自称、美少女錬金術師(26)が雄英の教師になった。   作:さくあけ

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ある方のにじさんじとの二次創作を見ててどうしても書きたくなった。
書かないと言ったな、あれは嘘だ。

にじさんじ知らなくてもわかるようには…書きたい。けど無理ぃ!


平和の象徴から男認定されてた、男認定やめてもろて

 いつか知らないけど中国のどっかで光る子供が生まれて、そこから二転三転、色々あって大半の人が『個性』を持ってる世界になった。

 ある時『個性』を悪用して犯罪を犯す『(ヴィラン)』って呼ばれるやばいやつらが沢山出てきた。怖いにもほどがあるね。そんで、悪がいるなら善もいるよねっていう感じで『個性』を使って『敵』と戦う『ヒーロー』が出てきた。

 この世界の大半の子供たちの夢はヒーローになること。もちろん私もその一人()()()()

 

 

 まぁ今の私はヒーローになって(自称)美少女錬金術師で名を馳せて…そこから色々あって、

 

 

 ある高校の教師になった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「んー、久しぶりに来た、我が母校!」

 

 早朝、№1ヒーローや№2ヒーロー、有名なヒーローを多数輩出している高校、雄英高校の門前に赤髪赤眼の女性――アンジュ・カトリーナが仁王立ちで立っていた。

 

「……教師になって戻ってくるとは思っていなかったけど」

 

 苦笑いを浮かべてアンジュは門を潜り抜けて、校舎に向かって歩き出す。

 

「確か今日は…」

 

 スマホで何かを確認するアンジュに校舎側から声がかかる。

 

「入学試験の準備だよ」

「そうですよね、ありがとうござます…ん!?」

 

 スマホから目を離し、顔を上げて声の主を確認したアンジュは驚きからか手からスマホを落とす。

 

「お、オールマイト!?…さん」

 

 目を向けた先にいたのは№1ヒーロー、平和の象徴と謳われるヒーローだったのだから。

 

「前、少し顔を合わせたよね」

「えぇ、少し…きょ、今日はどうして雄英(ここ)に…?」

 

 目を丸くして焦りを露わにするアンジュにオールマイトはアメリカンな笑い声を上げて答える。

 

「HAHAHA!君と同じさ、アンジュくん!」

「くん付けって…、私と同じってことは雄英の教師に就任したってことですか…?」

「そういうことだ!教師としては私も君も新米なんだ、仲良くしてくれ!」

「え、えぇぇぇぇ!?…も、もちろんです!…きょ、今日からよろしくお願いします」

 

 おずおずと握手の為にアンジュが手を伸ばすと両手で掴んで上下に振る。

 

「あぁよろしく、アンジュくん!」

「…あ、あのー。し、知ってるとは思いますけど、女ですよ?私」

 

 ん˝!?と、オールマイトが詰まり、アンジュは悟った。

 

――私、№1ヒーロー…平和の象徴から男だと思われてた。

 

…やってらんねぇよなぁぁぁ!!

 

 悲痛な叫びが、アンジュの心中で響いた。

 

――――――――――

 

 気まずい雰囲気でオールマイトとアンジュは校長室まで行き、他の教師に紹介することとなった。

 アンジュは世界の終わりのような顔をして、佇んでいる。それだけ自己紹介に慣れていないのだろう。

 

「――前から言っていた新しく教師に就任する二人だ、まずはオールマイト、お願いするよ」

「…平和の象徴なんて言われていますが、教職に関してはからっきしなので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします」

 

――すごいちゃんとしてる、ここで噛んで私羞恥心で死ぬんだぁ…

 

 一人顔を蒼くして誰にもバレないように頭を抱える、だが何も変わらずアンジュの番が来る。

 

「では、次はアンジュくん」

 

 根津校長からもくん付けされアンジュは絶望しつつ、何とか言葉を発する。

 

「え、えーと、アンジュ・カトリーナです。オールマイトさんと同じく教職に関してはからっきしなので…よろしくお願いします」

 

 何とか噛まずに言い終え、アンジュは安堵して息を吐く。

 

「私は少し、用事があるからいろいろと教えてやってくれ、じゃあね」

 

 根津校長はてちてちと歩いていき、職員室から姿を消した。

 そこからしばらくの沈黙の後、プレゼント・マイクが声を張り上げる。

 

