ガンダムビルドダイバーズ クオンタムエリート 作:しゅみタロス
6月 フロンティアまで一ヶ月を切った頃
学校
紅葉「俺達が生徒指導室に呼ばれるって、こっちは何もしてねーのにな」
カツラギ「でも、何故休日の土曜日に呼ばれたんだろう?」
ツバキ「罰則とかはご勘弁だけどねー」
6人は生徒指導室の前に立つ。震える手でツバキが扉を開ける。すると‥‥‥
貴信「やあ、久しぶりだね」
紅葉「西狩さん!!」
愛理「どうして学校に??」
貴信「ここの校長とは知り合いでね、とりあえず中に入って」
生徒指導室には西狩さんと京極校長を含め、見慣れない二人が座って緑茶を飲んでいた。
そして白い服の女性が紅葉たちに駆け寄り、自己紹介をする。
???「フロンティア・ダイバーの皆、初めまして。今日から生徒指導部の顧問を務める水樹原奈々花(みずきばら ななか)よ。よろしく☆」
紅葉「フロンティア・ダイバーってまさかここに呼ばれた理由って……」
貴信「奈々花さん以外、ここにいるのは海賊を除く、フロンティアの参加者だ」
その時紅葉たちはここに呼ばれた理由を知ると一人の青年、キスギ・キョウヤが紅葉に声をかける。
キョウヤ「話は聞いてるよ、新人でよくここまで来たね」
紅葉「あんたは?」
キョウヤ「キスギ・キョウヤ、フロンティアの優勝候補。クジョウ・キョウヤだ」
蒼海「キョウヤさん、GBNの凄腕のダイバーまで」
凍夜「それだけじゃない、校長がフロンティア・ダイバーなら。思い当たるのは一人しかいない」
紅葉「一人‥‥‥」
凍夜「驚いたよ、以前に助けてもらった百鬼のリーダー。京極校長、貴方だったんですね」
紅葉「マジ!!」
すると京極校長はガンプラを取り出して見せつける。
紅葉「あの時のビルドバーニングガンダム、校長先生だったのか」
時春「君たちの事情は知っている、海賊に目を付けられているらしいからね」
紅葉「海賊、マイザーか」
貴信「残念だけど、海賊の正体も分からなければ有益な情報も持ち合わせていない。京極さんはフロンティアに出るのも優勝ではなく、海賊の頭を倒す為に参加したんだ」
緑茶を啜る京極校長は紅葉たちに忠告する。
時春「もし、海賊と誰かがやり合う事になるなら、最低限の機体カスタムを行うと良い。
私であれば君たちの為に大人として最大限やる事をやる。フロンティア、本気の戦いを期待している」
キョウヤ「フロンティア前に、君たちと出会えて良かった。これで皆、仲間だね」
この場にいる誰も笑顔を交わした。フロンティアが迫る中、対戦者たちとの交流は心のギアを入れ直すのには十分だった。
その後 定食屋にて昼食
紅葉 ガツガツ「このとんかつ定食美味いなあ、凍夜っていい店知ってるな」
凍夜「たくさん食べてよ、ここはごはんおかわり自由だし」
愛理「ちなみに凍夜君はこの秋葉原以外にもいいお店知ってるんですよ」
紅葉「マジか、今度教えてくれよ」
凍夜「勿論」
この時ツバキは考えていた、以前の凍夜のあの行動。
ツバキ(凍夜君は、紅葉の事をどう思ってるんだろう?)
レア「ねえ、凍夜君って紅葉君を贔屓してるように見えるけど、会ってまだ4日だよね」
凍夜「!!」
蒼海「確かに、僕たちよりも1日で名前呼ぶ回数多いですよね」
凍夜「!!」
愛理「凍夜君?」
この状況に便乗したツバキは凍夜に追い打ちをかける。
ツバキ「手を繋いで赤面してたの、どういう事?」
レア・蒼海「ゴフゥ!!
勢いよく吹き出してしまった二人、凍夜は自分の行動を思い返すと同時に二人に打ち明けた。
凍夜「ずっと気になってた人と、友達以上の関係じゃダメですか?」
ピシャァ!!
全身に電撃が走る紅葉以外の一同。
凍夜はこの発言と同時に真っ赤な顔でハンカチを口に当てていた。
紅葉「皆、友達って言ったのになんだよ、その反応」(※意味を理解していない)
レア「紅葉君、凍夜君が言ってるのは友達とかで片付けれる関係じゃなくて……」
凍夜「ち、違うんだ。ただ紅葉君とご飯食べたり、ガンプラバトルしたり、一緒に銭湯に……」
蒼海「凍夜君、それかなり危ない気がするんだけど」
凍夜「だ、だから、紅葉君と仲良くなりたいだけでそういう意味じゃないから!!」
凍夜の心の内に秘めていた感情が思わぬ形で暴発し、顔を手で覆い、涙を見せる。
その様子を見た紅葉は凍夜の頭を撫でる。
紅葉「別に恥ずかしがることねーじゃん、はっきり仲良くしたいならそう言えよ。俺は賛成だよ」
凍夜「あ……ありが……とう……」
凍夜はまんざらでもない笑顔を見せ、紅葉は言葉を続ける。
紅葉「よろしくな、凍夜」
この様子を見た女子二人はあらぬ妄想を始める。
愛理「な、なんか新しい物に目覚めそう……」
ツバキ「こ、これが禁断のスクールラブの形……」
レア「二人とも、戻って来るんだ!!向こうの世界に行ってはいけない!!」
蒼海「これは薄い本になったら、爆売れですね。多分マスターグレード3箱買えますよ」
レア「蒼海君もソッチ系に行かないでええええええ!!」
その後、女子二人を何とか正気に戻すことが出来たがレアの苦労は続く様である。