ガンダムビルドダイバーズ クオンタムエリート 作:しゅみタロス
ツバキ「確かここだよね、蒼海君の言っていたお店」
紅葉「大分ポップなカフェだな。秋葉原地区では珍しくもないが」
二人は蒼海からの誘いでGBNの話をするために待ち合わせ場所のメイド喫茶へと入店する。紅葉は手にシャイニングガンダムクオンタムを手にしつつ辺りを見渡す。
蒼海「センパーイ、こっちですよ!!」
二人を呼んだ蒼海と相席しつつ二人はブルーハワイのサイダーを注文した。
蒼海「先輩はGBN始めたばかりですよね。始めたきっかけとかあるんですか?」
紅葉「ツバキが一緒にやろうって誘ってくれたんだ。最初はただのゲームって割り切ってたけど面白いものだったよ」
ツバキ「紅葉君も最近ガンダムのアニメ見始めてて今機動戦士ガンダムZZまで見てるんだ。DVDは私の所有物だけど」
蒼海「仲良いんですね」
紅葉「まあ、一緒に暮らしてるからな」
紅葉の腕を掴み、自慢げに宣言した。
ツバキ「紅葉君を守るのは私の役目ですから☆」
蒼海(ああ、そう言う関係か)
蒼海は二人の関係を察しつつツバキに質問する。
蒼海「ツバキ先輩は紅葉君をGBNに誘った理由は?何か理由があるんじゃないですか?」
ツバキはその質問に対して大きな理想を語った。
ツバキ「紅葉君をガンダムワールドフロンティアの優勝者にする事。紅葉君にあの世界で王になってほしいんだ!!」
紅葉「ガンダムワールドフロンティア?」
蒼海は鞄からダイバーギアを取り出すと紅葉に見せた。
蒼海「ガンダムワールドフロンティア。GBNで行われるチャンピオンの争奪戦。登録された8人のレベル100以上のダイバーが戦い合う修羅の世界さ」
紅葉はその大会の概要を見るとその参加者リストに空白があった。そして紅葉はツバキに聞く。
紅葉「この空いてる参加席に俺が入れって事か?」
ツバキ「せいか~い☆。その参加席を狙って紅葉君を誘ったんだよ~」
紅葉は疑問を隠せなかった。何故紅葉をガンダムワールドフロンティアに参加させようとしたのか。自分で参加すればいいような気もするが‥‥‥
紅葉「何で俺が参加しなきゃいけないんだ?」
ツバキは紅葉に告げる。
ツバキ「紅葉は傷ついてるの、知ってるから」
蒼海「どういう事?」
ツバキは言葉を続ける。
ツバキ「紅葉君にはガンプラを通してこの世界を好きになってほしいの。そうすれば紅葉君はもう、喧嘩しなくていいでしょ。違う?」
紅葉はツバキの思いやりでこの世界に来たことを感じると紅葉は蒼海に伝えた。
紅葉「蒼海、あんたはフロンティアの参加者だろ?」
蒼海「ああ、ただ名乗るならフロンティアダイバーと呼ぶべきだね」
蒼海はダイバーギアにカードを表示させる。
蒼海「このフロンティア・パスが証だ。これを手に入れるためには後3週間でレベル100まで到達し、申請しなきゃならない。どうする?」
紅葉は目に炎を宿し、蒼海に尋ねた。
紅葉「俺が強くなるには、どうしたらいいんだ?」
蒼海「レベルを効率よく上げるなら最低でもボスを5体倒す必要がある。かなりハードだけどボス級の1体で6体分の力で襲って来る上級クエストがある。それをくぐることが出来れば一気にフロンティアダイバーに上り詰められる。でも確率的にクリアの可能性は6%だから難しいけど、やれますか?」
紅葉は覚悟を決めてシャイニングガンダムクオンタムを握り締めた。
ツバキ「紅葉君‥‥‥」
