自称、美少女錬金術師(26)が雄英の教師になった。   作:さくあけ

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(心の底から)お待たせ、待った?
本当にお待たせしました。

遅くなった理由(言い訳)は四つです。
・別作品の執筆。
・無情にも出されたゴールデンウイーク中の課題。
・にじさんじライバーの配信が面白過ぎた。
・ライバーの絵描いてキャッキャしてた。

この作品は短編から連載に変更して不定期で投稿します。
出来れば定期的にしたいんですがどうも私の性格では無理なので、最低限執筆速度を上げれるように励みます。

というか新人ライバーの人たちってコラボ相手に遅れられる呪いかかってるんですかね?


初授業で『男ですか』って質問する生徒いるなんてマジやってらんねぇよなぁ!

「どーもー、おはようございます」

 

 職員室の扉を開けながら、アンジュは挨拶する。

 

「おー、おはよー」

「おはよう」

「おはよう、アンジュくん」

「おはー」

 

 一気に挨拶を返されアンジュは誰が誰だかわらなくなるが一人は確実だった。

 

「根津校長、何回目か忘れましたけど…くん付けやめませんか…?」

 

 これが、アンジュの朝である。

 

――――――――――

 

「初授業…、死ぬんだぁ…」

「頑張って!」

 

 ミッドナイトに背中を押されながらアンジュは職員室を出た。

 

「噛んだらどうしよ、マジで死ぬじゃん。いやでもインタビューとか色々噛んでないし…」

 

 ぶつぶつと言いながらアンジュは教室までの歩きなれた廊下を歩いていく。

 そしてあっという間に教室前に着き、心を落ち着かせるように一度深呼吸をして妙にでかい引き戸を引いた。

 

「えーっと、理科担当のアンジュ・カトリーナです。よろしく」

 

 教卓に持っていた教材を置いて、アンジュは質問が無いか生徒たちに問う。すると一人の生徒が綺麗に手を挙げた。

 

「出席番号4番!飯田天哉です!先生は理科で何が得意なのでしょうか!?」

「何が得意かぁ…」

 

 理科は、物理、化学、生物、地学の大きく四つに分かれる。

 

「生物が一番得意かな」

「そうでしたか!ありがとうございます!」

「教えようと思えば他教科も教えられるから…っとと脱線するところだった。他に質問はある?」

 

 聞くと、誰も手を上げなかったのでアンジュは授業を始めようとするが一人の生徒が手を挙げた。緑髪の生徒だ。

 

「出席番号18番、緑谷出久です。先生の個性ってどんなものなんですか…?」

「私の個性か…見えない人も出てくるだろうから、前においで」

 

 生徒たちを前に来るように誘導する。

 

「燃やせるもの…これでいいか」

 

 鉛筆を宙に投げ、指を鳴らす。その瞬間、鉛筆に小さい火種が灯り数秒で消し炭になる。

 

「すげぇ…」

 

 誰かが呟き、周りも便乗するように言葉を口にする。

 

「原理としては燃焼の三要素を使ってるんだよね。【燃焼物】【酸素】【点火源】この三つを個性で生成する。今のを例にすると鉛筆を【燃焼物】とし、錬金術…個性で【酸素】の濃度を調節、そこに錬金陣…この模様のことね」

 

 手にはめた特殊な手袋を見せて補足しながら言葉を続ける。

 

「錬金陣の描かれたこの発火布で作られた手袋で火花を起こして点火してるって感じかな」

 

 大半の生徒が何のことかわからないという顔をしたのがアンジュの目に映る。

 

「まぁ、火を操れるって思ってくれてたらいいかな。他にも槍を作ったりとかできるかな」

「もう先生の個性がわからないよ…」

 

 一人の生徒がそう呟きアンジュは少し笑って言う。

 

「初対面の人に個性を説明するとよく言われるよ。…じゃ、席に戻って」

 

 席に戻り、ブドウを頭につけたような髪型の生徒が手を挙げた。

 

「峰田実です。先生は男ですか!?」

 

 一瞬の沈黙の後、アンジュは答えの代わりに質問を返す。

 

「‥まず聞くけど私のどこが男に見えるの?」

「声低いところと、胸が‥」

「胸が?」

「胸がな「消し炭になるか、峰田君」‥理不尽!!」

 

 胸が無い、そう言いかけたところでアンジュが静かにキレた。

 

「――と言うのは冗談で、デリカシー無い発言すると嫌われるからやめときな。質問に答えると私は正真正銘女です、わかる?」

 

