仮面ライダーエルフ   作:青ずきん

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1話からぶっ通しで書いてます。文章力低かったり、表現分かりにくかったり、説明足りなかったり。色々ごめんなさい。


第2話 Re:Heroー少女の厭悪

 あれから1日。俺は、昨日のあの子の言葉がまだ忘れられずにいる。

「死にたくなかったら今すぐこの場から消えて。」

 あの言葉の真意は何だ? あの人魂は一体何だ? あの子は…

「ヒーロー…なのか…?」

 

 午後2時。いつも通り講義を終えて、帰路に着く途中。すたっ、と、昨日の美少女が降って来た。…ホントに、降って来た。

 当然(?)だが今日の服装は昨日と違っていた。今日は沢山のフリルがあしらわれた、白いノースリーブのワンピースを着ていた。

 相変わらず綺麗だなと、そう考えていた時。

「がっ⁉︎」

 何の前振りもなく、唐突に首を絞められた。俺、そんなことしたか…?

「…やっぱり口封じは念入りにしとかなきゃって、そう思っただけ。恨むなら、私のことを知った自分を恨むこと。良い?」

「良い訳…あるかよ…!」

 俺は全力で抵抗した。が、少女の力は、その華奢な見た目からは想像もつかない程強力だった。ほぼ意識が切れかけていた、その時だった。

「ちょいちょい、流石にやりすぎじゃない?」

「ひと…だま…」

 白い人魂が仲裁に入った。その言葉を聞き届け、少女は放り投げる様に俺を離した。

「ぐえっえ…」

 俺が咳き込んでいるのを尻目に、少女は不服そうに人魂に話しかける。

「…ウィル。何で邪魔したの?」

 ウィル、と、そう呼ばれた人魂は軽快に答える。

「だってさあ、今ここでその人を締め上げたとして、それが別の誰かにでも見つかってみなよ。それこそお尋ね者になりかねないよ?」

「……」

「そいつ、ウィルって名前なんだな…」

 我ながら空気読まない発言だったなと、小さく反省した。

「お、そういや自己紹介してなかったよね。僕はウィル。この子のお目付け役。」

 人魂 ーウィルは少女の周りをくるりと回りながら喋る。

「で、こっちがビオラ・ヒアラルク。ツンデレだよ」

「あ"?」

「…冗談だって」

 それから、少しの間が空いた。そこで、ようやく気付いた。

「あっ、俺か。俺は横屋京太郎。よろしくな、ビオラちゃん」

「は? 何で私が人間なんかにちゃん付けされなきゃいけないの?」

「え? いや…どう見ても俺より年下だろ?だからー」

 そこで俺の言葉を遮り、ビオラちゃんは表情を暗転させたまま呟いた。

「私、206。アンタは?」

「にっ、206⁉︎それってもうお婆ちゃ」

「アンタは?」

「にっ、20…」

「はっ、赤ん坊じゃん…」

 馬鹿にした様に乾いた笑みを零し、後ろを振り向いて歩き出した。

「まぁ待ちなよビオラ。…昨日のアクサー、まだ生きてるみたいだよ?」

「⁉︎」

 ビオラ…なんて呼ぼう、うーん…もうビオラでいいや、うん。

 ビオラは歩みを止めてこちらに振り返った。

「大方、爆発した後もまだ耐えてて、透明化して逃げた、とかかな。多分、もうすぐ街で暴れ出すはずだよ」

「あの野郎…‼︎」

 ウィルが言い終わるよりも早く状況を理解したビオラは、その可愛らしい容姿にはとても似つかわしく無い言葉を吐き捨て、走り去った。

「ちょ、待てって!」

「…忙しないなあ。」

 