紅葉「ツバキは、俺を喧嘩の王じゃなくて、あの世界の王になってほしいんだろ」
ツバキ「私には出来なかったことを、紅葉君にやってほしいから」
紅葉はブルーハワイの炭酸飲料を飲み干して決めた。
紅葉「やってやるよ、ツバキの代わりに、俺がチャンピオンになってやる!!」
ツバキ「紅葉君、ありがとう」
蒼海「僕も付いてくよ、ゆっくり見物させてもらう」
紅葉「良し、GBNに向かうぞ」
いつもの秋葉原のプラモ屋に向かった3人はマシンに座り、GBNにダイブした。ミッションを認証するとミッションポイントへ向かい、ボスの間の扉に手を当てた。
紅葉「来いよ、俺が相手になる!!」
扉を開けて進んだ先には‥‥‥
部屋の中心に立つ、ジオングだった。
ジオング「私の名前はケルベロスジオング。この門を叩いたことがお前の破滅か大成かを見定めてやろう」
ツバキ「気を付けてね、そいつは3つの特殊能力を持ってるからそれらの裏をかいて攻撃して!!」
紅葉「わかった、さあ、勝負だ。一つ目野郎!!」
紅葉はクオンタムストレーターを抜刀し、巨大な腕と足を斬り落とそうとするが‥‥‥
紅葉「ダメージは入るけど部位破壊とはいかないか」
ジオング「葬ってやろう」
ジオングは巨大な4本の腕を飛ばす、オールレンジ攻撃を発動する。
紅葉「野郎!!」
空を飛びつつ、ビーム光線を浴びせる腕を避けてクオンタムストレーターで着実にダメージを与えていく。
ツバキ「蒼海君、今戦況的にどんな感じ!!」
蒼海「ダメージは与えられてますが、一度でもこの攻撃を食らえばダメージはデカい。どこまで持つか‥‥‥」
紅葉は防戦一方であるが腕の動きを読みつつ対策を構築していく。能力として読めたのは腕を飛ばす攻撃。
ジオング「絶望に落としてやる」
突如としてジオングの足が宙に浮き、足がクローを形成して回転させながら飛ばしてきた。
紅葉「死んでたまるかよ!!」
紅葉は飛んできた足を誘導する。そして視界に入ったのは‥‥‥
紅葉(足の武器パーツは有線接続か)
足が元に戻ると紅葉はジオングの動きを把握して対処法を使った。
紅葉「なあ、あんたはジオングだったら腕が得物だろ?」
ジオング「なんだと」
ジオングは紅葉を見つめ紅葉はさらに言葉を続ける。
紅葉「腕で勝ってみろ、俺はクオンタムストレーターでお前に勝つ。銃や隠し武器は無し、どうだ?」
ジオング「自ら地獄を選ぶとは、望み通り跡形もなく消し飛ばしてやろう!!」
紅葉はクオンタムストレーターを納め、絵を握り締める、紅葉はタイマーを3秒にカウントし中心に留まる。紅葉の周りを腕が囲い、ビームの発射準備が始まる。
ジオング「無謀な挑戦者を血祭りにあげてやろう」
ビームが紅葉を襲う、そして紅葉は‥‥‥
紅葉「3、2、1」
紅葉は寸前で飛び上がり、ジオングの腕はビームを浴びて、4本とも爆散した。
ジオング「同士討ちだと、貴様!!」
ジオングは驚く。
紅葉「ルールは守るべきだが、適応されてない抜け穴を利用する。不良はルールさえ守ればどこで汚い手を使ってもそれはグレー。ギリギリのやり方さ」
蒼海「凄く大人げないんですが‥‥‥」
ツバキ「昔からやり方は問わない人だけど‥‥‥」
ツバキは紅葉を一転に見つめて手を伸ばす。
ツバキ「約束だけは、守る人なんだよね」
蒼海「‥‥‥」
ジオング「貴様アアアアアアアアアア」
怒り心頭のジオングは足の武器を使い紅葉を追い詰める。だが紅葉は既に弱点を見つけており、ステージの上空へと飛ぶ。
