遊戯王があれば幻想郷でも生きていけるのでは?   作:てばれもん

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今回長いかも


魔法の森の困ったさん

「ほら、ここから先が魔法の森だよ」

 

 俺はチルノの案内のおかげで、魔法の森の入り口まで来た。

 

 目の前には看板が立っており『この先魔法の森』とご丁寧に赤文字で書かれていた。

 

 赤文字で書くって事は危険なんだろうな……

 

「アタイは別の用事があるから、黒木ひとりで行ってね。」

 

「わかった、ここまでありがとうな」

 

「じゃあね」

 

 二人は別れて自ら目的の場所へと向かった。

 

 ……俺も用事を済まさないとな

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

「すげぇ……」

 

 看板の奥へ行くと周りは木で囲まれており、地面はまるで緑の絨毯のように苔が目立ち、所々にキノコが生えていた。

 

 黒木は異世界ならではの光景に感動していた。

 

 キノコ狩りとか面白そうだな……

 

 魔法の森のキノコは見た目が悪い上に、瘴気を放っており、大抵の人間が吸い込むと体調を崩す。さらに、幻覚作用を持つキノコもある。

 

 しかし、彼はそんな事も知らずに呑気に考えていた。

 

 何か、食べたら大きくなる!……みたいなキノコ無いかな

 

 某ゲームの事を言っているが、当然そのような物はここには存在しない ここにあるのは悪影響を及ぼすキノコだけだ。

 

「なんかここ通ったような……」

 

 黒木は迷子になりかけていた。

 

 無理もない、ここは道が複数あって一度通ると無限ループが始まる物もある。その上似たような景色が広がっているせいで中々気づかない事も多いのだ。

 

 彼は自分の運を信じて歩く事にした。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

「ここなのか?」

 

 道を辿って行くと彼は森の中で広いスペースがある所にたどり着いた。

 

 運は彼に味方してくれたようである。

 

「……変な家があるな」

 

 彼の目の前には、所々に植物の蔦が絡まっていて不気味な家が建っていた、なぜか家の周りに森で見かけたキノコが生えていた。

 

「行ってみるか……玄関どこだろ」

 

 彼はとりあえずその不気味な家を訪ねることにした。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

「和風……じゃないな」

 

 彼は玄関の扉が木で出来た洋風である事に気づいた、人里では和風の扉が多かったため洋風が珍しく感じた。

 

 とりあえずノックするか……

 

 コンコンッ

 

 彼は二度扉を叩いた。

 

「留守か…………おっ?」

 

 扉の向こうで歩いてくる音が聞こえる。中に居るようだ

 

 ガチャッ

 

 扉が開いた そこには、黒木より少し低めで、黒く魔女っぽい帽子を着た、黒い服の金髪の女性が立っていた。 

 

「あー……すまない、今やってないんだ 帰ってくれないか?」

 

 黒木に向かって帰るように言う彼女

 

「貴方が『霧雨魔理沙』さん?」

 

「そうだぜ?それがどうした?」

 

 よっしゃあああ!!遂に見つけた!しかも金髪!

 

 心の中で喜ぶ黒木

 

「あの……小鈴さんの代わりに来た者ですが」

 

 黒木は喜び抑えながらセールスマンの様に笑顔で言った。

 

「なんだよ、小鈴の代わりかよー!びっくりさせんなー!」

 

 彼女は違う物を想像していたらしい。

 

「まぁ、立ち話もなんだ、中で話そうぜ!」

 

「分かりました」

 

 黒木は魔理沙に従い、家の中へと入った。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 家の中に入ると壁には所々蔦が絡み リビングだと思われる所にはいろんな物が置かれていた。本は積み重ねられ、何が書いてあるのか理解できない紙や液体の入ったフラスコなどは机の上に雑に置かれていた。

 

「よいしょ、 これに座ってくれ」

 

 魔理沙は近くに置かれていた木で出来た小さい机と、椅子二つを向かい合うように用意し、黒木と魔理沙は机を挟み向かい合って座った。

 

「なぁ、お前名前なんて言うんだ?」

 

 魔理沙は机に両肘をつき手で頬を支えながら初歩的な事を彼に聞いた。

 

「潤……黒木潤」

 

「へー黒木って言うのか 里で見た事無いしなー お前外来人か?」

 

「そうなるね」

 

 魔理沙は外来人だと知ると、とある事を聞いてきた。

 

「外の世界は 此処とは全く違うって本当か?」

 

 彼女は外の世界に興味があるのか、そんな事を聞いてきた。

 

「違いますね……こんな森とかも田舎に行かないと全く見れないので」

 

 黒木は正直に思った事を話した。

 

「ふーん…… おっと悪い……今度はお前が質問してくれ」

 

