IS ~銀色の彗星~   作:龍之介

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今回は模擬戦回です。

箒の扱いが難しい…紅椿を使っていた時はかなり使えていた。訓練機だけしか乗っていなかったのに。ってことで今の段階だとこんなものかと言う勝手な想像で模擬戦をしました。



第44話

一夏とシャルの模擬戦が始まった。一夏はブレードを呼び出しシャルへと突撃した。しかしシャルはそれが分かっていたかの様に後方へやや上へと飛び両手に小型のマシンガンらしい物を呼び出すと一夏の白式へと銃弾を吐き出した。その弾は白式のシールドバリアへと気持ち良いように当たり一夏はたまらず右横へと軌道変更をするがシャルはまたもや読んでいたかのように同じ方向へと軌道を変えた。

「クッソー!なんで読まれるんだよ!」

一夏の声がオープンチャンネルで聞こえて来た。

「一夏の機動は単調なんだよ。簡単なフェイントでも良いから入れてから軌道変更してみろ!せっかくの重力制御が勿体無いぞ!」

俺は一夏にアドバイスをすると直ぐに下にフェイントを入れてから左へと

軌道変更をすると少しだけシャルの軌道変更が遅れて距離が空いた。そこでシャルは小型のマシンガンからアサルトライフルに持ち変えた。その時間がとても短かった。

「シャルの武装変更の時間は早いなぁ…」

俺がボソッと言うと隣にいたセシリアが説明をしてくれる。

「デュノアさんの特技のラピッドスイッチですわ。さっき更衣室で教えて下さいました。第二世代機の量産カスタム機で特徴が無いのでその分を腕で補いたくて特訓したそうですわ」

セシリアの話を聞いて俺は笑みを浮かべてしまった。

「凄いな、シャルは」

上空ではシャルのラファールが一夏の白式がアサルトライフルで執拗に追いかけ回し一夏の予測される軌道へと弾をばら蒔き本命の軌道に進路を変更したと同時に大量の弾を浴びさせていた。この様子だとワンサイドゲームになりそうだ。

「一夏!いつまでも相手から距離を自分で取っても勝ち目は無いぞ!お前の機体は近接特化なのだからお前はひたすら相手に近づかなきゃならないんだぞ!」

その声を聞いて一夏は突然進行方向を変えずに機体を180度前転させ逆さまになると一気に推力を前に変えた。この動きにシャルは慌てて速度を落として軌道変更をしようとしてしまいそこを一夏の左から右の横一線の零落百夜をもろに喰らってしまう。しかしシャルは零落百夜をくらっても慌てずに右手のアサルトライフルを捨て盾の様な物を呼び出すと一夏のシールドバリアに当てるといきなりドカン!!と言う音と共に一夏が吹き飛んだ。そこに更に追い討ちをかけるために距離を縮めて更に2発め目3発目と食らわせてそこで一夏のシールドバリアが30%を切ったので俺は模擬戦を止めた。

「一夏とシャルの模擬戦はシャルの勝ちだ!戻ってきてくれ」

二人は俺達の前に降り立つとISを解除させた。

「お疲れ様。二人とも怪我は無いな?反省会は箒とセシリアの模擬戦の後にするから休んでてくれ。では始めるよ!」

箒とセシリアが上に上がっていった。定位置に着くと箒がブレードを呼び出した。

「始め!!」

俺の声で箒の打鉄が一気にセシリアのブルー・ティアーズに距離を詰める。セシリアはスターライトmkⅢを呼び出すと上昇しながら箒へと牽制射撃を撃つ。箒は牽制射撃の合間を縫ってセシリアを追いかける。箒の機動はキビキビとしておりなかなか無駄の無い機動だ。一方のセシリアは更新しながら右、左と進路を変えながら射撃をしている。セシリアの射撃の正確さでなかなか箒は距離を詰められない。下から見ているとグルグルと周りながら時折セシリアからビームが伸びる。

