ガンダムビルドダイバーズ クオンタムエリート   作:しゅみタロス

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EP17 日常の中の紅葉

9月

 

夏休みが明けて1週間、テストも終わり、ようやくいつもの日常に戻っていた。

 

紅葉「う~寒ィ……気がついたらもう、秋なんだな」

 

食堂前の自販機でスポーツドリンクを飲みながらスマホを触る。

 

ツバキ「紅葉君、お待たせ」

凍夜「待たせたね」

 

通学カバンを手に紅葉に駆け寄る二人、紅葉はペットボトルをゴミ箱に捨てて3人で帰路へとついた。

 

その途中、いつものプラモ屋に入るとあの3人が待っていた。

 

レア「やあ、遅かったね」

 

レア・蒼海・愛理の3人が出迎える。凍夜は愛理の隣に座ると黒い箱を取り出す。

 

凍夜「愛理ちゃんの言ってた物、予定より遅れちゃったけど完成したよ」

愛理「ありがとございます、色々任せっぱなしにして……」

凍夜「気にすることないよ、その分頑張って作った傑作だから」

 

黒い箱を開けると、そこには……

 

紅葉「そのガンプラ、まさか……」

 

凍夜「これが僕の作った愛理ちゃん専用機

 

ガンダムスローネ・クワトロネイルさ」

 

メンバーは興味津々で機体を凝視する中、紅葉は思い浮かぶ。

 

紅葉「スローネってダブルオーの機体だよな?」

ツバキ「作中では3機存在していてアイン・ツヴァイ・ドライがある。その中でもこの機体はスローネシリーズのドライをベースにしてるわね」

 

そして凍夜の機体説明に入る。

 

凍夜「テーマとしてトランザムによる分身機能と両手に備えられたクロー、マウントされたハンドガンに鎖付きナイフなどの軽装備で主に奇襲特化でチューニングしてある。以前に愛理ちゃんのリトル・バクゥの戦闘記録から愛理ちゃんの戦闘スタイルは相手の不意を突く戦い方が多かったからね」

 

凍夜は解説を終えるとトンカツ風の駄菓子を取り出して口に咥える。

 

紅葉「やっぱり、凍夜には敵わないな」

レア「え?どういう意味ですか?」

 

紅葉はメンバーにある事を伝える。

 

紅葉「俺さ、機体変えたんだ。父さんがくれたモデルを元に凍夜に手伝ってもらいながら作った俺の新たな相棒」

 

紅葉は鞄からガンプラを取り出す。

 

紅葉「それがこのダブルオーアクセラレータライザーだ!!」

レア「ダブルオーモデルの新機体!!」

 

誰もが驚きを隠せないが凍夜は紅葉の機体を見て何やら嬉しそうだった。

 

愛理「嬉しそうですね、凍夜君」

凍夜「ああ、紅葉君のガンプラ作ってから考えてたんだ」

 

凍夜は紅葉の腕を掴み、お願いした。

 

凍夜「紅葉君、僕も新しいガンプラに変えようと思ってるんだ。ベースになる機体、紅葉君に選んでほしい」

 

紅葉は凍夜の話を聞き入れる立ちあがる。

 

紅葉「わかった、じゃあちょっと販売コーナー見てみようか?」

 

その様子にツバキは明らかな嫉妬のオーラを滾らせ、紅葉の後をついていった。

 

紅葉「それじゃあ、これベースの機体が俺は良いと思う」

凍夜「ダブルオーアクセラレータライザーといい勝負になりそう」

 

背後でツバキは……

 

ツバキ「凍夜ばっかり、私の事も見てほしいんだけど……」

 

ツバキはスマホを握り、呟く。

 

ツバキ「こうなったら……」

 

PM9:00

 

紅葉「それで、二人で寝るのか」

 

布団の中で眠る二人、紅葉の眠る布団にツバキが入り込む。

 

ツバキ「紅葉君には私を抱いてほしい、ねえ?ダメ?」

 

紅葉はツバキの身体を抱く。

 

紅葉「やっぱり、夜じゃないとこうしてツバキの事、好きに出来ないだろ?」

ツバキ「恋人同士ならもっと堂々とすべきでしょ?」

紅葉「俺は白昼堂々女の身体を触る様な度胸はない。ツバキの身体に、こんな事昼間に出来ないだろ?」ムニュッ!!」

 

ツバキ「アアッ!いきなり……」

紅葉「あ、ごめん」

ツバキ「あ、謝らないでよ」

紅葉「何だよそれ、嫌だったんだろ?」

ツバキ「そうじゃなくて、紅葉君になら何されても良いんだから、もっとやりなさいよ」

紅葉「え、ああ……その……」

 

お互い顔を赤くしたまま時間が過ぎていく。

 

紅葉とツバキがイチャついてるその頃……

 

 

ガンプラ心形流道場 凍夜の作業部屋

 

凍夜「まさか、紅葉君がこんなピーキーな機体を選ぶとはね」

 

作業デスクでマ〇ド〇ルドのチーズバーガーを食べる凍夜。食べ終わると包み紙を捨て、紙袋からガンプラを取り出す。

 

紅葉『俺の機体と互角にやり合えるガンプラを凍夜に持っていてほしい。だからHGCEのこれ、ストライクフリーダムガンダムが俺の求めるガンプラだ』

 

凍夜はストライクフリーダムガンダムのパッケージを数秒眺めると箱を開けて工具を取り出す。

 

凍夜「心形流道場後継者として、紅葉君に負けないガンプラを作って見せよう」

 

凍夜は作業に取り掛かり、パーツをニッパーで切り始めた。

 

 

 

 

翌朝

 

紅葉「おお!!モミジが色付き始めたな」

ツバキ「凄く綺麗、もう秋が近付いてるね」

 

紅葉は赤のジャケットを羽織ると財布とスマホを持って玄関に向かう。

 

紅葉「秋葉原の街を散歩してくるよ」

ツバキ「間違っても他の女の子引っ掛けないようにね」

紅葉「わかってるよ」

 

秋葉原の街に出た紅葉、その一方で道場では凍夜が制作作業を終えていた。

 

 

 

 

凍夜「完成した、僕の真の相棒……

 

ストライクアドヴァンスフリーダムガンダム」

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