ガンダムビルドダイバーズ クオンタムエリート 作:しゅみタロス
フロンティア準決勝2回戦前日
ガンプラ心形流道場兼凍夜の実家。
紅葉・ツバキ・愛理・レア・蒼海・貴信・奈々花「お邪魔しまーす!!」
凍夜の自宅を訪れたメンバーたちを一人の老人が出迎える。
???「おお、ご友人の方々、よく来てくれた。ようこそ、心形流道場へ」
紅葉「どうも、今日は一日お世話になります」
深く頭を下げると老人は名刺を渡す。
???「私の名は魔流大乱。心形流6代目名人にして凍夜の祖父だ。皆の話は凍夜から勿論聞いている。海賊の件で手を焼かせてしまったね。ありがとう」
キョウヤ「いいえ、何より大事にならなくて良かったです。師匠」
大乱「フォッフォッフォッ、門下生以外に師匠と言われるのは、硬くせんでもいい。今日は凍夜共々、この老いぼれの食事に付き合っておくれ。今、厨房で凍夜が腕によりをかけておるはずじゃ、上がりなさい」
長いお寺の様な廊下を歩くメンバーは畳座敷の食堂へと案内される。
その先では……
大きな中華鍋を振るい、汗をかきながらチャーハンを炒める凍夜の姿があった。いつもの黒いフード付きのジャケットからまるで別人の如く、黒インナーと首にタオルを巻きつけている。
ドーム状のチャーハンを持って、食堂へと持っていくと凍夜は紅葉たちに駆け寄った。
凍夜「いらっしゃい、今日は来てくれてありがとう!!」
紅葉「スゲーな、凍夜って料理作れるのか?」
凍夜「ただの修業の一つ、おじいちゃんが中華にうるさいから仕込まれただけだよ」
机に並べられた料理、酢豚とかに玉にギョーザとチャーハンに春巻きと大皿に盛られた料理に紅葉も自然とお腹をさする。
凍夜「皆には助けて貰ったのとおにぎりのお礼として今日はたくさん食べてほしい。遠慮なくどうぞ!!」
紅葉「それじゃあ、いただきまーす!!」
レア「おお、このかに玉よく出来てるよ」
ツバキ「すごい、こんなギョーザパリパリに焼けるんだ。どうやって作ったんだろう?」
貴信「イイ酢豚だな、これぞ究極!!」
キョウヤ「こんなにおいしい春巻き初めてだ。凍夜君、白米貰えるかな?」
凍夜「大会前なのでしっかり食べてください、どうぞ」
食卓を囲むメンバーが笑い合う、凍夜はそんなメンバーたちに沢山の白米を配るのだった。
その頃
海賊たちは……
デビッツ「まさか百鬼が倒れるとはな。あの紅葉という男、侮れないっすね」
カイヨーク「あら?あいつ云々の前に私達が戦うのはあのキョウヤよ。それを心配するべきじゃないかしら?」
二人の後ろでビールの缶を握り潰すイグニス。彼はカイヨークに聞く。
イグニス「相手はフロンティアの優勝候補、そう軽く見れる奴じゃねえ。しっかり対策しとかなきゃあ、本気で戦えないだろ。使える餌は手に入ったか?なぁ?」
カイヨークはイグニスに写真を渡す。
カイヨーク「この子を使えば、貴方はチャンスをもう一度手に入れられる」
イグニス「ほう、悪かねぇな……」
イグニスの握る写真には……
ヨリタキ・ツバキが写っていた。
翌日
紅葉「GBN、ログイン!!」
フロンティア関係者ルームにテレポートしたメンバーは画面を前に手を握る。
紅葉「頼むぜ、海賊を潰してくれ……」
特設バトルステージにキョウヤとマイザーがテレポートしてくる。二人は鬼気迫る顔で対峙する。
キョウヤ「君の残虐な行為を、ここで終わらせる!!」
マイザー「御託は立派だなぁ、良いぜ、潰してやるからかかって来い」
お互い機体に乗り込むとその空気は一変して強力なプレッシャーがステージを包む。
キョウヤ「ガンダムAGEⅡ・リボルバー!!」
マイザー「クロスボーンガンダムX3 ネクロマンサー!!」
ナナカ―「それではフロンティア準決勝第2回戦、ガンダムAGEⅡ・リボルバーVSクロスボーンガンダムX3 ネクロマンサー、バトルスタート!!」