「ううっ、あっ、あああ…!」

 青年は壁際まで追い詰められてしまった。ゆっくりと近づいて来る恐怖。死の鐘が鳴る幻覚。怪物の腕が振り上げられた、その時。

「待ちなさい」

「…?」

 怪物はゆっくりと腕を下ろし、こちらに向き直った。

「…はあ。…めんっどくさ」

 大きなため息を吐きながら、ビオラは少しずつ怪物に歩み寄って行く。

 突如、ビオラの腹あたりから青白い炎が現れた。炎が消えると、何かの機械が腹に巻きついていて、ベルトも出て来た。気付いたら、ビオラの右手には赤い球体が握られていた。

【サラマンダー!】

 天頂のボタンが押され、機械音声が鳴り響く。

【セット アップ!】

 球体がベルトに嵌ると、神秘的な待機音が流れ始めた。

【…変身】

 その声と共に、ベルト左側のレバーが倒される。

【サモン!】

 叫びと共に半透明の赤い蜥蜴みたいなのが球体から現れた。

 直後、黄色い光がビオラを螺旋状に包み込む。光が弾け飛び、黒い素体が現れた。

【燃え盛る炎、その勢いは特急の如く! その炎、万物を溶かし尽くす!】

【フレイアーーーー…サァラマンダーー!!】

 プロ実況での解説かの様な変身音を垂れ流しながら赤い蜥蜴がビオラ?にとり憑く。

「さあ…来なさい。人智の先を見せてあげる」

 

「おい、ちょま…何だよアレ!」

 [戦士]を指差し、俺はウィルに問い掛けた。

「仮面ライダー。…仮面ライダー、エルフ。そういう風に呼んでるよ。」

「…すげぇ、そのまんまなネーミングだな…」

 

「ギャアッ⁉︎」

 昨日取り逃がした怒りからか、その拳にはいつもより怒気が込められていた。殴られ、転がる。怪物が起き上がるよりも早く、仮面ライダーエルフは缶蹴りの様に蹴り飛ばした。

「ガア…」

 エルフは苦しむ怪物の胸ぐらを掴み上げ、一切の慈悲も無く顔面を殴る。

「ギュルッ…」

「はあ…はあ…これで…終わり…!」

 エルフはもう一度球体のボタンを押す。

【サラマンダー!】

 そのままベルト右側の太いレバーが倒される。

【カモン! フレア! スピリチュアル!】

「はあああああ!」

 エルフは空中できりもみ回転をし、そのままの勢いで横に脚を振り抜いた。

「グルッ…アアアアア!!!」

「人間風情がちょっと頭を使ったところで、所詮はこの程度って訳ね」

 怪物は爆発した。今度こそ倒したろ…。

 

「そういやさ」

 大学の近くにあるソフトクリーム屋の席に座りながら、俺はふと思い出した疑問を投げかける。

「アクサーって何だ?」

「あれ? 名前言ったっけ?」

「言ったな」

 ふーむ、と少し考えてから、ウィルが答える。

「アクサーって言うのは、さっきの怪物たちの名前だね。例えばさっきのだったら…うーん、透明だったし、クリアアクサーとかでどう?」

「どうって…俺が決めて良い事なのか…?」

「さあ?」

「さあって…」

「兎に角、あいつらはアクサーって名前。実際、僕らのとこに来た奴らがそう名乗ってたからね。だから、他のも何とかアクサーって呼んでるんだ。」

「ほえ〜…」

「これでわかったでしょ。アンタみたいな雑魚が首突っ込めることじゃないの。分かったら帰って」

 横からビオラが催促して来た。が、勿論帰るつもりは無い。

「いいや帰らないね、ちょっとエルフに興味が出てきた! だから……?」

 一瞬。一瞬だけだったが、確かに今、ビオラが怯えた様な顔を見せた。それからすぐに元のしかめっ面に戻ったが、もう一つ忘れられないものが増えたことが、俺にとっては何より怖かった。




はい、2話です。ぶっ通しでやるとやばいですね。皆さんは、何かする時は休み休みしましょう。
読み返してみると、ホントに状況説明しなさ過ぎだなぁ…がんばらねば。
今更ですが、本作のヒロイン枠 横屋京太郎くんの名前は、「すごい名前生成器-創作・ゲームに使えるランダム人名ジェネレータ」様よりお借りしています。
URL貼っときまーす。
https://namegen.jp/
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