「オールマイトに、紅の錬金術師、これからよろしく!hooooo!!」

 

 紅の錬金術師、それはアンジュの二つ名。ヒーロー名は別にあり、紅の錬金術師は国民たちがアンジュの姿を見てつけた名前。本人は「それ長いしヒーロー名で呼ぼうよ、ね?」と、マスコミやら何やらに言ったらしいが虚しくも呼び名は変わらなかった。

 

「ヒサシブリダナ、アンジュ」

「あ、エクトプラズム先生、お久しぶりです」

「先生ハ、ツケナクテイイ」

「いえ、先生は先生なので!」

 

 アンジュがなぜエクトプラズムに先生をつけるのか、その理由は簡単でアンジュが雄英高校に通っていた時の担任だからだ。これから先、エクトプラズムをアンジュが呼び捨てにしたりすることは絶対にないだろう。

 

「きょ、今日は入学試験の準備なんですよね、私は何をすれば…?」

 

 十数人のプロヒーローを目の前にして緊張を露わにして冷や汗をかきながらアンジュが聞くとミッドナイトが答える。

 

「貴女は演習場所の欠陥が無いかセメントスと見に行ってもらいましょうか、もしあれば二人の個性があればすぐに直せるでしょうし」

「はいっ、わ、わかりました」

「じゃあ、行こうか」

 

 アンジュはセメントスの後ろを取ってつけたような行進の形で追う。それを見て笑みをこぼし、ミッドナイトが背中を軽く押す。

 

「そんなに緊張しなくて大丈夫よ、私たちはもう職場の仲間なんだから」

 

 ミッドナイトの言葉にアンジュは緊張を解き、身体の力を抜いた。

 

――――――――――

 

「知っているとは思うけど俺の個性は『セメント』。触れたコンクリを自由自在に操れる」

「はい、知ってます。市街地戦では敵無しの個性、ですよね」

「そうだね、市街地では敵無しだけど森とかになると無理かな…難しいものだ『個性』って言うのは」

「ですね」

 

 緊張が解けたアンジュとセメントスは演習場所に来て喋り歩いていた。喋り歩いていたと言っても欠陥が無いか目を凝らしながらだ。

 

「君は根津校長からのスカウトだっけか」

「はい、根津校長から声を掛けて下さって、私も雄英の教師にも興味があったので了承しました」

「そうか、…っと欠陥発見」

 

 セメントスが指した方には大きなひびが入ったビルが鎮座していた。

 

「君と俺の個性は部分的に似ているから俺のを見れば直し方、解ると思うから」

「…はい」

 

 地面に両手をつけた刹那、ビルのひびが綺麗さっぱり消え去った、いや直ったと言った方が正しいか。

 

「じゃあ二手に分かれようか、俺は北と西、君は南と東」

「わかりました」

 

 その後二人は一言二言交わして、欠陥を探し直すために走り始めた。

 

――あっ…あーそう、あーそう、あっ…ふーん…なるほどね、結構広いじゃん。

 

 アンジュは結構絶望した。

 

――――――――――

 

「――じゃ、皆、持ち場についてくれるかな」

 

 根津校長の声に教員たちがはーいと声を返す。

 アンジュとオールマイトが教師として就任して一週間、雄英高校の入学試験が始まろうとしていた。

 

「紅の錬金術師、演習場所で危険なことになりそうだったら直ぐに助けに行けよ」

「わかりました、…紅の錬金術師って呼ぶのやめません?アンジュでいいですよ」

「いや、俺は何を言われようと紅の錬金術師と呼ぶ」

「そ、そうですか…?」

 

 プレゼント・マイクの謎の信念に困惑しながらアンジュは自分が任されている演習場所に向かい、受験生たちを待った。

 高いビルの上に立ち、ぞろぞろと入ってくる受験生たちを見据えてアンジュは呟く。

 

「この中にリゼいたら面白いんだけどなぁ…」

 

 ま、いなくてもいいけど。そう付け足してアンジュは耳を澄ませた。

 「はいスタート!」そんなプレゼント・マイク声がアンジュの耳に入る、少し苦笑いになりながら手をメガホンのようにして大きく呼吸を一度して精一杯叫ぶ。

 

