ゴブリンスレイヤーRTA忍殺√   作:噛み猫

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いきなり38台℃の熱が出たので初投稿です。
熱にうかされて書いたのは良いですが、まともに文章推敲も出来なかったので、遅れてすいません。許してください何もしませんから。

生死郎兄貴☆10ありがとナス!生死を掛けて頑張ります。

次は、エッチなのはいけないと思います!を書く予定なので更に遅くなります。
書けなくなる状態でもない限りエタるつもりはありませんので気長にお待ちください。


どうしてこうなった(AA略)という話(裏)

【女神官side】

 

使われなくなった森人(エルフ)の山砦。そこにゴブリンが住み着き、近隣の村が襲われだしたのが一週間前から。

女性ばかりという珍しい4人組の一党(パーティー)が消息を絶ってからおよそ1日。決して素人に毛が生えた様な人たちでないことはその認識票(ネームタグ)の色から容易に推察出来ます。

 

そんな彼女らが戻らない事態に、偶々別村からの依頼(クエスト)を受けていたわたし達が気付いたのはその日の夜。四人組に依頼した村の村長さんから聞かされました。

 

直ぐの救出を提案するわたしの言葉にもゴブリンスレイヤーさんは慮りもせず却下してきました。

 

「ダメだ」

 

「何でですか!?」

 

「夜はヤツらの時間だからだ」

 

疾走忍者さんが取り成してくれます。

 

夜目(R-9E)ガ利カヌ我々デハ、夜間ノ奇襲ハ実際困難」

 

「半日と少し。女ばかりとのことだから、孕み袋用に一人二人生かしている可能性がある。だが恐らく今は捕まえた獲物を嬲って猛っているだろう。だから気の緩むヤツらにとっての夕方ーー早朝を狙う」

 

そう、中堅に手が届きそうな手慣れた一党(パーティー)でもちょっとした事でこの様になってしまうのです。

わたし達が最初の冒険で、如何に無謀だったのかを思い知らされます。それは女魔術師さんも同様みたいで、隣で青い顔をしていました。

 

それでも首の後ろにチリチリと何か違和感を感じたのは、ゴブリンスレイヤーさんの非情とも取れる判断に対してなのか、それともその判断に全く疑いもなく賛同した疾走忍者さんの異質さに対してなのかまでは分かりませんでした。

一方で一人助けられなかったことを悔いている所もあり、どちらが本当なのか分からなくなります。

 

地母神さま。どうか迷えるわたしに道標をお授け下さい。

 

 

【貴族令嬢side】

 

我々は決して油断などしてはいなかった。

確かに圃人野伏(レーア レンジャー)が鳴子の仕掛けに気が付かなかったのは失敗(ミス)と言えるかも知れないが、そこまでに幾つもの(トラップ)を解除してきた彼女にそれを詰るのは酷だ。

倒れている女性(もう亡くなっていた)にまで罠が掛けられている事を想定していなかった、そもそも立ち寄った村で乞われたゴブリン退治を安易に受ける事を決断したのは自分だ。

 

鳴子の仕掛けでヤツらを起こしてしまった我々では対処も撤退も出来ず、ヤツらは我々を囲んで棒で叩くと、全員を縛り上げた。

 

頭目として仲間を守るため、辱しめるなら自分だけにしろと声を枯らして叫んでも、ヤツらは私をニヤニヤと見るだけで、横にいる仲間を汚していくのだった。

縄を解こうと踠 けば蹴られ、顔を背ければ殴られ、ただ仲間達が悲鳴を上げている様を見せつけられるだけだった。

そして恐ろしく醜悪な饗宴が始まった。

 

最初は怯えて漏らしてしまっていた森人(エルフ)の魔術師。

散々犯された後で、最もヤツらを殺した事が気に障ったのか、両手両足を丸太に打ち付けてそのまま焚き火の中に。生きたまま焼き殺されてしまった。

熱さにのたうち回る様を嘲笑するゴブリン。

彼女の金切り声が断末魔の叫び声に変わり、徐々に小さくなって消えていっても私の耳に痼いた様に離れない。

 

ヤツらは一頻り暴虐の限りを尽くして満足したのか、散々弄んだ圃人野伏の脚の腱を切って、歩けないようにした上で放置して寝ようとしている。

明日には彼女をどうにかするのだろう。其までにどうにかしないと!