「さすが箒だな。動体視力が凄いな。それにセシリアも努力したようだ。予測射撃と牽制射撃の使い方が上手くなった」

独り言を言っていると模擬戦が動いた。箒が瞬間加速を使ったのだ。セシリアの射撃の合間を狙ったのだ。

突然の出来事にセシリアは対応が出来ず上段からの切り付けを食らってしまいそのまま体勢を崩した。箒は追い討ちをかけようとフルブーストでセシリアに迫るがセシリアの腰のアーマーからミサイルが飛び出し一気に箒に迫り一発は切れたが一発は残りそのまま箒に当たり大爆発が起こった。セシリアは体勢を整えるとビットを放出して煙の収まらない箒のいるだろう場所へと ビットとライフルで射撃を行う。セシリアはビットとライフルの同時使用が出来るようになったみたいだ。

打鉄のリンクでは打鉄は射撃を食らっているようだ。シールドエネルギーが減っている。

「セシリア…えげつないな…」

隣で見ている一夏がボソッと呟く。

「何を言っている。セシリアの姿勢は間違いではない。むしろ正解だ。実戦ではあの姿があまり前なのだぞ」あまり前→当たり前

殺るか殺られるかの世界では手心は自分の死を招く。

「そうでした…ISとは兵器でした。殺らねば殺られる…でした」

「一夏、君は望まなかっただろうが此処に来た以上はそれを認めなくてはならないんだ」

「はい。ですが俺は力を与えられたのならそれを守る為に使いたい。もう守られるだけは嫌なのです」

一夏は手に拳を作って何かに耐えるような様子だ。

「だったら強くなれ。誰よりも身体を鍛え誰よりも心を強くして、誰よりも長くISに乗っているんだ。そうしていれば誰よりも長く戦っていられる」

上空では再びセシリアを箒が追いかける形で戦闘が再開されている。エネルギーは箒の方が少ない。だが逆転出来ない状況ではない。先程とは違い箒が時々セシリアに追い付いてシールドバリアに斬撃を喰らわせている。その度にシールドエネルギーが減っている。セシリアの顔には焦りの色が見えている。

やはりセシリアの武装は辛いな。弾をばら蒔いて逃げると言う事が出来ない。言わばスナイパーだな。遠距離から敵を狙い撃ち、そして移動する。つまり敵と近距離で戦う事をそこまで考えていない。

「セシリア!接近を許すな!お前の機体は近接は全く駄目だろうが!」

セシリアに 檄を飛ばすがなかなか箒から距離を取れない。また箒の一撃が

当たり遂にシールドエネルギーが

箒を下回った。

「くっ!」

セ シリアが声を漏らす。

その様子を見た箒がちゃあと思ったのか一気に攻勢をかける。2間合いぐらいあった距離を瞬時に詰めて縦横斜めに斬撃を仕掛けてセシリアは近接武器のインターセプターを呼び出しその攻撃を受けようとするが近接攻撃には箒には

敵わず次々とダメージを喰らい遂に2割を切ってしまった。

「そこまでだ!二人とも降りて来てくれ」

二人が降りて来ると二人とも肩で息をしていた。そしてセシリアの目には涙が浮かんでいた。

「お疲れ。とても良い模擬戦だった。今回の模擬戦でそれぞれの問題点が分かったと思う。今後の課題としてくれ」

二人とも頷くとISの装着を解除した。

「トウヤさん…私は…」

セシリアが俺のところに来た。

「セシリア、今回の模擬戦は箒の接近を許してしまったな。セシリアに必要な事は前にも言ったが、まずはビットを動きながらでも操作出来ることだ。それさえ出来れば相手の接近を許すことは無い。断言出来るぞ。なんたってアンロックの砲台なのだからこれ以上使い勝手の良いものは無いな。普段はその練習をするんだ。良いね?」

俺がそう言うと悔しそうではあったが頷いた。続いて箒とシャルと一夏がやって来た。

「一夏はとにかく機体に慣れて機動と言う物に慣れろ。以上!そして箒はシャルとセシリア(くっついて射撃を学べ。相手を知れば百戦危うからずだ。シャルは…左右の手に別の武器を持って対処が出来るようになれば更に強くなるぞ。そんなものかな?」そして箒はシャルとセシリア(くっついて射撃を学べ。→そして箒はシャルとセシリアにくっついて射撃を学べ。

俺が言い終えると返事をして皆で訓練を始めた。

 

少しだけ羨ましく思えてきた。俺の機体のスペック等を束ねさんから公表してもらって自由に使える様にしてもらおう。今晩辺りに連絡しようと考えていた。

 

 




箒が勝っちゃいました。セシリアの機体の弱点が…
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