ジオング「逃がさん!!」
紅葉は上空の鉄骨でターンするとジオングの足の有線が鉄骨に巻き付く。
ジオング「しまった!!これが狙いか!!」
紅葉「まんまと策に嵌ったな」
紅葉は巻き付いて動かなくなった足の配線をクオンタムストレーターで斬り落とした。
ジオング「私の足がアアアアアアアア」
蒼海「凄い、弱点とフィールドの特性でここまでやるなんて‥‥‥」
ツバキ「ゴロツキらしくやり方を選ばないから」
ジオング「こうなれば奥の手だ!!メガ粒子砲で貴様を潰す!!」
紅葉はクオンタムストレーターを逆手持ちし、ジオングに向かって加速する。
ジオング「死ねええええええええ」
ジオングの胸のメガ粒子砲にクオンタムストレーターを突き刺してリバイブハンドを数発撃ち込んだ。
ジオング「この私が、負けるなどオォォォオォォォ!!」
ジオングは内部機関が熱暴走を起こして爆散した。
「ゲームクリア」
紅葉は機体から降りるとその場で倒れかけ、二人が駆け寄る。
蒼海「大丈夫ですか、紅葉先輩」
紅葉はかなりの冷や汗をかいていた。相当なプレッシャーと戦いだったのだろう。
紅葉「ゲームとは言え、死にかけたな。でもこれで十分だ」
紅葉のステータスにはレベル102と表示されており、経験値やマネーも恐ろしいほど入っていた。
ツバキ「頑張ったね、紅葉君」
紅葉は二人に支えられながらボス部屋を後にした。
その後、ファミレスにて
3人「カンパーイ」
蒼海は紅葉のボス撃破を祝ってパーティーを開いた。蒼海が奢ってくれるらしく紅葉は無我夢中でハンバーグとソーセージのセットを貪った。
紅葉 モグモグ「何か悪いな、後輩なのに奢ってもらって」
蒼海「お金ならいくらでもあるから好きな物沢山食べてね」
ツバキ「お金いっぱいあるって蒼海君どんな暮らししてるの?」
蒼海は財布を見せつつ自慢げに答えた。
蒼海「東京の一流病院の院長の息子です」
紅葉「はあ?!医者の息子ォ!!」
紅葉は驚きつつ、口のソースを拭く。
ツバキ「凄い家庭だね」
蒼海「いずれ病院継ぐ人間ですから、まあ気にせず普通に接してください」
紅葉「まあ、それでいいなら」
ツバキ「普通で良かった」
翌日 生徒会室
???「S級難易度の難関ミッションをクリアした新人か」
コーヒーを片手にダイバーギアでトピックスを見つめる銀色の髪の少年。
役員「カツラギ会長、そろそろ巡回のお時間です」
少年はダイバーギアをしまうと席を立ち、部屋を出る。
役員4名「おはようございます、カツラギ・レア生徒会長」
その少年、カツラギ・レアは他の生徒と違う、銀色の制服を纏って廊下を歩きだす。
レア「天風の生徒会長、カツラギ・レア。これより巡回を始める」
生徒会が教室を回る中ですれ違う紅葉。紅葉の瞳には‥‥‥
紅葉「ウィングガンダム‥‥‥」
生徒会長のベルトには、ウィングガンダムの改造機が携帯されていた。
紅葉「あの、ホストまがいの銀髪。何者なんだ‥‥‥」
ツバキ「紅葉くーん」
ツバキ「遅かったな、どこ行ってたんだよ」
ツバキは封筒を見せて自慢する。
ツバキ「以前言ってた西狩貴信(ニシカリ・タカノブ)さんのライブチケット。手に入ったんだ。後ろの席だけど折角のライブだし一緒に行こうよ」
紅葉「それじゃあ、行こうか。俺も興味あったしな」
二人は手を繋ぎながら笑顔で教室へと向かった。
そしてデートに‥‥‥