 アンジュの忠告には何故か説得力があった、何故かはわからないが。

 

「じゃあ、忘れてることは無いと思うんだけど、復習からやろうか」

 

 中学三年間の復習をし、授業は終了した。

 そしてこの授業で生徒たちは学んだ、アンジュには胸の話題を出すのは死に近い選択だということを。

 

 

―――――――――――

 

 

「先生の授業わかりやすかったわ」

「わかる」

「わからないところあったら授業止めて全員に教えてくれる先生とか初めて」

 

 リゼはアンジュのことを口々に言う生徒たちに交じって食堂に訪れていた。

 メニューを見て歩くリゼと誰かの肩がドンっとぶつかる。

 

「すみません!」

 

 リゼは即座にぶつかった人に謝る。

 

「こちらにも非があるので謝らなくても大丈夫ですよ、えっと…」

「り、リゼ・ヘルエスタです」

「リゼさん、ですね。私は月ノ(つきの)美兎(みと)と申します」

 

 そこから話が弾み、ご飯を一緒に食べることになった二人。

 

「新しく入った赤髪の先生ってどんな人なんですか?」

「?…あ、アンジュか」

 

 一瞬誰かわからず、思い出したように言う。アンジュ、と呼び捨てにしたことに美兎は疑問を持つ。

 

「お友達か何かなのですか?」

「はい、昔からの付き合いで…アンジュは、まぁ面白い人ですよ」

「そうなんですか、一度話してみたいですね」

 

 黙々と食事をする二人に遠くから声がかかる。

 

「お、美兎ちゃん!隣座ってもいいー!?」

 

 そう言いながら月ノの隣の椅子に女生徒が座る。

 

「新しい友達かなんか?」

「今仲良くなったの」

「リゼ・ヘルエスタって言います。樋口(ひぐち)さん、ですよね…?」

「そやけど、何で知ってるん?」

「去年の体育祭で優勝してたの見てて…」

 

 樋口(かえで)、昨年の体育祭で無茶苦茶な戦い方で優勝をもぎとった張本人である。

 

「そうやったんか、楓って呼んでええで」

「わかりました、楓さん」

「ヒーロー基礎学はオールマイトが担当やっけか」

「今日の午後からあるみたいですね、楽しみだなぁ」

 

 楽しく話すリゼの肩を誰かがつつく。

 

「隣、良いですか」

「あっ、どうぞ」

「けんちゃんじゃん、おひさ」

「久しぶりですね」

 

 けんちゃんと呼ばれた男はリゼの横に座り、黙々と飯を口に運ぶ。

 

「リゼちゃんも知ってるんやない? けんちゃんのこと」

「去年の体育祭準優勝の剣持(けんもち)さん、ですよね」

「そうそう、私に負けたもんな。ぷぷー」

 

 剣持刀也(とうや)、昨年の体育祭で樋口楓にあと少しのところで敗れた男。

 

「…3タテ」

 

 剣持が不意に言葉を発した瞬間、樋口はあぁ?と悪態をつく。

 

「なんだ?3タテがそんなに悪いかぁ!?」

「え、ど、どうしたんですか!?」

 

 リゼは思考が追い付かず、あたふたとする。二人を月ノが鎮めてリゼに簡単な説明する。

 

「ちょっとまえにね、あるゲームで3タテされたの」

「そ、そうでしたか?」

 

 今の樋口はただのやばいやつなのだが、周りは周りで煩いのでこのテーブルで起きていることはわかっていない様だ。

 

「わ、私食べ終わったので先に失礼しますね。ま、また会えたら」

 

 身の危険を感じたリゼは食堂をそそくさと出て教室に向かった。

 

――――――――――――――

 

 教室では全員がそわそわとオールマイトの到着を待っていた。

 

わーたーしーがー! 普通にドアから来た!!

 

 ただ入ってきただけなのに生徒たちは大騒ぎだった。平和の象徴と称えられるのことはある。

 

「ヒーロー基礎学!ヒーローの基盤をつくる為、様々な訓練を行う科目だ!!

