「大丈夫ですか!?お怪我はありませんか?」
緑と黒の市松模様の羽織を来た少年が心配そうに駆け寄ってくる。
「余裕だクソが!それより鬼はどーなってんだよ、あいつ攻撃しても回復しやがるんだぞ!」
「あぁ、それなら首を切ったから大丈夫ですよ!鬼は首が弱点なんです。ほら」
そう言う少年の後ろでは鬼が消し炭のように黒くなり塵と化していった。
「なるほど、どうりでどれだけ攻撃しても死ななかったわけだな……」
「無事で何より!俺の名は竈門炭治郎です!ところでさっきから気になってたんですがあなたがたは異国の方ですか?
服もなんとなく違うし、何より妖術を使ってましたよね?」
食い気味で自己紹介と質問してくる少年に少し嫌気がさしながら爆豪がキレ気味に答える。
「異国じゃねーよ!日本人だ!そして、さっきのは妖術じゃなくて個性だ!俺らはガキの女に呼ばれてここに連れてこられたんだよ!」
「お、落ち着いてください!どういうことですか?」
「簡単に言えば謎の力で俺達がいたところからここに連れてこられて帰り方が分からなくて困ってんだ。帰り方知らねぇか?そして、落ち着け爆豪」
「なるほど……。そうだ!お困りなら俺の上司の所へお連れします!胡蝶さんなら何かわかるかも知れない!ついてきてください」
そう言って、少年は走り出した。
「えっ、ちょっちょ!待ってーーー!どうしよう、まだ行くかも決めてないのに……」
「まぁ、さっき助けてくれたし悪いやつじゃねーだろ。早く行くぞ、見失っちまう。」
「俺に命令してんじゃねー舐めプ野郎がァ、さっさと行かねーと置いてくぞ!」
そして、小一時間後
緑谷たちは、「蝶屋敷」と書かれた屋敷の前に立っていた。
中に入るとその名の通り、館の庭には常に沢山の蝶が舞っている。
「はぁ、はぁ、あの子何者!?小一時間ずっと走ってたけど……。はぁ、はぁ
もう死にそう……」
「相澤先生監修の個性強化合宿よりましだろ。それにしてもすげぇなあの体力。一見、個性持ちには見えないんだが。」
「勝った!俺が1番に着いた!雑魚だなモブ共!」
「そう言えば、さっきの炭治郎?っていう子どこにいったんだろ?」
「俺を、無視たァいい度胸してんなデク……!」
各々好きなことを言いまくってまるで烏合の衆である。するとそこに、さっきの少年が現れた。
「急に消えてしまってすいません。胡蝶さんからお通しするようにと許可がでました。今度はゆっくり案内するのでどうぞ息を整えながら着いてきてください。」
(さっき、早かった自覚あったんだな……)
と、3人が思いながら後をついて行くとある建物にたどり着いた。
「さあ、着きました!ここは治療所です。中に胡蝶さんがいます。治療もしてもらいながら事情を聞いてもらってくださいね。」
「ありがとう!ちなみに聞くけど胡蝶さんってどんな人なの?」
「んー、すごく綺麗な人ですよ。それで、毒や薬の扱いがとても上手です。頭もいいし、力も強いので俺はすごく尊敬してます!」
3人の頭の中で思い思いの胡蝶の姿が創造される。(爆豪にあたっては見た目が完全にヴィランであったが……)
「さぁ、入ってください。胡蝶さんがお待ちです。」
そう言って、開けられるドアの向こうにいたのは…………
今回はここまでです。第4話に続きます。