「じゃあ、スタート!!!」

 

 カウントという優しいものなどこの高校に存在しない。

 敵は待ってくれないのだ、待ってくれる敵などただの馬鹿。

 このスタートの仕方で駆け出せた者は少数、一人いればいいところ。

 

「さて、駆け出せた子は……お、いるねぇ」

 

 目視できる範囲に一人、金髪でとげとげした髪型の男子が道路を駆け抜けていた。

 手から爆発が起きている、そこから個性を導き出す。

 

「爆発の個性かなぁ…合格しそうだな、あの子は」

 

 金髪の男子から目を離し、今頃走り出した集団に目を向ける。

 

「さーて、見所のある生徒は…」

 

―――――――――――

 

 試験も終盤に近付き、最終関門が演習場所に現れる。

 

「誰か潰すやつは出てくるかな、あの爆発くんとか潰しに来そうだけど…」

 

 巨大な敵、潰してもポイントには換算されない。いわゆるお邪魔虫。

 その敵をだれか潰しに来る者はいないかとアンジュは楽しみに0ポイント敵に目をつける。

 

「みんな逃げるのね、それが普通なんだろうけどね」

 

 やっぱりか、と言わんばかりに息を吐いて目を逸らす。が、即座に視線を戻して絶句する。

 0ポイント敵の下に女子が倒れていたのだ。

 

「あれってやばくない?…うん、やばいよね。助けに行こう、降りるの時間かかるし…」

 

 自問自答の後、アンジュは覚悟を決めたように助走をつけて――

 

あーい(I) きゃん(can) ふらーーーい(fry)!!」

 

 飛んだ(落ちた)

 

――あ、ちょっと待ってかっこつけて(?)飛んだのはいいけど…これ死ぬぅ!

 

 後悔後先立たず。アンジュは今、絶賛落下中だ。

 

 空中で動く手段がない今、アンジュ絶体絶命!――と思うじゃん?まぁ、絶体絶命なんだけどね。

 いや、あの子は助けないといけない、ちょっと危険だけどやりますか!

 

 アンジュは身を任せ、アンジュは勢い良く手を合わせる。

 

「理解、分解、再構…築!」

 

 0ポイント敵の振り下ろされる鋼鉄の手に指先をつけそのまま勢いを殺すように腕の上で一回転。

 直後、閃光があたりを包む。

 

 

 

「「お、おぉぉぉぉ!?」」

 

 

 

 周囲から驚きの声が多数上がる。

 

 0ポイント敵は、物言わぬ人形となっていた。

 

――関節部分全部固定する只の荒業!じゃなくて、これやばくない?

 

敵の腕部分に一人、アンジュは立っていた。

 

「どうやって降りよ、これ」

 

 この後受験生たちが救出した。尚、救出する間、同じ受験生だと勘違いしていた模様。

 

 女の子もちゃんと助かってた。

 

―――――――――

 

 多数のモニターがある部屋にいる雄英の教員たち全て、アンジュが任せられた演習場所のモニタを見ていた。

 

「あそこから飛び降りて助けるなんて事、誰か考えた?」

 

 ミッドナイトが呆れ交じりに周りに問う。

 全員が首を左右に振る。

 

「…あ、0ポイント敵には『抑止機能』があるのって誰か伝えたかしら?」

 

 ミッドナイトが思い出したように問う。

 今度も全員が首を左右に振る。

 

「これは私たちの落ち度ね。…それと、プレゼント・マイクの助言ね」

「「だな」」

 

 満場一致。

 

 今ここで、プレゼント・マイクへの説教が決まった。

 

「アンジュくんが戻ってきたら担任を発表しようか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――遅れました、すみません」

 

 数分後、息を荒くしてアンジュがモニタ部屋に戻ってきた。

 

「大丈夫さ、あの敵に『抑止機能』が搭載されていることを伝えていなかったこちらにも落ち度があるからね」

「そうでしたか…ってえぇ!?…じゃ、じゃあ私が行かなくても大丈夫だった感じですか…?」

「ま、まぁそうなるね」

 

 根津校長が目を逸らしながらそう言ってアンジュは肩を落とす。

 それを元気づけるようにオールマイトが声を掛ける。

 

「き、君がした行動は無駄じゃないから元気を出すんだ!」

「そ、そうですよね。オールマイトさん……じゃない!?」

 

