遊戯王があれば幻想郷でも生きていけるのでは? 作:てばれもん
ーとある会場ー
「バトル!エメラルド・ドラゴンでダイレクトアタック!」
緑に輝く竜から放たれた光線が男を直撃した
「ぐえぇぇ!」
男A LP1000→0
ライフポイントが0になったのを見て、そこに居た審判がマイクを取り
「そこまで!勝者!『黒木潤』!」
審判がそう宣言し、さっきまで静かに見ていた観客が拍手や声援などを勝者に送っていた
勝者はそれを受けながらも次の試合のためその場を後にした
ー選手の個室ー
「あー疲れた、やっぱりしんどいなこの大会」
俺の名前は『黒木潤(くろきじゅん)』21歳、職業はアマチュア級のデュエリスト、そして前世の記憶があるというおまけ付きだ。
記憶があると言っても自分の名前とか友達の名前とかではなく、
カードの記憶とネタの記憶が残っているという感じだ。
だから俺は、周りの奴が新しいカードが登場するとCMで発表され、
そのカードが当たった時の一時的な喜びのあとに、あれ?なんか違う、と残念な気持ちに
なっているなか、もともとカードを知っていた俺は買わなくてよかった。
デュエルディスクを見る限り、この世界は遊戯王gxの時代である事がわかる
デッキは本気で作った物もあるが、大体は寄せ集めで作ったもので戦っている
どうやらこの世界ではそこそこ強い部類に入るらしい、寄せ集めなのに
俺は今日までアマチュアとして頑張ってきたが、今日で卒業しプロになろうとしている。
「あと、一戦勝てばプロになれるのか…いま思えばよくこんな寄せ集めで勝ってこれたな」
俺は時計を見て
「時間か…」
自分の個室を出て行った。
ー会場ー
「両者ともに位置について!」
そう審判が言うと、決勝戦の2人は中央から離れ、向かい合うようにして位置についた
「それでは、アマチュア級部門の決勝戦!『ミスターA』対『黒木潤』の試合を始めます!」
観客は決勝戦という事もあってかこれまで以上に盛り上がっている。
「お手柔らかに頼みますよ」
とミスターA
「出来れば……な」
と潤
「「デュエル!!」」
「先行は私!ドロー!」
先行を取ったのはミスターAだった
「私は手札から永続魔法!『次元の裂け目』を発動!」
二人の背後にひし形の紫の空間が現れた
『次元の裂け目』
永続魔法
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
お互いの墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。
「このカードの効果によりお互いのモンスターは墓地へ行かず、除外される!」
(厄介なカード出してきやがった…)
潤は内心少し嫌になった
「モンスターをセットし、ターン終了」
ミスターA LP4000 手札4枚
場 裏守備モンスター1体
永続『次元の裂け目』
「俺のターン!ドロー!」
潤は引いたカードと手札を確認した。
(ちっ…俺の手札に次元の裂け目を破壊するカードは無い…仕方ない)
「俺は『サファイアドラゴン』を通常召喚!」
潤のフィールドに青く輝く竜が現れた
『サファイアドラゴン』
通常モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1900/守1600
全身がサファイアに覆われた、非常に美しい姿をしたドラゴン。
争いは好まないが、とても高い攻撃力を備えている。
「ほう…」
ミスターAが呟いた
「バトル!『サファイアドラゴン』で伏せモンスターに攻撃!サファイアスパーク!」
サファイアドラゴンが裏側にセットされたカードに光線を放った
ミスターAはニヤリと笑い
「掛かりましたね!」
と言った。
セットされていたモンスターが姿を表す
そこには手に魔導書のような物を持った昆虫がいた。
「この瞬間!『魔導雑貨商人』のリバース効果発動!」
『魔導雑貨商人』
リバース・効果モンスター
星1/光属性/昆虫族/攻 200/守 700
(1):このカードがリバースした場合に発動する。
魔法・罠カードが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、
その魔法・罠カードを手札に加える。
残りのめくったカードは全て墓地へ送る。
「デッキの上を魔法か罠が出るまでめくります!」
「一枚目『デーモンの召喚』!」
その後もカードをめくり続け…
「11枚目!…おっと、これは魔法カード『デーモンの斧』ですね。」
引き終わった瞬間『魔導雑貨商人』は破壊され、これまでに引いたモンスターカードと共に
次元の裂け目へと消えて行った…
その光景を見ていた潤は
(こいつ…何かやってくるな…なら!)
