「DIYってあるじゃないですか」
「ああ」
「あれの意味がDo it yourselfってのをこないだ初めて知ったんですよ」
「ああ」
「…反応雑じゃないですか?」
「そうか?まあどうでもいいと思ってたからしょうがないな」
「ひどくないですか!?」
「実際どうでもいいし、というかそれくらい一般常識だろ」
「そもそも一般常識ってどこで習うんですかね」
「常識なんていつの間にか身についてるものだ」
「まあ何でもいいですけど」
「お前そういうとこあるよな」
「どういうとこですか?」
「何か興味があるときそれ以外の議題に移らないとこ」
「そうですかね…でも確かにそうかもしれないですね。今もこの話題をさっさと終わらせたいですし」
「…まあいいけど。で、なに?」
「あ、いえ。別に大したことではないんですけど、DIYって別に日曜大工だけじゃなくて料理とか、掃除とかも含まれるのでは?と思いまして」
「本当に大したことないな」
「先輩ってそういうとこありますよね」
「どういうとこだ?」
「普通言わないことを当然のようにスラっというとこです」
「意図的にやってるからな」
「意図的にやってるんですか!?」
「冗談だ」
「先輩、たまによくわからないボケをしますよね…」
「で、なんだっけ。DIYに家事は含まれるか、だっけ?」
「そうです。というか、Do it yourselfだったら意味広すぎませんか?」
「どうでもいいけどお前無駄に発音いいよな」
「洋楽聞いてるからですかね?」
「知らねーよ」
「って、また話がそれてますー。女の子が共感を求めてるときはちゃんと同調しないともてませんよー」
「俺がそういうタイプの女子苦手なの知ってるだろ…」
「そんなんだから彼女できないんですよ。一生陰キャ童貞なんですよ」
「はいはい、そーですねー。…まあ確かに意味広すぎる気もするが、世の中の言葉なんてそんなもんだろ。適当とか雑って意味でつかわれてるけど本来は"適した"と"当たる"が並んだ言葉だぞ?」
「そういえばそうですね。いい加減っていうのも元は好ましい加減、ちょうどいいって意味ですもんね」
「そういうこと、文化に沿ってちょっとずつ言葉の意味が変わるのはよくあることだ」
「まあ、そうですね。そう考えるとDIYグッズって面白い言葉ですね」
「自分でやれグッズってことだな、わけわからん」
「DIYしようっていうのも、自分でやれをするって、意味不明です」
「ほんと、日本人ってそういうとこあるよなぁ…」
「そういえばこの間テレビでカーペットと絨毯の差は何?っていうのやってましたね」
「カーペットて絨毯のことなのにな」
「なんというか、ちょっとバカっぽいですよね」
「世間なんてそんなもんだ。よし、終わりだ」
「そういえばスマホでずっと何してたんですか?」
「数学の課題」
「?」
「課題のページ写メ撮って計算してめもってた」
「へー。そういえば写メも写真メールの略ですよね」
「あぁ、俺も日本人だからなぁ…」
もう続かない