ガンダムビルドダイバーズ クオンタムエリート 作:しゅみタロス
AM8:00 学校
紅葉「ポーズ付けるだけでも映えるよなーこれ」
ツバキ「すっかりガンプラに夢中だね」
教室でガンプラを動かして遊ぶ二人。すると風紀委員の男が紅葉に声をかける。
風紀委員「紅葉君、楽しんでるとこ悪いんだけど生徒指導室から呼び出しかかってるよ」
紅葉「ああ、先週の喧嘩か。まあ知ってたけど」
紅葉は鞄にシャイニングガンダムクオンタムをしまうと教室をでる。
紅葉「ツバキ、ちょっと行って来る」
生徒指導室
紅葉 ガラッ「どうも、屑ノ樹先生」
茶碗にお茶を注ぐメガネの印象の悪い教師。屑ノ樹 兼(クズノキ・ケン)生徒の嫌われ者第1位。
屑ノ樹「全く、悪そびれても無いのかね。紅葉君」
お茶を目の前に出してソファーに腰をかける。
紅葉「そう言うあんたこそ、先週の指導会議で生徒一名潰したそうじゃないか。流言飛語と虚偽申告で無理矢理悪人扱いして退学処分。教師としてどうなのかな?」
屑ノ樹「黙れ!!学校の規律を破った相手に相応の罰則を与えただけだ!!」
紅葉は冷たい視線で屑ノ樹に問う。
紅葉「人が殴られてたら、先生はどう助けるのかな?」
屑ノ樹「それを裁くのが生徒指導だ。勿論、犯人と語り合いで解決する」
紅葉「話し合いか、でもさ、人を教師の立場と言葉で恐喝して相手の居場所まで奪うの。楽しんでるでしょ」
屑ノ樹「なん‥‥‥だと‥‥‥」
屑ノ樹は紅葉の言葉に拳を握り締める。
紅葉「あんたは学校の生徒守ってるって言ってるけど‥‥‥
それ、建前だけだろ」
この言葉に屑ノ樹は怒りを滾らせる。
屑ノ樹「教師に対して‥‥‥名誉棄損だぞ!!」
紅葉「それ、こっちのセリフだから」
紅葉はソファーを立ちあがり、教室を出ようとする。
屑ノ樹「待て!!まだ喧嘩の件の話してないぞ」
紅葉「聞きたくねえよ、嘘つき教師の小言なんて」
屑ノ樹「ぐぬぬ‥‥‥学校の汚物があああ!!」
屑ノ樹はその言葉と同時に茶碗を壁に叩きつけた。
帰宅途中
ツバキ「昨日のプラモ屋でいよいよGBNデビューだよ!!」
紅葉「ダイバーギアのアカウントも設定したし、操縦の仕方も説明ビデオを何度も見返した。これでバッチリ」
二人はプラモショップに入店した。
店長「やあツバキちゃん。待ってたよ、後紅葉君も」
ツバキ「空いてるダイブ機、ありますか」
店長「3番機使ってる人いるけどそれ以外は空いてるよ。好きな奴使いなさい」
二人は店の奥に進み、ダイブ機を目の当たりにする。
紅葉「スゲー、これがGBNのマシン」
席に座り、コントローラーとオプションスイッチをいじる。
ツバキ「ダイバーギアを機体にセットして、バイザーを付けたらガンプラを置いてインストール。そうすれば後は自由だよ」
紅葉はダイバーギアをセットしてバイザーを被る。
紅葉「おおースゲー。本当のマシンのコクピットみたいだ」
そしてカバンからシャイニングガンダムクオンタムを取り出して、インストールする。
紅葉「行くぜ、相棒!!」
二人はアバターとして光と共にGBNのエントランスへと意識が転送された。
紅葉「おおーここがエントランスか。人がいっぱいだなー」
ツバキ「驚くのはまだ早いよ、これからもっとスリリングな体験があるんだから」
紅葉「おお、そりゃあ楽しみ‥‥‥」
紅葉はツバキのアバターを見るや否や固まった。何故なら‥‥‥
胸の谷間がはみ出した。白とピンクのライダースーツと黒ニーソ。
紅葉「おいおいおい、ちょっと待て!!そんな痴女みたいなアバターなの!!」
ツバキ「これがいつものアバターだよ♪」
紅葉「犯罪の匂いがダダ洩れだわ!!」
ツバキ「紅葉君なら触ってもいいよ!!」
紅葉「しねえよ!!それよりミッションやるなら早くやろうか。何がある」
ツバキ「初心者向けのトレーニングミッションがあるよ。戦い学ぶにはいいと思う」
紅葉「それじゃあ、それやろう」
ツバキ「受付コーナーで受け付けできるから。こっち」
ツバキに手を引かれ、受付に向かうと紅葉はミッションの参加登録をした。
紅葉「よし!!」
エントランスの外に出た二人はメニューを表示してガンプラを呼び出した。