・・・しかし私は簀巻きにされて天井から吊るされており、何も出来なかった。

舌を噛みきらない様に口の中に詰め込まれている焼けた骨ーー森人魔術師のものだ!ーーの苦味に涙が滲むのを堪えることが出来なかった。

 

只人僧侶(プリーステス)は凌辱された末に精神を閉ざしたのだろう。

特に拘束もされず放置されていた・・・放って置かれてるのに、地べたに座ったままただ何もない虚空を眺めていた。

 

 

【ゴブリンside】

 

他のゴブリンがその血肉に酔いしれているなか、このゴブリンだけは空きっ腹を抱えて一人見張り(夜哨)に立たざるを得ない事に腹を立てていた。

何故なら戦いもせず見張りをしていただけだと罵られ、宴に参加も出来ず再度見張りを続けさせられていたためである。

そもそも最初の見張りだって、次の獲物を優先してもらうという約束だったではないか。

ヤツらはいつも自分の足を引っ張るんだ!

 

自分の怠慢で冒険者が奥まで入り込んだ結果と言うことは歯牙にもかけず、忌々しい太陽が昇る様を座って見ていた見張りの目に、女二人と 男一人が映った。

 

見張りは歓喜した。今やっと寝静まりかけたバカどもはこの冒険者に気づきもしない。それなのに優秀な自分は気づけたんだ。

鳴子も罠も先の冒険者が壊しており、その効果は機能しない。

ただ遊んでいたヤツらに比べたら真面目に見張りをしていた自分が一番なのは当然だ。あの女魔術師を貰おう。肉付きも良く食いでがある。いや、あの女神官も自分のだ。何せヤツらは目の前の勝利に酔いしれて警戒を怠っていたのだから。固くて不味そうな男でも宛がっておけば充分だ。

 

見張りのゴブリンは最期まで気が付かなかった。自分の後ろに音もなく立つ、漆黒の頭巾と外套、それに顔の下半分を面頬で覆ったもう一人の冒険者が居たことに。

 

 

【監督官side】

 

「ねぇ。監督官さん。ギルドで武器の貸与とかしてる?」

 

午後を少し過ぎた頃ーー依頼(クエスト)の受注もおおよそ終えて、冒険者が帰ってくるまでの少しぽっかりとあいた時間ーーギルドの日報の間にお気に入りの小説を挟んで隠し読みしているわたしにそう声を掛けて来たのは白磁の2人組、新米戦士さんと見習聖女さん。

担当の受付嬢はお昼休憩中。

 

「一応やっていることにはやってるけど、魔法の武具が殆どだから凄く高いよ?あと、紛失した場合の罰則(ペナルティ)を考えるとあんまりオススメは出来ないかな・・・」

 

「ほぉら、やっぱり。何か別の事を考えないと」

 

「でもさぁ、俺ら農村出身でろくに技術(スキル)もないんだぜ。先立つものがないとどうしようもないよ。」

 

どうやら前の依頼(クエスト)で、武器を無くした模様です。ちょっと知恵(ヒント)を貸しましょう。

本来なら冒険者に肩入れするのはご法度なんですが、受付嬢(同僚)ゴブリンスレイヤーさん(変なの)に肩入れするのに比べたら可愛いもの。

 

「誰かの一党(パーティー)に組み入れて貰って、そこで借りれば良いんじゃないの?」

 

「え、そういうのは良いの?」

 

一党(パーティー)内の貸し借りはその党員(メンバー)が認めれば良いからね。あなた方も冒険中に癒しの水薬(ヒールポーション)なんかを融通することがあるでしょう?その延長です」

 

「はぇ~。なるほど。でも俺たち白磁だからまだ下水路しか行ったことないよ。付いてきてくれる人居るかなぁ?」

 

「居るじゃない。下水路に潜り続けている冒険者が」

 

「?」

 

どうやらピンと来ていない様子。

 

「貴方方と同期で、今や銀等級と一緒に冒険もしている黒曜のお二人。特に疾走忍者さんは・・・」

 

何やら藪を突いたとゲンナリした顔をしていますが、彼の良いところはこれ位じゃ終わらないよ。

 

 

【新米戦士side】

 

いくら辺境のギルドでも指折りの速さで黒曜等級に上がったとは言え、俺たちと同じ時期に冒険者となったのだし、そんなには変わらないと思っていた。

先ずは手持ちで買えるこん棒を買って、さぁ行こうと意気込んでいるといきなりギルドの中で冷や水を浴びせかけられた。

 

「冒険ハ ドンナモノデモ トッテモ危険。備エヨウ」

 

先ず最初に言われたのが服装と装備。ほんの些細な鉤裂きや欠け割れも見逃さず、自分で直すまで冒険は出来ないと言ってきた。

何時もなら見習聖女がブツブツ言いながらも直してくれていたが、一つ一つの装備の事を理解していないと、いつ何時衣服が引っ掛かって致命的失敗(ファンブル)に繋がるかわからないとの事。

確かに嫌と言うほど理解したよ!無視しようとしたことは謝るよ!だけど態々下水路に罠仕掛けてドブに落とす必要はないんじゃないかな!

 

下水路での探索も基本は俺らと女魔術師にばかりやらせて、キツいなと思ったら手を出してくれるだけ。

確かに頼んだのは此方だけど、もうちょっと敵をやっつけてくれないなかぁ?

