恐らくチョコチョコ改編していきます
朝起きて千冬と一緒に朝食を食べて寮に戻る。
今日の晩から学生用の部屋で生活する事になる。短い間だったが世話になった部屋。少し感慨深い。
ベットのシーツをはずして洗濯しておく。
部屋を掃除して私物…参考書と服しかないがこれらを纏めておく。
制服に着替えて職員室に行き千冬に新しい部屋の場所を聞くと同じ建物の10階の24号室、1024だそうだ。二人用の部屋だが一人で使って良いとのことだ。
それと荷物を運び終わったら外出する事を伝えてから、部屋に戻り新しい部屋に荷物を運ぶ。
部屋の間取りは寮長室と変わらないので目新しい物はないが
、人の匂い…千冬の匂いがしないのが寂しく感じてしまう。
クローゼットに制服をしまうとレゾナンスに向かう。
モノレールに乗りレゾナンスに着くと銀行のATMでお金をおろして宝石店に行く。確か前回ここの前は通ったが中には入らなかった。
店は高級感があり私服がカジュアルであったことを少し後悔した。カウンターで名乗ると店員はビックリした顔して奥に入っていった。
暫くして店長らしき人と先ほどの店員が戻ってきた。手には黒いケースが持たれていた。
「お待たせ致しました。マツナガ様、念の為に身分の確認をさせて頂いて宜しいでしょうか?」
…絶対必要ないだろ。店長の目が好奇心で満ちあふれている。
財布から唯一の身分証のIS学園のIDを出すと店長と店員から驚きの声が上がる。
「これで良いですか?」
「ひゃい!結構です」
店長が舌を噛んだ。
IDをしまうと店長は黒い箱を開けると白いガラスの様な物が付いたイヤリングとネックレスが入っていた。
「こちらが商品でございます。石はダイヤモンド、チェーンはプラチナです。プラチナですので金属アレルギーの心配もございません」
…今ナンツッタ?
「ダイヤモンド!?なぜ!?」
俺は思わず大声を上げてしまった。
「はい、とても大切な方と仰ったと聞きましたので恋人かと思いまして石言葉の『永遠の絆』がぴったりだと考えました」
「あの…お値段は?」
「本来ですと70万円ですが今話題のIS操縦者ですから写真を一緒に撮らせて頂けましたら45万円でいかがでしょう?」
なんて逞しい!!
「分かりました。それで結構です。プレゼント用のラッピングをお願いします」
お金をだしトレーに載せる。
未だ現金の取り扱いに慣れない。俺の世界はすべてカードだった。
「はい。ありがとうございます。ではお会計をさせていただきます。はい、丁度ですねただいま領収書を発行いたします」
店長はお金を持って奥へと下がっていった。
目の前では店員が包装している。それを見て俺は一つ思い付いた。
「あのメッセージカードは有りますか」
メッセージカードを入れようかと思ったのだ。
「はい。ございます。お書きになりますか?」
「はい」
ボールペンとカードを貰いこう綴った。
『これまでのあなたに感謝を。これからもあなたの側に トウヤ』
書いていてむず痒かったがこれが俺の今の気持ちだ。
メッセージカードを店員に渡すと「素敵ですね」と言われたが恥ずかしくて赤くなってしまった。
包装を終えると袋に入れてくれて入り口に案内された。
「では店の入口で写真を撮らせて頂いて宜しいですか?」
「ええ。良いですよ」
了承すると店員のみんなが俺の隣に並ぶ。
店長はカメラを構えるとシャッターを切った。
2枚撮るとお礼を言われて解放してくれた。
俺はもう一件寄るためにレゾナンスを歩いた。
携帯を買うためだ。山田先生にお世話になってしまったのもあるし、きっと千冬とメールをしたりするだろうし。
携帯は直ぐに契約できた。
急いでIS学園に戻る。
IS学園に戻ると千冬の部屋に戻ってきた。
千冬はまだ戻っていない。
なんて言って渡そうかな。
驚く千冬の顔が楽しみだ。
今の時間は17時。
もうすぐ帰って来るだろう。
扉が開き千冬が帰ってきた。
「お帰り、千冬」
「た、ただいまトウヤ。もう荷物の移動は終わったみたいだな」
部屋を見回すと少し悲しそうな顔をした。
俺の荷物がないのが分かったのだろう。仕方がない。
「うん。もう終わっている。後は俺が向こうに移るだけだよ」
「そうか。明日は8時30分に教室だからな、遅れるなよ?」
「大丈夫だよ。それでだな…」
やば…イヤリングとネックレスを渡そうと思うのだが…緊張してきた。
「ん?どうした?」
千冬は首を傾げている。
「千冬に…今までありがとう。千冬のおかげで今日まで楽しく過ごせた。今日までのお礼とこれからも宜しくって事でコレをプレゼントしたいんだ。受け取ってくれないかな?」
俺は紙袋を差し出す。
「…え?すまないな」
千冬は紙袋を受け取ると中の包装された箱を取り出す。
「え!?この店は…」
千冬は気付いたのか?レゾナンスの宝石店って事に。
包装を開けるとメッセージカードをが出てきて見つめている。
ヤバい!!恥ずかしすぎる!
