【RTA】マギアレコードRTA チームみかづき荘ルート 作:ironplate
みかづき荘ルートを名乗るクセにマギウスに取り入るRTAはっじまーるよー。
さて今回からワルプルギス捜索のために死ぬ気で魔力を使わなければなりません。
場合によってはドッペル出すかもしれないので、周りに人は置きたくないんですが...。
「...。」
鶴乃ちゃん離れてくれない?
危険だよ?
「やだ。」
どんどんワガママになってくなこの子...。
まぁいいです。
これからやることは、多分今までのガバとか吹き飛ぶくらいのえげつない難易度を誇ります。
その内容は「別時空間にいるワルプルギスの周波数又は魔力パターンの特定」です。
ね?難しいでしょう?
しかしなのかちゃんの『工作』を使わずに特定の周波数を解析するマギウスの従来のやり方はもっとえげつないです。
やってる事が専門家レベル以上です。
それを成功させる里見灯花とか言う奴はちょっとだけ尊敬してます。
ちょっとだけです。
で、これは私がチャート組む検証の際に偶然見つけた事なのですが、なのかちゃんの『工作』による接続は実は次元の壁を超えることができるんですね。
バグなのか仕様なのか、どこに接続してるのかよくは分からないんですが、他時間軸の情報を手に入れる事ができます。
しかし見れる情報はランダムで、場合によってはトラウマを植え付けられる上に消費魔力は一回でソウルジェムが濁り切る勢いで、更には数回使ったらその日は行動不能になります。
しかも難易度は前述の通り極悪で、1フレーム単位の操作を何回も要求されます。
しかしワルプルギスの情報を手に入れるにはこれしかありません。
本来であればこの作業はこっそり一日一回やる予定だったのですが、今は何回やっても大丈夫なのでバンバンやって行きましょう。
まず座禅を組みます。
そしてゆっくり慎重に空間の壁を意識して...その向こうと糸でつなぐイメージで...今です!
...あっちょっヤメロォ!
切れ!今すぐ切断!
失敗しました。
変な時間軸と繋がったのでやり直しです。
ちなみに別の時間軸と繋がりすぎるとその時間軸の自分と記憶が混濁し、一時的に狂乱、最悪発狂からの暴走なんてこともあり得ますので繋がったらすぐ切りましょう。
一応ステータスを確認しておきましょうか。
...うっわソウルジェム濁ってますねぇ。
しかし続けるしかありません、幸いグリーフシードは沢山あります。
次!あっ操作ミスったじゃないか!(憤慨)
お前ふざけんなよ...(八つ当たり)
次!お?何だこの真っ黒な空間!?
...これまどか山に滅ぼされた時間軸だわ。
ちょっと地球無くなってんよ〜。
ハイ切断!
次!ヒェッ魔女が世界を支配してるゥ!?
切断だ切断!
次!...おっと?
これはこれは...百合の世界ですね。
走者にはフヨウラ!切断!
次...あ、駄目ですね。
ステータスに『憔悴』のデバフがかかってます。
この状態ではソウルジェムが濁りやすくなり、身体能力、魔法、その他諸々全体的に大幅な弱体化をくらいます。
今日はここまでですね。
また明日やりましょう。
「なのか、大丈夫?」
鶴乃ちゃん心配してくれるのかい?
ありがとさん!撫でてあげよう!
「でへへ〜。」
さてさて、あとはフェントホープの自室にて篭もって休みます。
外の情報は既に組長とももこちゃんに集めてもらっていますので、なのかちゃんは動かずとも大丈夫なんですね。
(見所さんは)ないです。
さぁやって来ましたは自室です。
そしてゆっくりできる...はずでした...。
「スピー...。」
アリナさん!?何故寝てるんです!?
えぇ...冗談はよしてくれ...。
「...なのかぁ...額縁の角はナンセンスゥ...。」
追い出しましょうか(即断)
ベッドの中から引きずり出して丁度その辺に落ちてた毛布でくるんで縄で縛り、部屋の外へポイーで閉廷!以上!解散!
何も見なかった、いいね?
「きゃあっ!アリナさん!?何してるんですか!?」
...アリナが見つかってしまいましたがどうでもいいです。
私は寝る!いいな!?
