【RTA】マギアレコードRTA チームみかづき荘ルート 作:ironplate
遅れてすいません。
・追記
ガバがあったので修正しました。
その戦いの始まりは、帰ってきた仲間たちのとある一言によるものからだった。
「鶴乃が危ない...きっとなのかの仕業だ!」
ももこが語ったなのかの所業は、とても同じ人間とは思えないものだった。
体を奪われ、好きなように利用され、さらには洗脳され、とても酷い目に合ってきたと告白された時は愕然とした。
ももこが言うには、みふゆが洗脳を解いてくれたから脱出できたらしい。
同じくフェリシアとさなも、みふゆによって助けられたと言っていた。
「許せねぇ...魔法少女をなんだと思ってやがる!」
怒りに打ち震えるフェリシアに、それをなだめるいろは。
どうすればいいのか分からず、私はただ俯くだけだった。
「やちよさんは...なのかさんと長い付き合いだったんですよね...?全く気づかなかったんですか?」
ふと、さながそう私に聞いてきた。
「えぇ...知らなかったわ。だって私の知ってるあの子は他人の為に何でもするような優しい子で...。」
「だが、現にアイツはそういう事をしていた。」
ももこが口を挟むと、私も何も言えなくなってしまう。
その通り、私が言ってるのはただの主観の憶測で、事実はそれらを否定しているのだから。
「ホント...出会った時はそんな子には思えなかったのよ...。」
「...よかったら、話してくれませんか?なのかさんと出会ったときの事...。」
ふと、いろはがそう提案した。
「...そうね、話してあげるわ...。あれは私が高校に入る前のこと...。」
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当時私は、高校に入ってから変化するであろう生活に備えてグリーフシードの貯蓄を行っていたの。
だから日夜魔女を狩り続けていたわ。
そんなある日、いつものように魔女の結界内に入ってみると、そこに一人の少女がいたの。
でも変だったのが、その子は人形の使い魔に囲まれていたのに怯え一つ見せずにただ静かに佇んでいたの。
『あなたそこで何をしているの!?危険よ!』
『...大丈夫だ、この子達は人に危害を加えないから。』
『そんな訳...!』
私はその光景に恐怖した。
その使い魔達は、彼女に手を伸ばし今にも襲い掛かってきそうなのだ。
しかしその子は微動だにせず、その使い魔達を優しい目で見つめ続けていた。
『この...離れなさい!!』
私は耐えきれずに使い魔を蹴散らした。
するとその子は私の胸倉を急に掴んでこう言った。
『やめろ!こいつらだって生きてるんだ!』
呆気にとられてしまった。
あまりにも予想外の言葉が飛び出したからだ。
その赤毛の少女が、なのかだったの。
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「...信じらんねーな。」
「ちょっとももこさん...。」
「いいの、いろは。私だって信じ難いんだから。」
ももこの言うとおりだ。
とてもでは無いが自分の記憶を信じられない。
それ程に今の彼女とは乖離していた。
「...それでどうなったんですか?」
「えぇと...それで確か、私がその魔女を倒してなのかが仲間になったのよ。」
...?
自分で言っておいて何だが文脈がおかしい。
「んー?話が見えねーぞ?」
フェリシアですら首を傾げている。
おかしい、そんな事は分かっているがこうとしか言いようがない。
「まさか...偽の記憶だっていうの...?」
いや、そんな筈はない。
しかし近頃私に起こっている記憶の齟齬と同じ現象だとすると合点がいく。
だがそれを信じたくはない。
なぜなら、この記憶だけは私の中で暖かさを持っているから。
他の記憶とは違う、何か意味があるような...。
「...やちよさん、あんたもおかしくなっちまったのか?」
「そうかもしれないわね...最近妙なことが起きすぎていて錯乱してるのかも。」
ももこの問いははぐらかしたが、実際私は錯乱してしまっているのだろう。
何らかの理由で記憶に違いが生じていて、それらの秘密を知っているとすれば...それはなのかしかいない。
「とにかく、鶴乃を助けに行きましょう。」
こうして数々の疑問を残しつつ、私達は鶴乃の居るというウワサに向かった。
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加速を加速する(意味不明)RTAはっじまーるよー。
前回組長を助け、一旦フェントホープに帰ってきました。
しかしゆっくりはしていられません。
短縮のためやちよさんにフェントホープに攻め込んでいただかなければならないので、それとなーく情報をねじ込まねばなりませんが、その為にももこちゃんを使うことにします。
と言う訳で彼女の部屋です。
オッスオッス!元気してたかい?
...あれ、部屋には居ないみたいですね。
全くこんな時にもタイミングが悪いのかあの女...(呆れ)
と言う訳で居場所を聞き出すためにみふゆさんの部屋に来ています。
おーいちょっと聞きたいことがあんだけど!
