ガンダムビルドダイバーズ クオンタムエリート 作:しゅみタロス
紅葉と貴信の戦いから数日後
紅葉「夏休み来たぜ!!」
ツバキ・凍夜「イエーーーーーーーイ!!」
終業式を終えた紅葉たちは今日から夏休みに入った。学生たちにとってこれほど嬉しい事は無いだろう。紅葉たちはハイテンションでコンビニへ入って行く。
ツバキ「栄光のバリバリ君ソーダ味いこーよ!!」
紅葉「やっぱ、バリバリ君はソーダだよな~」
凍夜「それじゃあ、夏休みに」
3人「バンザーイ!!」
3人はバリバリ君を空に掲げ、食べ始めた。
その一方
生徒会室
レア ペラッペラッ「ミスは無し、特にもう添削する所は無いか」
資料を見終わり、背筋を伸ばすとドリップタイプのアイスコーヒーを飲み始める。
レア「今頃、皆は夏を謳歌してるだろうね。さて、僕もそろそろ自分の時間を楽しむとするかな?」
レアはバッグを持つと生徒会室を退出し、下校していった。
校長室では
キョウヤ「時春君、次のフロンティア戦。躊躇してるのかい?」
キョウヤはコーヒーを飲みつつ、時春に聞く。
時春「仮にも、私の学校の生徒会長である以上。校長である立場としてどうかと思ってね?」
キョウヤはダイバーギアを見せ、一連の海賊被害の写真を見せる。
キョウヤ「本当の意味で海賊を追放するには、君の様な圧倒的なダイバーを必要としてる。辛いと思うが、決断すべきだと、僕は思う」
時春はビルドバーニングを取り出すと、呟く。
時春「非情になるべきか……全てを救うために……」
その夜の事
電話で紅葉とレアは話をしていた。
紅葉「明日はついにフロンティア第2戦、調子はどうだ?」
レア「勿論、初めての戦いだから緊張してる。でもそれ以上にこの大舞台に期待してるんだ」
紅葉「俺も凄いワクワクしてる。どんな戦いが待ってるのか、それが一番楽しい。レア、明日の戦い、期待してるぜ」
レア「任せて!!」
翌日
秋葉原のプラモショップ
レア「よし!!」
紅葉「皆行くぞ!!」
GBNにダイブしたレア、ツバキ、凍夜、紅葉たち。レアは受付からフロンティアのステージに転送される。
特設ステージには時春が待っていた。対峙するレアに時春は告げる。
時春「レア、こうして戦うのは、校長として。辛く思う」
レア「僕も、貴方とは戦うのは、辛いです。でも、超えなきゃならない。約束の為に」
時春「レア、大義の為に、犠牲となれ」
レア「その犠牲、抗って見せます」
二人はガンプラを召喚して乗る。
レア「ウィングガンダム・フルバリア!!」
時春「ビルドバーニングランサーガンダム天舞!!」
多くの人が見守る中、お互い武器を構え、ナナカ―のコールで戦いが始まる。
ナナカ―「それでは、フロンティア第2戦。ウィングガンダム・フルバリアvsビルドバーニングランサーガンダム天舞。バトルスタート!!」
フルバリアは翼を広げ、シールドの先端からエネルギーブレードを生成し斬りかかる。
向かって来るフルバリアの攻撃に対し、天舞の背中から炎の翼を生成し拳に炎を纏う。
時春「六道奥義 炎獄連撃!!」
刃が近付いた瞬間、フルバリアのシールドを弾き飛ばし、連続パンチを叩きこむ。後退したフルバリアは腹部にダメージを受けるが天舞はさらに攻撃を加える。
時春「六道奥義 焔影撃(ほむらかげうち)」
フルバリアの背後から炎を纏った回し蹴りが直撃する。
レア「格闘術でここまでのダメージ。流石はビルドバーニングガンダムのバリエーション機。隙がない」
時春「百鬼のリーダー、海賊狩りの名は伊達ではないぞ」
フルバリアは腰にマウントされたライフル2丁を手にすると天舞に向かって発砲し、間合いを調整する。
天舞は銃撃戦に切り替えたフルバリアに対し、背中にマウントされた黄金の装飾のされた火縄銃を構え、フルバリアに向けて発砲する。
時春「六道奥義 魔弾桶狭間!!」
赤の火炎弾を数発撃ち、その攻撃をフルバリアは避けながら天舞に近づく。
時春「こやつ、何を考えている?」
時春は疑問を持ちつつ、火縄銃に青色の弾を装填する。
時春「こいつを避けられたら大したものだぞ」
そして時春はフルバリアに標準を合わせて引き金を引く。
時春「六道奥義 火撃本能寺の変!!」
打ち出された青い炎が周辺を焼き尽くし、辺りは熱を帯びている。終わったかに見えたその目の前には
一本のライフルを構えた、フルバリアの姿だった。
時春「それが狙いか、あの一発を使わせるために‥‥‥」
そしてフルバリアは一本のライフルを構え、時春に突きつける。
レア「この一発で、貴方を倒します!!トライバスターライフル!!発射!!」
3連式の銃口からエネルギーが発射され、その一撃は天舞の身体を消し飛ばした。
だが……
レア「そ、そんな……」
あれほどの攻撃でも尚、天舞は受け止め切ってしまったのだ。
自らの炎を盾にして。
時春「勝ったと思った時点で、それは負けだ」
時春は腰の槍を手に、空を飛ぶと全身が燃え上がり、不死鳥を形成する。
フルバリアはシールドのエネルギーブレードであがきとばかりに攻撃するが……
時春「六道奥義 極星 不動明王!!」
槍が大きな炎で燃え上がり、巨大な一撃がフルバリアを直撃し、フルバリアは全身が溶解されながら地面へと落下していった。
そして……
ナナカ―「フロンティア第2戦、勝者はビルドバーニングランサーガンダム天舞、百鬼の京極さんです!!」
歓声と共に倒れたレアに手を差し伸べる時春。
時春「いい戦いだった。お疲れ」
レア「ありがとうございます、校長」
その後
立ち食いそば屋
レア「ごめん、負けちゃった」
紅葉「良い所まで行ったんだけど、結局海賊狩りには届かなかった。それでいいだろ?」
レア「そう考えた方が楽かもしれないね」
紅葉「それよりも、次の戦いは蒼海だから、しっかり応援しないとな」
レア「そうだね」
紅葉は割り箸を割って月見そばを食べ始める。
紅葉「とりあえず食おうぜ。十分頑張ったからな。会長」
レア「ありがとう、いただきます」
熾烈極めるフロンティア。第3戦の勝負、蒼海vsキョウヤ。
夏の大決戦はまだ終わらない。
つづく