おやすみなs
「あの!なっちゃん!?いますか!?」
あぁ、さっきのみふゆさんだったんですね。
居ますよーでも寝るんで放っといてくだせぇ。
「アリナさんが...って違うそうじゃない!お話したいことがあって来たんです!」
えぇ...面倒くさいなぁ...。
しかし好感度に影響するので(手遅れ)応対しましょうか。
はいどうぞ、上がって上がって。
何にもない(直喩)けどね!
で、要件なーに?
「その...こちら側に付いてくれるのは嬉しかったんですが...まさかマギウスになってしまうとは思わなくて...。」
まぁそうでしょうね。
友人がが急に自分の組織のトップになってたらそりゃ驚きますよ。
「一体どういう心変わりだったんですか?」
心変わり...というかより良い条件を提供していただけたって感じです。
別にどっちにも付く気は無かったけどこっちに理があると踏んだから居るだけですし。
「利益...そうでしたね。なっちゃんはそういう所ありますし。でも...いえ、何でもありません。」
んー、これは結構順調ですね。
みふゆさんがマギウスのやり方に疑問を持ってきています。
このまま放置しててもあっちに寝返ってくれるでしょうし、みふゆさんは大丈夫ですね。
好感度が高いとこの時に相談してくれたりするんですけど、マギウスになったりガバったりしたせいで幾らか下がってたみたいです。
ツケが回ってきたと思いましょう。
「それではワタシは帰ります。」
じゃあな!
...やっと休めますね。
ステータスの疲労がヤバイ(ガチ焦り)
じゃ、おやすみなさーい。
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全てはななかさんを助けるため。
そう思ってずっと行動してきて、しばらく経ってしまった。
チームを解散されてしまったり、まどかさんの知り合いに出会ったり、マギウスとかいう謎の組織に妨害されたりと散々だったけど、今日までやってこれた。
これもみんな、ななかさんを助けたいがため。
まどかさんは今、見滝原に帰ってしまっているため、私達は3人で調査を行っている。
...しかし、事態が変わった。
「なのかが裏切ったわ。」
やちよさんのその一言で、私達が狙うべき標的が定まった。
木星なのか。
今まで眼中にすら無かったその名前は、私の意表をついてきた。
話によるとななかさんもマギウスについたらしい。
というよりもそのなのかさんに付いたような感じだったと言っていた。
...次にやるべき事は決まった。
「...マギウスを叩き潰します。」
そう皆に宣言すると、異論はないようだった。
最近はななかさんではなく、私がみんなのリーダーのようで、嫌な気分だ。
リーダーはななかさん一人でいい。
その為にもまずはマギウスをぶっ潰す。
それだけです。
そして私達は手始めに、噂を片っ端から破壊し尽くす神浜ローラー作戦といういろはさんの案に乗っかることにした。
「突撃です!」
「了解ネ!」
「分かった!」
私が指示すると、二人は的確にミッションを達成してくれる。
再現の魔法で黒羽根を再現し、痕跡を探す。
ウワサを見つけたら即破壊。
マギウスの拠点は全て無力化する。
「やめてください...解放を...邪魔しないで...!」
ウワサをいつも通り破壊していたら、こんなことを言う黒羽根を見つけた。
いじましくも懇願してきている。
「私だってあなた達に大切な人を奪われたんです。自業自得でしょう。」
「その大切な人だって解放されたいはずです!」
「...そんなわけないでしょう。」
「いえ!きっとそうですよ!だから...邪魔しないでください...!」
その理論は何だか無性に腹が立つ。
何故なのか、いや...分かった。
「あなた如きがななかさんを語らないで下さい。」
ななかさんを軽く見られるのが嫌なんだ。
本当はあんな人じゃない。
それを知って欲しいからだ。
ある時、仲間の二人からこんなことを言われた。
「かこ...何だか最近変だ。少し休まない?」
「そうネ。休息も必要ヨ。」
そんな暇なんて無いことは分かってるだろうに、なぜそんなことを聞くのか。
「必要ありません。皆さんが取りたいのであればご自由にどうぞ。」
そう言うと、二人はなんだか驚いたようだった。
「...何だかななかが乗り移ったみたいネ。」