 

そう見習聖女に溢すと、痛い拳骨と共に説教が返ってきた。

 

「バカ!剣を取り戻しただけなら、また同じ様になっちゃうでしょ?私達を鍛えてくれてるのよ」

 

「って!何すんだよ!分かってるよそんな事。ただもう少し手心加えて欲しいってだけだよ」

 

「・・・まぁねぇ。今までの冒険(クエスト)が遊びみたいに感じるもの」

 

横で耳を傾けていた女魔術師がクスリと笑う。

 

「彼と二人きりの時に比べればまだまだよ」

 

そのあまりに実感の籠った言葉に俺らは黙り混むしかなかった。

 

しかしこんな探索を3日連続でするとは、流石の女魔術師でも想像もつかなかった様だ。

最後の方には3人共に息も絶え絶え。後1日愛剣が見つかるのが遅れてたら、敵にではなく過労に倒されていたかもしれない。

 

やっと見つけたチェストバスター!もうお前を離さないからな!

 

 

【見習聖女side】

 

「は~疲れた」

 

新米戦士がそう洩らすのも仕方ない。この3日間、毎日半日以上下水路に居たのだ。

私と女魔術師の二人なんか声を出すことさえ出来ない位疲労している。

戦闘なんて数えきれず、剣を紛失した切っ掛けである暴食鼠(グラトニー)なんて初日に討伐しているのだから。

 

それでいて疾走忍者は息切れ1つ所か、まだまだ此からといった雰囲気。

 

黒曜になったばかりだし自分との差など殆どない、と侮っていた自分が恥ずかしくなった。

いや、女魔術師がこの有り様なんだもん。

 

女魔術師と二人で水浴びして体を清めながら、ふと疑問に思った事を聞いてみた。

 

「何で彼はあんな無理なペースで依頼(クエスト)やっているの?」

 

「良くは知らないんだけど、アルティーエだかミ=ギゥエーという職業になるために必要なんだって」

 

「何それ?聞いたことないわ」

 

「私もよ。賢者の学院に問い合わせしているの。変な邪教とか邪神の託宣(ハンドアウト)じゃなきゃ良いけど・・・」

 

「ふーん。じゃあさぁ、彼に着いていっているのってもしかして?」

 

女魔術師の顔が薄く桜色に染まります。

あ、これは確定だわ。でもあの人も中々に石仏そうだし、気遣いの出来ないうちの能天気とどっこいどっこいね。

 

「お互いに苦労するわよね、相手が気付いてくれないと。・・・私は彼が居ないと生きていけないから」

 

「うん・・・っ」

 

さらりと鎌をかけて、意中の相手の存在を確かめるなんてあちらの方が1枚上手かしら。

 

「私は絶対に諦めないから。貴女も頑張ってね」

 

その覚悟と見事な肢体(プロポーション)

自分の貧相なそれと見比べてめげそうになったけど。

 

そう言えば、魔女さんから貰った物探しの蝋燭使わず終いだったわね。どうしようかしらコレ。

 

 

【森人弓手side】

 

「だから、オルクボルグよ!居るんでしょ。ここに」

 

「いえ。あの、その様な方は此方には・・・」

 

小鬼(ゴブリン)ヲ滅スル魔剣ノ名前。ゴブリンスレイヤー=サンヲ オ探シカ?」

 

西の辺境のギルドで押し問答をしていると、後ろから声が掛かる。振り向けば、蜥蜴僧侶に迫らんばかりの痩身巨躯の獣人(パットフェット)。何者だと訝しむと、受付にいた受付嬢が「疾走忍者さん」と呼ぶ。

何なのこいつ?と声を掛けようとするといきなり凍り付いたかのように固まってしまった。

 

なに?この美貌に衝撃を受けてるの?いやー困るわねぇ。なんて考えていると、

 

「アイエエエ!エルフ!?エルフナンデ!?」

 

急に受付(カウンター)の隅でガタガタ震えながら「エルフノ戦士コワイ!」と震えているじゃない!

あんな森人(エルフ)のくせにとんでもない腕力の凶戦士と一緒にしないで欲しいわ!