「あら、どうされましたか?」
ももこちゃんってどこ行ったか知ってるかい?
「え、あぁ、ももこさんならウワサの警備に...。」
...ん?
なーんか引っかかりますね...。
ホントにそれだけ?
「えぇ、それだけです。」
んじゃどこのウワサに配属したのよ。
教えてみな!
「あ、いえ、白羽根に任せたのでそこまでは...。」
管理職が配属先把握してねぇわけねーだろ!
まずいですよ...これは結構まずいですよ...!
みふゆさんはこの時期になるとマギウスに不信感をいだき、フェリシアちゃんやさなちゃんと一緒にネームドの子の洗脳を解くことがあります。
と言う事はももこちゃんは十中八九洗脳が解け、やちよさん側につくはずです。
...ん?待てよ何が問題なんだ?
ももこちゃんならばフェントホープの情報も持ってますし、ただの一石二鳥じゃないですか。
なら放置でも構わないでしょう。
あー焦った焦った、手間が減っただけでしたね。
こちらも安心して次の作業にかかれるというものです。
「あの...1つ言いたいことが...。」
...何ですかね?
嫌な事は聞きたくないですよ?
「その...鶴乃さんの事です...。」
は?
「鶴乃さんは今、なっちゃん以外のマギウスの判断でウワサと融合させられようとしています。」
...ハァーッ(クソデカ溜息)
さて、ついにやって来ましたキレーションランドです。
正直こんな状況ですしウワサの融合を鶴乃ちゃんが拒否ってくれないかなーって思ってましたが、そうも行かないみたいです。
まぁしかし、この事実を突きつけられてもなのかちゃんのソウルジェムは一切の濁りを見せていないのでチャートに支障はありません。
本来起きるべきことが起きただけです。
しかしあまり時間はないのでささっと行動に移しましょう。
さて、こっからどうするかというと、面倒くさいのでささっとクリアしてしまいます。
マギウスを裏切ることになってしまいますが、元々ワルプルギスさえ呼び出してくれれば用の無い組織ですし問題はないでしょう。
どーせマギウスもこっちのこと信用してないでしょうしね。
この後仲間を作らねばクリア不可能というわけでもないので、ここは伝家の宝刀オリチャーで乗りきってやりましょう。
で、キレーションランドまで来たわけなんですけどもぉ...。
「鶴乃を解放しなさい!」
「やだよーだ。くふふっ。」
なーんでもう戦闘始まってるんですかねぇ...。
いや、みふゆさんも教えるタイミングが酷いですよクォレハ...。
一応組長を戦力として連れてきていますが、どこまで通用するか...。
「なのかさん、ここは私が囮になりましょう。」
組長さん!?それはまずいですよ!
板挟みになって死ぬだけですしやめてくれよ...そんな所で忠誠心発揮しなくていいから...。
「ではどうしたら...?」
...あ、そうだこうしましょう。
作戦は追って説明するから取り敢えず黒羽根を退けてちょーだい。
そら行けぇ!
「分かりました。」
で、私はあのサイコ共の元にレッツゴーです。
オッスオッス、やってんねぇ!
「なのかぁ...?アナタもここに来てくれたワケ?」
ハイ、もうなんか色々変になってるアリナさんの元にやって来ました。
この人戦いもせず戦場を傍観してるだけなんですもん、近づくのは楽ちんでしたよ。
さ、今から重要な事を言うからよーく聞け?
「何?」
あそこにいる奴らは全員私の邪魔なんだよ、だから思いっきり掻き乱してほしいんDA☆
あ、特にあの幼女共がいいなぁ〜やってくれたらご褒美あげちゃうよ?