 魔理沙は黒木に質問を求めた。

 

「では、魔理沙さんは「さんは付けなくていいぜ」……魔理沙は魔女なのか?」

 

「うーん 間違ってはいないが……魔法使いの方が正しいな!」

 

 そんなに変わらないと思うけどな 何か違いがあるのか? ま、いいや

 

「どうしてこんな森に?」

 

「そりゃ もちろん魔法の研究のためだぜ この森のキノコは、魔法に必要な幻覚作用を持っているからな」

 

 げえぇ……!あのキノコにそんな効果が……食わなくてよかった……

 

 彼はこの時初めて、この森のキノコが危険だと知った。

 

「ところでよ……その腕に付いているやつは何だ?」

 

 魔理沙は黒木の腕に付いているデュエルディスクを指差した。

 

 やっぱり、 みんな気になるんだな……

 

「これか?これは俺の商売道具 これで決闘をするのさ」

 

「決闘だと!?お前も戦えるのか?」

 

 身を乗り出してそう言った。黒木はこの時、察しがついた。

 

 あっ……不味い! この流れは……

 

「私とやろうぜ!……と言いたいところだが……生憎今、『八卦炉』は修理中だからな……」

 

 あれ?違うパターン!? 帰れる! 

 

「じゃあ、本を返却して「嫌だ!」……は?」

 

「お前が戦うのを見たら返してやる!!」

 

 魔理沙はどうしても黒木が戦う所を見たいようだ。

 

 えぇ…… 素直に帰らせてください

 

 そんな彼の願いも届かず、魔理沙に腕を掴まれ引きずられていく……

 

「いい考えがある!外に来い黒木!」

 

 こういう事に関しては運がない様である。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

「今からお前は私の化身と戦ってもらうぜ!」

 

「どうしてこうなった……」

 

 黒木は魔理沙に外へ出され、戦う羽目になっていた。

 

 黒木は森の中を見回したが、それらしい物は何処にもいない…… 魔理沙は横でブツブツ呪文か何かを唱えていた。

 

「よし、準備完了だぜ!」

 

 魔理沙は呪文が何かを唱え終わると、その後森の奥を指さした。

 

「え?」

 

 黒木は魔理沙の指さす方向を見た。

 

 

 ズシーン!ズシーン!ズシーン!と地響きを起こしながら、何か大きな物が森の奥から近づいてきた。姿は森の影でよく見えない……

 

 その物体が明るい所に出ると黒木はその正体がわかった、それは黒木の約2倍あり顔が魔法陣で魔理沙の顔だけの様な木の化物だった。

 

 化物はしばらく歩くと、黒木達と距離を置いてその場に止まり、待機していた。

 

「あれが化身?……全く似てないな」

 

「そんな事はどうでもいいぜ!さぁ 頑張って倒すんだぜ!」

 

 そう言うと逃げるように魔理沙は黒木から離れ、後ろの奥へと走って行った。

 

 一人取り残された彼は、目の前の化物と対峙する事になった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

「えぇい!ドロー!!」

 

 奴の攻撃力がわからない……一応これで行くか……

 

 この世界では本来表示される攻撃力や守備力が表示されない為、どう対処すればいいのか黒木はわからなかった。

 

「『ランス・リンドブルム』召喚!!」

 

 槍を持ったドラゴンの戦士が現れた。

 

 

『ランス・リンドブルム』攻

 効果モンスター 星4 風属性 ドラゴン族

 攻1800 守1200

(1):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、

その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

 

 

 まずは……様子を見よう…………

 

「最初は攻撃できない……一枚カード伏せ、ターン終了」

 

 黒木潤 LP8000

 手札4枚

 場 『ランス・リンドブルム』

 魔罠 セット1枚

 

 

 黒木がターン終了を宣言した直後、化物は奇声を放ち足の部分である根っこを伸ばし振り回して攻撃して来た。

 

 その攻撃は場のモンスターを破壊した。黒木はモンスターが破壊された事によりダメージを受けた。

 

「ぐっ……」

 

LP8000→7800

 

 蔓で攻撃してくるとは……しかも200ポイントのダメージ……まてよ?