 

声を掛けようか瞬巡していると、急に立ち上がったかと思ったらいきなり壁に頭を打ち付けだした。

 

「ワイはロリコンやないんやー!」

 

と妙に達者に叫んでいる。

失礼ね!確かに少し小柄だけど、もう2000はいっているわよ!・・・上の森人(ハイエルフ)の中では若い方だけど。

 

文句を言おうと口を開いた瞬間、ピタッと動きが止まった。

 

「ゴブリンスレイヤー=サンハ モウ暫クスレバ 帰ッテクル。監督官=サン応接室ハ空アイテイマスカ?」

 

「うん。空いてるよ。使って。」

 

「ヨロシク、オネガイシマス。着イテキテ」

 

「アッハイ」

 

思わずそう答えるしかなかった。

 


 

私達3人と獣人ーー疾走忍者と名乗ったーーが応接室で向かい合う。

銀等級を相手にして物怖じしないとは良い度胸ね。

と、思っていたら何故か私の腰の辺りをまじまじと見つめると、

 

「ソノ黒曜石ノ小刀、相当ナ業物!見セテ」

 

なんか仕切りに私の持つ短刀(ナイフ)を気にしてるみたい。凄く熱い視線を注がれるのは何だか悪い気がしない。

鞘ごと抜いて渡してやると、繁々と眺めながら色々と聞いてくる。何でも両親が武具を取り扱っていたからだとか。

鉱人道士が脇腹を小突くのが鬱陶しい。まだねえ様と従兄の馴れ初めが終わっていないじゃない!

蜥蜴僧侶がわざとらしく咳払いするのを見て、彼が慌てて話を戻すところはまだまだ黒曜(新人)といった感じよね。

 

 

「ゴブリンスレイヤー=サント一緒ニ冒険何度カアル。良ク知ッテル」

 

「話が早いわ。で、オルクボルグはどこにいるの?」

 

「今冒険中ナ。暫クシタラ戻ルト思ウ」

 

「えー。じゃあ待ち惚けじゃない。どうすんのよ。」

 

「ゴブリンスレイヤー=サン。話スノ苦手。代ワリニ話聞く(インタビュー)?」

 

「あ、良いの?じゃあねぇ・・・ついさっき魔神王が出て大きな戦争が起きたでしょ?」

 

「フムフム?ソレデ?」

 

気づいたらオルクボルグは帰って来ていて、鉱人道士と蜥蜴僧侶と共に応接室の外へ出てしまっていた。

なによ!来たならそう言いなさいよ!

 

その後合流したちょっとか弱そうだけど芯はしっかりした女神官と、逆に見た目は意思が強そうに見えて実は寂しがりやそうな女魔術師と合流し、総勢7名となった一党(パーティー)は一路目的の遺跡を目指すのだった。

 


 

道も半ばを過ぎ、目的地まであと数刻といったところ。今日は街道沿いの宿営地で野宿と相成った。

森を抜けられれば1日と掛からないんだけど、他が付いてこれないから仕方ないわね。

 

男どもは天幕(テント)の設営やら竈の修繕で忙しい。女魔術師も何かに連れて疾走忍者の傍を付いて回っている。まるで子犬の様ね。

 

疾走忍者と目が合うと、薪と山野草など食材を探してきて欲しいとの事。折角だから女神官と交友を深めながら食材探しと行きましょうか!

 

鳥馬(ツグミ)翡翠(ジェイド)の様な綺麗な卵をいくつか分けて貰い、彼女に食べられる山草とキノコを教えてあげながら帰ってくると、天幕(テント)がいくつも張られ、焚火は火勢を強めていた。

これよ。これが冒険なのよ!

 

どうも鉱人と蜥蜴人(男ども)はドライというか枯れているというかこういう事に興味なかったのよね。

只人(ヒューム)って刹那的とか乱暴だとかねえ様が言うけど、こういう所は見習うべきよね。

 

全体的に薄味な森人(エルフ)の料理もいいけれど、偶には刺激的なのも必要だし。

その後クレープ?とか言う甘味は中々のものだったわ。私が持ってきた森人の保存食とはまた違った美味しさね。他にも色々と巻いても良いらしいし、今度また作って貰おう。

 

鉱人道士がからかってくるけど、いくらなんでも淑女(レディ)に対して体の事を揶揄するのは酷いんじゃない!?鉱人なんてどいつもこいつも樽型じゃないの!

それでも樽だの金床だの言い合うのも何か冒険をしてるって感じがして良いわね。

 

 

【蜥蜴僧侶side】

 

甘露!甘露おおお!

 

 

【森人弓手side改善】

 

カンッ!という小気味良い音で目を覚ます。気がつくと天幕(テント)だった天井が朝焼け空に変わってた。

どうも頭の奥が痛む。鉱人の火酒ってのを飲んでから記憶が飛んでるけど何かあったのかしら?

 

モソモソと起き出すと疾走忍者と女神官が朝ごはんを作っているらしい。

蜥蜴僧侶は焚き火の前に陣取り手を擦り合わせている。

オルクボルグは近くで飛刀を的?の切り株に投げている。さっきの音は此だろう。

他はまだ夢の中。

 

「うにゅ?」

 

「あ、森人弓手さん。おはようございます」

 

「お早うにございますな。野伏殿」

 

「オハヨウゴザイマス。森人弓手=サン」

 

「おはよ。場所が変わっているけど、何かあったの?」

 

「何って、熊に襲われたんですよ。全然起きなかったんですから」

 

「ゴメンゴメン。でもあの火酒が悪いのよ。凄い強いんだもの」

 

「慣れない酒は酔いやすいですしな。仕方あるまいて」

 

柳のような耳を回して辺りを伺う。そんなには離れてないみたいだけど、どの辺りかな?

