「先輩、異世界転生ってあるじゃないですか」
「あるな。最近流行ってるやつだろ?」
「はい。その最近流行ってる異世界転生って、大前提転生っていう概念がないといけないと思うんですよ」
「確かにそうだな」
「転生って仏教でしたよね」
「正確にはサンサーラ教義の一部だな」
「…なんで詳しいんすか」
「たまたまだよ」
「…じゃあそれでいいですけど」
「それで、それがどうしたんだ?」
「大したことじゃないですけどね?流行って共感と理解が必要じゃないですか」
「唐突に難しい話になったな。…説明してもらっていいか?」
「え、ここで説明が必要とは思ってなかったな…先輩って意外とアホなんですか?」
「失礼だと思わなかったのか?後輩。そりゃ大天才の後輩様よりはアホでしょうよ」
「冗談じゃないですか~。拗ねないで下さいよ~」
「拗ねたわけじゃない」
「…先輩って意外と子供っぽいですよね」
「どうでもいいだろ…それより説明してくれ」
「大したことじゃないですよ。人間って理解できないことには取っつきにくいじゃないですか。で、共感できないことに対しては理解しようとしないじゃないですか」
「そんな断言できるもんなのか?」
「さあ?知りません」
「知らないのかよ」
「僕自身そこまで説明できるほど言語化できてるわけじゃないので」
「説明できないのかよ」
「先輩が最初に説明を求めたのが悪いです」
「唐突な責任転嫁だな」
「まあそんなことはどうでもいいんですよ」
「話聞けよ」
「突っ込みに反応すると終わらないじゃないですか」
「突っ込みじゃねえよ」
「で、何が言いたいかっていうと、日本人って無宗教のが多い割に仏教への理解深いなって」
「無視かよ…。というか日本人は仏教もキリスト教も何もないだろ。日本くらいだぞ?年中行事の量がこんな多いの」
「ほかの国の行事の数調べたことあるんですか?」
「いや、無いけど」
「いやないのか~い」
「コントみたいな突っ込みやめろ」
「せっかくノってあげたのに…」
「そんなノリは作ってない。ほら、そろそろ休憩時間終わるぞ。」
「はーい。ところで先輩、異世界転生が本当にあったとしたらしてみたいですか?」
「したくない」
「へぇ、彼女いない歴=年齢の童貞陰キャ野郎なのでそういうのにあこがれあると思ってました」
「失礼すぎるだろ…大体俺はまだ18だし、お前も彼氏いたことないだろ」
「うるさいです、僕は片恋中なのでノーカンです」
「なんだそれ…。ほら、さっさと行くぞ」
「察してくださいよ。バカ先輩…」
続かない