 

「この瞬間!永続トラップ発動!『リビングデッドの呼び声』!」

 

 尽かさず彼は罠カードを発動させた。黒木の場に紫の煙がたち、地面から先程倒されたモンスターが現れた。

 

 

『リビングデッドの呼び声』 永続罠 

 自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。

 このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。

 

 

「このカードの効果により『ランス・リンドブルム』が復活!」

 

 黒木は低レベルのモンスターを囮に上級モンスターを召喚しようとしていた。

 

「ドロー!」

 

 この世界では相手の攻撃が終了するとカードを引けるようである。

 

「場の『ランス・リンドブルム』を生贄に『クリスタル・ドラゴン』を召喚!!」

 

 『ランス・リンドブルム』が消え、そこから翼を広げ青く輝くサファイアのようなドラゴンが現れた。

 

 

『クリスタル・ドラゴン』攻

 効果モンスター 星6 光属性 ドラゴン族

 攻2500 守1000

 1ターンに1度、このカードが戦闘を行った自分ターンのバトルステップに発動できる。デッキからドラゴン族・レベル8モンスター1体を手札に加える。

 

 

 このカードは生贄1体で2500というかなり強い上バトルをするだけでデッキからレベル8ドラゴン族のカードを加える、黒木の主力のモンスターの1体だった。

 

「バトル!やれ!奴の足を狙え『クリスタル・ドラゴン』!」

 

 俺の予想が正しければ、あの化物の足は攻撃力2000!!

 

『クリスタル・ドラゴン』は命令の通り化物の足を狙い蒼い光線を放った。

 

「この時、効果によりデッキからレベル8ドラゴン族モンスターを手札に加える」

 

 効果を忘れずデッキからモンスターカードを手札に加えた黒木

 

 足に光線が命中し苦痛の声を上げる化物、光線が当たった部分は焼かれ灰になり使い物にならなくなった。

 

「やはり……カードを2枚伏せターン終了」

 

 黒木の手札は4枚、モンスターは『クリスタル・ドラゴン』のみ、伏せカードも無し 彼は自分の勝利を確信していた。

 

 しかし、化物は足を壊された事に激怒しているのか中央の魔法陣に光を溜め始めた、大技を出すつもりである。

 

「っ!トラップ発動!『威嚇する咆哮』!これで攻撃出来まい!」

 

 カードから耳を塞ぎたくなるような高音が響いた。この音には耐えれなかったのか、化物は力を溜める事が出来ないようであった。

 

 

『威嚇する咆哮』 罠

 このターン相手は攻撃宣言できない。

 

 

 一見シンプルなテキストだが攻撃宣言自体を封じるので、後攻ワンターンキルの対策としては重宝する。

 

「このターンでケリをつけてやる!ドロー!」

 

「手札から『ヘル・ドラゴン』召喚!更に魔法カード『受け継がれる力』を発動!」

 

 

『ヘル・ドラゴン』攻

 効果モンスター 星4 闇属性 ドラゴン族

 攻2000 守0

 このカードが攻撃したターンのエンドフェイズに発動する。このカードを破壊する。

 フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた時、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。

 

『受け継がれる力』 魔法

 自分フィールド上のモンスター1体を墓地に送る。自分フィールド上のモンスター1体を選択する。

選択したモンスター1体の攻撃力は、発動ターンのエンドフェイズまで墓地に送ったモンスターカードの攻撃力分アップする。

 

 

「これにより『ヘル・ドラゴン』を墓地に送り、『クリスタル・ドラゴン』の攻撃力を2000ポイントアップさせる!」

 

 『ヘル・ドラゴン』が光と化し『クリスタル・ドラゴン』に取り込まれていった。

 

 『クリスタル・ドラゴン』攻2500→4500

 

「行け!『クリスタル・ドラゴン』奴に止めを刺せ!」

 

 攻撃力が跳ね上がった『クリスタル・ドラゴン』の放った光線は、化物を一瞬で葬った……

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

「ふー……」

 

 戦闘が終わり一安心した黒木はカードをデッキに戻し、ディスクをOFFにした。

 

 

「終わったのか?」

 

 いつの間にか奥にいた筈の魔理沙が黒木のすぐ後ろに来ていた。

 

「うぉ!?……いつの間に……」

 

「気がつかなかったのか? まぁいい……はい、これ」

 

 魔理沙が手渡してきたのは一冊の本だった。鈴奈庵から借りていたものである。

 

「お前の戦いが見れて最高だったぜ!また来いよ!」

 

 黒木の肩を叩き、そう一言だけ残してスタスタと自宅へ帰って行く魔理沙

 

 黒木は呼び止めて怒りたい気持ちになったが今は依頼が先だ、と思い魔理沙の家を後にした。

 

 

 

 予想外の事が起きたが、なんとか依頼をこなした彼は来た道を辿り、小鈴の待つ人里へと向かって行った……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「あいつ……また来ないかな?」




魔理沙の化身はよく東方のフリーrpgに出てくる魔理沙の影をイメージしました。

魔理沙の影
LP1000
足(根)攻撃力2000 守備力0
顔(魔法陣)攻撃力1000 守備力0

体力が半分になると怒って未完成「マスタースパーク」攻撃力3000を放つ、魔理沙本人より大分格下のモンスター
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