 

「で、場所を変えたんだ。どれ位離れたの?」

 

「ホンノ僅カ。四半里モナイ。川ノ近ク」

 

まあ。起きちゃった事をああだこうた言っても仕方ないものね。

 

「そ。所でそれなあに?初めて嗅ぐけどなんか懐かしいような気がするのよ」

 

「キュケオーン。古ノ小麦粥ナ。モウスグ出来ル。チョット待テテ」

 

「はーい」

 

良いわねこう言うの。これで相手がゴブリンじゃなきゃ完璧なのに。

 

起き出した鉱人道士はブツクサ言ってきたが、私は粥に蜂蜜を足すのに夢中だったので左から右へと聞き流していた。

 


 

その遺跡はただっ広い平原にポツンと建っていた。

その目で見える範囲は少し大きな一軒家程度。

しかし、地下には巨大な迷宮(ダンジョン)が眠っていると言う。

その入り口にはゴブリンが2匹。片方が欠伸をしては同僚に殴られるのを繰り返していた。

 

「厄介かもしれん。ヤツらが見張りをしている」

 

オルクボルグがそう呟く。こいつ普段全然喋らない癖にゴブリンに関する事だけは饒舌になるんだから。

 

「何が?ゴブリンだって見張りくらい置くでしょ?」

 

「狼犬がいる。食糧が行き渡っている証拠だ。それにヤツらが真面目に見張りなどするなど、上位種でもいない限りあり得ん。しかしトーテム(上位種の証)がない」

 

「つまり何らかの上役がおるってことかいの?」

 

「そう言うことになる。だがそれがゴブリンなのかどうかはどうでも良い。ゴブリンを始末するだけだ」

 

「やる事は変わらんと言うことですな。しかし隠れる場所もなく2体を同時とはちと厄介」

 

隠れている場所から身を乗り出す。この距離なら楽勝ね。

 

「こりゃ!何しとるんじゃ耳長の。バレてしまうじゃろうが」

 

「大丈夫よ。森人(エルフ)の妙技披露してあげるから」

 

そう言いながらイチイの弓に矢を番え構える。息を吸いながら弓を引き、長い耳で風を感じる。いまよ!ひゅっ、と息を吐きながらの2連射。

片方は狼犬へ一直線に進むも、もう一射はあらぬ方向に飛んでいく。

 

「言わんこっちゃない。出鱈目な方向に飛んでおるわい。これだから気位高い森人(エルフ)というんは・・・」

 

「そこ五月蠅い。いいから黙って見てなさい」

 

狼犬が撃ち抜かれ、入り口の柱に縫い付けられる。

それを見たゴブリンどもがこちらに振り向き私の姿を見つけた瞬間。大きく弧を描くかの様に曲がった矢が2匹の頭をまとめて撃ち抜く。ゴブリンどもは音もたてずに倒れ伏す。

 

「まあ、ざっとこんなもんよ。」

 

「ワザマエ!」

「凄いです!」

「今のどんな風にやったの!?呪文でも応用できるかしら?」

 

うーん。こういう風に称賛されるのも良いわね。良いのよもっと褒めても。

銀等級は「ムゥ」とか「ほぅ」とかで張り合いがないのよね。

オルクボルグに至っては、何も言わずに入り口に向かっているし。

 

オルクボルグがゴブリンの死体に何かしている。ゴブリンが何か持っていたのかしら?

ヒョイと覗き込むとオルクボルグがゴブリンの腑分けをしているではないか!

 

「ちょっ!何してんのよ!?いくらゴブリンだからってやって良い事と悪い事位あるでしょう!」

 

「いや。これでいい。ゴブリンどもは女子供、特に森人(エルフ)の匂いに敏感だ」

 

そう言いながらオルクボルグがゴブリンの内臓を手に立ち上がり、こちらに近づいてくる。

 

「えっ!?ま、待ってよ!?それをどうするつもり?」

 

左右を見ると諦め顔の女神官が自ら法服(カソック)にゴブリンの血を塗っており、女魔術師は顔を土気色にして、疾走忍者に狼犬の血を掛けられている。

 

後ろを見れば露骨に目線を逸らす男2人。

 

いやーー!!

 


 

「うぇーん。ベトベトだよぅ。くさいよぅ」

 

「洗えば落ちますから・・・多少は」

 

「それ慰めになってなーい」

 

オルクボルグってばゴブリンの腸の中身をぶちまけたのよ!信じられないわ!

今度からこいつと一緒の時は臭い消しの香袋を用意しなきゃ!