紅葉「来い、俺の愛機!!シャイニングガンダムクオンタム!!」
ツバキ「ツバキ、G-セルフ・リバイブ。出る!!」
すると二人のガンプラが実体化し、自然とコクピットに転送される。
紅葉「本当に乗ってる。しかも動く!!」
ツバキ「それじゃあ、ミッションポイントまで案内するからついて来て。操縦はもう分かるよね」
紅葉「よっし!!行くぞオォォォ!!」
二機のガンプラはミッションポイントまで空を飛ぶ。
紅葉「ゲームと思えないぐらい広いな。空飛んでる感覚が癖になりそうだ」
ツバキ「もうすぐミッションポイントのフォレストだよ」
二人は降下し、ミッションポイントに着くとそこには射撃場と疑似バトルステージが用意されていた。
紅葉「腕が鳴るぜ、全部クリアだ!!」
歩き出した途端、紅葉の足元をセンサーが反応する。
紅葉「なんだこれ?」
すると紅葉のミッション画面がアイテムトレードバトルに変化する。
ツバキ「紅葉君!!それはまずい!!」
するとトレーニング施設の前に二人の男女が現れる。
???「ようこそ、哀れな初心者君。これから君の相手をするデビッツと」
???「美しき略奪女王。カイヨーク。さあ、持ってる物を渡してもらおうかしら」
紅葉「なんだよ、あいつら!!」
ツバキ「海賊フォース・ジャックショット。アイテム狩りとアバター狩りで荒稼ぎする。迷惑な連中よ。強いから覚悟してかかって。残念だけど私は罠に引っ掛かって無いから介入することはできない」
デビッツ「ツバキ、散々邪魔をしてくれたしな。お前は後で葬ってやる」
カイヨーク「さあ、ハンティング開始よ」
デビッツ「ガンダムデスサイズデーモン」
カイヨーク「ストライクノワールレヴェナント」
海賊「バトル開始」
紅葉「面白い、本気で燃えてきたぜ!!」
紅葉は日本刀型のクオンタムストレーターの柄を握り、襲い来るデーモンに抜刀し、腹部を斬りつけた。
デビッツ「居合斬りだと」
ダメージを受けて倒れるデーモンを踏みつけて紅葉はニヤリと笑う。
紅葉「こういうもんか、喧嘩と剣道で鍛えた俺は‥‥‥
こういうのを求めていたんだ」
デビッツ「なんだこいつ、今までの初心者と違うぞ!!」
紅葉はホルスターからツバキから貰ったハンドガンを手にし、銃口を向ける。
紅葉「覚悟しな、海賊」
デビッツ「そいつが打てるのか。腕がぶっ飛ぶぞ」
紅葉「大丈夫、痛みなら慣れてるぜ」
ガァン!!
銃声と共にデビッツは沈黙し、消滅した。
カイヨーク「貴様、化け物か!!」
ツバキ(説明書を見ただけでじゃ覚えられない戦い方を天性のセンスで理解し応用する。紅葉にとっての持ち味はこれだからこそ、GBNに誘って正解だった)
紅葉は武器を納めると拳を握り、カイヨークを挑発する。
紅葉「さあ、かかって来いよ」
カイヨーク「良いだろう、望むようにバラバラにしてやる!!」
レヴェナントがブレードを手にクオンタムを斬りつけようとする。紅葉は拳に炎を纏わせてレヴェナントの顔面に拳をぶつける。
カイヨーク「ぐああああ!!」
壁に叩きつけられたレヴェナントに容赦の無いクオンタムの回転飛び蹴りが決まり、レヴェナントは沈黙した。
ツバキ「紅葉君、大丈夫!!」
紅葉「何とかな、戦い方のマニュアル熟読して良かったよ」
すると上空から‥‥‥
???「伏せて!!」
二人「!!」
突如として上空から光の熱戦が飛び、レヴェナントを焼き払った。そして紅葉のメニューにミッションクリアの表示が映る。
???「初心者が災難だったね、何も無くて良かった」
紅葉「あ、ありがとうってかあれなんだ」
ツバキ「ガンダムⅩレイムーン。ありがとう」
プシュー
紅葉「ああ、最高の気分だ」
ツバキ「海賊に巻き込まれて散々だったけどね」
???「でも、早く対応できてよかった」
二人「?」
3番席に座る小柄な男の子。その手にはガンダムⅩレイムーンが握られていた。
???「三津寄蒼海(ミツヨリ・アオミ)って言います。同じダイバー同士、仲良くしましょう。紅葉先輩」
紅葉「セン‥‥‥パイ‥‥‥」
果たして彼は何者なのか。運命は加速する。