 オールマイトだと思ってアンジュが目を向けたところにいたのは似ても似つかぬ骸骨金髪おじさんだったのだ。

 

「あっ」

 

 忘れていたかのように体を力ませ、いつものようなオールマイトになる。

 

「えっ?」

「……話すべきだとは思っていたんだけどね。少し長くなるけど落ち着いて聞いてくれ」

「あにm…」

 

 アニメみたいな展開で草、そう言おうとしたアンジュは何かを察し口を閉じる。

 

 オールマイトは話し始めた、今日にいたるまでのことを。

 

 

 

「――まあ、そんなこんなで今日に至る訳なんだ」

 

 オールマイトが説明を終わるとアンジュは困惑に表情を染め、数秒間唸ると納得したように顔を上げる。

 

「そうだったんですね」

 

 オールマイトがもう一言。

 

「私のこの姿のことは他言無用で頼むよ」

「もちろんです」

「じゃあ話が終わったところで、クラスの担任を発表するね」

 

 根津校長がそう言って場が切り替わる。

 

「1年A組ヒーロー科担任は相澤くん、本当はアンジュくんに頼もうと思ったんだけど一年目で担任は荷が重いからね、副担任を頼むことにするよ。1年B組ヒーロー科担任は管くん、頼むよ。次は1年C組普通科――――」

 

――――――――

 

 入学試験から二日後、アンジュは顔を真っ青にしていた。

 

「どうしたんだい?」

 

 オールマイトが心配そうに声を掛けると、首を左右に振った。

 

「わ、私の任されたクラスの担任…イレイザーヘッドは何回も除籍処分にしているんですよね、副担任から降ろされたらどうしようかと思って…」

「それは無いとは思うけどなぁ…それに君は国民からもヒーローからも認められているんだから、自信持って!」

「は、はいぃ…」

 

 そんなこんなで入学までの時間はあっという間に過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

「……ミッドナイト、なんで1年A組だけがいないんでしょうか?」

 

 入学式、1年A組で出席していたのは副担任のアンジュしかいなかった。

 ミッドナイトは呆れ交じりに言う。

 

「あいつのことだから入学式なんてもの非合理的だとか言って外で体力テストやってるんじゃないかしら」

「…じゃー、私も副担任なので行ってきます」

「はい、行ってらっしゃい」

 

 ミッドナイトに小さく会釈をしてアンジュは裏口から静かに出た。

 外のだだっ広い運動場の隅で体操服に身を包んだ生徒たちがヒーローコスに身を包んだイレイザーヘッドの話を聞いているようだ。

 どうやって割り込めばいいかを考えながらアンジュは走る。だが全く着く気配がしない。

 

 理由は単純明快。このヒーロー、運動神経が全くよくないからだ。例を挙げるとすると50m走、なんと驚異の15秒。そして体力も無い。

 

 半分ほどに達したとき、アンジュの足は止まった。

 

「…今日から体力トレーニングでもしようかな」

 

 少し休憩し、また走る。今度こそイレイザーヘッドのところまで走り切り、横で止まって空気を貪るように呼吸を繰り返す。

 

「ふぅ…イレイザーヘッド、体力テストするなら一声かけてください」

「次からそうする。…この人は俺の補佐――副担任のアンジュ・カトリーナだ」

「ど、どうぞよろしく」

 

 生徒の視線のすべて受け、背中に冷や汗をだらだらとかく。

 

「カトリーナ、体力テストについてだが――」

 

――最下位は除籍処分だ。そこは了承してくれ、俺の方針だ。

 

 イレイザーヘッドの言葉にアンジュは驚きつつも何度か頷く。生徒がいなければ今ここでアンジュは大声で驚いていただろう。

 そして生徒たちの中に、驚きに目を見開いている者が一人。除籍処分に対してでなく、副担任のアンジュに対して。

 

「なんで、ここに…?」

 

 白髪に青メッシュが効いた女子、リゼ・ヘルエスタであった。




年齢考慮して書いていたら教師になってました。別にいいもんね。

(続きは)ないです。

にじさんじを知っているか

  • にじさんじを知っている
  • にじさんじを知らない
  • ヒロアカだけを知っている
  • どっちも知らない
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