 

「っていうかあなた達は臭い消しの香袋を使わないの?」

 

「え、そんなのあるの!?」

 

「あるわよ。狼とか魔犬(ワーグ)は鼻が良いもの。奴らの鼻を誤魔化すには必需品よ」

 

「ゴブリンスレイヤーさん。知っていたんですか?」

 

「知らん。興味ない」

 

「ちょっと!そういうのは先に言ってよね。一張羅なのよ!」

 

「すまん」

 

本当に知らなかったんでしょうね?とオルクボルグを睨む。うーむ。兜だから表情は分からないものの、こいつが嘘なんかつかないでしょうからねぇ。

 

「コウボウ・エラーズ。仲間疑ウ良クナイ」

 

疾走忍者がなんか言っているが、戻ったら覚えてなさいオルクボルグ!

 


 

遺跡の中はさほど入り組んではいないもののいやらしい位に(トラップ)が張り巡らせてあって気が抜けない。

 

先ほども、見え透いた白い天蚕糸《テグス》の上に灰色の極々細い糸を張って天蚕糸を避けようと足を挙げたら引っかかるという意地悪な仕掛け。これ仕掛けたの絶対性悪でしょ。

 

そうこうしている内に丁字路に出た。ここにも鳴子の罠が仕掛けてある。

解除すると、鉱人道士が床石の減り具合を見て左が巣穴と推測する。

 

「それではどうするかな?」

 

「コ↑コ↓ハ二手分ケルガ上策」

 

「ふむ。成る程。小鬼殺し殿は如何に?」

 

「左が巣穴なのは間違いないと思うが、右側にゴブリンが居た場合背後からの一撃(バックアタック)の危険がある」

 

「まあ妥当かの。で右に行くのはどいつじゃ?」

 

「拙者ト女魔術師=サン、ゴブリンスレイヤー=サン デ如何?」

 

「まあ、いいじゃろて。それでは左を警戒しつつここらで陣を構築するかのう」

 

そういうと鉱人道士が剥がれた石壁を集め、即席の障壁(バリケード)とする。

私はその銃眼から左の道の奥、深遠の様な黒い闇を見張るのだった。

 

四半刻も経たず3人は帰ってきた。顔が酷く腫れた女森人(エルフ)を連れて。

頭にかっと熱い血が巡った様な気がした。身内をこの様にされて許せるわけがないじゃない!

その怒気に気づいたのか蜥蜴僧侶がそっと肩を叩く。

 

「気持ちは分かるが、落ち着くがよかろう。その怒りは小鬼に向けると良い」

 

「ええ、そうね。必ず後悔させてやるわ」

 

いっそ冷静な声がだ出せたのも、周りで心配そうな目をしてくれている仲間がいたからかもしれないわね。一党(パーティー)は良いものね。

 

森人(エルフ)をここに残して置くわけにもいかず、蜥蜴僧侶の竜牙兵(ドラゴントゥースウォリアー)で担いで森人(エルフ)の里まで連れて行って貰う。

私の葉書を持たせれば、無下には扱われないだろう。

 

「それじゃお願いするわね」

 

「コクリ」

 

後はこの奥にいるゴブリンどもを皆殺しにするだけよ。絶対敵は取ってあげるから!

 

遺跡(ダンジョン)を攻略しながら、ゴブリンを射殺す度に段々と私の神経が磨り減っていく。

それでも根を上げなかったのは、頼れる仲間が居ることと黒曜白磁の新人達に無様な姿は見せたくないというちっぽけな矜持。

 

「どうじゃい金床。気は晴れたか?」

 

「うっさい肥満体型。それより左から5、距離20。来るわよ!」

 

「ほいきた。仕事だ仕事だ、土精(ノーム)ども。砂粒一粒、転がり廻せば石となる 石弾(ストーンブラスト)

 

鉱人道士の軽口も鬱陶しい反面ありがたい。ただ、いくら何でも金床は流石にひどいと思うけど。

 


 

どれ位経っただろう。やっと巣が見えてきた。

そこは広間の様になっていて、ゴブリンどもが数十眠りこけている。

その様に殺意を漏らしそうになるものの、何とか堪える。

 

流石に7人もいるとは言え、あの数を相手にするには力不足。オルクボルグは搦め手で行くと言っている。

女神官の【沈黙(サイレンス)】と鉱人道士の【酩酊(ドランク)】で眠りを深くし、起きられない様にしたら男4人で1匹ずつ止めを刺していく。

私は後ろで見守りながら、起きだしてきたゴブリンが他を起こさない内に始末していく。

 

鉱人道士や蜥蜴僧侶はまだ良い。それが自分の仕事だと理解しているから。

問題はオルクボルグと疾走忍者よ!オルクボルグはある意味ゴブリンを殺すことにしか意味を見出していない。そんなの冒険じゃないわ!ただの作業よ!

