遊戯王があれば幻想郷でも生きていけるのでは? 作:てばれもん
デュエルが終わりチルノとじゃれあっていると、奥の木の陰から大妖精が近づいてきた。なぜか鼻血出しながら
「どーしたの大ちゃん、鼻血出てるよ?」
「あー……これはねちょっと転んじゃって……はは」
「ふーん……」
会話を聞いていた俺だが流石に嘘だとわかった。しかし、追求しても何も始まらないのでその場を流す事にした。
「ちょっといいか?二人とも」
「なんですか?黒木さん」
「この辺に村とか無いかな?人が集まるくらいの?」
俺はとりあえず身の安全を確保したかった。下手に化物とかに喰われる訳にはいかないからな
「村ですか?」
「そう、村、village」
「うーん……あったかな?チルノちゃん」
「えっ?人里の事だろ?大ちゃん」
「あっ…そっかぁ」
どうやら人里と呼ばれる場所があるらしい、さっそく案内してもらおう。
「じゃあ、案内してくれるかな?」
「もち「アタイは無理〜!」……え?」
急にチルノが拒否して来た、どうした?急に……
「どうしたの?チルノちゃん」
「アタイさっきの戦いでお腹が空いて動けない〜」
「えぇ……(困惑)」
某アニメなら顔の一部を渡して済むのだが、あいにく俺の顔はパンでは出来ていないためそれは出来ない……うーん、どうしようか……
「潤〜なんか出してよ〜」
「ダメだよチルノちゃん迷惑かけたら!」
……二人は姉妹なのか?
「あっ、潤!アタイいい事思いついた!」
こういうのは大体悪い事だが、一応聞いてみるか……
「なんだチルノ?」
「潤の持っているカードでさ、なんか出せない?……お菓子とか…」
お前は何を言っているんだ、このカードが実体化するわけないだろ!!……とまぁ以前の俺ならツッコミを入れていたがここは異世界……常識が通用しないからな……
「一応やってみるが、何も解決しないと思うぞ?」
「いーから、やってよ!」
「仕方ねぇなぁ」
俺はデュエルディスクからデッキを外し、カードを見ていった。
俺はあるカードに目が止まった
(食い物カードといえばこれだよな……『非常食』)
『非常食』速攻魔法
このカード以外の自分フィールドの
魔法・罠カードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。
自分はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードの数×1000LP回復する。
確かに食べ物だが、イラストを見る限り乾パンだしな……とりあえずダメ元でやってみるか。
「それっぽいやつはあったけど……」
「おー!やってやって!!」
(映像だからな……食えるわけないか)
「速攻魔法『非常食』を発動!」
俺はカードを差し込んだ……空中から一個の乾パンの缶が現れ、目の前に落下してきた
「すげー!これは食えるのか!?」
目をキラキラさせこっちを見てくるチルノ、俺は冷静に
「食えねぇよ映像だから」
俺はチルノの方を向かずに言った。
「にしてもこれ美味しいな!パサパサしてるけど!」
「だから……食え……え?美味しい?パサパサ?」
チルノの方へ目をやると……なんとチルノが非常食の缶を開け、中に入っている乾パンを旨そうに食べていた。
「ちょっと待て……これは映像のはず……食えるわけがない……」
俺は目の前で起こっている光景が理解出来なかった。
「映像?何言ってるんですか?そこにあるじゃないですか」
大妖精が言うなら幻覚の可能性は消えた……いや、まさか本当にカードが実体化するとでも言うのか?
「あり得ない……」
……だがイマイチ確信が無い……ならここは、
「出でよ!『サファイア・ドラゴン』」
蒼く輝く竜が現れた
他のカードを使うまで!!
「うわっ!なんだよその竜!!」
「黒木さんのカードですか?」
「そうだ」
俺の目の前には『サファイア・ドラゴン』が立っている、グルルルと声を出して……怖えぇ
だが、出して終わるわけにはいかないので
『サファイア・ドラゴン』に触れてみた………………………硬かった。
俺は確信を持つと急いで『サファイア・ドラゴン』のカードを抜いた、目の前に居た『サファイア・ドラゴン』は消えていった。
「ふー………やっとわかった」
「何がわかったんですか?」
大妖精が俺に聞いてきた。そして俺は考えた結果を言った
「俺のカードたちはこの世界では実体化するんだ」
「それは……?」
「つはり、俺の使ったカードは本物になるのさ」
「はぁ……」
あんまり理解してなさそうな大妖精、まぁ難しいだろうな、そう思っていると……
バキンッ!
チルノの方から音がした、俺はこの音に聞き覚えがあった。それは……カードが破壊された時の音だった。
「うわっ!びっくりした!」
「どうしたの?チルノちゃん」
「お菓子を食べ終わったら急に壊れて無くなったんだ!」
「何!」
慌てて俺はデュエルディスクを確認した、さっきまであった『非常食』のカードが消えていた。
「まさか……」
俺は墓地を確認した……中から灰色になった『非常食』のカードが出てきた。
「なるほど……」
どうやら使用済みのカードは使えなくなるらしい……
っと…考えるのは後にして今は人里へと向かおう
「腹はいっぱいになったか?チルノ?」
「もちろん!」
「じゃあ行こうか」
「アタイと大ちゃんが案内してやるよ!!」
3人は人里を目指して歩いて行った……
?(呼ばれて、触られて、終わった……悲しい……( ;∀;))
そりゃあ何回も使えたらチートですからね