「そうだね...あの雰囲気は似てる...かも...。」
全て聞こえているが、悪い気はしない。
ななかさんに近づけてるのなら問題は何もないだろう。
さて、次のウワサを潰しに行かなければ。
ななかさんを助けるために。
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「それで、その時の状況を説明してほしい。」
私といろはは、ファミレスにて十七夜と会って話をしていた。
そこでなのかが裏切った時の様子を聞かれたので、詳しく説明していた。
「ふむ...概ね、ただ心変わりしたかに見えるが...彼女の事だ、何かあるのだろう。」
「思ったんだけど...何故なのかのことをそこまで危険視するの?」
そう聞くと、十七夜は少し考えた末に静かに口を開いた。
「...裏切る時の彼女は終始、どんな表情だった?」
「え?」
予想外の質問に唖然とする私を尻目に、いろはが答える。
「あの...多分ですけど...笑ってた...?と思います。」
「ずっとか?」
「えぇ...はい...。」
「やはりか。」
その言葉だけで納得したような素振りを見せる十七夜に、疑問の念が湧き上がる。
「何か分かったの?」
「これは木星の精神に関する事なのだが...彼女は精神と表情が一致しない。心を読んでも行動が読めないのだ。」
「そんなことありえるの?」
「普通はありえん。だがしかし現実にそうなのだから仕方があるまい。」
これは十七夜だからこそ分かる何かだ。
信用はできるだろう。
すると十七夜はさらに質問してきた。
「...なぁ、木星についておかしな事はないのか?例えば、奴との過去についてとか...。」
「なのかとは一緒にみかづき荘に住んでいたけど、別に変な事はないわ。それも一時期だけだから。」
「正直、木星について調べれば調べるほど、本当に分からないことが増えていく。点と点が増えるだけで線にならない。もう一度聞くが本当に木星とは何もなかったんだな?」
「あったことと言えば...チームのメンバーが死んだ事くらいよ。その後急に出ていったのよね。」
「その死んだ時の状況を詳しく頼む。」
「えぇ、今でも昨日のように思い出せ...るわ?」
「...どうした?」
「思い出せるはずよ、えっと...魔女を倒すためにかなえが攻撃したの。その衝撃でソウルジェムが割れて死んだのよ。」
きちんと説明できたはずだ。
なのにいろはも、十七夜も、キョトンとした顔でこちらを眺めてくる。
「...どうして倒す為に攻撃したら割れるんですか?」
「え?だってかなえは...あれ?なのかはその時いたんだっけ...?」
何だか記憶が混濁しているような...。
でもしっかりと認識の中にはある。
なのに二人は心配そうな目でこちらを見てくる。
「今日はここまでにしよう。取り敢えず明日から環くんが提案した『神浜ローラー作戦』に取り掛かろう。」
その言葉でその日の会合は終わった。
その日の夜、夢を見た。
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Remember our memoria.
朝日が窓から差し込む。
今日はとても良い天気だ。
「おはようございます。やっちゃん。」
「...おはよう。」
「おはよう。みふゆ、かなえ。」
自室を出て、階段を降りたらそこには仲間の二人がいる。
そしてもう一人はいつも、私より遅れてくる。
今日もまた、私の後ろから階段を降りる音がした。
「あー...眠いんだけど...学校...行かなk...。」
「いい加減夜ふかしはやめなさい、なのか。」
私は階段を降りながら寝てしまっているなのかの頬を叩く。
「あいてっ!...そーはいっても良いところで難航しちまうんだからしかたねーだろ?夜しかアイデアは浮かばないんだよ!」
「その生活リズムがそうさせてるのよ。朝型に切り替えないと美容に悪いわよ?」
「へん!美容が何のそのだ!あたしはブスになろーが気にしねーしな!」
全く反論になっていない論理でえばり散らすなのかを見て、みふゆが
「全世界の美容に気を使ってる人を敵に回しましたね...。」
と呟くと、私もかなえも、思わず頷いてしまう。
「この意見に同調する奴居ねーの!?まじかぁ...やっぱお肌とか気にしたほうがいいのか...?デアにも良く言われんだよ...。」