――早速だが今日はこれだ! 戦闘訓練!!」

「「戦闘…訓練!」」

「そしてそいつに伴って‥こちら! 入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた…戦闘服(コスチューム)!!」

「おおおお!」

 

 生徒たちが椅子から立ち上がり声を上げる。

 

「着替え終わり次第、順次グラウンド・βに集合だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「学生時代を思い出す‥けどそんな良い思い出少なかった」

「HAHAHA! そんなに良い思い出が無かったのか!」

「えぇ、そりゃ嫌な思い出が沢山…というか思ったんですけど新任二人に授業任せるってどういうことなんでしょうね。それに私理科担当なんですけど…?」

「アルケミーを呼んだ理由はちゃんとあるんだけど確かに新任一人でヒーロー基礎学っておかしいよね」

 

 あれぇ?と間抜けに首を傾げる二人の前に更衣室で着替え終わった生徒たちが次第に集まってくる。

 生徒たちは自分のコスチュームを友達と見せ合って、キャッキャと騒ぐ。全員が集合したことを確認したオールマイトは声を張り上げて言う。

 

「始めようか、有精卵ども!! 戦闘訓練のお時間だ!」

「先生! ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか?」

 

 真新しいロボットのようなコスチュームを身に纏った飯田が手を挙げて質問する。

 

「いいや、もう二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!」

 

 オールマイトは生徒たちに話をし、質問が飛び交い最後にはカンペを取り出して読み始める。

 

「――それではコンビ及び対戦相手を…くじで決めてもらう!」

 

 そこからごたごたが少しあり、オールマイトが出した箱をまわしてくじを引いていく。

 

「チームが『K』だった人、手挙げてくれるかな」

 

 手を挙げたのは左半身を氷に浸食されたようなコスチュームを纏った男子生徒、名を轟焦凍。

 

「残念ながら…じゃなくて、おめでとう、轟少年。君はアルケミーと対戦だ」

「‥!?」「ん゙!?」

 

 手を挙げた轟はもちろん、アンジュまでもが驚いて声を上げる。

 

「そんな話聞いてないんですが…」

 

 オールマイトが小声で申し訳なさそうにアンジュに伝える。

 

「本当は私が相手するつもりだったんだけど、制限が…」

「それなら仕方ない…?」

 

 オールマイトは轟を安心させるように告げる。

 

「心配しないでくれ、アルケミーと本気でやらせる気は毛頭ない。アルケミーには火を操る錬金術の使用を禁止するハンデを科すから」

「おぉう、まじか…」

 

 アンジュは衝撃を受けながら手袋を外して懐にしまう。

 轟はアンジュの目の前に堂々とした態度で立って、少し羨むような怒ったような声色で言う。

 

「親父がよくあんたのことを誉めてた、№2ヒーローにそれだけ言われる実力、見せてもらう」

 

――あ、これ試されてるの?というか、この子の親エンデヴァーさんって(本当)

  …オールマイトさん、恨みますよ

 

「ではお手本として…というわけではないが最初にやってもらおうかな」

「マジでハンデ有りなんですか? この子相手にハンデとか多分ですけど死にますよ?」

「謙遜するなアルケミー、君は立派なヒーローだ」

「いやいや、そういう事じゃなくて―――」

 

 駄々をこねるアンジュをオールマイトが問答無用で引っ張っていく。その様子を生徒たちはくすくすと笑いながら見守る。

 

「轟少年はビル外で待機、…アルケミーは中で準備を。スタートの合図はこちらで行う」

 

 轟がヒーローチーム、アンジュが(ヴィラン)チーム。プロであるアンジュがハンデをもろともせず勝つのか、轟が核に触れて終了となるのか。

 モニタで準備が終了したことを確認したオールマイトはマイクに向かって高らかに開始の合図を言い放つ。

 

 

『――スタート!!』

 

 

 その刹那、ビル全体が氷に包まれた。

 




戦闘は次回です。久しぶりなのに申し訳ないです。
樋口さんの設定は確定してるので書いておきます、後々設定詰め込んだ設定話を投稿するかもです。
 
ヒーロー名:でろーん
個性:言霊――言葉で相手を操る。任意で発動させることが可能、日常生活で使用することはあんまり無い(顎(剣持)に限り頻繁に使用)。使用時、多少反動がある。例えば対象に「眠れ」と言えば相手は眠り、自身は少し眠くなる等。
(「死ね」とかは自身が死ぬ可能性があるので無理です)

でろーんの歌ってみた動画とかオリ曲、人を魅了するところが有ると思うんですよね、はい。
そこから思いついた感じです。
心操と似ているのでうーんって感じなのですが、でろーんの個性は変えたくないです。(豆腐の意志)

にじさんじを知っているか

  • にじさんじを知っている
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