「...ホントに?」
ホントホントナノカチャンウソツカナイ。
「アハッ!じゃ、期待してるカラ!」
よーし想定通りです。
必ず行ってくれると思っていました。
組長も巻き込んでしまう事になりますが、まぁ彼女なら何とかするでしょう。
これでやちよさんの障害を一つ一つ減らす事でキレーションランドまで辿り着いてもらいましょう。
そうすればウワサを彼女たちに押し付けながら鶴乃ちゃんを救出できると踏みました。
さーてと...あとは眺めるだけ...あっと早速いろやちがウワサに侵入しましたね。
では私も後を追いましょう。
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「鶴乃!どこなの!?」
「鶴乃ちゃん!いたら返事をして!」
私といろはは他の三人が黒羽根を相手取ってくれている間に鶴乃の取り込まれているウワサに辿り着いていた。
その場所は遊園地を象ったような場所で、あちこちにメルヘンなアトラクションや施設が並んでいた。
しかし、そこにはウワサ一体すら見つからず、閑散としていた。
それでもなお正常にアトラクションは動いているのでなおいっそう不気味だ。
「鶴乃...一体どこに...?」
そう呟いたとき、奥の方から大きな火柱が立つのが見えた。
「あれは...!」
間違いない、鶴乃の炎だ。
あの旺盛な色を見間違えるわけがない。
私達は急いでその場に向かった。
施設の並ぶ道を走り、しばらくすると周囲の空気が熱くなってきた。
またしばらく走ると、今度は空が赤く染まり始め、道には火が飛び散っていた。
すると道の奥から人影が一つ現れる。
「...鶴乃!」
「鶴乃ちゃん!」
それは確かに見た目こそ鶴乃だったが、何かが違うようにも見えた。
目に生気がない。
しかし歩く姿は何か一つの目的に希望を見出すような着実さを感じる。
「なんだ、やちよといろはかぁ。誰が来たのかと思ったら懐かしい顔ぶれだね。」
「鶴乃...それは...!?」
その手にはウワサの使い魔が握られていた。
もはや抵抗する意思すら感じず、使い魔としての機能を焼き尽くされたかのようだった。
「残念だけど...これがなのかの意志なんだ...従わなくちゃね...。」
「...鶴乃ちゃん...そ、それは...!」
いろはが驚愕したのは、鶴乃のソウルジェムに対してだった。
透き通るようなきれいな色をしていたソウルジェムは黒く濁りを増大させ、やがてそれは直線となって空に放たれる。
それは黒い炎となり鶴乃の周りを覆い尽くし、ついには体を飲み込んで巨大な龍へと姿を変えた。
「何よこれ...!」
「そんな...目を覚まして鶴乃ちゃん!」
そんな時、後ろから足音が聞こえる。
振り向くとそこにはなのかがいた。
「なのか...あなたこんな事をして!!」
そう叫んで胸倉をつかんで気づいた、なのかですら呆然とその光景を見つめていたことに。
「...想定外だ。」
「何ですって...!あなたが鶴乃をこんなふうにしたんでしょう!?」
するとなのかはこちらに向き直りこう言った。
「私は何もやっていない、これを引き起こしたのは私以外のマギウスだ。」
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...一体...何がどうなったらこうなるんでしょうかねぇ...?
こんなん想定できるわけねぇだろ!
何だよあのドッペルのような何か!
そりゃあドッペルが変化することはこのゲームではよくある事だけどさぁ!
これは無いよ!これはァ!
えーなんと言いますか、恐らくこれは一種の暴走状態に近いものだと思われます。
えぇ...普通にどうすりゃいいんだこれ...。
「...取り敢えず鶴乃を止めないと...!」
お、やちよさんいい事言うじゃん。
じゃ切り込み隊長行ってこい!
私は何とかドッペルと切り離せないか頑張ってみましょう。
その為には一旦近づかねばなりませんが...危ねぇ!アツゥイ!
そこら中に炎を撒き散らされてるせいでロクに近づけません!
「やめて鶴乃ちゃん!みんなを傷つけないで!」
いろはちゃん精神攻撃してるとこ悪いけど無駄だと思うよ!
一番精神に効くはずのなのかちゃんが手も足も出ませんからね!
「きゃあっ!」
うわぁやちよさんがふっ飛ばされた!
大丈夫か!?
「あなたに心配される事じゃないわ...!」
良かった大丈夫そうですね。
あーもう滅茶苦茶だよ!
いろはちゃんは戦いたがらずに呼びかけるだけだしやちよさんはもう満身創痍だしなのかちゃんも太刀打ちできねーし!
「せやぁァァァッ!!」
うおっ危ねッ!
誰だ後ろから切りかかってくる奴は!?...ってももこちゃん!?ももこちゃんじゃないか!
やべぇよやべぇよ...積年の恨みが襲いかかってきてるよ...。
誰だよ放置でおkとか言ったやつ!
早速ガバになって帰ってきてるじゃないか(絶望)
「てめぇ...やちよさんから離れろ!」
オーケー落ち着こう、お茶でも飲んで話でもしようや...。
「ハァッ!」
うわぁ切りかかってくんな!
お前が今戦うべき相手はこっちじゃねぇ!あの暴走鶴乃ちゃんだ!
「何だって...!?あれが鶴乃だってのか!?」
「遅れて参上だ...って何だありゃあ!?」
「ひっ...怖いです...!」
おっとフェリシアちゃんとさなちゃんも合流しましたか。
と言うことは組長が無事に仕事を終えてくれたみたいですね。
オイお前ら聞けえ!
こうなったのは私にも想定外だし今は協力してくれねーか!?
虫がいいのは分かってるけどこのままじゃお前らまで丸焦げだぜ!?
