いつも使っている駅にバスが到着し、私とパスパレの皆さんはそこで降りる。
「あとは任せて大丈夫なんですね」
「はい、後は私共がやっておきますので」
黒服さんにそう確認を取り、バスのドアが閉まる。そして、走り始めたバスを片目にパスパレの人達の方を向く。
「さて、帰りましょう」
私の一言にパスパレの皆さんが頷き、夕焼けに染まった街を歩き始める。
「いやーそれにしても急に走り始めた奥沢さんと日菜さんには驚きましたよー本当」
一歩後ろを歩いている大和先輩がふへへと笑う。それに対して横を歩いていた白鷺先輩が大和先輩の方をジド目で見る。
「麻耶ちゃん、その笑い方は辞めてって前に言わなかったけ」
「おっそうでした、おほほほほ」
まーやーちゃぁぁぁぁんっと般若のような顔で白鷺先輩は大和先輩の方を見る。それに対して大和先輩はおっとこれは失礼と返す。
「でも、本当に凄かったです!自分から助けに行くなんて、まさに、ジャパニーズサムライみたいに格好良かったです!お師匠と呼ばせて下さい!」
「いや!それはやめてください若宮さん!」
白鷺先輩と大和先輩の他所に目を輝かせながらグイグイ来る若宮さんに押されガードレールの所まで押されてしまう。それから若宮さんは襟首の所を白鷺先輩に捕まて引き戻されたことによって事なきを得る。ふと、道路の方を見ると救急車が止まっており大破している自転車と傍に止まっている車が見えた。
「あれ、事故ってないですか?」
「あっ本当だー」
足を止めて指差すと丸山先輩が横に来る。それから丸山先輩は何枚かその風景を写真に撮る。
「それどうするんですか」
「SNSにあげる予定だけど」
思わず聞くと丸山先輩がそう答える。すると、白鷺先輩の手が丸山先輩の頭を叩く。
「そんなもの上げてどうするのよ」
「いや、少しでも、その、情報提供しようかなって思って……」
余計な事して炎上したらどうするのよ!っと白鷺先輩が丸山先輩のこめかみをグリグリとする。アイタタタタ!!と言う丸山先輩の悲鳴が上がり他の人達と一緒に大きくため息を吐く。それに対して私も苦笑いを浮かべていると、ブーッと携帯がメールを着信する音が聞こえてくる。
「ん?誰からだ?」
取り出した携帯の画面を見ると、こころからのメッセージが来ており確認すると"明日、会えるよね、美 みさき"と言う文面が来てた。それを見て思わず笑みを漏らしてしまう。それから画面を開き、"会えるよ"と返して私はパスパレの皆さんの会話に混じるのであった。