遊戯王があれば幻想郷でも生きていけるのでは?   作:てばれもん

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風が強い……


香霖堂

 

 次の日 俺は鈴奈庵から木箱の運搬の依頼を受け、魔法の森の中にある『香霖堂』という店に行く事になった。

 

 前回は魔法の森で強制的に戦いをさせられたため……あまり行きたく無いが今度は本を届けて帰るだけなので簡単に終われるだろう。

 

「此処が香霖堂だな……看板もあるし」

 

 俺は迷いながらも、運よく目的の店に到着できた。

 

 目の前には『香霖堂』と書かれた店があった。見た目は魔理沙の家によく似ているが、店の周りにガラクタの様な物が置かれていた。

 

「いっぱい置いてあるな……これも売り物なのか?」

 

 ガラクタの中には使えそうな、テレビや冷蔵庫があったためそう思った。

 

 俺は鈴奈庵からの荷物を持ち中へ入って行った。

 

 

 

 

 

「いらっしゃい」

 

 そう言って来たのは店の店主と思われる、銀髪で眼鏡をかけた青い服を着た男性が居た。

 

「あの……店主さんですか?」

「あぁ……そうだ僕が店主の『森近霖之助』だ 君は……?」

 

 なるほど霖之助さんね、覚えとこ

 

「『黒木潤』と言います 鈴奈庵から荷物を届けに来ました。」

「鈴奈庵に注文したやつを持って来てくれたのか!預かろう、黒木君」

 

 そう言うと霖之助さんは俺から木箱を受け取り、店の奥へと消えて行った……

 

 荷物を渡すと俺は店の商品を見て周った。

 

 店の中で扱われているのは見た事ない物ばかりだったが、中には俺の世界にある物があった。

 

 俺が商品を見ていると霖之助さんが店の奥から帰って来た。

 

「どうだい?僕の店の商品は?」

「……わからない物が多いけど、興味がある物ばかりですね」

「興味がある?それはどうしてだい?」

「俺が居た世界にはこんな物ありませんから」

 

 霖之助さんは少し黙って俺の格好を見た後

 

「君……もしかして外の世界から来たのかい?」

「そうです」

「どうりで……見た事ない服装だったのか……いや、そんな服を着た人は里にも居ないからね」

「珍しいですか?」

「珍しい………まぁ、この世界には派手な服装の人も居るからね 気にしなくていいよ」

 

 確かに、里に何人か格好が派手な人がいたな……

 

 俺がそう思っていると霖之助さんは「ん?」と言って俺の腕に目を向けた。

 

「黒木君……この機械はなんだい?」

 

 おっと………今度はこっちが対象になったか……

 

「俺の戦力です、これを使って戦うのです。」

 

 俺は霖之助さんにデッキの一番上のカードを渡した。

 

「ふーん……このカードでね………………………………………………………ん?」

 

 霖之助さんは何かを思い出したようで、再び店の奥へと消えて行った。

 

「……急にどうしたんだ?」

 

 俺がしばらくの間待っていると、奥の部屋から霖之助さんが紙袋を持って帰って来た。

 

「どうしたんですか?」

「いやー悪い悪い、まさか君の持っているカードと一緒だったとはね……」

 

 と言って、紙袋から何かを2つ取り出して俺に渡して来た…………俺は一瞬目を疑った。

 

「俺のデッキじゃないか!!しかも2つ!?」

「やっぱり、君の物だったのか……」

「どうしてこれを?」

「つい先日僕の知り合いから、預かって欲しいと頼まれてね………」

「ありがとうございます!……でその方の名前は?」

 

 俺が名前を聞こうとすると、霖之助さんは俺から目を逸らし……

 

「すまなが………忘れた………」

「えぇ!?そんな……思い出せないんですか!」

「いろんな人が物を持ってくるからね……いちいち覚えるのはちょっと……」

 

 うむむ……まぁ、大変なんだろうな……

 

「分かりました 思い出したらまた俺に言ってください。」

「わかった、そうするよ。」

 

 と霖之助さんと話していると、店の扉が開き誰かがやって来た。

 

 

 

 

 

「よぉ〜!香霖!遊びに来たぜ!!」

 

 そこには、魔法の森で俺に戦わした張本人 霧雨魔理沙が立っていた。

 

 げぇ……魔理沙じゃねぇか!!

 

 彼女はズカズカと入ってきて、そばにあった商品の椅子に座った。

 

「はぁ………魔理沙………冷やかしなら帰ってくれ………あとそれは商品だ」

 

 霖之助さんは魔理沙に近づき、やれやれといった感じで注意した。

 

「そう堅い事言うなよー!私だって時間が無いのにわざわざ来てやったんだぜ!」

「時間があるからこうやって来てるんだろ……」

「まぁまぁ、付き合ってくれよー!私一人じゃあ死にそうなんだー!」

「ハムスターかよ」

 

 魔理沙が子供のように言って、それを霖之助さんか注意する。

 

 俺は早く帰って仕事料を貰おうと思い、立ち去ろうとしたが…………………

 

「お前、黒木じゃないか!? 何してんだ?こんな所で?」

 

 魔理沙がどうやら俺の存在に気づき、指を指してきた。

 

 やべぇ……絡まれた……

 

「仕事だよ仕事」

 

 そう言うと魔理沙は椅子から降りて、俺の方へ近づいてきた。

 

「ふーん……終わったのか?」

「えっ? おわっ………………………」

 

 しまった!!「終わった」って言ったら、絶対何か言ってくる……

 

「そうか!終わったんだな!」

「イイエ、オワッテオリマセン」

「嘘つけ!どうせ帰ったって暇なんだろ?ほら、私と遊ぼうぜ!」

 

 俺は魔理沙に腕を掴まれて玄関へと引きずられて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「忘れたなんてひどいですわ……」

?「君が僕に注文してきたんだろ?正体はバラすなと」

?「そうだったかしら?」

?「あのな……」

?「冗談よ………………はいこれ」

?「………?なんだいこれ?」

?「彼の手助けになる物……………店に置いとくといいわ」

?「手助け?それってどう言う……………………………………逃げたな」




▼黒木はデッキを入手した

●「機械の進撃」
●「ドラゴンジェノサイド」
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