 

そしてより質が悪いのが疾走忍者。より効率よく殺すことに意義を見出している。

まるで殺人鬼か屠殺人がその速度を競うかの様。

 

どちらも私には理解できない。そんな彼らに本当の冒険を教えてあげないとかわいそうじゃない。

よし!これが終わったら冒険よ!こいつらに冒険の楽しさを思い知らせてやるんだから。

 

全て倒し終わったら、更に奥に通路がある。ただ、その通路からは圧倒的な邪気が漂ってきていてとてもではないが近寄りたくない。

 

その通路から足音と声が聞こえてくる。

 

「ゴブリンどもがやけに静かかと思うたら、ネズミが紛れ込んでおったか。存外役に立たぬものよ」

 

「な、あれは人喰鬼(オーガ)!」

 

「ほう。我をしっているのか。ならば話は早い。我の住まう場所に土足で立ち入った愚を見せつけてやろうぞ!」

 

「ドーモ。人喰鬼(オーガ)=サン。疾走忍者デス」

 

なにやってんのよあんた!

 

「ム?人類の中でも礼儀を弁えておる奴がいるではないか」

 

「アイサツ返エサナイ。スゴイシツレイ!」

 

「おお、そうだった。ドーモ。疾走忍者=サン。人喰鬼(オーガ)です」

 

え?こいつら頭大丈夫?

 

 

「イヤーッ!」「イヤーッ!」

 

なんかこっちの変なの(疾走忍者)とあっちの変なの(オーガ)が意気投合したのか、お互いに挨拶したかと思えば牽制し出す。いや、あの・・・攻撃してもいいのかしら?

 

オルクボルグが人喰鬼(オーガ)の真後ろから攻撃を繰り出す。

 

奇襲(アンブッシュ)か!?名を名乗れ!」

 

「ゴブリンではないのか」

 

「ええい。我をゴブリンなぞと同等に扱おうとは万死に値する!」

 

えぇ・・・。これ見てゴブリンと思えるあんたの方がやっぱ変だわ。

 

「スゴイシツレイ!」

 

いや、あんたどっちの味方よ。・・・取敢えず私たちも攻撃しないと。

 

攻撃は一進一退というよりかなり不利ね。あっちはこちらの攻撃の殆どが厚い装甲に弾かれ、稀に通る攻撃も人喰鬼(オーガ)再生(リジェネレーション)でたちまちのうちに回復してしまう。

このままならじり貧ね。

 

「ええい。羽虫がちょこまかと。カリブンクリス(火石) クレスクント(成長)・・・」

 

ヤバい!ちょっとどうすんのよコレ!?散らないと全滅するわ!

 

「散っ「皆さんわたしの後ろに!」

 

ヤクタ(投擲)」「聖壁(プロテクション)!」

 

女神官のとっさの機転で全員無事みたい。それでもこの規格外の火球(ファイアボール)には耐えられそうもない。もうすでに聖壁に罅が入り始めている。

 

聖壁(プロテクション)!」

 

女神官が重ね掛けをして、やっと防ぎ切った。やったわね!上手い対応だったわ!

しかしなんてとんでもない魔力よ。

崩れ落ちる彼女をオルクボルグが抱き抱えながら後ろに下げる。

 

「ヌゥ!小癪な!」

 

今は彼女の無事を確保しないと!

女魔術師が火矢(ファイアボルト)で牽制する。

 

じっと狙いを定める。

 

「そこ!」

 

イチイの弓に矢を2本。良く狙って放つ!それは狙い通り人喰鬼(オーガ)の両目を射抜く。

 

これで当分攻撃し放題ねと思ったら、後退りしていた女魔術師が躓いて転んでしまった。

人喰鬼(オーガ)はその音に敏感に反応して大剣(グレートソード)を女魔術師目掛けて投げてくる!

このままじゃ間に合わない!

 

そう思った瞬間、疾走忍者が飛び出してきて女魔術師を突き飛ばした。

女魔術師は無事みたいだけど、疾走忍者が身代りに大剣に当たっていた。

 

「アバーッ!?」

 

悲鳴?を上げて吹っ飛ぶ疾走忍者。女魔術師がそれに気づいて叫ぶ。

 

「疾走忍者さん!どうして!?」

 

「ダ、大事ナイ。ダイジョブ」

 

何とか生きているみたい。胸を撫で下ろす。

 

「おのれ虫けらども!もう簡単には許さぬぞ!!」

 

ヤバ!もう目が回復したの!?。どうにかしないと。

といっても、最大膂力の蜥蜴僧侶が竜牙刀(シャープクロー)て攻撃しても僅かに顔を顰めるだけ。

私やオルクボルグ、鉱人道士の攻撃では痛痒にも感じていないみたい。

撤退を選んだところでそう易々と逃がしてくれはしないだろう。

 

進退窮まりそうになった瞬間、ダメ押し化の様に人喰鬼(オーガ)が呪文を唱えだす。

 

「誉めてやろう。この我をここまで怒らせた奴らは久しぶりだ。もっとも運よく焼け残っていたらの話だがな」

 

カリブンクリス(火石)・・・

 

不味い!あれを止めないと今度こそおしまいよ!

