ガンダムビルドダイバーズ クオンタムエリート   作:しゅみタロス

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EP24 戦いの軌跡

12月25日

 

紅葉「まさか西狩さんがホテルでクリスマスパーティーをやってくれるとは思わなかったな。マジで嬉しいぜ」

ツバキ「フロンティア・ダイバーの面々が久々に集まるから楽しみだよ☆」

 

クリスマスで活気付く秋葉原、街にはサンタのコスプレをした人がポケットティッシュを配りながら宣伝し、お店はイルミネーションで輝いていた。

 

そんな中、二人がホテルに着くと同時に一台の車が止まる。

 

キョウヤ「やあ、久しぶりだね」

ツバキ「キョウヤさん!!」

紅葉「俺達も丁度来た所、花火大会以来だな」

キョウヤ「その後はどうだい?皆と仲良くやってるかな?」

ツバキ「皆と沢山バトルして、沢山の想いに触れました」

紅葉「凍夜とのガチバトルや色んな付き合いを通じて、この一年が最高だったって今なら言えます」

 

二人の言葉を聞いたキョウヤは笑顔で肩を叩く。

 

キョウヤ「私からも伝えてなかったから伝えよう、フロンティア戦、お疲れ様」

紅葉・ツバキ「ありがとうございます」

 

ホテルのエレベーターに乗り、レストランへと移動する。

レストランでは聞き慣れたあの声が聞こえてきた。

 

愛理「二人とも、こっちですよ~」

レア「ようやく真打登場ですね」

蒼海「先輩方遅いですよ~」

 

二人は席に座ると隣の席から声がかかる。

 

凍夜「紅葉君、今夜は楽しもう!!」

紅葉「よっしゃあああああ、食いまくるぜ!!」

 

すると赤いスーツを着た時春が日本酒のロックを嗜んでいた。

 

キョウヤ「隣、失礼するよ」

時春「良い物だな、楽しそうな声が聞こえる」

キョウヤ「皆で繋いだ、フロンティア・ダイバーたちだ」

 

奈々花「皆ーーーそろそろドリンクと料理来るよーーー!!」

貴信「クリスマス限定のコース料理、楽しんでよね☆」

紅葉「うおーーーめっちゃ楽しみ!!」

 

眼を輝かせながらグラスにコーラが注がれる。

5種類のコース料理が運ばれ、それを目の前にキョウヤは席を立ち、グラスを持った。

 

キョウヤ「今日は特別な日だ、この一日が皆に幸せな一日になるように願う。メリークリスマス、乾杯」

 

全員「カンパーーーーイ!!」

 

コース料理はローストチキンメインにキノコのクリームパスタ、ビーフシチューにサーモンマリネ、デザートはブルーベリーチーズケーキと鮮やかで温まる料理だった。

 

紅葉「このチキン、皮がパリパリでうまい」

ツバキ「ビーフシチューが良い濃厚さ、あったかい」

 

その席の隣で

 

奈々花「ビールもう一杯!!」

キョウヤ「今日で3杯目だよ?」

時春「倒れたいのか?」

貴信「これは俺が運ぶしかなさそうだね」(汗)

 

凍夜「あの二人、大丈夫かな?」

愛理「ああ言う女性にはなりたくないですね」

 

するとレアがカメラを向けて伝える。

 

レア「折角だから、集合写真撮ろうよ」

ツバキ「おおっ!!いいねぇ!!」

 

6人はカメラの前に集まり、レアがシャッターを切る。

 

撮影された写真は皆のスマホに送られた。

 

時春「我々の戦いは、大きな意味を示したのかもな」

キョウヤ「これから僕が、彼らを守っていかなくてはならない。チャンピオンとして」

貴信「俺も同じだよ、彼らに負けない究極を目指して、前に進んでいくんだ」

奈々花「私も、GBNのナビゲーターとして皆を導く、勿論貴信もね」

 

パーティーを終えたメンバーは帰路へと向かう途中、ツバキが紅葉に質問した。

 

ツバキ「ねえ、紅葉君?」

紅葉「どうした?」

 

階段で足を止めてツバキは……

 

ツバキ「紅葉君は私の事、好き?」

紅葉「え……」

 

突然の発言に紅葉は当然の様に答える。

 

紅葉「俺とツバキが、一緒に暮らして、それが当たり前になった今更、好き以外に当てはまる言葉があるか?俺は好きだよ、ツバキの事」

 

ツバキは嬉しそうに紅葉に抱き着く。

 

ツバキ「やっぱり、私達は両想いだね。思ってる事、一緒だから」

紅葉「これからも、お互いで気持ちで伝えあって行こう」

ツバキ「ありがとう……」

 

 

クリスマスに心を重ねた紅葉はツバキと共に帰路へと歩き出した。

 

 

翌日

 

紅葉とツバキはお台場に向かう列車に乗り、ガンダムベースを目指していた。

 

お台場を歩くその途中で……

 

中学生A「いいから、そのガンプラ寄越せよ」

中学生B「どうせ作れないんだろ?ガキが持つより俺達が持ってた方が良いだろ」

小学生「やだ、これは僕のだ!!誰にも渡さない!!」

 

その光景に紅葉は何かを感じ、ツバキに小声で囁く。

 

紅葉「何も起こさないから、ちょっといいか?」

ツバキ「分かった、行ってきて」

 

紅葉は中学生二人組に声を掛ける。

 

紅葉「おい、小学生相手に何やってんだ?」

中学生A「お前、こっちは今礼儀ってのを教えてやってんだよ。ぶつかって来た奴が悪いんだろうが、身体で償うより、ガンプラ一つ壊されたぐらいで喚くなって……」

 

紅葉はその言葉が気に障り、中学生の胸ぐらを掴む。

 

紅葉「おい、厨房よく聞けよ。今の発言はガンプラとそれを生み出すビルダーに対する侮辱だ。ガンプラってのはただのおもちゃじゃねえ、本気で誰かと分かり合える、もう一人の自分みたいなもんだ。ガンプラには作った奴の想い、願い、強い意思があるんだよ!!平然と壊すような奴がこいつのガンプラに指一本触れんじゃねえ!!わかったか!!」

 

中学生は紅葉の威圧に恐れ、逃げ出すと小学生は紅葉を見つめる。

 

小学生「ありがとう、お兄さん」

 

紅葉は小学生に尋ねる。

 

紅葉「ガンプラ、初めてか?」

小学生「うん、初めて!!」

 

紅葉は腰のチェーンバッグからダブルオーアクセラレータを取り出す。

 

小学生「それが、お兄さんのガンプラ?」

紅葉「九音紅葉だ、そして俺の分身、ダブルオーアクセラレータ」

小学生「ミカミ・リクです。GBNに憧れる4年生です」

 

紅葉は陸にダイバーギアを見せる。

 

紅葉「ヒーローの証、リク、お前がGBNに憧れるならまずは、誰にも負けない心と、仲間を持て。時が来た時、それがヒーローとしての始まりだ」

 

紅葉はリクの肩を叩く。

 

紅葉「向こうの世界で、待ってるぜ」

 

紅葉はそう言うとリクの前から去っていく。

 

 

フロンティアの示したGBNの伝説と始まり、その戦いで大切な物の為に剣を手にした一人のダイバーがいた。無名からGBNの世界に名を示した彼は、一人の少年に希望を託し、再び舞台のどこかへと去っていくのでだった。

 

 

 

 

 

 

クオンタムエリート

 

 

 

 

 

 

 

 

END

 

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