ドラゴンを育てていたら いつのまにか私も強くなっていた   作:美味ケーキ

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第5話 仲直り

宿屋を出ると、2人は暫く黙って歩き続けた。

 

「あの〜、さっきはごめんね」

遥はピートの様子を伺うように話始めた。

「あんまり、いきなり人のプライベートなこと聞くもんじゃないよね」

 

「いいよ、俺のほうこそごめん」

「普段はお爺ちゃん以外に喋り相手もいないし、まぁ、その話し相手が増えただけ、楽しいよ」

 

(ホッ、遥は安心して胸を撫で下ろした)

 

「毎日、買出しして、部屋掃除して、料理作って、ラルと戯れて、、少しだけの希望を持って待つ」

「待つって、伝説のドラゴンマスター?」

「ん?なんで知ってるの?」

「…あ、お爺ちゃんのやつめ」

「…ドラゴンマスターっていい奴ばかりじゃなくてさ、おれは両親を悪いドラゴンマスターの奴らに殺されたのさ」

「あ〜、私また変なことを…」

「いいんだ、今度は俺が話したくて話してるんだ」

「だから、待ってるんだ!そいつらを一緒に倒してくれる伝説のドラゴンマスターが現れるのを」

 

「遥の方はどう?」

 

「私は、、、私もおんなじかな」

「毎日代わり映えのない退屈なことを繰り返しながら、、でも何とか諦めないで退屈な日常を変える何かを探してる」

「まぁ、私のはピートが待っているものに比べたらお気楽なもんだけどね…」

「それは違うと思う。みんな、、そういう普通の日常で考えながら、悩みながら、それでも人生を変えるような何かを探しているんじゃないかな。」

「だから、それはそれでお気楽じゃないというか…」

「…ピートって優しいんだね」

 

「あ、そうだ、ラルを運動させに行く前に、市場を案内するよ」

「小さな市場だけど、美味しいものや、たまぁに掘り出し物があったりで、宿で出す食事の買い出しにかこつけて毎日行ってるんだ」

「うん、行ってみたい!」

 

〜〜〜〜村の市場〜〜〜〜

 

「うゎっ、これ何⁈気持ち悪い」

「それは、ゴブリンの眼玉だよ」

「この辺りの地方で、たまに出没するんだけど、珍味だね、スープの出汁に使ったりする」

「おぇっ」

「ちょ!私が来てからこの食材使ってないでしょうね」

「ははははっ、大丈夫、一粒、いや一玉だけにしといたから」

遥がびっくりして目を丸くすると

「嘘嘘、使って無いよ」

「もー!何なの!」

 

「この辺りは骨董品や武器なんかを売ってるお店だね」

「へぇ〜、すごい、あ、あれ見て!物凄く大きな剣!」

「あれは、、大剣だね、よく大柄の屈強な男が持ってるよ。」

「後々でいいけど、この世界では自分で扱う武器というか職種を決めていった方がいいよ」

「そうすることで、人間も成長して相棒のドラゴンの力になることができる」

「へぇ〜、知らない事ばっかりでなんか全てが新鮮」

 

「あ、調度この先が広場になってるから、そこでラルを運動させて行こう」

「ドラゴンの運動…うん!いこ!」

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