そんな中人喰鬼(オーガ)の目の前にふらりと現れる1つの影。オルクボルグだ!

なに!?あいつ頭でもおかしくなっちゃったの!?

絶望が心を汚染していく。そんな中聞いた声は思ったよりも静かに感じられた。

 

「馬鹿め。同じ手を二度も食らうか」

 

オルクボルグが持っていた巻物(スクロール)を開く。野営の時に持っていたやつだ。

凄まじい轟音そして人喰鬼(オーガ)の断末魔。

 

気が付くとあたり一面水に塗れていた。潮の香りが辺りに立ち籠めている。

人喰鬼(オーガ)にいたっては胸から先が無くなっており、左右の腕がそこらに散らばっているばかり。

 

「何やったのよ!?」

 

「海の底へ転移(ゲート)を繋げたに過ぎん」

 

「え?どういうことですか?」

 

「海の底はとてつもない圧力があると聞いた。それを利用した」

 

「つまりオルクボルグはその転移(ゲート)を深海に繋げて、高水圧の水の精の力を借りて水鉄砲(ウォーターカッター)にしたって事?」

 

「そうだ」

 

「いやはや。そのような事をどこで耳に?」

 

「なんでも海底の神殿へ転移(ゲート)を繋げようとして水濡れになった冒険者が居たと聞いた」

 

「あきれた。貴重な転移(ゲート)巻物(スクロール)をこんな使い方するだなんて」

 

「ゴブリンを倒すために用意した物だ」

 

「ま、良いわ。さあ帰りましょう」

 

「引き際を見誤る程猪でもなかろう、かみきり丸よ」

 

「忍び殿もこの状態ではな。道中の小鬼も滅した故、居ても数匹」

 

「クーン、クーン」

 

「ああ、もう動かないでよ!包帯巻けないでしょ!」

 

「あ、あの癒しの水薬(ヒールポーション)ありますから」

 

オルクボルグは少しばかり瞬巡した後踵を返した。

やっぱりこんな事を続けるのは気に入らないわね。

 

 

【女魔術師side】

 

皆が疲れ切り、挨拶もそこそこに部屋へ戻っていく。

女神官なんか足が覚束いていないわね。

 

そんなことより疾走忍者さんよ!命に別状無いと言っても大怪我よ。安静にさせないと!

二人部屋を取ってヨタヨタと歩く彼に続く。

何時もの四人部屋の前に行くとドアノブを掴んで止まっている彼。

 

「何?どうし・・・」

 

 

【女武道家side】

 

前後!前後おおお!

 

 

【女魔術師side改善】

 

イヤラシイ!ほとんど犯罪行為じゃない!

しかし、彼を二人部屋に連れ込んだら、疾走忍者さんは私の事をベッドに押し倒してきた。

心の準備がなかったと言えば嘘になる。

それでも覆い被される恐怖に身を強ばらせていると、彼が私の頤に手を当てて、顔をあげさせるとそっとキスをしてくれた。その後・・・。激しかった。

 

 

【地の文】

 

二人は幸せなキスをして終了。

 

 

【知識神side】

 

お気に入りの(女魔術師)を助けてくれたのは嬉しいけど、いくらなんでも女の子にドブ浚いは酷すぎない?

もうちょっと彼女にやさしくなるように入れ知恵はしたけど、こうなるとは思ってなかったわ。

まあこう言うのもたまにはいいわねぇ。

 

あ、コラ!リアルファイトはご法度だって言ってるでしょ!

あぁ!尻尾は止めて!敏感なの!

 




実は筆者が1番好きなのはどこか一部がドラまた(CV林原めぐみ)と重なる森人弓手ちゃんでした。
物凄い勢いで優遇しますのでご注意を。それでもNTRはNGなのでゴブスレさんとくっ付けたいですが。

あ、今回はリョナ成分が含まれていますので特殊性癖のノンケと良く訓練されたホモ以外はご注意下さい(手遅れ)

こういうのに耐性がないので、書くときにSAN値がゴリゴリ削れました。
ホラーとか猟奇的な小説を書ける人を尊敬します。
まあ、他も書けないんですが。

次の裏オプで読みたいシチュは?

  • 森人弓手の夢落ちエッチ(本命)
  • 女魔術師の眠剤逆レ(難しそう)
  • 監督官の寝取りエッチ(無理ぽ)
  • 疾走忍者くん×蜥蜴僧侶(TS)
  • そんなことよりおうどん食べたい

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