「嫌だね!お前なんかと協力できるか!」
う...ももこちゃんごもっともです...。
しかしここは『工作』で鶴乃ちゃんに張り付いたあのドッペルもどきを引き剥がさにゃならんのです...さもないと鶴乃ちゃんは死ぬ!(憶測)
「だとしても...!」
「いえ、協力しましょう。」
おっとやちよさんいいこと言うねぇ!
さっきからナイスプレイが光るよ!
「おいやちよ...コイツが信用できるってのかよ!?」
「信用できるとかじゃないでしょう!今は鶴乃を助けるのが先よ!それに...なのかだってこんなのは不本意でしょう?」
「へっ!コイツにそんな感情ある訳ねぇだろ!」
ももこちゃんに散々言われてますがまぁ不本意なのは事実です。
チャートにもない暴走見せつけられて走者としてはとっても不愉快です。
「嘘だね!そうやって何人言いくるめたんだ?」
「...ももこ、今は我慢して。」
「やちよさん!こいつは悪魔なんだ!アタシがどれだけ酷い目に合わされたか...。」
「ももこ!」
「...ッ!...わかったよ。」
ちょっとちょっと!議論は終わったかい!?
私炎に襲われて今にも死にそうなんですが早くしていただけませんかねぇ!?
「なのか!あなたの指示に従うわ!」
よし来た!
じゃやちよさんとももこちゃんとフェリシアちゃんは前線で鶴乃ちゃんを食い止めてくれ!
さなちゃんといろはちゃんはなのかちゃんが魔法を使って無防備な間に露払いを!
それじゃ各自作戦開始!
さて皆が私を守ってくれている間必死で『工作』の準備をしましょう。
武器である包丁にめいいっぱい魔力を込めるのですが、向こうも放出された穢れという概念に身を包んでいる以上非常にデリケートな操作が要求されます。
その為長時間使えるように魔法の重ねがけに重ねがけを繰り返し、確実に一発で決めなければなりません。
慎重に...慎重に...よし...よし...!
「うわぁっ!」
あっももこちゃんが吹っ飛んだ!
ヤベーぞ早くしないと...!
「ぐわぁっ!」
あっフェリシアちゃーん!
全く攻撃が効いてませんがこんなんアリかよォ!?
残るはやちよさんだけだ!耐えてくれ!
「やちよさん!危ない!」
あっいろはちゃん!?
何故そこに...こっちの露払いはどうした!?
「きゃぁーっ!」
「いろは!?」
オイ嘘だろ...いろはちゃんがやちよさんを庇ってやられてしまいました...。
流石に死んではいないと思いますが...ええい間に合え間に合え...!
あっちょっと待てい!鶴乃ちゃん死体蹴りはアカンて!流石に不味いって!
ギャーッやりやがった!
いろはちゃん避けてーッ!
「いろはーっ!!」
...どうなった...?どうなった...!?
「だ、大丈夫です!何とか...。」
さなちゃん!?
いろはちゃんを庇ってくれたのか!
この有能め!憎いぜ!
と言ったところでやっとこさ完成しました!
さぁこれで斬りつければ任務完遂...ちょっ待て待て待て炎が多いって!
あっ
...包丁落としちゃった。
あああああああああもうやだああああああ!!!
何だってこんな事になるんだよぉ!?
ちょっ、早く拾いに...炎が邪魔!
「...これで斬ればいいのね...。」
や、やちよさん!
上手いこと包丁拾ってくれるとは流石有能!
ズドンとやっちゃってくだせぇ!
─────────────────────
燃え盛る黒炎が辺りを焼き尽くしている。
そんな中、なのかが弾かれてしまった包丁を今、私が手にしている。
「やちよ!そいつで鶴乃を斬れ!」
なのかが叫んでくる。
勿論、私の中でその覚悟は決まっていた。
...なぜ私はこんなにもなのかを信用してしまうのだろうか。
曖昧な記憶の底に眠る真実がそうさせているのだろうか?
それとも私がただ甘いだけなのだろうか?
...どちらにしても、私がそう感じた方を選ぶべきだろう。
あぁ、そうだ。
これからどうなろうとも、私は私であるべきなんだ。
「ハァァアアアアアア!!!」
走り、黒炎を躱し、飛ぶ。
包丁を両手で持ち、思い切り叩き切る。
その瞬間、私の中に光が溢れてきた。
そうか、私の記憶、そしてなのかの魔法の正体は────
【鶴乃ちゃんのドッペル】
明らかに歪に変化してしまった精神によって引き出されたドッペル。
こんなにも醜く変貌させてしまうなんてなのかちゃんは罪深いねぇ...(自覚有り)
名前をつけるなら「残悔のドッペル」としておきます。