が鳴ると、何故かとても眠くなってきて、アタシの意識はそこで途切れた。

 

 

 

───────────────────

 

 

 

フフフ...こんなオリチャーを思いついた私の発想力が憎いですね...えぇ憎いですとも!

みふゆさんに連れて来られた偶然がこんな形でガバを埋めることになるとは...。

現在ももこちゃんにはなのかちゃんの記憶を記憶ミュージアムにて見てもらっています。

なぜこんな事をするのか?

それはももこちゃんの無力化です。

通常プレイにおいてあまりやることはありませんし、誰も使いたがらないでしょうが記憶ミュージアムはプレイヤーにも扱えます。

そこでプレイヤーの記憶を見せると、ほぼ100%好意的な印象を与えることができます。

要は好感度マイナスだろうがプラスまで持ってこれるんですね。

しかもその後も好感度が上がりやすくなります。

これを何故誰も使いたがらないかというと、単純に洗脳がバレた時、記憶ミュージアムの無断使用がバレた時、その他諸々リスクが高すぎるからです。

この場所自体あまり知ることありませんしね。

なのかちゃんならちょっと触れるだけで監視の黒羽根を無力化できるので、スニーキングして無力化しました。

黒羽根にとっても厄介なウワサなので警護も洗脳された人間だけで少ないですし。

さーてさて、そろそろお目覚めかな?

 

 

「う...。」

 

 

さぁももこちゃん!気分はどうだい!

 

 

「こんな...醜い...。」

 

 

んー醜いとは?

なのかちゃんの記憶なら魔女大好きっ子に変貌する予定のはずだったんですけど。

まぁいいや、さてさてももこちゃんはやちよさんと私とマギウス、どれに付きたい?

 

 

「...アタシは...アタシは...魔女が...。」

 

 

おーい気をつけな!

濁ってんぞソウルジェムがYO!

ほら浄化してやっから...。

 

 

「なのか...アタシが間違ってた...。」

 

 

分かればよろしい。

これからは協力してくれるね?

 

 

「あぁ!喜んで!」

 

 

成功です。

まさかかもれのリーダーが釣れるとは思いませんでした、嬉しい誤算です。

いやぁ当初はどうなる事かと思いましたが...終わりよければ全てよし!

じゃあ今日は閉廷!以上!解散!

 

 

 

 

さて、今日はこっそり帰りましょう。

...ん?電話が...。

 

 

『なのか!どこにいるの!?』

 

 

え、鶴乃ちゃん?

いや置いてったのは悪かったですけど...。

 

 

『良かった...もう捨てられたのかと思った...。』

 

 

...うーん聞きたくなかった!

 

 

今回はここまでです。

ご視聴ありがとうございました。




余談ですがツイッター始めました。
生存報告とか経過報告とかその辺用のつもりです。
詳しくはユーザーページの方でお願いします。
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