千冬は目を潤ませている。
「ありがとう、トウヤ…」
笑顔だが涙が頬を伝わっている。
「いいよ。千冬。箱の中も見て欲しいな」
千冬が箱を開けると口元を抑えて驚いていた。
「トウヤ!これは!」
驚いている。俺は笑顔になってしまった。
「…トウヤ!ありがとう。こんな高価な物を貰っていいのか!?」
「勿論だよ。千冬に渡すために買ってきたんだよ」
千冬はイヤリングを付けると鏡に向かう。
「どうだ?似合っているかトウヤ?」
「似合っているよ千冬」
「ネックレスはトウヤが付けてくれないか」
千冬はネックレスを俺に手渡すと後ろを向いた。
ネックレスを手に取り千冬の首にかけると髪の毛をネックレスから抜く。千冬がこちらを向くと黒いスーツにプラチナのネックレスはとても似合っている。
「うん!とても似合ってる!」
千冬は鏡に向かって自分の姿を確認すると顔を覆って泣き始めてしまった。
「どうしたんだ、千冬?」
「こういうプレゼントは初めてだったから…感動してしまったんだ」
手を離すと泣きながらも笑顔の千冬がいた。
「そっか。甘えたい時は何時でも言ってくれ。背中か胸は貸すからさ」
そう言いながら千冬の頭を撫でると千冬は嬉しそうに頷き俺に抱き付いて胸に顔をうずめて暫くの間、泣いていた。
その後は千冬に膝枕をしてあげたらそのまま千冬が寝てしまい
俺は今日買った携帯を弄り使い方を確認して過ごした。
携帯を弄っているといきなり画面が変わり着信が来た。画面の発信者には『ラブリー束さん』と書いてあり恐る恐る出るとハイテンションな声が聞こえてくる。
「ハロー!トー君!束さんだよ!
トー君ついに携帯を買ったんだね!なかなか電話来ないからこっちから電話しちゃったよ!」
なぜ携帯を買ったことが分かるんだ…
「束さんの手に掛かればチョチョイノチョイだよ!」
なんで心が読めるんだよ。
「さて!トー君の声も聞けたことだしまた電話するねー!バイバーイ」
切れた。
何だったのだ…
俺一言も喋って無いじゃん。
時間が7時半になったので千冬を起こす。夕飯が食べられなくなってしまう。
「千冬、千冬。起きて」
頭を撫でると千冬は目を開けてこちらを見ている。
「夕飯は食べないのかい?」
耳元と首もとが照明に照らされて光っている。
「そうだったな。行こうか。トウヤと食べられる最後の食事だしな」
明日からは俺は寮の学生食堂の使用になる。
「休みの日に外に行けば食べられるんじゃないのか」
「それもそうか。楽しみにしていよう」
そう言うと部屋を出て行ったのだが。
千冬が慌てた様子で時計を見ると
「しまった!」
と声を上げた。
「どうしたんだ?」
「一夏が7時に事務棟の入口で待っているんだ!」
千冬は慌てて事務棟に走り出した。
俺も一緒に走り出したが
「トウヤは食事を3人分用意しておいてくれ!」
そう言われてしまった為立ち止まった。
千冬はハイヒールを履いているのを忘れてるのか物凄い早さで走っていった。