翌日、黒服さんと一緒に走った後、いつも使っている駅前に連れてこられる。
「どうもーおはようございます」
走った後の疲れから若干ダウナー状態になっている私が挨拶をすると目の前にいたパスパレの皆さんが挨拶してくる。
「おっはよー!美咲ちゃん!」
「おはよーございます!」
「やっほー!美咲ちゃん」
「どうもー」
「美咲ちゃん疲れているようだけど、どうしたの」
元気よく日菜先輩が放ち、その後に続いて若宮さん、丸山先輩、大和先輩が言い、白鷺先輩が心配してくる。それに対して、あははと苦笑する。
「あーちょっと、走って来たので疲れただけなのであまり気にしないでください」
そう言って言葉を濁す。普通に走った程度だとこんなにダウナーになる事は無いのだが、今朝は黒服さんから新しい重りをもらったばかりで、尚且つ追加分が全ての部分で+5kgという頭のおかしい重力となっていた。
「それはそうと、テレビスタッフとか、カメラマンとかが居ない気がするんですが」
実は今私の周りにはパスパレの人達と黒服さんしかおらず、道の端に寄っていたとしても、通行人の人達がこちらをチラチラと見ているのを確認する。私の呟きに対して丸山先輩が不安そうな顔になる。
「うん、そうだねーいつもだったらここに居るはずなのになー」
すると一緒に走ってた割には涼しい顔をしている黒服さんがそれならと声を上げる。
「心配なさらず彼らには乗り物に乗って今来てもらっている所です」
「へぇーじゃ、バンとかに乗ってくるんですかねー」
いつもだったらそうですしと付け加えて大和先輩が言う。まぁ、予算的にはそのぐらいなのかなぁ……いやでも、弦巻グループはそれを超えるからなぁと私もタカを括っていると黒服さんが案の定、首を横に振る。
「いいえ、そんな物には乗せません、それよりもっとパスパレの皆様にふさわしい乗り物を用意しました」
黒服さんのその言葉にん?っと大和さんがなっていると、観光バス並みの大きさのバスが交差点を曲がってくる。
「あ、来ましたね」
ですよねーと言う私の声と、え?っと私以外の全員の声が重なり、観光バスが私達の目の前に止まる。あーやっぱりかぁ……やったよ、この人……って言うか流石、弦巻家、する事の規模がでかい……
「さぁ、行きましょう皆様」
プシューとバスのドアが開き黒服さんが私達を急かす。流石、弦巻グループ、やる事が違うなぁ……と思いつつ、圧倒されていたパスパレの方々を片目に私はそのバスに乗るのであった。