お互い合図が響くとガンブレードとトマホークを取り出し、間合いを詰めて刃をぶつける。
マイザー「さあ、本気で俺を殺して見ろよ!!優勝候補の凄腕ダイバァァァァァァ!!」
キョウヤ「戦争と言う愚かな行為を行う君を、僕はダイバーとは認めない!!」
AEGⅡは腰からもう一丁の小型のガンブレードを取り出し、発砲する。
ネクロマンサーもその攻撃を払いつつ、ムラマサブラスターをソードモードで取り出し、AEGⅡと剣戟を行う。
マイザー「流石に優勝候補相手じゃあ、そう簡単にいかねぇか」
するとキョウヤはスカウターを使い、腕をロックオンする。
キョウヤ「捕らえた!!」
AEGⅡはネクロマンサーに閃光弾を発砲し、怯んだ隙にムラマサブラスターを構えた左腕をフルクロスごと斬り落とした。
マイザー「やってくれるじゃねぇか、こいつはお返しだ!!」
ネクロマンサーはトマホークを地面に突き刺し、ピーコックスマッシャーでステージ全体を光線で攻撃する。
キョウヤ「くッ!!翼と左腕をやられたか!!」
地面に落ちるAEGⅡの翼と、二の腕に穴の開いた腕がAEGⅡの動きを阻害する。
キョウヤ「どの道、使う羽目になるとは思っていた」
キョウヤはガンブレード二つを合体させ、縦二連の大型ライフルでマイザーに狙いを定める。
キョウヤ「エクセリオン・エターナル!!」
その掛け声と共に強力な二連レーザービームがネクロマンサーを襲う。
マイザー「その攻撃、受ける訳ねえだろ!!」
ネクロマンサーは羽織っていたフルクロスを外しそれを盾に胸の動力部を解放する。
レーザービームが止まるとボロボロのフルクロスの先に、粒子砲を放とうとするネクロマンサーが立っていた。
マイザー「これで終わりだ、消し炭になれええええええヒャハハハハハ!!」
万事休すかと思ったその時!!
キョウヤ「行ったはずだ、君を止めると」
するとAEGⅡは変形し、リボルバー型になるとキョウヤはオプションを開き威力レベルを最大にする。
キョウヤ「慈悲だと思え、海賊ッ!!無限超電磁砲(インフィニティ・レールガン)!!」
互いの高威力のレーザー攻撃、だが威力を上げたレーザーはAEGⅡの身体にダメージを大きく与えていく。
マイザー「バカだな、それじゃあお前も道ずれだぞ!!」
キョウヤ「僕は死なない、これで最後だ!!海賊!!」
巨大な閃光がネクロマンサーを覆い、身体を分解していく。
マイザー「畜生!!だが、俺はこれで終わらんぞ、必ずお前を地獄に……」
そしてコントロールルームに警告表示が全てを包む、そしてマイザーは叫ぶ。
マイザー「覚えていろ、キョウヤアァァァァァァァァァァァァ!!」
それと同時にマイザーはGBNの回線を切り、姿を消す。
そしてマイザーは現実に戻るとビールの缶を開けて飲み干し、壁に叩きつけた。
イグニス「俺は負けてない、本当はこんな手を使うつもりは無かったが……」
イグニスはナイフを取り出し、デビッツとカイヨークに連絡する。
イグニス「俺だ、これより作戦を開始する。九音紅葉から……
フロンティア・パスを奪う!!行くぞ!!」
フロンティア戦後 秋葉原電気街 駐車場エリア
紅葉「海賊に逃げられちまったな」
ツバキ「でも、あれで懲りたでしょ。もう、野望は潰えたんだから」
すると二人の背後から……
ガッ!!
二人の男女が紅葉とツバキにナイフを突きつける。そして二人の前にあの金髪の男が現れた。
それは紛れもなく……
イグニス「遅いよ、君たち。退屈で俺が人殺しちゃったらどうするのさ?」
紅葉「目的は何だ、答えろ!!マイザー!!」
マイザーはナイフを手に、突き付けて答える。
マイザー「フロンティア・パスを、こっちに渡してもらおうか?」