肌を撫でながらそう悩むなのかに、みふゆが間違いを指摘する。
「なっちゃん、莉亜さんですよ。」
「ん、あぁそうそう。メア様。」
「また間違えてますよ!?」
「覚えづらいんだよあいつの名前!」
理不尽極まりない怒りに私も思わず、
「理不尽ね...。」
と声を漏らしてしまう。
それに反応してなのかが反論する。
「そーゆーお前も全然名前覚えねーじゃねーか!」
「それは...そうね...えーと、今度その...なんだっけ、その子に謝っておいて。」
「ほら!間違った名前すら出てこないコイツよりあたしはマシだろ!」
そんな感じの騒ぎは、2階から来るおばあちゃんの怒号で収束を迎えた。
「朝っぱらから騒がしい!ご近所迷惑だよ!」
「「「すいませんでした!」」」
思わず私まで敬語で謝ってしまう。
そんなやり取りを静観していたかなえが、ふとクスリと吹き出すと、皆糸が切れたように大笑いしだして、また怒られるのだった。
「みふゆ!目くらましを!」
「わかりました!アサルトパラノイア!」
なのかの指示でみふゆが使った幻影が空間を包み込み、使い魔が困惑して同士討ちを始める。
そして私は、かなえと共に魔女と対峙していた。
その姿は白いドレスに見を包んだ巨大な少女で、ベールに遮れ顔は見えない。
「やちよは槍で引き付けてくれ!かなえは側面から奇襲を連続的に!」
「分かったわ!」
「了解...。」
なのかに指示され、私は槍を大量に作り上げ、魔女に向けて放ち続ける。
魔女はそれらを白い花の形の攻撃で相殺し、全て無効化している。
そこにかなえがすかさず横から奇襲して、着実にダメージを稼いでいく。
そろそろいい頃だろう。
「なのか!お願い!」
「了解だ!」
私が合図を送ると、なのかは飛び出して魔女の前に出て包丁を投げる。
回転しながら飛んでいった包丁は魔女の胸元に突き刺さると、膨大な魔力を放ち始める。
「 」
一言、なのかがそう言うと、魔女は段々と包丁を中心に していき、最終的に一つの黒い物体、グリーフシードに変わった。
「いやぁ良かったなぁ今日の戦闘は!見栄えバッチリだ!」
「見栄えなんて必要ないわ...。」
「何だよやちよ、ド派手な魔法はロマンだぜ?」
「なっちゃんはいい加減自分の魔法の危険性を理解したほうが良いですよ。」
「ヘイヘイ、分かってますよ。」
なのかの魔法は『 』。
膨大な魔力と引き換えに を自由 に変える とができる魔法。
こんな魔法は、使い手がなのかでなければ絶対に近くに置きたくなんてない。
なのかは大丈夫だ。
本当に優しくて、誰にでも手を差し伸べるこの子なら、この危険な魔法でもちゃんと使っていけるはず。
「さーて、今夜もまた制作だ!聞いてくれかなえ!最近は順調なんだよ!」
「それは良かった...。」
「だろ!任せてくれ、絶対に良いの書いてみせるから!」
なのかはかなえととても仲がいい。
二人は出会ったときから何故か意気投合し、今では音楽をかなえが、歌詞をなのかが担当して曲まで作り始めている。
だから、みかづき荘ではしばしば小さなコンサートが開かれたりする。
その時のなのかの様子と言ったら、プロデューサー気取りで「かなえはあたしが育てた」なんてよく言っている。
そんなある日の夜のことだった。
それはちょっとした、本当にちょっとした出来事だった。
「...あれ?」
「どうした?」
「いえ...この辺にワタシの教科書があったはずなんですけど...。」
みふゆが自分の教科書が無いと言ったのだ。
「教科書何かなくったって大丈夫だろ。どーせ座布団の下とかにあるんだよ、こーゆーのは。」
なのかは茶化すが、それでもちゃんと探すのを手伝ってあげている。
「ホラ、あったぞ。」
そしてなのかの予想通りが座布団の下から教科書が出てきて、それをみふゆに渡す。
するとみふゆは、こう言った。
「...これはやっちゃんの教科書ですよ。」
確かにそれは私の教科書だった。
うっかりしていたのか、私も気づかなかったみたいだ。
「...ッ。」
そのことを指摘されたなのかの顔は、何故か急速に青ざめていった。
「...どうしたの?」
するとなのかはそっぽを向き、
「なんでもない。そうだったな、それはやちよの教科書だった。うっかりしてたよ。」
とまくし立てるように早口で言う。
どことなく焦っているようだった。
「私、もう寝るよ。じゃあな。」
そう言うと、すぐに自室に行ってしまった。