「おれは手札から魔法カード『二重召喚』を発動!」
『二重召喚』
通常魔法
(1):このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。
「『サファイアドラゴン』を生贄に『迷宮壁-ラビリンス・ウォール-』を守備表示で召喚!」
サファイアドラゴンが次元の裂け目へと消え、潤のフィールドに巨大な壁が現れた
『迷宮壁-ラビリンス・ウォール-』
通常モンスター
星5/地属性/岩石族/攻 0/守3000
フィールドに壁を出現させ、出口のない迷宮をつくる。
「カードを1枚セットし、ターンエンド」
黒木潤 LP4000 手札2枚
場 守備『ラビリンス・ウォール』
伏せカード1枚
「私のターン!ドロー!」
ミスターAはカードを確認しニヤリとし潤の方へ指をさし
「そんな小細工は私には通用しません!」
と言い放った。
「私のエースモンスターを召喚します!来い!『紅蓮魔獣 ダ・イーザ』!」
ミスターAのフィールドに赤く羽根の生えた魔物が現れた
『紅蓮魔獣ダ・イーザ』
効果モンスター
星3/炎属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
(1):このカードの攻撃力・守備力は、
除外されている自分のカードの数×400になる。
「くっ!そのために除外をしていたのか!?」
潤は相手の作戦を理解した
「今更気づいてもおそいですよ」
「『紅蓮魔獣ダ・イーザ』の効果発動!私の除外されているモンスターの数×400ポイント
攻撃力が上がります!私の除外されているモンスターは11体!よって攻撃力4400!」
『紅蓮魔獣ダ・イーザ』攻撃力?→4400
「4400だと!」
潤は目の前の光景が信じられなかった
「それだけではありません、さきほど最後に引いたカードを覚えていますか?」
ミスターAは右手の人差し指を立てて言った
「『デーモンの斧』…」
潤が呟く
「その通り!手札から『デーモンの斧』を発動!」
『デーモンの斧』
装備魔法
(1):装備モンスターの攻撃力は1000アップする。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた時、
自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
このカードをデッキの一番上に戻す。
「効果により攻撃力が1000アップ!」
『紅蓮魔獣ダ・イーザ』の手に髑髏が付いた斧が出現した
『紅蓮魔獣ダ・イーザ』攻撃力4400→5400
「バトル!行け!『紅蓮魔獣ダ・イーザ』!」
『紅蓮魔獣ダ・イーザ』は『ラビリンスウォール』を目掛けて一直線に飛び、中央に斧を振りかざした!
破壊され崩れて行くラビリンスウォール
「もちろん除外されます!」
次元の裂け目へ引きずり込まれる『ラビリンスウォール』のパーツだが、
「えっ?」
潤は目を点にして目の前を見た
「痛え!!」
その大きな1部が潤の腹を直撃し、体が少し浮き
「ちょっ待て!うわあああぁ!」
ひるんだ潤はパーツと共に次元の裂け目へと吸い込まれて行き、そして次元の裂け目が閉じた
そこに残ったのは無音の会場…
「えっ?これ…まずいのでは?」
ミスターAは目の前の出来事が信じられずただ立っているだけだった
黒木潤は黒髪で少し茶髪が混じっております
服装は黒色のヘルカイザーが着ていたようなものを着ています
ミスターAは…なんでもいいやスーツとか?