ガンダムビルドダイバーズ クオンタムエリート 作:しゅみタロス
夏休みも残す所後3日、秋葉原は夏最後のイベントである納涼花火大会を翌日に控えていた。
そして紅葉はいつものプラモ屋で大量のガンプラパーツを前に悩んでいた。
紅葉「武装はGNソードⅡとして他にも武装が欲しいな、とりあえずシステムとしてオーライザーは購入、とりあえずヒートナタとGNソードⅢ、ついでにビームライフルも追加しておくか」
パーツを手に紅葉はレジに向かう。
店長「大分買ったね?これぜんぶダブルオーアクセラレータに使うのかい?」
紅葉「あのガンプラ大分古いモデルだから、今のガンプラと互角に戦えるぐらい強くしたいんだ。これから制作手伝ってくれる友人の家に行く予定」
すると店長はレジのバーコードをピッと読み込むと会計表示が3000円近くあった
のにも関わらず、ゼロになった。
店長「持ってけ、フロンティア戦のご褒美だ」
紅葉「えええええ!!店長マジで言ってんのか?!」
店長「言ったはずだ、ガンプラを愛する客には俺は優しいと。このパーツはお前にくれてやろう。これからも頑張りなさい」
紅葉は余りの嬉しさに店長に頭を下げる。
紅葉「ありがとうございます!!」
荷物を抱えて紅葉は笑顔で店を出ていった。
するとそこに……
愛理「あ、紅葉先輩」
紅葉「ああ、愛理か。今日は買い物?」
愛理「はい、新しいガンプラ作ろうと思って」
紅葉「自分で?」
愛理「凍夜君に手伝ってもらおうと思ってるんです」
すると紅葉はフッと笑い、愛理を誘う。
紅葉「実は俺も凍夜に頼んでガンプラ作ってるんだ、これから家に行くなら一緒にどうだ?」
愛理「それじゃあ、ご一緒しましょう」
ガンプラ心形流道場・魔流の家
凍夜「まさか、愛理ちゃんも来るなんてね」
愛理「凍夜君に新しいガンプラの製作手伝って欲しいんだけど」
凍夜「喜んで引き受けるよ、その前にまず紅葉君のガンプラ完成させないと」
紅葉「期待してるぜ」
そして3人はガンプラを開封し、制作に取り掛かった。
様々な武装をマウントするパーツやオーライザーの大改修、ダブルオー本体のバランス調整などを行うこと2時間、凍夜の指導もあってようやく完成した。
紅葉「出来た、これが俺の新機体…
ダブルオーアクセラレータライザーだ!!」
凍夜は完成したガンプラを見て紅葉を褒める。
凍夜「十分心形流の技術を生み出せている。流石は紅葉君だ」
すると紅葉はポケットからスマホを取り出してガンプラを撮影する。すると愛理は紅葉に聞く。
愛理「スマホ買ったんですか?」
紅葉「父さんからのプレゼント。まだまだ覚える事は沢山あるけどとりあえずLAINとカメラ、ツウィッターとグーブルは使えるようになった」
凍夜「じゃあ、僕の連絡先、教えてあげるよ」
愛理「私もぜひ!!」
紅葉「よし来た!!」
PM9:00 ヨリタキ家
ツバキ「見れば見るほど絶妙なエッジのかかった心形流的造形。流石凍夜君」
紅葉「凍夜のおかげでカッコイイガンプラに仕上がったからな。感謝したいぐらいだ」
するとツバキのスマホにレアから通知が入る。
ツバキ「おお、見つけたみたいね」
紅葉「何が?」
ツバキ「だから、明日の花火大会の場所探し、お願いしてたの」
紅葉「ああ、花火大会か。場所はどこ使うって?」
ツバキ「なんでも……」
時春『毎年我が校の上階は花火がよく見えるイベントスポットだ。今まで私だけで見ていたが今回は特別に君たちに開放してあげよう』
ツバキ「だってさ」
紅葉「いや、それってただフロンティアメンバーで花火見たいだけなんじゃ……」
時春の感情を察しつつ二人は眠りについた。
翌日
ツバキ「じゃーん!!ツバキ浴衣モード」
愛理「今回の為に二人で新調したんだけど、どうかな?」
4人「めっちゃくちゃ可愛いです!!」←健全男子共である
コンビニ前でアイスを食べつつ、手に持ったビニール袋には冷たい飲み物が沢山入っていた。
レア「花火大会と同時に貴信さんが夕飯用意してくれるなんて気前がいいよね♪」
蒼海「3階の調理室で何作ってるのかな?」
凍夜「まあ、今回の花火大会はフロンティア戦の打ち上げも兼ねてるってキョウヤさんが言ってたからね」
紅葉「まあ、折角の夏休みの終わりぐらい派手に騒いで終わろうぜ」
ツバキ「皆~そろそろ行くよ~」
愛理「こっちですよ~」
そして学校で……
6人「失礼しまーーーーーーーす!!」
時春「皆、待ってたぞ」
キョウヤ「先に頂いてるよ、貴信君、カレールーおかわり」
奈々花「こっちもおかわり~」
貴信「了解!!」
皿に盛られたのはカレーだった。メンバーはそれを見て目を輝かせた。
紅葉「西狩さんの手作り?スゲー美味そう」
貴信「フロンティア戦おつカレーって事でね、まあいくらでも食べてよ」
5人「ああ……」
強烈なスベリネタでリアクションの薄い5人。
カレーを受け取り、早速食べてみると……
ツバキ「ナニコレ!!凄く美味しい」
レア「何ともマイルドで濃厚なんだ、何を使ったらこれほどの味が……」
自慢げに貴信は答えた。
貴信「ビーフタイプに市販のマンゴーソースと隠し味にチーズを使ってるんだ」
凍夜・紅葉 ガツガツガツガツッ「おかわり!!」
キョウヤ「二人とも、もう4皿目に入ってるけど」
貴信「おお!!よく行くなあ、究極とか言っちゃうほどの食べっぷりもっと見せてよ!!」
紅葉・凍夜「ごちそうになります!!」
そんな二人を見つめながら奈々花はチューハイの缶を開ける。
キョウヤ「今日、よく飲みますね」
奈々花「こっちだって、フロンティアと教員の仕事の二重生活終わってようやく飲めるんだからガンガン行ってもいいじゃない?」
そして缶チューハイを豪快に飲み干し、缶を叩きつけると叫ぶ。
奈々花「あーーーーーーー!!やっぱ夏のチューハイ効くーーーーー!!」
ツバキ「あんな女性にはなりたくないなあ」
愛理「はい……」←冷めた目付き
凍夜「お!そろそろ打ち上げ10秒前だって」
紅葉「皆、窓に集まれ!!」
ゴーサインを出して窓に集まる面々、そして空に……
大きな音と共に花火が夜空を彩る。学校から見る花火の景色は壮大な光の世界で紅葉たちは見とれていた。
時春「こうして皆で見る花火は私の夢だった、今この光景に私は温かさを感じている」
時春の言葉にキョウヤは彼の肩を叩いて伝えた。
キョウヤ「来年もやればいいじゃないか」
紅葉「俺達も参加しますよ」
メンバーは全会一致でその意思を示した。
京極「今年の夏は忘れない物になる、皆、フロンティア戦、ご苦労だった!!ありがとう!!」
全員「イエーーーーイ!!」
花火の空を見上げ、全員がジュースのボトルを天に突き上げて、夏に終わりを告げた。