ここはヒーロー育成の名門、雄英高校。
そのヒーロー科1年A組の教室の前に何故かいつもより少し緊張した面持ちで
立つ爆豪と緑谷と轟の姿があった。
「な、なんか学校に来るの久しぶりで緊張するね!かっちゃん!」
「別にこっちのモブ共からしたら時間変わってねーんだからいつもどーりにしてりゃいいんだよ!その緊張するってのがモブたる所以だ!!!」
「まぁ、あいつらは時間変わってなくても俺たちは向こうの世界で1年以上過ごしたんだからそう思うのもしゃーねーだろ」
「ほんとに不思議な体験だったよね、今でも信じられないや……」
その緑谷達の不思議な体験はある暑い夏の日の朝から始まった。
「だーーーー!あちーなーー、これだけでもイライラすんのになんで朝からおめーらと登校しなきゃなんねーんだよ!!」
「しょうがないだろ住んでる寮が同じなんだから」
「轟くんの言う通りだよかっちゃん… それは流石に理不尽すぎる…笑」
「めんどくせぇ、俺は先に行く」
「ま、待ってよかっちゃん!」
「俺も行く」
「うぜー!ついてくんなカス共!!」
いつもの何気ない光景だ。(平穏であるかは別だが……)
そして、次の瞬間その平穏?な朝の空気をかき消すような声が緑谷達の耳に飛び込んできた。
『誰か助けて!』
「轟くん!かっちゃん!今の聞こえた!?」
「聞こえてるにきまってんだろ!」
「おう、すぐ向かうぞ!」
声の主の所へ向かおうとする3人、だがすぐにある違和感に気がついた。
聞こえてくる声に方向がないのだ。
「この声直接頭の中に響いてきてる……!」
『誰か助けて!!』
声は段々強くなるが声の主は見当たらない
「君はどこにいるの?何者なの?」
すると
『こっち!』
どこからか声が聞こえてきて緑谷達は白い光に包まれた。
「なんだァ!?ヴィランの仕業かァ!!?」
「おい緑谷これどーなってんだ!?」
「僕にも急過ぎてわかんないよ!!」
「「うぁぁあ!!」」
叫び声も虚しくあっという間に3人はその場から姿形を消してしまった。
続く時は大正○○年 〇月×日 丑三つ時
虫の音1つしない草木も眠る夜に静寂を破る騒音が突如響いた。
“ドサドサドサッ”
「いってーな!何すんだクソモブが!」
「かっちゃん、怒っても相手の人いないから静かに!夜中だよ!」
「一旦落ち着けよ、緑谷、爆豪。そんなことよりここがどこか考えよーぜ」
辺りを見渡すとそこは現代ではあまり見ないような景色であった。
「家の造り、周りにある物、街の様子からしてここは大正時代……?でもなんで大正時代に???どうやって来たんだ?タイムスリップ!?誰かの個性?それとも……ブツブツブツブツ」
「うるせェ!きめぇからやめろくそデク!なんで俺がこんなとこに飛ばされなきゃなんねーんだよ!!」
「もしかしたらあの声の奴の個性かもな。まずそいつを探せば何か分かるかもしんねぇ。とりあえず動くぞ」
と、突如すぐ近くで響く誰かの叫び声
『だ、誰か助けて!鬼だ!鬼に喰われる!!』
第2話に続く
少なくなってしまい申し訳ないです……
次回から少しずつ増やしていくつもりです。